ランペイジ 巨獣大乱闘

登録日:2018/09/15 (土) 23:28:42
更新日:2024/11/14 Thu 19:14:22
所要時間:約 5 分で読めます






巨大化が、止まらない。




ランペイジ 巨獣大乱闘(原題:RAMPAGE)とは、2018年公開のモンスターパニック映画である。
元ネタとなったのは怪獣を操作して街を破壊するレトロアーケードゲーム『RAMPAGE』。ファミコンにも移植されている。
なお原作では人間がなんらかの理由で怪獣化するが、こちらは動物たちが変異するという設定に変わっている。
監督は本作と同じく、ドウェイン・ジョンソンが主演を務めた『カリフォルニア・ダウン』のブラッド・ペイトン、配給は『カリフォルニア・ダウン』『キングコング 髑髏島の巨神』と同じくワーナー・ブラザース映画が担当。

【あらすじ】


シカゴに拠点を構える大企業・エナジー社が宇宙ステーションにて極秘で行っていた遺伝子実験にて、被験体であったネズミ巨大化し更に凶暴化してステーションを破壊、脱出したクルーの1人アトキンズ博士のポッドも爆発してしまう。
そして、ポッドに積まれていた3つの遺伝子サンプルが地球へ向けて落下していく。

サンディエゴの野生動物保護区で霊長類学者として勤める元特殊部隊員のデイビス・オコイエはかつて自分が救ったアルビノのゴリラ・ジョージと強い信頼関係を築いていた。
しかしとある夜、ジョージが付近に落下してきていたエナジー社の遺伝子サンプルに接触。
その影響でジョージの体はあり得ない速度で成長を始め、性格まで凶暴化してしまう。

更にジョージだけではなく、オオカミワニといった動物もサンプルに接触していたことで恐るべき巨獣へと変貌してしまっていた。
やがてサンプルを取り戻そうとするエナジー社が本社ビルにおいて動物を呼び寄せるアンテナで電波を発したことで巨獣達はシカゴへ集結、混乱を巻き起こす。

果たしてデイビスは親友ジョージを助け、暴れ回る巨獣達を止めることができるのか?


【登場人物】


■デイビス・オコイエ
(演:ドウェイン・ジョンソン 日本語吹替:楠大典)
元特殊部隊所属の霊長類学者。
かつて密猟者に殺されそうになっていたジョージを救ったことで種族を超えた絆で結ばれる。
異変が起きてしまったジョージを救うために奔走し、巨大化した動物達にも臆することなく立ち向かう。

■ケイト・コールドウェル
(演:ナオミ・ハリス 日本語吹替:本田貴子)
かつてエナジー社に属していた遺伝子工学者。テレビのニュースでジョージのことを知りデイビスに協力する。
2年前にとある行動で逮捕された記録を持つが、その背景には悲しい理由があった。

■ハーベイ・ラッセル
(演:ジェフリー・ディーン・モーガン 日本語吹替:若本規夫
とある政府機関の捜査官で、デイビスたちを連行しようとする。
胡散臭く見えるが義理堅さもある人物で、とある場面で危機に瀕した際デイビスに救われたことを切っ掛けに協力するようになる。
米軍の上層部にも大きく出られるくらいには地位が高いようだ。

■クレア・ワイデン
(演:マリン・アッカーマン 日本語吹替:深見梨加)
エナジー社を牛耳っている女性で、極秘に違法な遺伝子実験を行っていた。
人を人とも思わない冷酷非情な性格で、去年雇い入れたバークたち民間軍事会社を送り込むなどあの手この手でサンプルを回収しようとするほか、
巨獣と化した動物たちを見て生物兵器として利用することを企てようとする。
しかし、最後は因果応報とも言える末路を迎える結果に。

■ブレット・ワイデン
(演:ジェイク・レイシー 日本語吹替:高木渉
クレアの弟で、気が弱く悪い意味で子供っぽい。
表向きは一応彼がエナジー社の社長だが、その性格故実質的なトップの座を姉に譲っており
結局彼女の言いなりになっているばかりである。

■バーク
(演:ジョー・マンガニエロ 日本語吹替:三宅健太
サンプル回収のために派遣された民間軍事会社の兵士。
ワイオミングの森にて、小隊を率いて巨大化したオオカミの捕獲作戦に臨むが…。

■ケリー・アトキンズ
(演:マーリー・シェルトン 日本語吹替:木下紗華)
宇宙ステーションで実験を行っていたクルーの1人。本作の登場人物の中でぶっちぎりで可哀想だと思われるお方。

■ブレイク
(演:デミトリアス・グロッセ 日本語吹替:乃村健次)
アメリカ軍大佐。巨大化した動物たちを止めるべく軍を指揮する。
「主人公たちの忠告に耳を貸さず作戦を決行しようとする」系の、良くも悪くも怪獣モノでお馴染みの軍人枠。


【登場する巨獣たち】


本作の動物たちはエナジー社の技術・CRISPR(クリスパー)により、
複数の動物の遺伝子を取り込んで変異したという設定。
組み込まれているのはサメの死ぬまで成長し続ける特性やクジラの成長速度、カブトムシの強固な外殻…など。

■ジョージ
全長:12m
体重:9.06t
種別:アルビノ・ゴリラ
パンフレットでの別名は「豪腕猿獣」
世界に一頭だけの白い毛*1を持つゴリラ
幼いころに密猟者に母親を殺されあわや自分もというところをデイビスに助けられた。
知能が高くデイビスとは手話で会話するほか、興奮した雄ゴリラ(保護区で暮らす群れの仲間)に襲われた人間を助けるなど正義感も強い。
…一方で手話をする際には時折中指を立てるなど、下品なおふざけをしてデイビスに突っ込まれることも。
凶暴化してしまっていたが中盤、デイビスたちの活躍によって正気を取り戻し、デイビスと共に巨獣達に立ち向かう。
巨大化した以外は元の状態と姿は全く変わってない。

ちなみにアルビノのゴリラはリアルのほうでも1966年に捕獲が確認されている。
「スノーフレーク」と名付けられたこの雄ゴリラはその後2003年まで生きたという。

■ラルフ
全長:26m
体長:13.8t
種別:オオカミ
パンフレットでの別名は「滑空餓狼」
とある野生のオオカミの群れの一員だったが、凶暴化したことで仲間を皆殺しにしてしまう。
チーターの如き俊敏さと、生半可な高度のヘリなら容易に飛びかかって撃墜できるジャンプ力ぅ…ですかねぇ…といった身のこなしが自慢。
更にはムササビのような飛膜を使っての滑空、飛び道具として尻尾を振ってトゲを飛ばす芸当も。
某ゲーム作品にこのような特徴を持った四足歩行の怪物がいるような気がするが、特徴が被ったのはたぶん偶然だろう。

■リジー
全長:68.5m
体重:150t
種別:ワニ
パンフレットでの別名は「両棲爬王」
ワニが遺伝子サンプルを容器ごと丸呑みしたため、巨獣の中でも特に巨大な姿へと変貌した。
もともと固いことで知られるワニの鱗だが、リジーはそれがチタン以上の硬度を誇っている。
尾の先にはアンキロサウルスを思わせるハンマーのようなコブ、口元には肥大化した牙が1対ある。
細長い顔と大きく開く口に多くの鋭くて細い歯、口元のイノシシのような牙などからビオランテみたいだという声も。
余談だが「リジー」の名を持つ怪獣は原作ではトカゲであり、ワニはまた別にいる。
更に余談だが「リジー」とは女性につけられる名前である。ということはこいつはメスなのか…?原作ではそうだったのだが…






追記・修正が!



止まらなぁいぃ!!



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最終更新:2024年11月14日 19:14

*1 元ネタのゲームでは茶毛。