ユリアス(Shadowverse)

登録日:2018/09/26 Wed 22:48:01
更新日:2024/08/15 Thu 01:57:15
所要時間:約 25 分で読めます




「退屈させてくれるなよ?」

スマートフォン/PC向けDCG「Shadowverse」におけるリーダーの一人。


夜を総べし種族―ヴァンパイアの最後の一人。
かつてのアレスター国王・バルタザールに敗北し、封じられていた所を、何者かによって解放された。
永き眠りから目覚めた彼は、バルタザールとの再戦を果たすべく、闇の世界に舞い戻る。
(公式HPより引用)

概要

アレスター王国のかつての国王・バルタザールが封じた最後のヴァンパイア。
何者かによって封印が解かれ、自身を封じたかつての国王と再戦すべく闇の世界へと舞い戻る。
フルネームは「ユリアス・フォルモンド」。劇中でもエリカローウェンから度々名前を呼ばれている。

死闘を求める戦闘狂。相手には戦闘力以上にその本人の持っている意思を重視しており、「力と意思を持ってこそ初めて強者となり得る」とストーリー中で何度も発言している。
目を覚ましたはいいもの、かつての好敵手であるバルタザールが遠い昔に過去の存在となっていたことを知り、人の命の儚さに失望感を抱く。
その後も強き者を求めて彷徨っているが、己を満足させる存在がなかなか現れないために不満を募らせる。

とはいえ、弱者をいたぶる趣味までは持ち合わせてはいない。
むしろ己を満足させられる存在たりえないと判断すれば、即座に戦闘を打ち切りその場を去っていく。
大人の余裕を感じさせる冷静さを持っており、幼い少女が絶望することを憂いたりもする。
一応、打倒ユリアスを掲げるエリカはおめがねにはかかったようである。

……というか、世間知らずなエルフ姫様命のサイコガチレズ自暴自棄気味な竜戦士恋人のこと以外眼中にない魔導師お友達は死んでなければならないという幼さゆえの狂気を持つ少女世界を救うためにヤバイのを呼び寄せてしまった聖職者と比べると、実は主人公勢の中で一番常識人じゃね?とすら言われている。行動原理も至って単純であるがゆえに逆に個人的なこだわりも薄く、割と他者との間に摩擦は少ない。まぁ積極的に他者と交流を持つこともないが、興味のない対象とは基本的に関わらないだけであえて敵を作る言動を好むこともないので、結果的には常識人に見えてしまう。
8人目の主要人物、ユアンが登場してからは、ユアンが一番の常識人という声が多い。まあ彼も、世界を救うためにヤバイのを呼び寄せてしまった人物ではあるが……

ギルド争乱編では、イズニアにたどり着くと同時に5人の強者の気配を感じ取っており、その5人との闘争を求めて動いていた。しかし強者の殆どが、圧倒的な力を持ちながら全力を出そうとせず、ユリアスは失望してしまう。しかし近々大争乱が起こるとマーロンから聞いた後は、それを楽しみにするようになり、争乱が始まった後は黒幕を捜索する形で強者を求めた。
ちなみに、戦闘力を持たない者は襲っておらず、それどころか(本人にその気は無かったが)イズニアに住む人を助けており、さらに言えばそれをきっかけに女の子から懐かれるという他の7人が見たら驚くような場面も。

その反動か機械反乱編では、封印から解かれて初めて一般人に攻撃したりと、横暴な面も見せるが、本質はこれまでと変わっておらず、強者との闘争を求めて行動。味方であるはずのモノテトラにも攻撃を仕掛けたり、ベルフォメットがいる中央タワーに単騎で乗り込んだりしている。
危険人物といえどモノからは気に入られており、5章最後では彼女から思わぬ言葉を告げられる……

クラス:ヴァンパイア

自分のリーダーにダメージを与える代わりに強力な能力を持つカードや自分のリーダーを回復するカードがあり、体力の調整が得意。
体力10以下になると「復讐」状態となって真価を発揮する。
(ゲーム内のキャラクター紹介より)

自分のリーダーの体力が10以下になると「復讐」状態となり、
その復讐状態がトリガーとなって発動する効果をベースに、
ドレイン(攻撃時、攻撃力分リーダーのHPを回復)などのHP回復手段と
強力な効果の代わりに自傷効果がついたカードを駆使して戦う。
その特性上、体力の管理が重要となりやすく上級者向けのクラスと言える。

自分のターンには自傷を利用して相手に損害を与えつつこちらは復讐効果の恩恵を受け、
相手のターンには回復手段を利用して安全圏に入れておくといったループが強力。
一度ペースを握ってしまえば凶悪なしぶとさと苛烈な攻めが展開出来る反面、
HPを削る関係上、疾走やバーンなどで突然死しやすいという欠点も持つ。


リーダースキンは吸血鬼、悪魔、狼といったモチーフに関わるキャラの他、
エキセントリックな言動や狂気、暴力、二面性などを抱える人物が多い。

復讐

ヴァンパイアのクラス特性。上述の通り、自分のリーダーの体力が「10以下」の状態を指す。
Shadowverseにおけるリーダーの体力の最大値は20であるため、本来ならば半分以下という危険な状態である。
しかし、ヴァンパイアクラスにはこの状態でのみ効果を発揮するカードが多く存在する。
  • ダークジェネラル
4コスト フォロワー
4/3
ファンファーレ 復讐状態なら疾走を持つ。

このカードの場合、自分のリーダーが体力11以上の時に出してもただのバニラだが、復讐状態の時に出せばそのターンから相手のリーダーかフォロワーを攻撃できるようになる。
一気に攻撃に転じそのまま押し切る手段として有用なカードであり、復讐軸のデッキを組むならば欠かせない。
このように、復讐時限定でパワーカードに化けるカードを最大限に活かせるよう、体力を調整することが求められる。

体力調整

体力が減ることで真価を発揮するというクラス特性ゆえに、ゲーム内の説明にもある通り自分のリーダーの体力を増減させる効果を持つカードが多い。
これらを駆使し、どこまで体力を犠牲にするか、どこで回復するか――こうした体力調整がヴァンパイアクラスの醍醐味である。
中には、自傷がトリガーとなって発動する能力も存在する。
  • 鋭利な一裂き
2コスト スペル
自分のリーダーに2ダメージ。
相手のリーダーか相手のフォロワー1体に3ダメージ。

「自分のリーダーにダメージを与える代わりに強力な能力を持つカード」の一例。
他クラスの2コスト3点スペルと違い、自傷する代わりに相手のリーダーにも撃つことができる。
非常に有用な分、フォロワーを処理するかバーンとして使うかはよく考えたい。
こうした自傷ダメージをどこまで許容するか、デッキ構築や対面デッキからしっかりとプランを練る必要がある。

  • ワードローブレイダー
4コスト フォロワー
3/4
進化時 相手のフォロワー1体に2ダメージ。自分のリーダーを2回復。

「自分のリーダーを回復するカード」の一例。
進化を要求されるが、フォロワーに2点を飛ばしつつ自分のリーダーを回復できる。
小型や消耗した相手を屠りつつ身を守り、そのまま他のフォロワーを殴って二面取りといった芸当が可能。
当然ながらただ自傷するだけではそのまま自滅するだけであるため、どれだけ回復カードを採用するか、どのラインで回復するかの判断も重要となる。


狂乱

上述の「自分のリーダーにダメージを与える」効果がバトル中に合計7回発動した状態。第16弾「ナテラ崩壊」から命名された。
一部カードは非常に強力な効果を発動させることができるようになるため、自傷軸のデッキではまず自傷7回を目指すことが多い。

  • 姦淫の絶傑・ヴァーナレク
3コスト フォロワー
相手のターン開始時、直前の自分のターンに自分のリーダーがダメージを受けていたなら、+1/+1する。
ファンファーレ 狂乱状態なら、相手のフォロワー1体を破壊して、+1/+1して、疾走を持つ。

例えばこのカードの場合は、狂乱状態であれば相手のフォロワーを破壊し、さらにスタッツアップ、加えて疾走まで付与されるという極めて強力な効果を得る。やっていることはもはや3コストの域ではない。

自傷系のカードを積み込めば7回の自傷は案外難しいことではない……がそこをつけ込まれて相手から総攻撃を食らうこともあるのでうまく体力調整をしていこう。

渇望

「デッキから手札に加えたカード」がこのターン中に2枚以上 である状態。第16弾「ナテラ崩壊」から命名された。基本的に毎ターンデッキから手札にカードを1枚引くため、もう一枚ターン中に引くことができればOK。

  • 覆面の闘士・シャランゼア
5コスト フォロワー
4/5
必殺
ファンファーレ 渇望状態なら、疾走を持つ。

このクラスはドローソースがそこそこ存在する上に、渇望状態に入りやすくなるような効果を持つカードもある。

  • 密約の吸血鬼
2コスト フォロワー
2/2
ファンファーレ 自分のリーダーに1ダメージ。
ラストワード 次の自分のターン開始時、カードを1枚引く。

例えばこのカードだが、このカードのラストワードが発動すれば、次のターンは開始時にデッキからカードを2枚引くことになるため渇望状態になることができる。
渇望軸のデッキを使う時は、前のターンから渇望状態に入れるようにプランを立てることが大事なのだ。


カードプールの傾向

所属するフォロワーは主に吸血鬼や悪魔、血に飢えた獣や怪物等で構成される。
自分のリーダーにダメージを与える代わりに巨大なスタッツや強力な効果を持つカードや、相手のリーダーに直接ダメージを与える効果を持つカードが多い。

全体的に攻撃的なカードが多く、殺られる前に殺るというイメージを抱きやすい一方、
体力を調整するための回復効果も豊富であり、その気になれば防御に特化した粘り強い戦法も可能。
「ドレイン」を持つフォロワーの大半を占めるのがヴァンパイアである。
狂乱効果が増えて以降は、長期戦への適応力をさらに増している。

他にも相手フォロワーに対する火力も多く、小型フォロワーの横展開を捌くことを得意としている。


◇主なデッキタイプ










◇カードの一例











各環境での立ち位置

スタンダード期

豊富な除去や回復が注目され、【コントロールヴァンパイア】が早くも確立。環境に蔓延った…のだが。
程なくして防御力の薄さや決定力の無さが露呈していったり、【冥府エルフ】や【超越ウィッチ】、【ランプドラゴン】といった相性最悪な相手の出現により、文字通りの三日天下となってしまった。
ならばアグロ…といっても強力なバーストダメージにより環境トップに立つ【アグロネクロ】には到底敵わず。
肝心の復讐も、《ソウルディーラー》の扱いづらさや爆発力の不足によりほぼ機能不全という有様。
良いカードが揃っていたにも関わらずことごとく噛み合わず、ビショップとともに最底辺を彷徨った。

ダークネス・エボルヴ期

《吸血姫・ヴァンピィ》や《吸血鬼の古城》等のフォレストバット関連のギミックが次々に追加されたことで、【アグロヴァンプ】が本格的に確立。
展開力や豊富なバーンダメージによる速攻、何より構築コストの安さが人気を博し早速環境に蔓延る。
だが、同じく猛威をふるっていた【テンポエルフ】への対策として《エンジェルバレッジ》等が積まれるようになると、【アグロヴァンパイア】もその巻き添えを食らってしまうことに。
ついでのように対策されてしまったことで、次第に使用率を落としていった。とはいえデッキパワー自体は高かったため、終始Tier2程度は維持し続けた。

一方、【コントロールヴァンパイア】は《ブラッディ・メアリー》が発表当初から騒がれ、ついに時代が来た…と思われていたが、実際は上手くコンボを決めさせてもらえることもそうそうなく、更には相変わらず流行を見せる【冥府エルフ】、大幅な強化を遂げた【超越ウィッチ】、新たに成立した【セラフビショップ】の存在により、そもそもコントロール自体が不遇な環境であった。

総じて、アグロの評価が比較的高かったものの、ドラゴンやネクロマンサーとともに三弱という扱いが一般的であった。

バハムート降臨期

《レヴィオンデューク・ユリウス》や《吸血貴・ヴァイト》の登場により、【アグロヴァンパイア】が更に完成度を上げ、あの【ドロシーウィッチ】に迫る使用率を叩き出した。
各クラスは環境の高速化に対する対応を強いられ、一時期はユリウスのナーフも叫ばれる。
しかし、トップであるドロシーには分が悪かったこと、突如として【OTKエルフ】が出現したことにより、次第に使用率を落としていき、役1週間が過ぎたあたりで【OTKエルフ】に立場を取って代わられることに。
その後もナーフによる環境の変化があったものの、最終的にはTier2に収まることとなった。

一部では【ドロシーウィッチ】に対抗すべく、《黙示録》等の除去に注目して【コントロールヴァンプ】も使用された。
しかし、同じくドロシーに対抗しにきた【ランプドラゴン】や【セラフビショップ】に不利であり、肝心のドロシーも相性差を覆し得る程のデッキパワーを誇っていたこともあり、勝率は伸びなかった。

神々の騒嵐期

《メイルストロームサーペント》や《ブラッドムーン》、《バフォメット》が発表当初からそのインパクトで話題となり、初日から【メイルストロームヴァンパイア】がこぞって使われる。
しかし、やはりそう上手く決まる試合ばかりではなく、早くもその凶悪性を顕にしたドラゴンとネクロマンサーに押され、3日後にはほとんど見なくなってしまう。
やはり今回も前評判だけなのか…と落胆が広がる中、密かに《ベルフェゴール》と《カオスシップ》に着目しての【復讐ヴァンパイア】の開発が進む。
その攻撃性の高さが認知されるにつれ、次第に復讐軸が主流となっていく。クラスコンセプトでありながら今まで機能不全だった復讐軸がようやく成立したのである。
復讐状態を維持させてくれない【アグロネクロ】や【ミッドレンジネクロ】には厳しい戦いを強いられたが、同じく環境トップの【ランプドラゴン】や、それなりに使われていた【イージスビショップ】には有利に展開することができた。
上位2クラスにナーフが入ると、程なくして【復讐ヴァンパイア】も環境トップ入り。
長きに渡って不遇の時代を過ごしたヴァンパイアがようやく認められたのだった。

ワンダーランドドリームズ期

最初の3日間こそ【ニュートラルロイヤル】にトップを譲るも、程なくして【ニュートラルヴァンパイア】が確立されると事態は一変。
全体の約半数がヴァンパイアで占められるというShadowverse史上最悪の環境と化す。
《不思議の探求者・アリス》を筆頭とするニュートラル、《バフォメット》と《昏き底より出でる者》による理不尽なフィニッシュ、《トーヴ》という最強の2コスト、《豪拳の用心棒》や《緋色の剣士》といった純粋なパワーカード達で構成されたデッキは、あまりにも隙がなく不利な相手が存在しなかった
中には安定感を求めて《昏き底より出でる者》を減らし《ファントムキャット》を採用する構築も。
アクティブ数も激減するという暗黒期の到来は流石の運営も堪えたのか、1ヶ月にして《バフォメット》、《トーヴ》、《ゴブリンリーダー》、《昏き底より出でる者》といった主要パーツに一挙にナーフが入るという大規模な調整が行われた

悪夢の【ニュートラルヴァンパイア】は環境から姿を消した……まあヴァンパイア自体が消えたわけでは決してないのだが。
《豪拳の用心棒》や《緋色の剣士》は無事だったこと、《邪悪なる妖精・カラボス》の強さが認知されたことで《アグロヴァンパイア》や《復讐ヴァンパイア》がすぐに流行。
【ニュートラルウィッチ】や【ミッドレンジネクロ】とともに環境で大暴れした。
その結果、2ヶ月で業拳と緋色にもナーフが入り、ついに万事休すかと思われた。

だが、今度は他クラスのニュートラルデッキを食らうべく【コントロールヴァンパイア】が出現。
実は追加されたパワーカードの数々によって除去性能が大幅に向上していたり、絶対的なフィニッシャーを手に入れていたこのデッキは、ニュートラルの怒涛の展開を捌くことに一躍買った。
「かつてニュートラルの力で環境を蹂躙したクラスが、巡り巡ってニュートラルに対抗するクラスになる」という数奇な運命を辿ることに。

最終的に凄まじい数のナーフを出しながら、終始環境で圧倒的すぎる存在感を見せつけた。

星神の伝説期

最初の1ヶ月こそ、他のクラス同様【原初ドラゴン】と【アグロロイヤル】に苦戦を強いられるものの、それらにナーフが入り【超越ウィッチ】が大流行すると、それに呼応するかのように【アグロヴァンパイア】も跋扈した。
新しいカードの採用は見られなかったものの、《邪悪なる妖精・カラボス》を始めとした既存カードのパワーによって、2ヶ月目の環境を駆け抜ける。
【アグロロイヤル】が陥落した中で、安定感と速度を手に入れた【超越ウィッチ】に対抗するには、アグロの中でも一際高いデッキパワーを持つ【アグロヴァンパイア】の力が不可欠だった。
そんな状況も見過ごされることはなく、《次元の超越》とともに《邪悪なる妖精・カラボス》もナーフを受けることに。
しかし、スタッツが下がっただけで能力は健在であったため、ナーフ後も【アグロヴァンパイア】は健在であった。
そして、【超越ウィッチ】の弱体化によって、アグロを狩るための【コントロールヴァンパイア】も頭角を表す。こちらはランクマッチ以上に大会で非常に高い使用率を誇った。
最後の1ヶ月はどのクラスも存在し群雄割拠する環境となり、ヴァンパイアもアグロ・復讐・コントロールとあらゆるアーキタイプが活躍を見せた。

一方で、新たな軸となり得る《ヨルムンガンド》を研究する向きも一部にはあったが、発動がラストワードという不安定さや一部カードに対する依存度の高さ、何より既存のアーキタイプにデッキパワーで完全に劣っていたため、ファンデッキ止まりだった。

時空転生期

対戦フォーマットが「ローテーション」と「アンリミテッド」に分かれ、新クラスのネメシスが追加されるという、Shadowverseにとって大きな節目となった時期。
  • ローテーション
コントロール向けの《セクシーヴァンパイア》や《黙示録》、復讐向けの《ディアボリックドレイン》、アグロ向けの《眷属の召喚》、《夜の群れ》、《吸血姫・ヴァンピィ》、《吸血鬼の古城》といった優秀なカードを次々に失ってしまう。
《サーベイジウルフ》といった優秀なカードも存在するものの、新カードは全体的にパッとせず。
《ヴァルプルギスナハト》の登場で【ヨルムンガンドヴァンパイア】にも期待を寄せられたが、案の定安定せず。
そのため、ほぼ過去の遺産を利用しての復讐軸が主流となった。
【ランプドラゴン】には強く出られたが、【秘術ウィッチ】や【ミッドレンジネクロ】には流石に分が悪かった。
ナーフで環境が変わった後も、猛威をふるう【無謀ドラゴン】に強いが同じく驚異の【ドロシーウィッチ】は流石に厳しかった。
まるで勝てないということはなかったものの、終始パッとしない立ち位置だった。
  • アンリミテッド
一方こちらでは、《サーベイジウルフ》の加わった【アグロヴァンパイア】や【復讐ヴァンパイア】が大暴れ。
同じくトップを走っていたエルフやウィッチをも上回る使用率と勝率を叩き出した。
その結果、2018/1/24のアップデートで《ブラッドウルフ》が制限されてしまうことに。
若干爆発力が落ちたとはいえ、それでも強さの基幹が変わったわけではないため相変わらず環境トップを走り続ける。
まだ足りないと判断されたか、3/29の新弾リリースと同時に《蠢く死霊》にナーフが入ることとなった。

なお、アグロデッキを狩ることを期待されていた【コントロールヴァンパイア】は、天敵である【OTKエルフ】の存在により二の足を踏んでいた。

起源の光、終焉の闇期

  • ローテーション
《眷属の召喚》が再録されたものの、《レヴィオンデューク・ユリウス》や《群れなす飢餓》を失い、ますます痛手を被ることに。
《闇夜の姫・ヴァンピィ》や《銀鎖の使徒》を新たに採用した【復讐ヴァンパイア】、《血統の王》を軸に据えた【アグロヴァンパイア】、そして【ニュートラルヴァンパイア】といった速攻デッキが主流に。
【教会ビショップ】や【アーティファクトネメシス】といった準備に手間がかかる相手には押し切れたが、【アグロエルフ】や【ミッドレンジロイヤル】には流石に厳しいものがあった。
ネクロマンサーよりはかなりマシだったとはいえ、ドラゴンとともに不遇気味であった。

そして迎えたアディショナルカード。《人狼の王・ヴァルツ》の加入によって【復讐ヴァンパイア】が息を吹き返し、一気に増加。
復讐を活かしての【コントロールヴァンパイア】も一部で見かけるようになる。
最後の1ヶ月は様々なクラスが群雄割拠する環境となり、ヴァンパイアもようやく環境に食い込むことができた。
  • アンリミテッド
《ブラッドウルフ》の制限に加え、《蠢く死霊》のナーフが流石に響いたか、前環境よりは減少。
強化されたロイヤルが更に高速で決着をつけられるようになったため、アグロの存在感もそちらに奪われることに。
《妖精の花》によって【OTKエルフ】が再び流行したことや、アディショナルでの《銀氷のドラゴニュート・フィルレイン》追加による【フェイスドラゴン】の急増もあり、【復讐ヴァンパイア】も使用率は伸び切らず。
勝てないことはなかったが、上位クラスの影に隠れがちだった。

蒼空の騎士期

  • ローテーション
ヴァンパイアの基幹を支えていた《ベルフェゴール》、《カオスシップ》、《糸蜘蛛の悪魔》、《バフォメット》といったカード達を失い、あらゆるアーキタイプがコンセプト崩壊レベルに追い込まれてしまった。
《狂恋の華鎧・ヴィーラ》、《揺らぎの斬姫・ナルメア》、《不穏なる闇の街》といった強力なカードも確かにあったものの、それらを活かすにはカードプールがあまりにも貧弱すぎた。
ならば最後の頼みと【ヨルムンガンドヴァンパイア】を使おうにも、自傷や回復不足に加え、やはりビショップやネメシスにいとも容易く消滅させられる。
他のクラスが着々と強化される中で完全に取り残されてしまい、同じく不遇とされたネクロマンサーよりも更に悲惨な使用率・勝率となってしまった。
アディショナルで《邪眼の悪魔》という強力な全体火力兼軽量除去スペルが追加されたが、元が貧弱すぎて焼け石に水状態。
このような有様だったため、2018/9/27の新弾リリースと同時に《プルソン》が一番踏み倒したい奴が落ちると同時に申し訳程度の上方修正された。
  • アンリミテッド
一方のアンリミテッドでは、上記の新カードを存分に活かせるカードが揃っているため、即座に【復讐ヴァンパイア】の新たなレシピが出回った。
最初の半月こそ【天狐ビショップ】が大暴れしていたが、2018/7/18にナーフが入ると本格的に流行。
デッキ圧縮に復讐ルートの増加にダメージカットと新たに手にした強力なギミックを振りかざす。
しかし、徐々に増加した【OTKエルフ】や【秘術ウィッチ】に押され、使用率を下げてしまう。

その裏で、《闇喰らいの蝙蝠》を軸にした【蝙蝠ヴァンパイア】の開発が進んでおり、【復讐ヴァンパイア】と入れ替わるかのように頭角を表す。
7ターンで確実に決着をつけるこのデッキは【超越ウィッチ】にも速度で上回り、環境の覇者である【ミッドレンジネクロ】にも対等以上に戦うことができた。
そこへアディショナルで《邪眼の悪魔》という非常に強力な除去札が加入し、【蝙蝠ヴァンパイア】は大流行。
【OTKエルフ】という天敵も常に存在したものの、デッキパワーの高さで最上位に立ち続けた。
アンリミテッド環境は「ヘクター、闇蝙蝠、リノセウスの3すくみ」とも言うべき様相を呈していた。


追記・修正する。復讐状態でないなら、自分のリーダーの体力が10になるようにダメージを与える。

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最終更新:2024年08月15日 01:57