アルマジロイマジン

登録日:2019/04/26 Fri 23:42:57
更新日:2024/04/16 Tue 19:16:45
所要時間:約9分で読めます





おいおい逃げるなよ~痛くないんだし~てな嘘だけど~?


アルマジロイマジンとは『仮面ライダー電王』第43話、第44話に登場した敵イマジンである。



データ

身長:194cm
体重:123kg

概要

大崎という男性が思い描く「ザ・アルマジロズ・ソング」のアルマジロのイメージを元に実体化したイマジン。
「暴力団・シラオカ組の奴らと手を切りたい」という大崎の望みを誤解し、彼の腕を切り落とそうとした。

外見

ハッキリ言ってその姿は事前情報なしで見てアルマジロだとはとても気付けないであろうもの。
濃い青色をベースにし、その上から銀色の角や棘、金具やリングが大量にあしらわれたゴツイ甲冑を纏ったかのような屈強な出で立ちをしている。
左手は人差し指から小指までが一体化して巨大な鉤爪になっている。
頭部は古代ローマ兵の兜を思わせる形になっており、目は白目部分が濁った赤になった半円状のツリ目になっている。

このゴテゴテとした姿は恐らくアルマジロの甲羅をモチーフとしたものだが、オリジナルのそれより遥かに大きい上に
カラーリングも全くかけ離れたものである為、モモタロスからも「ザリガニ野郎」呼ばわりされていた。

人物像

東映におけるCV:高木渉キャラの例に漏れず、飄々としていて大きな独り言や大袈裟なリアクションが多い他、上記のモモタロスの発言にも「アルマジロだ!」と言い返す等コミカルさを多分に含んではいるがその実「痛い」「痛くない」という表現を多用し、破壊と殺戮を嘲笑いながら楽しむ残虐なサディスト。
また、自身の力に大きな自信を持っていてそれを鼻にかけており、仮面ライダーとの戦いではしつこく強さを自慢するような傲慢さも持つ。

戦闘能力

一般怪人ながら終盤に登場しただけあって強敵であり、仮面ライダーゼロノスに「かなり手ごわい」と言わしめた程。
武器のモーニングスターを豪快に振り回しての近~中距離戦を得意としている。
素手での戦いにおいても、左手の爪による引っ掻き攻撃や、見た目に違わぬ怪力で相手を力ずくでねじ伏せる。
最大の武器はその防御力であり、デネビックバスターの連射を受けてもビクともせず、デンカメンソードの斬撃にも多少ふらつく程度で済ましてしまう程。

アルマジロらしく体を球体状に丸めて突撃する強力な技も使用し、そのパワーと固さを生かした一撃はキンタロスですらも受け止めきれない。

大崎

演:宮原安春
アルマジロイマジンの契約者である男性。
経緯は不明だが、暴力団「シラオカ組」と否応なしにつるんで金蔓にされているらしく、過去の世界でもその一員から「月々の分きっちり払えや」と脅されていた。
そんな関係を断つべく、アルマジロイマジンと契約するも、大した成果も得られず、死の恐怖から気絶してしまった。

活躍

第43話「サムシング・ミッシング」

先述の通り大崎の腕を切り落とそうとしたところ、命の危機を感じた大崎が過去の扉を開いたため野上良太郎らの目の前で2005年6月25日に飛んだ。
そこでいつもの如く破壊活動を行っていた最中に良太郎が到着し、彼が変身した電王ライナーフォームと対峙する。
しかし、「これ以上イマジンを倒し続ければモモタロス達もいずれ消える」という事実をカイから教えられていた為、
電王はデンカメンソードを放棄して単身立ち向かうがこれを圧倒する。
途中ゼロノスゼロフォームが駆け付けるも形勢逆転とまではいかず、彼らを撤退にまで追い込んだ。*1
しかし……

お邪魔しちゃおっかな~?

何と彼らの撤退と同時にデンライナーの車体にしがみついていたのだった……

第44話「決意のシングルアクション」

そのまま辿り着いたターミナル(=キングライナー)に侵入し、その待合室*2で暴れまわる。
偶々そこに立ち寄っていたウラタロス、キンタロスと激突し、これを圧倒。
途中リュウタロスも加わるもやはり圧倒し、彼らをあと一歩まで追い詰めるも絆を修復した良太郎とモモタロスに妨害される。
和解したことでボルテージが最高潮に達している彼らを前にしても余裕を崩さなかったが、
ソード、ロッド、アックス、ガン、クライマックスと彼にその姿と戦法を変えていく電王の猛攻には手も足も出なくなっていく。

馬鹿な...何で急に...俺の方が強いのに!

バ~カ、どっちが強いかじゃねえ。戦いってのはなぁ、ノリのいい方が勝つんだよ!

苦し紛れの叫びも一蹴され、最期は「俺達の必殺技クライマックスバージョン」を喰らい爆死した。

余談

元になった「ザ・アルマジロズ・ソング」とはボリビア地方に伝わる民話の一つであり、
鳥のように歌いたかった鳴けないアルマジロが最後は楽器になるという悲しい物語である。

声優の高木氏はスーパー戦隊シリーズには高頻度で出演しているが、
仮面ライダーシリーズへの登板は2019年4月現在、これと『仮面ライダーディケイド超バトルDVDの二度のみである。

このイマジンとの戦いが、TVシリーズに於けるクライマックスフォームの最後の活躍となった。色々とお疲れ様でした。


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最終更新:2024年04月16日 19:16

*1 この時ゼロノスが近くにいた桜井よりも電王を優先して庇ったことから、カイに「分岐点の鍵は桜井侑斗ではない」と悟られることになってしまう。

*2 客が暇しないよう定期的に景色が移り変わる