登録日:2019/07/18 Thu 21:46:24
更新日:2025/04/08 Tue 16:45:36
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「うんうん決めたぜ。臆病者には罰を」
「悪を執行する。皆殺しパーティーだ」
ガロウとは、ONE氏原作のWEB漫画【
ワンパンマン】の登場人物。怪人協会編におけるキーパーソンとなるキャラクターである。
CVはグリリバこと
緑川光。
●目次
【概要】
某バ○タン星人のような、2つに分かれた逆立った銀髪が特徴の青年。
元はS級ヒーローの
"シルバーファング"ことバングの一番弟子だったが、他の弟子たちを理由なく半殺しにしたため破門された過去を持つ。
人間でありながら怪人になることに憧れており、そのために協会に登録されているヒーロー達を襲撃する
"ヒーロー狩り"という事件を巻き起こした。
超能力者やサイボーグ、光を越えた速度を持つ忍者など人間を辞めている者が多いS級ヒーローや、
それらと互角の戦闘力を持つ
怪人協会の幹部連中にも、己の体一つで立ち向かう
作中屈指の武闘派である。
過去の描写ではごく普通の家庭で育ったようだが、この頃から安易な善悪二元論に疑問を持ちヒーロー側ではなく悪役の方に感情移入していた。
そのせいか純粋にヒーローを応援する周りの子供たちからいじめに遭う様になり、反抗してもその子供が人気者だったがゆえに教師も敵に回るなど、孤独な少年期を過ごしてきた。
それに加え、ヒーローごっこで無理やり怪人役にされヒーロー役のクラスの人気者からいじめを受けていた。彼は抗議して騒動を起こした後、自分に非はないと主張するも日陰者のガロウを他の生徒も教師も全く信用していなかった。
そのため多数の意見=正義という構図を非常に憎むようになり、その象徴であるヒーローたちを特に敵視するようになる。
また悪(というより嫌われ者)が必ず最後には正義(人気者)に敗れるという様式美も嫌っており、そのために「正義を挫き悪を助ける」人間怪人を目指すようになった。
【人物】
上記のような経緯があるため、当然ながら他者に対し非常に攻撃的。
特に協会に登録されているヒーローには出会いがしらに襲撃をかけてボコボコにするなど、ことヒーローに対する憎悪はかなり強い。
しかし一般市民には余程のことがない限りこちらから仕掛けることは無く、悪行もヒーロー狩りを除けば精々
食い逃げをやったことくらい。
これは「正義の味方を倒すことで名を上げ、皆に恐れられる怪人ガロウ」を目指している為、ヒーローを倒せばその図式が得られると考えてのこと。
その為に幾人ものヒーローを病院送りにしてきたが、一方で直接命を奪うような描写は実はなく、殺すという一線を越えることはしていない。
怪人協会にもそのことを指摘され、「甘さが抜けていない」と何度も言われるものの、それを改める事は最後までしなかった。
他にも昔疎外されていた経験からか、公園でブサイクだからいじめられていた子供の
タレオを幾度となく庇うなど、
怪人を目指しておきながら
弱者の立場にある子供を見捨てることができない性分。
後に圧倒的な力を手に入れ、
サイタマとも戦えるほどの戦闘力を持った後でも、当のサイタマには「怪人ごっこしているただの人間」とみなされたのも、誰も殺してはいない事実や子供を一切手にかけようとしなかったあたりが起因している。
またONE版では最初、チンピラめいた言動も多かったが、村田版では幾分か修正された。
【戦闘力】
"流水岩砕拳"を初めとする数々の武術を操り、敵を圧倒する格闘家。
本編登場前より数々の武術を経験し、時には道場破りすら行ってきたため武道に関する造詣はかなり深い。
村田版で行われた武術大会編でも、その前の大会にて「ウルフマン」という選手名で優勝経験を持つ。
その高い身体能力から繰り出される技の数々にしても充分にS級に迫るものがあるが、彼を語るうえで外せないのが「人間離れしたタフネスと学習能力」、そして「度を超えた成長速度」。
度々自身を「天才」と称して憚らないが、それに見合うだけの圧倒的な戦闘センスの持ち主である。
初登場時こそ
タンクトップマスター相手に劣勢を強いられるレベルではあったが、強敵達との連戦や数々の死闘を潜り抜けたため、急激に戦闘力を上げていった。
加えて全身斬り刻まれたり、骨をバラバラに粉砕されたりと重傷を通り越して致命傷レベルのダメージでも、直ぐ回復して立ち上がる驚異の体力と根性を持つ。
某サイヤ人もびっくりである。
また一度見た、喰らった技を直ぐに分析し、自身に取り入れるラーニングセンスも持ち合わせており、劇中でも
"旋風鉄斬拳"、
"交牙龍殺拳"、
"タンクトップタックル"といった相手の技も披露した。
他にも相手の動作や呼吸を的確に読み取ることで、攻撃パターンを即座に把握したりと学習レベルも常人の域を遥かに超えている。
怪人協会編ではヒーロー、怪人問わず様々な格上と戦い続けた結果、サイタマ同様に生物のリミッターが外れ、
超人すらも越えた圧倒的力を手に入れることとなった。詳しくは下記の【覚醒ガロウ】の方で。
◇技一覧◇
師匠である"シルバーファング"バングが使用する武術。
流水のような軽やかな動きで相手の攻撃をいなし、その隙に岩を砕くような鋭い一撃を放つ攻守共に完成された武術である。
ガロウ自身、元バングの一番弟子であったためか非常に高いレベルでこの技を使える。
当初は「ジジイの顔がチラつくから」とあえて封印していたようだが、タンクトップマスター戦にてそのこだわりを捨てあっさりと解禁。
以降なんだかんだ言いつつも一番多く実戦で使っており、打撃斬撃銃撃といった様々な攻撃をこの技一つで凌いできた(防御能力が高い流水岩砕拳と、防御しつつ学習していくガロウ自身と相性が良いというのもあるだろうが)。
しかしそれでも師にして創始者のバングと比べればまだ未熟であり、バングなら何度も受け流した
クロビカリのタックルを受け流せなかったり、そのバングと戦った時も(疲労困憊な状況を抜きにしても)熟練度では師が上だと
ジェノスも判定している。
一番長く学んだのが殺傷に向かない護身術なあたり、ガロウ本来の性格が見て取れる。
バングの兄ボンブが使用する武術。
その名の通り鉄をも斬り裂く程の風を繰る、非常に攻撃的な武術。
バング兄弟からの襲撃を受けた際、どさくさに紛れて習得した模様。なんだコイツ。
村田版ではほぼ見よう見まねにもかかわらず、鬼クラスの怪人もバラバラにする程の技のキレを見せた。
原作にて名前だけ登場したが、村田版にて深掘りされた流派。
若かりし頃のバングが使っていた武術で、拳の衝撃に合わせて心臓が爆発的な脈動を起こし、肉体の限界値を瞬間的に破る超破壊型の邪拳。
直撃せずともその衝撃波で着実に相手の体力を削るらしく、受け流していたバングも相応の消耗を強いられるほど。
バングがこの武術を用いていた頃は、力に物を言わせ贅沢の限りを過ごしていたが、兄ボンブに敗れ改心して以降はこの拳を封印。
流水岩砕拳を作り道場を開きヒーローに参集したという経緯を辿る。
そのためガロウは直接見ていないが、道場を去る前に金庫を破り、その伝書を一読し会得した模様。
しかし完成度自体はやはりバングのが上らしい。
上記二人の兄弟武人が放つ連携奥義。息もつかせぬ連続攻撃で敵を圧倒する。
本来なら武術の達人同士で使われる合体技であるが、ガロウは右手・右脚に流水岩砕拳、左手・左脚に旋風鉄斬拳を構えることで独自習得に成功している。なんなんだコイツ。
どんな攻撃すら寄せ付けない鉄壁の筋肉を持つクロビカリを、この武術で撃破した。
同じく上記二人の兄弟武人が放つ連携奥義。村田版のみ披露した技。
こちらもガロウは左手で流水岩砕拳、右手で旋風鉄斬拳を構えることで独自習得に成功している。本当になんなんだコイツ。
その威力はバングをして「一発でも貰えば全身が粉々になる」と考えるほど。
他にも虎牙烈真拳、炎舞弾道拳、空虚深淵拳etc.etc.……といった、様々な武術を体得している模様。
【覚醒ガロウ】
「俺が不吉な未来。災害レベル"神"だ」
数多の死線を潜り抜けた結果、ついに生物としての限界を超えた最強形態のガロウ。
外見上、特に大きくなったり醜悪になったり等はしていないが、2つに逆立った髪は角のように変化し、身体中を黒い塵や布で覆われた状態となっている。
怪人協会編の終盤にて遂に覚醒にいたり、S級ヒーローたちに壊滅的打撃を与えてみせた。
体力、速度、攻撃力、防御力、耐性、精神力といった全てのフィジカルが驚異的なまでに上昇。
0.1秒を切る
閃光のフラッシュの動きを初見で難なく対応し、全てを粉みじんにする
アトミック侍のアトミック斬すら最初の一刀目を捌く動体視力も併せ持つ。
加えて独自の呼吸法で闘気を高めたり、相手の呼吸やちょっとした動作から次の動きを容易に予測することも可能。
竜クラスの怪人、黒い精子の奥の手であり、負傷した
タツマキとも互角に渡り合った黄金精子すらも瞬殺してみせたことから、上記の言の通り災害レベル"竜"の遥か上を行く実力を持つ。
劇中、あのサイタマのパンチを難なく回避してみせた最初の怪人(人間?)。
幾らサイタマに武術の経験が皆無といえ、この偉業を成し遂げたのは今のところ彼のみである。
タフネスも、サイタマの「連続普通のパンチ」をもろに食らっても動けるほどだが、サイタマ自身、「ガロウを人間として殴っている=怪人として殺す気で殴っていない」とも取れるため、実際はどの程度かは不明。無論相応に高いという評価は確かであるが。
ガイドブックにて竜クラス以上と明かされ、「星の表面(アニメでは星ごと)を消し飛ばす攻撃が可能」「10日間もあれば地球を更地に出来る」実力者のボロスとはよく比較されるが、ONE氏曰く「パワーは大体互角。でも接近戦・格闘戦ならガロウがパンチやキックを見切って躱してしまうのでガロウの方が上だろう」とのこと。
逆に遠距離戦であれば惑星を破壊できるボロスに軍配が挙がると思われる。
◆技一覧◆
数多の武術を吸収し極めた末にたどり着いた、ガロウが編み出した独自武術。
その拳は飛び交う瓦礫の流星群すらもハウスダストのように振り払い、あらゆる局面にも対応して動き出せる死角なしの最強武術。
名前の由来は"神"という不確かな拠り所すらも破壊するという自信からつけたもの。厨二病乙
サイタマからは「診察券」と誤解された。
目にもとまらぬ速さで連撃を放つ。その威力は岩盤の雪崩ですら粉みじんにしてしまう。
サイタマの両手・連続普通のパンチとも少しだけ張り合えるくらいの強さを持つが、
喰らっている相手もチートなので実際の程は良く分からない。
地を踏み砕きながら放つアッパーカット。
こちらもサイタマを宙に浮かせる程の強さを持つが、喰らっている相手もチートなので(ry
リメイクでは拳→蹴りの2連撃に変更。
サイタマを吹っ飛ばしビル3棟を巻き込むほどの威力が描写された。
リメイクにて登場。
両の掌にて放つ発勁で、巻き込んだビル3棟が粉みじんに変わる破壊力。
相手の内臓に甚大なダメージを与えるとのことだが、喰らってる相手が以下略。
ガロウが思いつく限りの渾身の一撃。
怪人化によって生やした第三・四の腕から炎をジェットの要領で噴き出し、その勢いで発勁する。
威力は
エベレストを思わせる程の巨大な山を簡単に押し潰し、衝撃は地球の裏側まで伝播し地殻変動を引き起こし、その影響で異空間にひずみを生じさせ地球の一部を膨張させてしまう。 でもやっぱり喰ら(以下略)
【劇中の活躍】
名前自体はボロス編の始まりにて既に出ていた。
元バングの一番弟子だったが、実戦と称して他の弟子たちを半殺しにしたためにバングにボコボコにされた過去がここで明かされる。
その後キング編の終わりくらいに本格的に登場。
「地球がヤバイ予言」の対策に向け、ヒーロー協会が集めた腕自慢のアウトロー達に紛れて現れ、警備のヒーロー諸共ならず者たち全員を血祭りにあげるという鮮烈のデビューを飾った。
それと並行してヒーロー狩りも開始。無免ライダーやS級ヒーローであるタンクトップマスターを皮切りに、数々のヒーロー達を襲撃していった。
しかし、その中にはバングの最後の弟子であるチャランコも含まれており、再びバングの怒りを買うことに。
リメイクこと村田版ではこの後も
金属バットや番犬マンとも戦っている。前者は相手がボロボロだったこともあり無傷で突破したが、後者は獣特有の動きに攪乱され撤退する羽目となった。
実質的な敗北だが、まだまだ自身に成長の余地があることに喜びで震える中で、遂に最強のヒーローである
キングとサイタマに遭遇。高揚感と共に挑んだが、当然のことながら一撃で敗北する。
その後もA級ヒーロー達の襲撃やジェノス、バング兄弟の猛撃に遭い絶体絶命のところを
怪人協会に救われ(拉致され?)、勧誘を受ける。
その時に怪人であることの証明として「人間を100人殺せ(リメイクではヒーローを1人殺せ)」と言われるが、地上に戻ってからはブサイクなガキことタレオをかばったり、
微妙なヒーロー(サイタマ)に喧嘩を売って返り討ちにあったりと醜態を重ねた為、遂に怪人協会からも見限られてしまう。
鬼クラスの怪人複数に囲まれボロボロにされるも、その瀕死状態から数時間でなんと自力復活(この頃から生物としてのリミッターが外れて怪人化が進んだ模様)。
タレオも怪人協会に攫われた為、御礼参りもかねて怪人協会にたった一人で突入。
ヒーロー協会、怪人協会、そしてガロウ単独による三つ巴の戦いが幕を開けた。
その後もヒーロー協会、怪人協会どの陣営にも構わず攻撃を仕掛けるトリックスターぶりを見せる。
とはいえ相手側も精鋭ばかりなため、常に生傷が絶えず死闘に次ぐ死闘を繰り広げていった。
しかしクロビカリを倒した所でついに限界が来たのか、力尽きて倒れてしまう。
「怪人も人間も結局変わらない」「力があるかないか、それだけだ」と気付き、じゃあ自分は結局何がやりたかったのか、
そう自問しながら遂に果てることとなった……。
何てことは無く、終盤にて生物のリミッターが外れ覚醒。
満身創痍のS級ヒーロー達を嬲りながら、「ガキ(タレオ)を殺しに行く」「ヒーローなら止めてみせろ」と挑発し、なお向かってきるヒーローを悉く返り討ちにしてみせた。
ヒーロー全員が完全に再起不能になった後は、そのままヒーロー協会へ攻め込む腹積もりだったらしいが、
そこへ満を持してサイタマが登場。
微妙に成り立たない会話を続けた後、あくまで「近隣でうるさいから」という理由で戦闘開始。
当初はサイタマの実力差に気付くのが遅れ、軽く狼狽するも本腰を入れてからは彼のパンチを軽々回避するくらいには優勢なペースを保っていた。
しかしサイタマが"マジシリーズ"を解禁してからは一気に戦局が逆転。むしろよく持った方。
彼を倒すため、更に力を求めて怪人化を図るも(一時巨大化、翼も生えた)、それすらマジ頭突きであっさり砕かれてしまう。
トドメに「自分は世界平和のために"絶対悪"を目指す」「お前は何を思ってヒーローをしている?」と、自身の経験談から来る野望を壮大に語り、サイタマにヒーロー観を問うも…、
とあんまりにもあっさりした答えが返ってきて強く憤慨。
「そんなのヒーローじゃない!!」と膝をつき愕然としたところで、サイタマもガロウの本質をようやく見抜いた。
「本当はヒーローになりたかったんだな」
「お前は妥協して怪人を目指したんだ」
上述した通り、実際ガロウはヒーロー狩りを除けば食い逃げ程度で大した悪行はしておらず、作中で人の命を奪った描写は皆無。
むしろ弱い立場だったタレオを幾度もなく助けるなど、本質的な性格はむしろヒーロー側にあった。
「世界平和の為に悪となる」という台詞も裏を返せばヒーロー的ですらある。サイタマが語るヒーローを「そんなのヒーローじゃない!」と否定するのも、理想のヒーロー像が自分にあるからである。
ヒーローという強い光が常にあるために、人気者は助長し孤独は排斥されるワンパンマン世界だからこそ、起こるべくして起こった悲劇ともいえる。
しかし、ヒーローに対し屈折した感情を抱えた為に、怪人という悪の本質を見ずに安易な考えで怪人化に走るなど、
作中で見せた異常なまでの熱意に比して、その方向性は最初から非常に歪。
結局、善と悪どちら側にしても中途半端だったその精神性が、彼の最大の弱点だった。
そしてこれは作中の人物、怪人に何度も指摘されていた事でもある。
「お前の怪人は妥協の趣味、俺のヒーローは本気の趣味だ! それだけでも負ける気がしねえ!」
「目指す前からハードル下げたのが間違いだったんだ。半端な趣味はなおさら達成できねえ」
サイタマにすら完全に論破されてしまい、自身の目指すもの、本当にしたかったことの根本を崩されてしまったガロウ。
バングの制裁も空しく、完全に生きる気力を失った彼を助けたものとは―――――。
一言で言うなら、(彼にとって)全体的にハードモードな状況。
敵も味方もそれぞれスポットライトが当たるようになった関係上、戦闘力も総じて引き上げられているため原作以上にボコボコにされる描写が多くなった。
一方で心情描写や過去の様子の追加、タレオとの出会いをより詳細に描かれるようになったためより感情移入がしやすくなっており、ダークヒーロー感が更に増すようになった。
勿論何度打ちのめされようとも彼自身の信念は潰えず、たとえ敗北しようとも怪人化を繰り返して更なる強さを手に入れていく。
怪人王オロチの敗北や、クロビカリとの戦闘を経て一度は理性を飛ばしてしまうものの、かつての師であるバングの拳を貰って完全に理性を取り戻すこととなった。
その後は白金精子や大怪蟲ムカデ仙人を撃破する活躍を見せるが、やはりサイタマにはワンパン・・・。
しかし、敗北の刹那、「神」と思われし存在から凄まじい力を意図せず受け取るも、神による支配を跳ね除けて改めて絶対悪を誓い、最終形態、
覚醒ガロウ 宇宙的恐怖(コズミックフィアー)モード
へと変貌を遂げるのであった。
宇宙におけるあらゆる力の流れ、ふるまいを理解した彼は
『全生命体根絶拳』を会得。
拳を振るうだけで核爆発を起こし、全身から放つ宇宙放射線だけでブラスト、ジェノス、サイタマ以外のキャラクターを(キングやタレオ含めて)全滅させた。
更には作中で聖域の如き存在とされていたサイタマの力・技をもコピーしようとし、サイタマを本気にさせるべくジェノスを完全に破壊・殺害した。
かつて蟲神が言った
「ためらいなくヒーローを殺せりゃ立派な怪人だ」
のセリフがここに来て果たされてしまったのである。
果たして、一線を振り切った彼はどうなってしまうのだろうか。
そして渇望の末に見たものは…
「殺さないで止めてくれってのが、あのガキの遺言だから」
【ガロウ語録】
「悪を執行する。皆殺しパーティーだ」
「そんなモン(信念)無くても強え奴は強えんだよば~~~~~~~っか!」
「ヒーローはいつも遅れてやってくるが怪人はいつも先手。理由もなく突発的に現れるものだ」
「(流水岩砕拳解禁に対し)まぁいっか~~こだわりは捨てましょう~~」
「何が正義だ!何が悪だ!結局は多数派の意志で俺が殺されていくだけだ!許せん!理不尽! 根拠は巧く解析できんが俺は怒っている!」
「いただきマンモス」
「お前等ヒーローどもは糞だ。糞ほど民衆に支持されるのが手に負えねえ。
だからこそ俺は戦う。この命かけて正義を蹴散らす。テメーにこの怪人ごっこは終わらせえぞ」
「理不尽が嫌いで、理不尽を作る人間も嫌いだった。そんな俺は人間だったってか。
じゃあ結局は…俺はこうして死にたかったのか……」
「不測の事態。主役の登場だ」
「知ってたよクソジジイ、痛みは知ってる。お前にも教えてやる。俺にしかできない事だ」
「世の中に必要なのは不平等な正義ではない。平等な絶対悪だ!」
「(サイタマのヒーロー活動は趣味という発言に対し)そんなのヒーローじゃない!!」
追記、修正はヒーローを狩りながらお願いします。
- この過去が読んでいてつらい。ONEさんって実際にいじめられていた経験があるんじゃないだろうか -- 名無しさん (2019-07-18 21:59:49)
- 才能だけならスイリュウのが上っぽいが、信念の違いが明確な差になったな -- 名無しさん (2019-07-18 23:13:45)
- ウルトラマンのジャミラに感情移入してたら苛められた ガロウのオリジンってこういう事でいいのかね -- 名無しさん (2019-07-18 23:49:08)
- ↑ジャミラみたいな明確に同情できる設定の怪獣だけではなくて、正義と悪の二元論のもとに脚本の都合で予定調和的に無慈悲に倒される悪役全般に感情移入してたんじゃないかな -- 名無しさん (2019-07-19 02:15:01)
- 悪になろうとしているのに人を殺さないガロウと正義の為なら洗脳された人間も悪と見做して殺すアマイマスクとで何が違うんだろう? -- 名無しさん (2019-07-19 09:54:36)
- アンパンマンより、ばいきんまんが好きだったから気持ちは分かる。ただ、無関係な一般人に手を出さない辺り、『悪の方が格好いいじゃん。正義とか偽善者クセー』とか思ってるスレただけなんだよね。某一方通行さんも割と同じような感じだったけど・・・。 -- 名無しさん (2019-07-19 10:13:12)
- 項目にはサイタマにすら…って書いてあるけどサイタマだからこそ論破できたんだろうなぁ サイタマクラスの戦闘力じゃなきゃ論じることすらできなそうだけど… -- 名無しさん (2019-07-19 18:47:45)
- (怪人好きな)自分を認めてくれるヒーローが欲しかったんだろうなぁ、と感じたわ。 -- 名無しさん (2019-07-19 19:48:11)
- 「ヒーローを名乗るからには絶対に負けるな。負けるくらいならヒーローを名乗るな」と言わんばかりの挑発や行動は多いけど、多数派側ばかりじゃなくて本当の意味で少数派だったり弱者な存在にも手を差し伸べて助けてくれるヒーローを望んでいたんだろうな -- 名無しさん (2019-07-19 21:34:51)
- ONE版では誤植で「善悪の立場を否定してやるたい!」と唐突な博多弁がすべて持って行ったことがあったことも追記でオナシャス@ttps://twitter.com/one_rakugaki/status/939454560464027648 -- 名無しさん (2019-07-19 21:38:30)
- 実際の所、ヒーロー協会が腐敗しまくってるせいでアンチヒーローになってしまった部分もあると思う。だから彼を論破できたのが一流のプロヒーローではなく趣味のヒーローだったんだろう。 -- 名無しさん (2019-07-19 22:45:35)
- 実際に甚大な怪人被害が出てる世界だから、抑圧を受けるのも分からんでもないのが世知辛いところ。 -- 名無しさん (2019-07-19 23:50:05)
- はた迷惑な中二病野郎ではあるんだけど、根が優しいから心の底から「悪こそ至高だ、弱者は強者の餌になれ!」って思想の高二病には落ちてないってイメージ -- 名無しさん (2019-07-20 18:26:58)
- ある意味趣味ヒーローが -- 名無しさん (2019-07-20 20:10:42)
- ↑ミス、一番ヒーローとしてまともで一番人間として狂ってるというのがなんとも。 -- 名無しさん (2019-07-20 20:12:39)
- 理想が高すぎるのがな。ヒーローボコしながらダメ出ししてたけどこいつのリクエスト全部満たせるヒーローが想像できん。まあだからこそ妥協するしかなかったわけだけど。 -- 名無しさん (2019-07-21 21:58:01)
- 単に「昔の自分を救ってくれるヒーロー」を求めていただけのような気もする。「人気があるから」「かっこいいから」ではなく、本当に正しく、救いを必要としている人を救ってくれるヒーロー。 -- 名無しさん (2019-07-21 22:09:14)
- 民間人にしてみれば災害レベル狼すら脅威なのにそれを倒してくれるヒーローを病院送りにして、殺してないからセーフってどうなんだろ -- 名無しさん (2020-01-18 01:06:09)
- ↑ヒーローが足りないと再三描かれてる中強いヒーロー狩ってたら間接的な被害増えまくりだよなぁ 殺さないってのも積極的に殺さないだけで腕もいだり天然水いる状況で挑発しつつ放置とか「死んでもいいや」ぐらいには思ってそうだし でも作中でそういう描かれ方してるからなんか大丈夫だったんでしょ(適当) -- 名無しさん (2020-02-16 11:53:54)
- 原作じゃパワーは互角らしいけど、村田版じゃ怪人ガロウのパワー描写相当上げないとボロスにはまったく及ばないわなぁ -- 名無しさん (2020-06-06 16:43:37)
- ↑2 3 ヒーロー内でも好き勝手やって民間への被害やらヒーロー同士の喧嘩や潰しあい自体はガロウに限らず起きてる世界だからなぁ。わざとヒーローを狙ったって点でガロウが問題なのは確かだけど、じゃあヒーローに問題ないかと言えばそうでもないのよな。 -- 名無しさん (2020-10-26 16:16:01)
- ↑原作最新話で再登場したけど、まさに「ヒーローに問題ないかと言えばそうでもない」ってのを描いてるわ。まあヒーロー成り立てってのもあるが -- 名無しさん (2020-10-27 00:27:46)
- 世の中に思うところあって自分が絶対悪を担う事で目的を達成しようとする点でコードギアスのルルーシュを彷彿とさせる -- 名無しさん (2020-12-10 13:07:38)
- ダークヒーローらしいダークヒーローが認知されてないのが問題な気もする。むしろダーティーなヒーローの方は文字通り腐るほどいるのがなんとも。 -- 名無しさん (2021-02-14 17:37:35)
- 自分も小さい頃アンパンマンよりばいきんまんの方が好きだったから少しだけ共感する。バイキンマンのほうがアンパンマンより何倍も努力してるのにそれを毎回毎回せっかく追い詰めたと思ったら横槍が入って一撃でぶっ飛ばされて終了ってワンパターンな展開に理不尽さを感じたことがある。まぁ幼児向けのテレビなんだからそれで普通なんだろうけど。 -- 名無しさん (2021-03-23 16:24:29)
- ヒーローを信じられなくなってヒーロー狩りしたってMr.インクレディブルのシンドロームに通じる所がある -- 名無しさん (2021-07-26 16:20:55)
- ↑2 人に迷惑かけるための努力を認めろ報われろと言われてもなあ -- 名無しさん (2021-07-29 07:34:27)
- そもそもバイキンマンに対してアンパンマンが敵対するのは、それが多数に迷惑をかけるからであって憎しみを抱いたりはしてないんだよなぁ -- 名無しさん (2021-09-06 01:49:36)
- ↑でも住民達は露骨にばいきんまん嫌ってるんだよねえ。ガロウの場合は分からないが、嫌ってる人は居そう。 -- 名無しさん (2021-09-06 02:12:05)
- ↑エクレアちゃんみたく住民が100%善意で接してればバイキンマンも無力化でるのかね -- 名無しさん (2021-09-08 13:55:02)
- ボロス完全に越えたな…… -- 名無しさん (2022-06-09 07:25:33)
- 終始一貫して子供に優しい、甘いってのが描かれてるから最初から悪印象ないんだよね -- 名無しさん (2022-06-09 10:05:44)
- 基本的には迷惑ばかりかけているし強さもパクリや借り物に過ぎないので、いくらフォローが入っても改心するまでは印象の悪さは変わらないしあまりかっこよくも感じないのがね… -- 名無しさん (2022-06-09 10:18:11)
- ↑強さもパクリや借り物に過ぎないってのは流石に悪く見過ぎじゃないか? 誰にも師事しないオリジナルの能力でないとダメになっちまう。 -- 名無しさん (2022-06-09 10:55:32)
- 別にオリジナルでなくて良いけれど、能力を即コピした上でボコるってのを繰り返してヒーローの扱いがメタ的に軽くなるのがガロウの一番やばいところだと思う -- 名無しさん (2022-06-09 11:06:19)
- 真似が上手いってのも実力だと思うけどな -- 名無しさん (2022-06-09 11:22:49)
- アマイマスクと違って怪人化しても精神が蝕まれないのって、流水の勁のおかげだったんだろうか。だとしたら、怪人細胞食べて流水岩砕拳でコントロールした方が早かったんじゃ…… -- 名無しさん (2022-06-15 02:16:00)
- なんとか一線越える前に鎮圧された原作ガロウと違って、漫画はもう後戻りできないところに行ってしまった -- 名無しさん (2022-06-23 11:46:24)
- 原作では明確な殺意を持って人を殺したことは無いから引き返せたが、村田版は大量虐殺の上に「自分の意思」だと認めちゃってるからなぁ -- 名無しさん (2022-06-23 12:30:57)
- 人のコメント消した人はちゃんと復帰させてくれ -- 名無しさん (2022-06-23 13:25:36)
- ヒーローにも怪人にも強者にも弱者にも平等に有害極まる絶対悪に成り果てた -- 名無しさん (2022-06-23 15:52:58)
- こいつをこのまま実はヒーローになりたかっただけ~とか言って手厚く擁護して終わるのならゾッとする -- 名無しさん (2022-06-23 18:50:47)
- 不良がお婆さんの手を引いて横断歩道を渡ってたら突然、車道に突き飛ばしたかのような展開 -- 名無しさん (2022-06-23 20:32:14)
- 小説版名護さんの結末みたいで正直好き -- 名無しさん (2022-07-06 22:39:44)
- 村田版も最初はサイタマに負けてお説教される展開になりかけたけど、根本的に書き直されたね。 -- 名無しさん (2022-07-07 22:02:52)
- 元が「神」とやらの影響を受けない世界線、書き直されたのが「神」によって干渉された世界線なんだろうね -- 名無しさん (2022-07-22 09:00:16)
- 自分の意志だと思い込んでたけど実は神に乗っ取られてのことだし、ヒーロー全滅タレオ死亡も過去改変でなかったことにしたし、これでなんとか軌道修正できたか? -- 名無しさん (2022-07-22 09:25:07)
- ↑2 つまり正座シーンがなくなったり、212話が急に読めなくなったのも神の影響か… -- 名無しさん (2022-07-22 09:32:29)
- ↑2神に乗っ取られたことをサイタマに気が付かされた未来ガロウのその後の行動と意思は正にヒーローそのもので、その影響が色んなところに残り香として現代に影響しているって展開は以前より全然良いなと素直に思った。 -- 名無しさん (2022-08-05 11:35:12)
- 北斗の拳で言うジャギやアミバのような劣等感を募らせた小物と見るかラオウのように自信が認める強者に倒されるのを無意識に望む大物と見るかで評価が分かれる奴だな -- 名無しさん (2023-05-04 23:47:26)
- ONE版の妥協して怪人を目指してたからサイタマとの戦いで段々弱くなっていったて理由が結構好き村田版はサイタマは成長スピードもチートだったというゴリ押し理論だったからそりゃ無理ゲーだわとしか -- 名無しさん (2023-05-05 19:30:54)
- 原作で再登場してバイトしながら力だけじゃどうにもならない現実に叩きのめされたからかガラクタ共への当たり強いのが良かった -- 名無しさん (2023-12-20 02:00:00)
- リメイク版ってのが何の作品なんだろう。村田版のこと? -- 名無しさん (2024-11-12 21:08:41)
- ↑それ以外になんかあるんか? -- 名無しさん (2025-01-05 03:20:47)
- ガロウの絶対悪の理論に「ばいきんまん」が合ってるね。「ばいきんまん」という悪に立ち向かう事で争っていたキャラや暴れて迷惑かけていたキャラが改心したり和解したりする展開がテンプレだったし… 「ばいきんまん」が嫌われるのが嫌だとか言ってる人いるが、当の「ばいきんまん」本人は好かれたいなんて思ってないし、好かれたりするのはアレルギー反応出るくらい嫌だと思うぞ?実際そういう描写もあった。それに特定個人から好意的に見られるなら分かるが民衆から好かれたら「悪役」じゃないでしょ。 -- 名無しさん (2025-01-05 03:29:12)
- 原作では明確な殺意を持って人を殺したことは無いから引き返せたが、村田版は大量虐殺の上に「自分の意思」だと認めちゃってるからなぁ>>>あれ、認めてるんじゃなくて“神”に力を押し付けられた時に“流水の系”で中途半端に自我残っちゃったせいで「自分の意思」だって思い込んでるだけだよ。大量虐殺もやったの自覚した時に自分の命犠牲にしてサイタマを過去に飛ぶ技を伝授して「不吉な未来」を粉砕させたでしょ。 -- 名無しさん (2025-01-05 03:38:24)
- ↑失礼「流水の勁」ね。変換ミス。 -- 名無しさん (2025-01-05 03:41:05)
- ガロウの発言は全てヒーローが居るんならなんで理不尽にいじめられてる自分を助けてくれなかったんだ。真のヒーローは虐められてる子供も助けてくれるはず。っていう気持ちの裏返しだから。 -- 名無しさん (2025-03-05 20:58:42)
- 村田版のエネルギーが迸るデザインもカッコイイんだけど原作の真っ黒い包帯まみれで角のあるいかにも「子供が想像する悪役」ってデザインがイイよな -- 名無しさん (2025-04-08 16:45:36)
最終更新:2025年04月08日 16:45