ロイヤルホスト

登録日:2019/11/06 (水) 01:51:36
更新日:2020/08/06 Thu 10:26:56
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“あんしん”だから“おいしい”。

みんなにやさしいファミリーレストラン



ロイヤルホストとは、日本国内で展開しているファミリーレストランチェーン。

【概要】

創業者は江頭匡一。本社は東京都世田谷区にあるが、本店は福岡にある。

1950年にロイヤルホールディングスの前身であるキルロイ特殊貿易株式会社が創業される。
実はロイヤルホストの始まりのルーツは福岡空港において機内食事業と喫茶営業を始めた事がキッカケである。
つまり、本業の事業は機内食事業であり、こちらは現在も事業が継続している。

何だかんだで色んな事業展開をしていたところ、1970年の大阪万国博覧会のアメリカゾーンに外国店扱いで飲食店を出店。
機内食のノウハウを生かしたこの飲食店が好評を得た事から、「街のレストラン」を掲げて1971年にロイヤルホスト1号店を北九州市の黒崎に出店。
世界各国の味を楽しめるレストランとして勢力を拡大し、すかいらーくとデニーズといった同業者も誕生して「ファミレス御三家」と呼ばれる事になった。

しかし、バブル崩壊や長期の外食産業自体の低迷期に合わせる形で衰退を初め、2000年代前後から店舗数を減らし始める。
すかいらーくがバブル崩壊を乗り切る為に低価格路線のファミレスとしてガストを展開して勢力を拡大すると、焦ったロイヤルホストは低価格路線の勝負に出る。
しかし、最初から低価格戦略を設計されたファミレスに付け焼刃の低価格路線では勝てるはずもなく、大失敗戦略となった。
更に徹底的な低価格を売り出す回転寿司チェーンや牛丼チェーンにファミレス業界自体が苦戦した事で、ロイヤルホストは窮地に立たされる。

色々あって追い込まれたロイヤルホストは「以前のように高級志向に戻そう」と原点回帰する事に決定。
コックの体制の改革や不採算店の整理などもあり、現在は以前と比べると持ち直している。

ちなみに名前でネタにされるが、断じてイケメン男性が女性相手にサービスする店ではない。

【ファミレスとしての特徴】

競合他社と比較して「多少高くて出すのが遅くても、本物志向を」という高級路線を売りにしている。

このファミレスの最大の特徴としては、他のレストランチェーンと違って厨房にコックが存在して料理を作って提供している点。
一般的なファミレスは効率性を重視している事情で加工した食材を用いているので、コックに該当する役割が実はいない。
そのため、ファミレスとしては珍しく本格的な手料理が食べられることが強み。

一方で「コック制を採用している事で料理提供が遅い」という難点を抱えており、暗黒期はこの難点が他社との競合で大きなデメリットとなった。
後にグランドメニューの全面改定回数を減らす対策案を施行し、コックが調理のノウハウを養いやすい状況にしている。
メニューの変更回数が減った点は、コックの料理である点を更に強く売り出す事やフェアメニューの年4回実施という代替案を施行。

クレジットカードはもちろんSuicaやEdyなど電子マネー、はたまたバーコード決済と、キャッシュレスでの支払いが可能な点も特徴。K PLUSとか誰が使うんだ。
サイゼリヤやジョイフルのキャッシュレス対応化はだいぶ後年の話なので、早い時期から対応していたロイホはファミレスとしては異色。

以前までは24時間営業を行っていたが、2017年に廃止となっている。

【主なメニュー】

様々なファミレスの中でも特に和洋中の料理を広くフォローしている。

  • オニオングラタンスープ
ロイヤルホストご自慢の歴史ある一品。歴史が長いだけあって人気も強い。
公式曰く、1954年にマリリン・モンローが3日続けて食べてお気に入り認定したスープとのこと。
2014年にテレビ東京の番組『カンブリア宮殿』でロイヤルホストが特集された事を機に、一般でもある程度再現可能になった。

  • 黒×黒ハンバーグ
2009年9月から開始され、3カ月で100万食の売上を記録した現在のロイヤルホストの主力級ハンバーグ。
公式曰く「国産の黒毛和牛と黒豚を独自の黄金比率で配合した」との謳い文句。
ソースの味が選べる。

  • ビーフジャワカレー
昭和40年代に来日していたインドネシアのコックが伝授した事から始まったと言われている料理。
じんわりとした辛さと爽やかさの両立がアピールポイント。

  • アンガスサーロインステーキ
ロイヤルホストのメニューでも安定した人気を誇るとされるステーキ。
CABブランドのアンガスビーフを使い、チルド管理されたブロックの状態から店舗で手切りして調理している。
黒×黒ハンバーグと同様にソースの味を選べる。
通常のサイズ(225g)の他に、1ポンド(450g)サイズもある。

  • ホットファッジサンデー
ロイヤルホストの代表的デザートの一種。
使用しているアイスクリームはベルギー産。2018年のリニューアル時にチョコの量を増量した。

【アニヲタ的には】

高級志向のファミレスなのでアニメなどのコラボのイメージはない…と思いきや、意外と縁が深い。

秋葉原店を拠点とし、定期的に漫画原作のアニメとのコラボを推進している。
有名な例は、ロイヤルホストの代表的なアニメへの関わりは『WORKING!!』のアニメ版とのコラボ。
作品舞台のファミリーレストラン『ワグナリア』はロイヤルホストが元ネタとされたことから、秋葉原店にてワグナリアのメニューが数量限定で提供された。
他にも『ヲタクに恋は難しい』『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』などとコラボしている。

ファミレスが一般的に子供向け作品とコラボをすることが多いのに対し、ロイヤルホストは比較的年齢層が高いコラボをしているのが分かる。
こういった点でも他ファミレスより差別化を図っている…のだろうか。







追記・修正はロイヤルホストで食事をしてからお願いします。

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最終更新:2020年08月06日 10:26