伊予島杏

登録日:2019/12/13 (金曜日) 18:03:48
更新日:2020/01/17 Fri 15:03:26
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私も、守られてるだけじゃないから……!

伊予島杏(いよじま あんず)とは、『乃木若葉は勇者である』に登場するキャラクターで、四国を守る勇者である。


概要

中学一年生で、四国を守る勇者の一人。好きな食べ物はうどんで、趣味は読書。
十四歳だが、同い年である若葉たちと違って一クラス下の学年。
幼少期は身体が弱く、特に小学三年の入院期間が長かったため留年。同じ学年を一年やり直した為、一年後輩となっている。

大人しく思いやりのある性格だが、泣き虫なところがある。
フィジカル面、精神面的に明らかに弱い部分が多いが、それでも役に立とうと努力している。
半面、知識量と頭の回転は西暦勇者組の中でも高く、杏の立てた作戦が活かされる場面が多々存在する。

本が手放せない程の読書好きで、恋愛小説を読んで感動に浸ることが多い。
歩きスマホならぬ歩き読書することもあったが、さすがに危なすぎるので球子から止めさせられた。
身体が弱く留年したという事も相まって気遣いという距離を置かれることが多く、疎外感に苛まれており、物語に登場する王子様のような存在に救われることに憧れを抱いていた。
勇者になった際に同じく勇者となった球子と出会った当初から意気投合し、血は繋がらなくとも姉妹のような関係を持つようになった。

なお、勇者であるシリーズ内に登場する勇者の中でスタイルの良さは上位に入る。

・勇者としての能力

敵全体に仕掛けます!

モチーフとなる花は、紫羅欄花(あらせいとう)。ストックとも。
女神が岩屋を撃ち抜いた弓矢に因む「金弓箭(きんきゅうせん)」を宿す機関銃のように連射可能なボウガンを使い、遠距離からの援護を行う。
頭の回転の速さと知識量を活かした軍師ポジションでもあり、上巻のある場面においては大群を成すバーテックスに有効な陣形を用いた作戦を立案・敢行した。

《杏の精霊》
  • 雪女郎
神樹内の記憶にアクセスして自身に直接精霊を宿らせる勇者たちの切り札。
某地獄先生の妻でお馴染みの雪女を宿して吹雪を操る。
だが、ある理由で出番はあまり恵まれなかった……。

以下、本編ネタバレ
+《上巻》
はい。私にはない強さと凛々しさを持ち合わせた人で……
学年だとかクラスだとか、そういうものに左右されない絆を与えてくれた人です

今まで年齢や学年、クラスという様々な枠組みに左右され疎外感に苛まれていた自分を救ってくれた球子を、
杏子はまるで自分のことのように誇らしげに語る。そんな杏に球子は照れてしまうが、まんざらでもない様子を見せた。
後に双子座型バーテックスと化す進化体との戦闘では、小回りの利く相手ゆえに若葉が苦戦。
うどんによる対話を試みた球子も左腕を負傷してしまうが、投げた旋刃盤のワイヤーを狙撃し軌道を変化させることで命中させるというトリックプレイで撃破した。

私、時々町の中を散歩したりするんです
そしたら、町の人がどんな暮らしをしているか、声が聞こえてきて
私が勇者だって気づいて、話しかけてくれる人もいます

第七話では、敵への単騎突撃という暴走行為を犯してしまい激しく糾弾され意気消沈する若葉を外に連れ出す。
天空恐怖症候群を発症し、家族と苦しんだが、若葉たち勇者の活躍を見て症状が改善しつつある大学生。
古くから丸亀市に住まい、もし勇者が居なければ大切な故郷が奪われてたかもしれない家族。
そして――絶望の渦中にある世界の中に産まれながら、懸命に生きる新たな命。

これが、若葉さんが守っているものです

杏は若葉が見失っていた守っているものを自覚させ、彼女の価値観を変えるきっかけを与えた。
この一件以降、若葉は過去に受けた傷と向き合いながら未来へ向けて歩みだす。

千景さん。焦ることないですよ、この戦い方は一人でも欠けたら成り立ちません
すぐに千景さんが必要になります

第九話。総攻撃を仕掛けてきたバーテックスの大群に対し、杏は交代制の陣形を用いた戦術で迎撃。
逸る千景を落ち着かせながら冷静に状況を判断し、的確な判断によって後衛と前衛を入れ替えることによって杏と勇者達は人類の天敵に勝利。

数日のち、生命反応が感知された北方と南方の調査に向かうが――。

+《下巻》
強力な技には代償が伴う。
精霊の力を使う切り札は、勇者の体に■■が溜まる可能性があります。
大赦史書部・巫女様検閲済
勇者御記 二〇一九年四月
伊予島杏記

生命反応のあった南方と北方の調査に乗り出した杏達だったが、梅田駅で見つけたとある少女の日記と、諏訪にて受け取った勇者・白鳥歌野から託された“バトン”以外目ぼしいものが見つけられず、ひなたの神託もあって調査を打ち切って四国へ帰還。
バトルロイヤル形式で行われた模擬戦闘の結果、若葉たちに勝利した杏は男装させた若葉と高嶋に、女装(?)した球子を巡って修羅場を演じることを命令。

千景さんには、別の命令にします
命令は、これを受け取ってください

残る千景に対して卒業証書を授与し、人類とバーテックスとの戦争の最前線に立ちながら青春を謳歌する杏だったが、
その平和な日常は一瞬にして崩れ去ってしまう。
精霊を研究した結果、切り札を行使した際にあるものが勇者の身体に溜まると仮定した杏は一人で敵を殲滅させるべく雪女郎を降霊。
あっという間に星屑たちを凍り付かせるが、完成体に進化したスコーピオン・バーテックスは全く効かず、結果全員が切り札を使う羽目になってしまう。
そして――……

分断された杏は切り札・輪入道を降ろした球子に間一髪で助けられる。
――だが、助けられた際に掠った尾針から注入された猛毒が身体を蝕み始め、苦痛が身体中を駆け巡るが、それに負けじと二人は必死の攻撃を繰り出す。
しかし、攻撃は全く効かず地面に叩き落された二人に尾針による猛攻を浴びせかけられる。

(一撃一撃は効かなくても……攻撃を続けていれば……!)

足の骨を砕かれ逃げることが出来ない球子だったが、それでも杏を守らんと楯を構え猛攻を受け止め続け、
命を犠牲にしてまで自分を守ってくれる球子を見捨てることが出来ない杏は憎き天敵に攻撃を仕掛けるが、無情にも楯が破壊され――尾針は同時に二人を貫き、鮮血がほとばしる。*1
死の間際、杏と球子は確かに互いの手を握り合い、同じ願いを抱きながらこの世を去っていった……。

もし生まれ変わっても、球子と一緒でありますように。今度はきっと姉妹だったらいいな……

花結いのきらめき

「花結いのきらめき」にも登場。
もちろん遠距離型として実装されており、遠距離型勇者の中では最速の攻撃速度を持つ。
さらに勇者服SSRは必殺技が実装当時唯一の全体攻撃という強烈な個性があるため、勇者が増えた現在でも根強い使用率を誇る。
必殺技の名前は、嵐が丘(Wuthering Heights)等、海外文学から取られているが、その字面のインパクトから「ワザリングハイツ伊予島」と呼ぶファンもいる。
樹ちゃんと一緒にゆゆゆい発の勇者・古波蔵棗に憧れる文学少女。

…だったのだが……

神樹「神樹世界ならば落命の危険はない。彼女も本来の力を発揮できるだろう。そう思っての召喚だった」


「だがヤツは…弾 け た


  • フリフリの水着を着せたと球子を見て、「幼女って感じで可愛い」と大興奮。
  • 小学生組の変身シーンを「かわいい」と評し、それを見にいこうとする。
  • 園子のメモ癖が伝染し、あるバレンタインイベントでは若葉によって拘束中の園子ズに変わりメモ要員に。

あっ、須美ちゃんたちの変身だっ。見なくちゃ。

等、一線を越える一歩手前な状況下。親友の寝室への侵入を敢行した某狙撃手よりマシだが……。
園子の小説を読んで感銘を受けて以降、園子を先生と呼ぶようになり、タマっち先輩からソノコスト呼びされる事も。


余談

  • 犬吠埼樹=杏転生説というものがあり、それが本当なら杏は約300年後に幸せな未来を掴めたと言えるのかもしれない。
  • 杏の遺した精霊の研究は大赦に残されており、それをもとに勇者システムのアップデートが行われた。

しょ、小学生組の追記・修正は何度見ても可愛いなぁ…なんだろうこのドキドキ

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