SCP-1079-JP

登録日:2020/01/12 Sun 18:38:18
更新日:2025/04/05 Sat 14:14:17
所要時間:約 5 分で読めます




SCP-1079-JPとは、SCP財団日本支部が収容しているSCPオブジェクトである。
Object Class:Safe

特別収容プロトコル

SCP-1079-JPは、エリア-8159の大型Safeクラスオブジェクト格納シェルターに保管されている。
シェルター開放には、エリア-8159を管理しているサイトである、サイト-8159のサイト管理官及び日本支部理事会理事1名以上の許可が必要。
例えO5職員(相当のクリアランスを持つ職員)であっても、正式な手続きを得ない限り立ち入りは厳禁とされている。

SCP-1079-JPに関するあらゆる実験は、理事会決定8079-1079-JPにより凍結されており、再開は予定されていない。

また、現在世界オカルト連合極東支部との合同で、GOI-8024、つまり東弊重工に対する大規模捜査の計画が行われている模様。
GOCと組んでまで東弊に対するガサ入れを検討する理由は、補遺1079-JP-1の内容が原因のようだが…。


説明

SCP-1079-JPは、チタンと鉛の合金で構成された円筒形の構造物。
半径は1.5m、全長は3m。重量は0.83t。
円筒の内部は空洞であり、上部にはレーザー光線(のような謎のビーム)を照射するための、半径0.3mの穴が開口している。
また、上部から1m下った部分の外周にはスイッチ状の突起が設けられている。

SCP-1079-JPの内部は、未知の触媒を利用した光共振器となっており、スイッチ状の突起を押すことにより、内部から謎のビームを発射する。
この謎のビームは「SCP-1079-JP-1」と定義されている。…めんどいので以下「ビーム」と表記。
ビームはルビジウムの炎色反応に似た紫色を帯びている。最大射程は約30mと推定されている。

ちなみにこの「共振器」、電力供給が無いにも関わらず動作することが可能。エネルギー源無しでも稼働するなんでSCP業界じゃ当たり前だって?それは禁句だ。


で、問題はこのビーム。
三次元空間にこのビームを照射すると、位相空間に異常なベクトル束を形成する。
このベクトル束を肉眼で見ると、魚眼レンズを通したような局所的な空間歪曲として見える。
また、歪曲はパッと思いつくような平坦な、滑らかなものではなく、幾何学的に波動様の形質となる。

ベクトル束には零切断の要素が含まれており、SCP-1079-JP本体を任意の方向に移動させることで、開始点から終点にかけてスカラー情報で定義されるベクトル場を形成する。
このベクトル場の次元は、通常与えられるベクトル空間の次元定理に反し、4次元を超える不確定かつ極めて不安定な濃度を持っている。
ちなみに、現在実験で観測された最大濃度は17次元である。ドラえもんスーパーマンもびっくりの17次元。

このベクトル場はユークリッド空間上のあらゆる多様体に対して不可逆的な影響を齎す。
例えば、ベクトル場を通過した多様体の座標近傍系は即座に崩壊し、位相空間上の局所自明性を維持できなくなる。

ものすごくざっくり書けば、このビームはレーザーどころか次元そのものを歪める何かであり、これで「切断」されると次元構造レベルで切断されてしまうのである。
ライトセーバーとかビームサーベルより遥かにヤバい代物である。
次元レベルで切断なんて、それこそ不条理の塊・SCPオブジェクトでもなければ耐えられない罠。

補遺1079-JP-1

SCP-1079-JPは、GOI-8024こと東弊重工に対する捜査の一環として、某市山中にある放棄された施設の調査中に発見された。
SCP-1079-JPの開発は、東弊重工において「TH-G」というプロジェクト名で呼ばれていたということはわかったが、
オブジェクトに関するあらゆる研究書類は処分されたか、或いは紛失したものと推定された。

SCP-1079-JPの回収後、性質の十分な調査が行われない中での不用意な実験をした結果、エリア-8159研究棟は半壊し、15名の財団職員が犠牲になる事故が起こった。
調査はしっかりと行いましょう。

さらなる調査の結果、SCP-1079-JPは量産を前提とした兵器である可能性が強く示唆されたことから、東弊重工に対する警戒レベルは8に引き上げられる。

現在GOC極東支部との合同で、SCP-1079-JPの他の生産拠点の調査が実施されており、2週間後に関東エリア内での各拠点に対する大規模なガサ入れ捜査が実施される予定。
どうせ東弊のことだからもう既にトンズラこく準備は終えてるだろうがな

補遺1079-JP-2

以下に示すのは、施設への第二次調査時に発見された、SCP-1079-JPの兵器利用を示唆するPDFデータの一部である。
データは施設の隠し部屋にあった端末から発見された。

あのGOCと組んででも捜査をしなければならなくなるような兵器…

一体どんな恐ろしい兵器なんだ…!?




































































↑完成予想図と題された画像である。

画像出典:http://ja.scp-wiki.net/scp-1079-JP ,by crow_109,2020/01/12閲覧
この画像は『 クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス 』に従います。

え、
うん、
ああ…

東弊の鉄の流星、ってことか。

SCP-1079-JP - TH(Tou Hei)-G(Gundam)

♪もえあがーれーもえあがーれーもえあがーれーTH-Gー

余談

完成予想図のイラストは、作者の友人の作品であるとのこと。

日本支部の報告書の翻訳に定評のある中国支部でのディスカッションには、「78!マジンガーZ!」とか、「俺がガンダムだ!」とか書かれていた。ノリノリである。

財団嫌いで有名?な某新聞社の書いた、SCP-2217絡みの記事には、本機の改良型がサーキックとの最終決戦に投入されたことを示唆する記述がある。
東弊社員曰く「一旦お蔵入りになったTH-Gだけど、壊れた神の教会の面々が強化外骨格で戦ってるのを知ったら『負けてられるか』と職人魂に火がついた」そうで。


追記、修正 いきまーす!(CV:古谷徹)


CC BY-SA 3.0に基づく表示

SCP-1079-JP - TH-G
by crow_109
http://ja.scp-wiki.net/scp-1079-JP

Xデー迫る 国内諸勢力の動き
by snoj
http://ja.scp-wiki.net/koigarezaki-news-1224

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最終更新:2025年04月05日 14:14
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