リアニメイト(デュエル・マスターズ)

登録日:2020/01/27 Mon 00:13:17
更新日:2025/01/17 Fri 17:43:29
所要時間:約 6 分で読めます






地獄の扉を開くことなど、悪魔神にとっては容易いことだ。



この項では、デュエル・マスターズにおけるリアニメイトについて解説する。


概要

MTGの弟ポジションであるデュエマでは、意外なことにリアニメイトカードが登場したのは基本セットから約4年後と遅く、不死鳥編第1弾で収録された《インフェルノ・ゲート》が初。
利用する文明では闇文明が最も多く、他の文明では極少数のカードでしか墓地からの蘇生ができない。
上記のゲートが規制されるまでは、《ダンディ・ナスオ》等で墓地に落とした《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》を高速でリアニするデッキ『茄子サファイア』が流行った。
一時期はかなり高確率で規制される傾向があり現在はインフェルノ・ゲートがプレミアム殿堂、その調整版と言える*1インフェルノ・サインが殿堂入りとなっている。
が、最近では踏み倒しメタの増加やゲームの高速化等の環境の変化もあってか似たようなカードであっても規制をかけられる事が少なくなっている。

カード紹介


墓地肥やし

  • 《ロスト・チャージャー》
デュエマにおける最強の呪文は?という問いに間違いなく挙げられるカード。
たったの3マナでピンポイントでデッキのカードを落としつつマナブーストを行えるという何か頭おかしいんじゃないかってレベルのスペック。
相手のデッキのカードを落とす事も可能で相手のデッキを確認しながらキーカードを落とすという極悪な使い方もでき、これを悪用した遅延行為も多発した。
そんなカードが許されるわけなく現在ではプレミアム殿堂入り。

  • 《ボーンおどり・チャージャー》
同じ3マナで山札の上から2枚を墓地に置くチャージャー。
ロスト・チャージャーが殿堂入りの現在はこちらを使うのが主流。

  • 《ダンディ・ナスオ》
DM-17を終末ナスオ大戦にした元凶。デッキからマナに1枚送り、マナから1枚墓地へ送る。
マナの総数は増えないが本人が2マナのためタップしているマナを墓地に送れば実質1マナで召喚することもできる。
任意のカードを墓地にもマナにも仕込める凶悪カード。プレミアム殿堂。

  • 《カラフル・ダンス》
5倍ナスオ。ただしナスオと異なりデッキトップからなので任意のカードを仕込める訳ではない。
それでも高速墓地肥やしは強力。これも殿堂入り。

  • 《エマージェンシー・タイフーン》《サイバー・チューン》 等
ルーターカード。ドローしてから手札のカードを捨てるタイプ。
手札交換しつつだぶついた蘇生対象を落とせて便利。上位種やクリーチャー付き、色違いなど派生カードがかなりあるので上手く使い分けること。
また相手ターンに唱えれば旧型マッドネスを起動させられる。上記2枚はトリガー付き。

  • 《黒神龍エンド・オブ・ザ・ワールド》
大量墓地肥やし。デッキに任意の3枚だけ残して他全てを墓地に送る。
詰将棋の土台を整えつつリアニメイトの準備ができるが、デュエマではデッキ0枚になった瞬間即死になることだけは頭に入れておくこと。

  • 《ライマー・ドルイド》
登場時に山札の上から4枚を表向きにし、1枚を選んでマナゾーンにタップインし、残りを墓地に置く。
墓地肥やしクリーチャーとしては4マナ7000とパワフルだが、手札から出すと自壊してしまう。
この問題はコイツの持つ能力「フシギバース」によって墓地から召喚することで解決できる。
手札から出した時とフシギバースによって出たときの2回効果を使えるため、闇と自然の多色ということを差し引いても優秀。

蘇生カード

  • 《インフェルノ・ゲート》《インフェルノ・サイン》
リアニメイトの基本カード。ゲートはプレ殿、サインは殿堂。

こちらもリアニメイトの定番カード。普通に自爆させて使っても2マナ重いゲートだが、クリーチャーを破壊することを利用すればコスパはそれ以上。
長らく規制されなかったが、とあるカードの登場によって現在はこれも殿堂入り。

  • 《煉獄と魔弾の印》
S・トリガーを失い、闇か火のクリーチャーしか蘇生できず、多色になり、1マナ重いサイン。
ただし多色化と1マナ増えた影響からか出たクリーチャーにはスピードアタッカーが付き、ナイト呪文になったためサポートも多い。
このカードに限らず、最近のデュエマのリアニメイトカードは蘇生対象は7マナ以下で更に種族等に制限がかかる場合が多い。

蘇生対象に闇文明指定が付いた代わりに8マナ以下まで範囲が広がり、1マナ重くなったサイン。
8マナ帯の闇のクリーチャーと言えば残虐覇王デスカールニコル・ボーラス等強力なクリーチャーが犇めくためその有用性は高い。
更にスーパーS・トリガーで除去も行える高性能ぶり。

  • 《地獄門デス・ゲート》
相手のアンタップクリーチャーを破壊しそのコスト以下のカードをリアニメイトできるS・トリガー。
出せるクリーチャーは相手依存にはなってしまうがうまくいけば莫大なアドを稼ぐことができる。防御札としても優秀。

  • 《ルソー・モンテス/法と契約の秤(モンテスケール・サイン)》
久しぶりに登場した種族等制限のないリアニメイトカード。
効果は進化も出せる代わりにS・トリガーのないサインだが、手撃ちをするならば上位互換と言っても差し支えない。
《ミラクル・リ・ボーン》の上位互換である。
ツインパクトと呼ばれるクリーチャーと合体したカードであり、もう片方はハンデス能力持ち軽量クリーチャー。

  • 《阿修羅ンチュラ/傀儡が来る!(ダンス・オブ・パペッツ)》
コスト8と重いが蘇生対象になんの制限もかかっておらず、クリーチャーであればなんだろうと蘇生させられる最強のリアニメイトカード。
上記《法と契約の秤》と同様にクリーチャーと合体したツインパクトカードであり、クリーチャー面はコスト7で登場時に墓地を肥やし、さらに攻撃時に呪文面をノーコストで唱えられる「スマッシュ・バースト」と呼ばれる能力を持っている。
そんなハイスペックに見えるカードだが環境の高速化と踏み倒しメタの増加によって特に活躍する事はなかった。

  • 《ヨミジ 丁-二式》
GRクリーチャーと呼ばれるデッキ外に存在するゾーンから出てくるクリーチャーで、登場したときに自壊させると、非進化でコスト8以下のクリーチャーまたは8以下のオーラを蘇生できる。
ただしこれを使うにはマナが7枚以上あり、かつ闇文明のカードが最低1枚はマナゾーンにないといけない。
一見するとマナが伸びなければ役立たずに見えるが、その実超絶ぶっ壊れカードであり、GRクリーチャーの性質なども相まって容易に無限ループを生成できる。
あまりにもこのカードを使ったループデッキが環境を染め上げてしまったためにプレミアム殿堂入り。
因みにこの記録は「発売前にプレミアム殿堂入り」のような特殊な事情を除き最速であり、殿堂入りを含めても歴代2番目の早さである

  • 《襲来、鬼札王国!》
マナコストこそ《戒王の封》と同じ6だが、闇と火の多色カードになったぶん、効果は強力になっている。
モード選択で8マナ以下の相手クリーチャーを1体破壊するか自分の墓地からコスト8以下のクリーチャーを蘇生させるかを選べ、さらにお互いのシールドの合計が6枚以下ならどっちの効果も使える。
最近の蘇生カードらしくコスト以外の制限がないので、やろうと思えば《ロマノフカイザーNEX》のような究極進化MAXを蘇生するデッキすら作れてしまう。
そうでなくてもテキストの都合上「破壊→蘇生」の順番で効果を解決するので、踏み倒しメタクリーチャーを破壊してから蘇生が可能になっている。

  • 《灰燼と天門の儀式》
こちらも6マナでコスト8以下のクリーチャーを蘇生できるトリガー呪文。
蘇生対象にブロッカーを付与できる上、蘇生クリーチャーと相手クリーチャーとで効果バトルを行えるので、同系統の呪文の中でも守りという面ではかなり高性能といえる。
問題になるのは光/闇/火というデッキにするのが難しい色要求か。

  • 《ブレイン・スラッシュ》
水/闇の呪文で、こちらも6マナでコスト8以下のクリ(ry
《鬼札王国》のようにモード選択で2つの効果、条件を満たせば両方の効果を適用できるのだがそれが「3ドロー1捨て」なのが非常に強力。
テキストの都合上「手札交換→蘇生」の順番で効果を解決するので、リアニメイト札なのに自前でリアニメイト対象を墓地に送りこめるのだ。
両方の効果を適用するための条件も「自分の場に水と闇のクリーチャー・タマシードがいること」と緩く、例えば最強初動と名高い《天災 デドダム》やcipでトリガー呪文を唱えられる《Disアイ・チョイス》などがいれば1体で条件を満たせてしまう。
そのハイスペックぶりから現代最強の汎用リアニメイト呪文なのは疑いようがないだろう。

蘇生対象

スピードアタッカー・Tブレイカー・焼却能力とフィニッシャーとして十二分な能力を備えた強力ドラゴン。
現在はコスト制限の都合でバベルギヌスぐらいでしかリアニメイトできないが、全盛期はナスオ→ゲートから最速4ターンで出てきていたので止む無しだろう。
勿論プレミアム殿堂入り
しかし2015年に殿堂入り、2020年に解除された。

  • 《鎧亜の咆哮キリュー・ジルヴェス》
出たターン全てのクリーチャーにスレイヤーとスピードアタッカーを与える。
即死コンボのお供。これも元殿堂。

墓地肥やしと呪文踏み倒し能力を持つナイト。
墓地肥やしからもう一度リアニメイトカードを使って更なる展開を狙うもよし、安全確保をするもよし。
ナイトなのでサポートも多い。


対策

  • 《埋め立てロボ・コンクリオン》
出た時に墓地のカードを任意の枚数デッキ送りにする。
コストも軽く使いやすいが、出たあとは2マナ1000バニラと扱いに困るのが欠点。

  • 《お清めトラップ》
青銅の鎧》と同じコストのマナブースト呪文だが、相手の墓地のカードを任意の枚数デッキに戻してシャッフルさせる。
相手が墓地肥やしをしなくても最悪マナブースト呪文として運用出来るので腐りにくい。

  • 《百発人形マグナム》《早撃人形マグナム》
コスト踏み倒しに対するメタの代表選手。マナをタップせずに出すと百発人形は場のクリーチャー1体を道連れにし、早撃人形は出たクリーチャーそのものが破壊される。
リアニメイト以外にもS・トリガーやら侵略やら様々なものに反応する優良クリーチャーである。

  • 《ポクチンちん》
名前だけ見るとネタカードっぽいが、その実現状最強の墓地利用メタ&コスト踏み倒しメタカード。
登場時にプレイヤーを指定し、そのプレイヤーの墓地のカードをすべて山札に加えてシャッフルさせる。
自分に使えば山札回復になるうえに、相手のターンは「山札送りの」コスト踏み倒しメタとして機能する。
そのうえ自身のスペックも3マナ3000と並のバニラ並みにあり、さらに無色のジョーカーズであるためあらゆるデッキに入れることができる。
そんなハイスペックカードだが主に採用されるジョーカーズでは自分の墓地を回収して山札を回復できる点に目をつけられ基本的にはループ要員として使われ墓地利用メタと踏み倒しメタ能力はついでのように扱われている。
因みに現在の墓地利用デッキはこのカードの効果を1度食らった程度では止まらない程の高速墓地肥やしが可能となっており、コスト踏み倒しメタ能力も役に立たないデッキが増えてきたので登場当初程強力なカードとは言えなくなっている。

  • 《闘争類拳嘩目ステゴロ・カイザー/お清めシャラップ》
ツインパクトカードの墓地肥やし対策カード。
呪文側が上記《お清めトラップ》の強化版であり、自分の墓地も山札に戻せるようになった。
クリーチャー側は特に墓地に関連する要素はないが、相手のクリーチャーをマッハファイターで討ち取りながらマナブースト及びマナ回収が出来る汎用性の高さが売り。

  • 《とこしえの超人》《若き大長老 アプル》
それぞれ王来篇、王来MAXで登場した墓地対策メタクリの最右翼。
《とこしえ》は1マナ4000の高パワーながら相手が手札以外から出そうとしたカードを全てマナ送りにしてしまうという驚異のメタ範囲の広さを持ち、《アプル》は相手の墓地(とマナ)のカードのそこからの移動、呪文の詠唱を全て不可能にするというこちらも負けず劣らずの封殺能力を持つ。
どちらもG・ストライクを持っておりメタが刺さらない相手にも最低限受け札としての役割が持てるのも優秀。

  • 《♪なぜ離れ どこへ行くのか 君は今》
《お清めシャラップ》が《フェアリー・ライフ》+墓地リセットなら、こちらは《エナジー・ライト》に墓地リセットがついてくるカード。
相手の墓地リソースを打ち消しながら自分の手札リソースを維持するカードとして、特に登場時に大暴れしていた《絶望神サガ》への対策カードとして多くのデッキに採用された。

  • 《ポッピ・冠・ラッキー》
手札と山札以外からエレメントを出す行為とカードを使う行為を禁じる光のファイアー・バード。3マナと現代のメタクリーチャーとしては重めだが、その真価はエスケープにある。メタクリーチャーなのにバトルや単純な破壊系の除去では対処できないというのは一部のデッキは《冠・ラッキー》を出されてしまうだけで詰んでしまうほどに厄介。パワーマイナス除去や封印で対策の対策を行えるとよい。

デュエル・マスターズ プレイスでは

  • 《インフェルノ・ゲート》
コスト7に調整されて登場。

  • 《ロスト・チャージャー》
自分のデッキの最高コストのカードをランダムに送るという効果でまさかの登場。
このカードで目当てのカードを落としリアニメイトという流れが主流。

具体的には
ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》を落として《インフェルノ・ゲート》で蘇生
《悪魔神ドルバロム》を落として《邪霊神官バーロウ》で墓地から進化
といった感じ
黒神龍グールジェネレイド》を落とすのもいいだろう。

  • 《魔皇グレンベルグ》
グランド・デビル進化クリーチャー
攻撃時にコスト3以下の非進化クリーチャーをリアニメイト

  • 《竜極神ゲキ》
ゲキメツの片割れ。
cipでコスト4以下の非進化クリーチャーをリアニメイト

  • 《暗黒凰ゼロ・フェニックス》
進化できる状況ならターン開始時に墓地からノーコストで進化、というトンデモ能力を引っ提げ登場。
上記の《ロスト・チャージャー》で落とすもよし、《パッピ・ラッピー》でデッキトップに固定した後《竜音のゼクス》《封魔ロノヴェル》で落とすプランもある。

  • 《インフェルノ・サイン》
コスト6に調整された。
同時に《邪眼皇ロマノフI世》も収録されたが、あちらが闇のコスト5以上のカードを探索し2枚墓地に送るという強化を受けたので、サインとロマノフを墓地に送ればロマノフを連鎖的にリアニメイトできる。
除去しにくいクロスギアの《竜装 ザンゲキ・マッハアーマー》をクロスさせればスピードアタッカー付与でワンショットキルすら可能。
ロマノフサイン】を思わせるデッキだがデュエプレでは【ロマノフマッハアーマー】という名前で定着している。
 4月16日にDP殿堂発表
主な理由としては【トリガーロージア】とされているが同時期に存在した【サインシューゲイザー】というカウンターリアニメイトデッキも同時に規制を食らうことになった。
  • 《魔光蟲ヴィルジニア卿》
能力はほぼ変わらないが進化先の《大邪眼バルクライ王》でナイトをリアニメイト化になったので、2体目のヴィルジニア卿をリアニメイトして再び進化という芸当も可能に。

  • 《カラフル・ダンス》
墓地に送るカードが《ロスト・チャージャー》同様コストの高い順から送られ、使用可能なマナが増えない(擬似マナタップイン)と使い勝手が変わっているが墓地肥やしとしては依然優秀。
同弾では相性のいい《大邪眼B・ロマノフ》も出ている。


墓地利用対策には《埋め立てロボ・コンクリオン》《お清めトラップ》がある。





この項目が面白かったなら……\ポチッと/

最終更新:2025年01月17日 17:43

*1 S・トリガーを持っているので完全下位互換ではない。