マックスウェルの不思議なノート

登録日:2020/03/05(木) 11:40:12
更新日:2024/04/21 Sun 05:12:56
所要時間:約 3 分で読めます





概要

『マックスウェルの不思議なノート』とは、KONAMIが販売したDSソフトである。
正式名称は『ヒラメキパズル マックスウェルの不思議なノート』。欧米版ゲームの『Scribblenauts』の日本語ローカライズ版。
書いた物を実際に出すことができる魔法のノートを駆使してステージを攻略していくパズルゲーム。

ステージはパズルモードとアクションモードの2つに分かれている。パズルモードでは『お題の達成』で出現するスターの獲得、アクションモードでは、『最初から出現しているスターの獲得』という分かれ方をしている。


どのような物が出せるかの例
筆やなど武器や道具、ヘリコプターなど乗り物、ライオンなどの生き物、警官や消防士などの人間。
以下の例は本当にごく一部なので、片っ端から思いついた単語を試そう。

ただし、このゲームは漢字を入力することはできない。ひらがなやカタカナ、英語で入力しよう。

実はローカライズ担当のKONAMIキャラクターも出せたりする。
一例:ゴエモンビッグボスしおりまなかビックバイパー








ステージEX
下の記事を読んでこのゲームについてもっと知ろう!





ドニィ…

で、どういうゲームなの?

確かに何も間違っていない。これだけ見るとまともなゲームなのだが、如何せん突っ込みどころが多数あるゲームなのだ。
多数のローカライズに対応、言葉も多数収録されているが、チュートリアルでこんな注意書きを見れる。
ノートに書けるのは現実にあるものだけ
人名や場所の名前は書けません
差別的用語の使用は禁止
お酒や下品な言葉の禁止
と書かれている。
わざわざこんな注意書きしなくても守れるだろうと考えるのが普通なのだが、実際には…
ユニコーン (現実にいない生物)
ワシントン (実在する人物)
バカ    (差別的な言葉)
酒屋 たん (お酒、下品な言葉)
…と入力すれば普通に出てくる。注意書き仕事しろ。

また兵器に関しては特に制限がないため剣や銃はもちろん、核兵器だろうが普通に召喚できる。


二作目以降の「スーパースクリブルノーツ」からは単語一語だけでなくそれを解説する形容詞も入力できる。
「クロイオオカミ」とか「おおきいクルマ」とかもできるわけだが、その適用範囲が異様に広い。
カラノアルシンダライオンとか、きょだいなひびわれたいしのあしばなんかは序の口で、挙句の果てにはミニクロイサムイウツクシイノロイナンデモタベルイ(ミニ黒い寒い美しい鈍い何でも食べる胃)なんてものも出せる。*1


先述の通りステージはパズルモードとアクションモードの2つに分かれている。
どちらもブラックジョークやら力業やらなんでもありのカオスっぷり。

クリア条件を達成して星を取りさえすればいいので失敗条件を満たすがその前に成功条件を満たしたのでクリア星を取るために住人を殺害、挙句に星を取りながらもマクスウェルは死ぬなどの状況は割とよく起こる。


例えば、パズルモード1-1 は「警察官、消防士、医者、コックに仕事道具を渡しましょう」というステージで、警察官に わいろ(札束)を渡し、事件を揉み消したり 消防士にマッチを渡し、マッチポンプをさせたりする事もクリア判定として出されるため、予想だにしない解答でクリアできる面白さも発見できる。なんでも試してみよう。


アクションモードでは、初めからスターが配置されている。
ノートを使ってこのスターの元にたどり着くのが目標。当然ながら手段は問わない。

例えば1-1では木の上にあるスターを取る事になる。
オノで木を倒したりトランポリンでスターまで跳んだり、飛行できる乗り物に乗ったり…
ブラックホールで全てを吸い込んだり…
やろうと思えばとんでもなく回りくどい方法での攻略も可能。

もしこれで興味を持ち、遊びたいと思った諸君は少し待って欲しい。このゲーム、バグが多数ある。別にゲームなんだしあっても仕方ないのでは?と思う人もいるかもしれないが、例を挙げると、
  • サドルを連打すると壁抜けできる
  • 1発しか撃てないRPG(ランチャー)を無限に撃てる方法がある
  • 磁石を手に持ち戦車に乗ると、戦車が空を飛ぶ
などがあるが、極め付きまで行くと、

・壁に電柱を架けて釣り竿を使ったまま上ると壁が続く限り電柱ごと登り続ける

・燃えている乗り物が壊れた瞬間にマックスウェルが乗ると宙に浮き、最終的にマックスウェルそのものが消滅し フリーズする

・姪を手錠で繋ぎで轢くと凄まじい勢いで空へ飛ぶ

と常人には理解し難いどころかエキサイト翻訳並みの状況に発展するのだ。

一応コンセプト自体はまともで、かなりの良ゲーなのだが、とあるTAS動画にて人気が増大し、面白いバカ&バグゲーとしての認知を広めてしまった。
日本版ローカライズを務めたのが同じくバグTASゲーとして名高い『悪魔城ドラキュラ』シリーズのプロデューサー、IGAこと五十嵐孝司氏なのもその辺りに拍車をかけているだろうか。
IGA、やはり許されません。

余談

なぜマックスウェルが星を集めているかは不明であったが、3作目にて、『石化した妹を助けるために星を集めている』という愛に満ちたストーリーとなっている。なぜ石化したかというと、お腹の空いた魔道士に腐ったりんごをイタズラで食べさせたから。自業自得じゃねえか!
このゲームのスマホ版の『Scribblenauts Remix』がある。120円と追加課金で全作品から抜擢された様々なステージとオリジナルステージが遊べるが、現在英語のみ対応しているため、英語力に自信のある人はチャレンジしてみよう。


追記、修正は星を持った状態でマックスウェルから逃げ切ってからお願いします。

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最終更新:2024年04月21日 05:12

*1 ちなみにこのミニ黒い寒い美しい鈍い何でも食べる胃、とあるステージを最速でクリアするための解である。