登録日:2012/04/16 Mon 04:22:29
更新日:2025/08/11 Mon 15:40:22
所要時間:約 5 分で読めるんでぇ!
『がんばれゴエモン』シリーズの主人公。
今日も今日とて、貧しい人々の為に、悪~い奴らを懲らしめに行ったり、お金をばらまく為に、義賊の仕事にはげんでいる。
☆声
中村大樹(OVA版『次元城の悪夢』)→太田真一郎→
松本保典(現在)
☆特徴
モデルはお察しの方もいるだろうが、安土桃山時代に存在したとされる
盗賊「石川五右衛門」。
赤地の忍び装束、目尻と口の両端に施された赤い隈取が特徴。
当初は浮世絵調の古風なデザインでいかにも石川五右衛門といった和風な風貌だったが、『消えた黄金キセル』以降デザインのデフォルメが進み、
現在のイガイガ頭のヘアスタイルに変化し、月代から伸びた髪が黒色から青色(作品によっては紫色)に変わった。朱色の派手な忍び装束風の衣装はFC版『
1・2』のパッケージイラストからそのまま引き継がれている。
☆能力
ストーリー的な能力としては、針金一つで牢獄の錠前を簡単にこじ開けられる程のピッキングスキルや迅速な周囲の状況判断(『2』、『消えた黄金キセル』にて)、唯一宝箱を開けられる(『コナミワイワイワールド』にて)など、盗賊のスキルは天下一品。
ゲーム的な能力では、ジャンプや武器攻撃の性能が標準並の初心者向け。RPGではパワータイプの傾向が強く、術よりも打撃に富んでいる。
☆武器
武器はキセル。
叩いて使う。喫煙は滅多にしない(キセルを用いての喫煙は『Mr.五右衛門』『ワイワイワールド』のみ)。
キセルによる設定はまちまちではあるが、基本的には黄金のキセル=先祖代々のキセルという形になってるパターンが多い。
排煙口を飛ばすチェーンキセルというものもあり、長距離の攻撃だけでなく、卍が書かれたブロックに引っかける事で、ワイヤーアクションを行える(作品によってはブロックを破壊する)。
また、キセル以外にも小判を投げて攻撃する。FC時代ではキセルの1ランク上のパワーアップ武器という位置づけだったが、
サブウェポンの概念が出来たSFC以降は独立した武器となり、所持金を消費して放つ事になる。
チャージショットをする事により、作品によっては波動小判(3WAYの強力な小判投げ)、炎の小判、貫通小判という強力な攻撃も行える。
作品によっては、
ネズミ花火、
ヨーヨー、ハリセン等も扱う。
義賊だからかどうかは分からないが、刃物等は滅多に持たない。(ただし、RPGでは剣を持ったり、仕込み刀が仕込まれているキセル?がある。)
☆人物
ちゃきちゃきの江戸っ子。短気で喧嘩っ早いが、困ってる人を放っておけないお人よし。
可愛こちゃんには目がない女好きだが、どうもオカマとの縁が多いご様子。
帯ひろ志先生版コミカライズではかなりのスケベになっていた。
褒められると調子に乗るお調子者で、普段は
ゲーム同様の3~4頭身だが、可愛い子に言い寄られる、相手の
イケメンに張り合うなどして覚醒すると8頭身の超絶イケメンに変身する。
ちなみに同作品では
切れ痔持ちである。
義賊という概念にはこだわりがあるようで、泥棒と一緒にされるのは嫌らしい。
職業柄、金銭に関してははなかなかシビア(泥棒大会の賞金が1億両と聞いて態度を変える、など)な面がうかがえる。
小判投げに自信があるらしく、「日本小判投げ選手権」なる大会に参加しに南国まで行ったこともある(『星空士ダイナマイッツあらわる!!』にて)。
☆寝姿
寝姿に様々なパターンがあり、代表的な例として『からくり道中』では大きないびきを響かせて鼻提灯を膨らませ、『消えた黄金キセル』では布団を蹴り飛ばしたり等、寝相はあまりよろしくない。
『
宇宙海賊アコギング』のオープニングでは鼻提灯といびきに加えて、褌をも外した全裸で寝ていた(そして
エビス丸は見たくもない物を見る羽目になる。)。
☆交友関係
エビス丸とつるむことが多い。初めての同行はFCの『2』からだが、ラストが黒歴史(
エビス丸女の子疑惑)扱いなので、『消えた黄金キセル』からが初対面という形になっている。
また、サスケ、
ヤエとも組み、基本的にはこの4人がつるむ事が多い。
作品によってはコリュウタと組んだり、ゴロクやババン(『
宇宙海賊アコギング』)といった個性溢れるキャラクターと組むこともある。
おみっちゃんと仲良し。ヤエに至ってはどこまで仲良しかは不明(『
でろでろ道中』で、おみつとゴエモンの仲を愚痴る所を見る限り、恋愛までは至っていないご様子)。
☆家族構成
『からくり道中』に限り、母親の存在が判明する(迷路に挑む際に「ごえもんよ がんばるのだ ははより」というメッセージがある)。
以後のシリーズでは不明。
ちなみに実在の「石川五右衛門」は彼のご先祖(『でろでろ道中』)。
☆様々なゴエモン
同社コナミの
ゲームから、色んなゴエモンが存在する。
◆ゲーム『Mr.五右衛門』版
『からくり道中』よりも前に誕生した初代ゴエモン。
外見はより歌舞伎っぽく、石川五右衛門らしい雰囲気を醸し出す。
がんばれゴエモンシリーズの礎となった作品だが、本作のゴエモンと従来のゴエモンの関連性は不明(先祖という疑惑もある)。
◆ゲーム『冒険時代活劇ゴエモン』
設定が大きく変更されたゴエモン。別世界から我々の世界にやってきた大工見習いの少年という設定になっている。
彼以外にもお馴染みのレギュラーキャラクターに渡って設定変更が多く、ある種の
パラレルワールド的な作品であるため、
従来のゴエモンシリーズとの関連性はきわめて低いものとされている。
◆アニメ『がんばれゴエモン』
従来のゴエモンのデザインや性格を踏襲している。
だが、テレビゲーム(内容は格ゲー)の世界から現実世界へ現れる設定、巨悪マクアムーゲの刺客と戦う特撮ヒーロー的な筋書きなど、世界観は全くの別物となっている。
自分が
ゲームの世界の住人であることを自覚しているようで、現実世界の住人を指して「人間は~」という言い方もしており、特殊な立ち位置にある。
外見が大きく代わり、近代的になった。「ご組」の若頭で、世界放浪の旅から帰ってきたばかり。頭に命じられて騒動解決に乗り出す。
一見、従来のゴエモンと関係はなさそうだが、作中のキャラクターである「ご組の頭」が従来のゴエモンに酷似している(中の人も同じ)。
ゲームの副題が『新世代襲名!』であることから考えると、ひょっとしたら…(津島直人氏が担当した漫画版では、「ご組の頭」=ゴエモンと明確に描かれている)。
◆モンスター烈伝オレカバトル
「ゴエモン」として参戦。クラスは☆☆。
お金を盗んだり小判を投げて攻撃する。
あるアイテムと合体させることで「義賊ゴエモン」となり、クラスが☆☆☆に上がる。
☆ゴエモンシリーズの現在
余談にはなるがこのゴエモンシリーズ、現在では新作が出ていないように見えるがそれもそのはず。
実はシリーズ人気とは裏腹に、売上数はSFC1作目・2作目を頂点に右肩下がりとなっていた。
その後、当時の次世代機であるN64・PSでそれぞれ別開発のソフトをクリスマス商戦に同時展開したことでシリーズファンが分断・離散してしまい、以降はコナミにとってヒットタイトルとは言い難い売上数にまで落ち込んでしまった。
それでも冒険時代活劇や新世代襲名といったブランド再起を目指した野心的な試みを行っていたが数字が振るうことはなく、2005年に
ニンテンドーDSで発売された「東海道中大江戸天狗り返しの巻」を最後にゴエモンシリーズを手掛けたスタッフは解散の憂き目にあっている。
綾繁一家の黒い影
1998年12月にPS用ソフトとして発売。開発元はKCE名古屋。
様々な要因が重なった結果、25年以上経過した現在でも本作がシリーズを崩壊に追いやった戦犯として語り継がれているだけでなく、後年他社ゲームで同様の出来事が起こる度に本作が問答無用で挙がっている。
以下の要因が本作の戦犯としての不名誉な地位を確固たるものとしている。
- 当時シェア1位を誇ったゲーム機「プレイステーション」用として本作を出したが、ゲームとしての出来が非常に悪かった。
- 『宇宙海賊アコギング』のように、まともな出来の作品であれば問題なかったが、クソゲーをシェアが多いハードに出してしまう形となってしまった。
- 声優の丹下桜とくまいもとこが共演した点に着目して購入した結果、地雷を踏んだ両声優のファンが続出。後に『PlayStation the Best』に選定された事から、ファンアイテムとして相当売れていたのが分かる。
- 本家スタッフが開発した64の『でろでろ道中』と同日発売。これが原因かファンの購入先が分散し『でろでろ』の売り上げが減少した可能性がある。
- 『天狗党の逆襲』のように同時発表でも発売日を数か月ずらせば事態を回避出来ていたのだが。
また、本作に限らずKCE名古屋は総じてヤエちゃんの扱いが悪い事でも有名。
- 本作のモデリングは常に作画崩壊レベルな他、ヤエインパクトの顔デザインも不気味。
- 前作『黒船党の野望』は黒船党に囚われた設定である。その為レギュラー4人の中で唯一プレイヤーキャラから除外された。
発売から程なくして実施されたコナミの再編で他の支社が統合される中、名古屋のみ「解散」という処遇を受けた。
なおコナミを離れたゴエモン開発チームは現在「グッド・フィール」を立ち上げて活動。主に
任天堂向けのセカンド・サードパーティとしてソフトを供給している。2023年にはファミ通からゴエモンの精神的後継作と称された『御伽活劇 豆狸のバケル』を発売した。
ゴエモンシリーズの完全復活は難しという見方が多いのが現状だが、パチスロやスマブラSPでゴエモンの衣装は出ている他、遊戯王OCGでゴエモンをモチーフにしたカードが出てるので、ゴエモンが過去の栄光となってしまったのはショックだがシリーズファンにとっては喜ばしき事である。
現在でもゴエモン復活を求めるファンは多い。
てやんでぇ! 追記・修正は任せたぜ!
- ゴエモンには、ぜひともスマブラに参戦して欲しいかな。 -- 名無しさん (2018-11-23 20:50:31)
- 遊戯王には「忍者義賊ゴエゴエ」として登場している -- 名無しさん (2018-11-23 20:58:24)
- スマブラ参戦おめでとう!(miiコスだけど) -- 名無しさん (2019-09-06 00:36:18)
- 中の人は某舞台でゴエモンのペルソナ使いと共に石川五右衛門登場にツッコミを入れていたり。 -- 名無しさん (2019-09-25 15:22:59)
- 現実の石川五右衛門も、後の世でこんなに楽しませるキャラクターになるとは、釜茹でされてる時に思ってもいないだろうな。 -- 名無しさん (2020-10-25 12:02:41)
- 確かベルモンド一族と共闘して魔王ドラキュラを撃破した話があったな… -- 名無しさん (2023-04-25 11:43:03)
- この前のニンダイでとうとう新作発表!……と思ったら別人でした。似すぎでしょ -- 名無しさん (2023-06-30 17:44:09)
- あーSwitchで64とスーファミを配信しないかな -- 名無しさん (2023-12-01 15:41:34)
- ↑7 更に、「女忍者ヤエ」もOCGとして登場。コナミが版権を塩漬けにしていないのは分かるが、既に社内に扱いこなせる作り手が居ないんだよなあorz -- 名無しさん (2025-08-09 20:28:21)
- 豆狸のバケルはあんまり評判良くなかったっぽいしなぁ。それが理由で「ちゃんとした正当な新作がプレイしたい」という声も多いし -- 名無しさん (2025-08-09 21:09:41)
- シリーズ崩壊の項目が訳わからん。でろでろと同日発売はともかく、売れてるハードで出すことが何故没落の主要因になる?カードキャプターさくらの件は知らんが、ゴエモンファンの大多数が声優厄介ファンも兼ねていると言いたいのか? -- 名無しさん (2025-08-10 00:24:18)
- キャラクターの項目で延々とシリーズの盛衰を語るのはちょっとどうかと。書きたきゃシリーズ総括する項目でも作ってそっちで書いてほしいな -- 名無しさん (2025-08-11 15:39:51)
最終更新:2025年08月11日 15:40