ネコヤモリ

登録日:2020/03/20 Fri 21:53:22
更新日:2024/11/02 Sat 10:21:06
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今度こそ貴様達を必ず殺す!黒猫の絵から抜け出してな!


出典:仮面ライダー/東映/第88話「怪奇 血を呼ぶ黒猫の絵!」/1972年12月2日放送


ネコヤモリとは、『仮面ライダー』の第88話「怪奇血を呼ぶ黒猫の絵!」に登場した怪人。


▽目次

【概要】

所属組織:ゲルショッカー
モチーフ:ネコ+ヤモリ
身長:182㎝
体重:65㎏
出身地:フィリピンの古城
:山下啓介

フィリピンの古城出身の、ネコとヤモリの能力を持つ合成改造人間。黒猫への変身能力を持つ。
弱点は後ろからの攻撃に弱い事。
世界平和会議に出席する科学者たちを誘拐する「F作戦」を成功させるため、ライダーを引き付けておく事が使命。
左肩にヤモリが乗っており、背中が盛り上がった背むし男のような姿をしている。

武器は、口から吐く火炎「キャットファイヤー」とライダーのエネルギーを吸い取る指の「ヤモリ吸盤」
劇中では未使用だが、設定では口から人間を溶かす溶解液「ネコ血しぶき」を吐く。

体内に流れる「悪魔の血」と呼ばれる増殖細胞を混ぜた絵の具で描かれた黒猫の絵を出入口にして、絵から絵を瞬間移動するという、怪人というより妖怪のような能力を持つ。
その移動距離は80キロも離れた場所に、わずか2分で到着する。
田中輝夫という画家に憑依し、出入口となる黒猫の絵を描かせて各所にばらまいていた。

ライダーの必殺技を連続で食らっても倒れない、大変タフな怪人。



【活躍】

西熱海のホテルで開催される「世界平和会議」に集まる世界有数の科学者たちを誘拐する「F作戦」を企むゲルショッカーは、その下準備として怪人ネコヤモリを画家の田中輝夫に憑依させ、ネコヤモリの瞬間移動に必要な黒猫の絵を描かせていく。

作戦を成功させるために瞬間移動を使った密室殺人事件を起こし、本郷の目を引き付ける。
輝夫の弟のサトルの話を聞き、目論み通り調査にやって来た本郷の前に姿を現すと目的は「ライダーとライダー隊の皆殺し」と告げて絵の中に消える。
続いて、輝夫が何かゲルショッカーと関係あると踏んで訪れた本郷の前に再び現れ、ライダーと戦闘になるが「キャットファイヤー」で足止めして逃走する。

ネコヤモリの話から藤兵衛に連絡を取ると、すでに絵が届いており、ライダー隊本部へ急いで戻って来た本郷の前に現れるが、何故かすぐに姿を消す。
本郷が会議の警備をしているに連絡を取ると、何と会場に黒猫の絵があるという。
全ての計画はライダーを会場から80キロも離れたライダー隊本部に釘付けにしておく事であった。
例えライダーでも、80キロも離れた会場へはどんなに急いでも20分はかかる。
その間に襲撃の準備を整え、科学者たちを誘拐しようとしていたのだ。

全ての準備が整い、ネコヤモリも会場の黒猫の絵から出現。
滝が何とか科学者たちを守ろうとするが、すでに完全に包囲されており最早これまでかと思われたその時……

待て!

何と、絶対に到着できないはずのライダーが現れたのだ!
これにはさすがのネコヤモリも驚愕。

ライダー!貴様、どうしてここへ!?

俺はいつまでも同じ力ではない!

何だと!?

ライダーは常に自分を鍛え、自らの能力を上げていたのだ。
ライダーとの決戦に突入し「ライダー返し」「ライダーパンチ」、さらに「ライダーチョップ」を連続で受けるも倒れず、逆に切り札のヤモリ吸盤でライダーを窮地に陥らせるが、滝に引き離されて「ライダーキック」を受けて遂に倒れ、憑依されていた輝夫は無事に解放された。



【余談】

この第88話の予告は、本郷が監督の塚田正熙氏に内容をインタビューするという珍しいものになっている。

長らくオープニング曲として使用されていた「レッツゴー!ライダーキック」が最後に流れた作品である。




―――追記・修正を怠る者には死、あるのみ

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最終更新:2024年11月02日 10:21