クサリガマテントウ

登録日:2020/05/01 Fri 17:22:39
更新日:2024/04/17 Wed 17:54:53
所要時間:約 4 分で読めます





俺の3000Vの威力を受けてみろ!


『仮面ライダーV3』の第17話「デビルスプレーは死神の武器」、第18話「悪魔の裏切りあやうしV3!」に登場した怪人。

所属組織:デストロン
モチーフ:テントウムシ+鎖鎌
身長:211㎝
体重:77㎏
出身地:志賀高原
:沢りつお
人間態の演者:達純一

【概要】

テントウムシと鎖鎌を組み合わせた合成改造人間で、志賀高原出身。鳴き声は「ザーキー」。
スプレーネズミとコンビを組み、その行動をサポートする。
スプレーネズミの「デビルスプレー」の散布作戦を、V3に邪魔されないように足止めして始末するのが任務。

武器は左手に装着された鎖鎌「スネークチェーン」で、右手でトゲ付きの鉄球が付いた鎖分銅を振り回し、左手の刃物で斬り付ける。
刃物は樹木を一撃で斬り倒す切れ味があり、鎖も締め付ければ変身していない状態ならば改造人間の風見の体を切断するほどの力があるほか、3000Vの電流を流す事ができる。

奥の手として、腰に装着された「脇腹銃」から「テントウミサイル」を発射するが、後ろ向きについているので正面の相手には後ろを向かないと攻撃できない。
恐らくは、後ろから来る相手への迎撃か奇襲用なのだと思われる。

目の部分はゴーグルになっており、ゴーグルの下には大きな目があって何となく「ロックマンシリーズ」に登場するボスに似た顔をしている。

弱点は左手の鎖鎌の付け根と背中。
鎖鎌は、破壊されても体内に予備が内蔵されている。

【活躍】

スプレーネズミの「デビルスプレー」の実験台にされながらも、風見に助けられたカップルの一人、ユリ子を狙ってデストロンからの脱走者を装ってセントラルに侵入する。
風見達を後ろから襲おうとするが、現した正体が鏡に映っていたために風見と藤兵衛に防がれてしまう。

それでもユリ子をさらう事には成功し、追ってきたV3と戦闘に突入。
V3を教会に閉じ込めて爆弾で始末しようとする。
何とか生き延びたものの、ダメージを負ったV3をドクトルGの命令でアジトに連行する。

「スネークチェーン」で風見を処刑しようとするが、汗で電流をショートさせられて脱出されてしまい、ユリ子を助けられてデビルスプレーの解毒剤の記されたファイルまで奪われてしまう。

すぐにスプレーネズミと共にV3を追跡し、「V3キック」で左手を破壊されながらも鎖でV3を捕らえ、スプレーネズミに攻撃するように促す。
ところが……、

その前に、お前を始末する!

な、何だって……!?

戦えなくなった改造人間は、デストロンには不要だ!死ね!

何と、スプレーネズミは武器を破壊されたクサリガマテントウを始末しようとしたのだ。
しかし、V3がこれを助けてスプレーネズミは撤退。
すると……、

出典:仮面ライダーV3/東映/第18話「悪魔の裏切りあやうしV3!」/1973年6月16日放送

ま、待ってくれ…!デストロンは、俺を殺そうとした……!


俺は、デストロンを裏切る!
出典:同上

クサリガマテントウは殺されそうになった事でデストロンを見限り、離反すると宣言。
デストロンの強力な怪人が味方になったとなれば、さぞかしV3も心強い事だろう。

と、思いきや

出典:同上

縛られてセントラルの地下に監禁されてしまうのだった。

手に入れたファイルが偽物だった事から、風見はクサリガマテントウにアジトに案内させて本物の解毒剤を手に入れようとする。
藤兵衛達は「こんな奴殺しちゃえばいいんだ」「そんな奴を信じちゃいけない」と言って止めようとするが、風見は「これしか方法はない」と言ってクサリガマテントウと共にアジトへ向かう。

道中、茂みから何やら音が聞こえて警戒する風見に「気のせいだ」と言って先を急がせ、アジトの入口に到着すると「さあ、どうぞ」と招き入れる。

アジトの通路を進んでいると天井から檻が落ちてきて風見は捕まってしまい、「やはり、俺をだましたのか!?」と憤るが「いや、俺じゃない」と、鉄格子を壊して風見を助け出し、見張りの戦闘員を引き受け、風見を本物の解毒剤のある薬品室に向かわせる。
しかし……、

我々の罠とも知らずに、クサリガマテントウを信じるとはお前もとんだ間抜け者よ

そこは薬品室などではなく、風見は閉じ込められてしまう。やはり、クサリガマテントウの裏切りは芝居で、罠だったのだ。
ドクトルGの命令でスプレーネズミがデビルスプレーを噴射し、さらに殺人ガスまで使用されて風見は窮地に陥る。
だが……、

ハハハハハハ……!

わざと罠にかかったのも知らないで

俺がここに来たのはデビルスプレーの解毒剤を奪い、デストロンをやっつけるためだ……!

何と、風見はクサリガマテントウの罠を完全に見抜いていたのだ。
V3に変身されると26の秘密「レッドランプパワー」で脱出されて、解毒剤を奪われた上にスプレーネズミは「V3キック」であっさり倒されてしまい、V3と最後の決戦に突入する。

再びスネークチェーンで3000Vの電流を流すがV3には通じず鎖鎌を破壊されてしまい、奥の手の「テントウミサイル」で攻撃するがこれも避けられてしまう。
しかし、テントウミサイルを使う時は後ろを向かないといけないため、テントウミサイルを避けて姿を隠したV3を倒したと思い込んで「やった…!やったぞー!」と歓喜。
その隙を付かれて「V3キック」を受けてしまい、に転落して倒された。

劇場版『仮面ライダーV3対デストロン怪人』にも登場したが、他の再生怪人軍団と共にタイホウバッファローの砲撃に巻き込まれて爆殺されてしまった。

【その他】

怪人が組織を裏切ったと見せてヒーローを罠にかけようとする展開は度々見られるが、ここまで誰からも全く信用されなかったのも珍しいのではないだろうか。
罠を見抜いていた風見も、「これしか方法はない」とは言ったが「信用する」とは一度も言っていない。
地獄大使でさえ、疑われつつも身柄は自由だったのにえらい違いである。
教訓、苦肉計の準備としての仲間割れは、自然な流れにしましょう。


―――追記・修正を怠る者には死、あるのみ。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • 仮面ライダーV3
  • クサリガマテントウ
  • デストロン
  • 怪人
  • 改造人間
  • 鎖鎌
  • スプレーネズミ
  • テントウムシ
  • 裏切り
  • 沢りつお
  • 達純一
  • ライダー怪人
  • 志賀高原
  • 天道虫
  • 機械合成怪人

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年04月17日 17:54