登録日:2011/09/11(日) 18:55:55
更新日:2021/03/26 Fri 10:14:13
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「ダブルライダーの力と技を受け継いだ仮面ライダーV3!!」
ゲルショッカーを継ぐ、悪の組織
デストロンと戦う為に立ち上がった新たなヒーロー…それが
である。
この項目ではTV版の風見志郎と仮面ライダーV3について記述する。
リファインなどの設定は以下のリンク先参照。
【作品解説】
『
仮面ライダー』シリーズ第2作。
プロローグは
1号と
2号を襲う悲劇と彼らの後継者である新ヒーローV3の誕生から開幕した事でも明らかな通り、前作から直接連なる続編でもあった。
超人気作の続編や後作はこけるというジンクスを打ち破り、前作に負けない高い人気を獲得した。本作の成功は更なる仮面ライダーを生む契機にもなった。
26の秘密の解明や、数多くの大幹部と戦う等のイベント性豊かな作品である。
しかし当初は前作の強化策の一環で「仮面ライダー3号」が検討されており、前作で活躍した
滝和也を3号に改造する予定であり、プロットまで完成していた。
だが、シリーズ化が決定された際に没となり、本作へ昇華された。
なお、滝和也を仮面ライダーにする案はその後もプロデューサーが検討を続けており、
ライダーマンが日の目を見る前は「仮面ライダー4号」に滝和也を宛てがった案が俎上に載せられていたとの事。
プロデューサーの平山亨による企画案では『マスクライダー』『ライダー仮面』『ライダーマン』、その後の制作会議では『仮面ライダー3』『仮面ライダーX』などのタイトルが検討されていた。この他、『ウルトラライダー』『ライダーA』『新仮面ライダー』『ニュー仮面ライダー』『キングライダー』等の案も存在した。
競合番組の多い4月の改編期より前に新ヒーローを登場させて視聴者の支持を獲得したいという毎日放送の戦略により、改編期とは関係のない2月半ばに番組が開始されることとなった.
放映期間中で最も盛り上がったのは3人ライダー共闘編であることは間違いない。
この『前作ヒーローと現ヒーローの共演』が他番組に対してのセールスポイントとして、後年に至るまで影響を与えた。
このように、当時の児童達の興味を前作以上に集め、シリーズ最高のムーブメントを生み出した。
さらに仮面ライダーシリーズ最高視聴率である38%を記録している。
【風見志郎】
城南大学の学生で本郷猛の後輩。生年は1950年生まれと設定されている。
壊滅したゲルショッカーの跡を継いだ新組織デストロンの活動を目撃した為に両親と妹をいっぺんに失う。
この時、激昂してデストロンへの復讐の為に自分を改造人間にして欲しいとダブルライダーに頼み込むが、人間でなくなる事の苦しみを知る2人は彼の申し出を拒否。
勿論、この時の風見はかなり渋って食い下がったが、最終的には2人の必死の説得に折れた。
しかし、デストロンのアジトに潜入したダブルライダーが卑劣な罠にかかり、
その危機を救おうと自身の身を挺して2人の庇った事で風見は瀕死の重傷を負い、
その勇気に応える為にダブルライダーはデストロンのアジトにあった改造人間製作用の施設を使い、
風見志郎を改造した事で
仮面ライダーV3が誕生したのである。
それにしたって罠の為の使い捨てアジトに残ってた材料だけでよく改造出来たもんだ。
(なぜ仮面ライダー型改造人間に出来たかという疑問があるが、答えの一つとして『
仮面ライダーSPIRITS』では、首領が仮面ライダー型の新型に改造するようにお膳立てしてあったから、と提示された。)
【仮面ライダーV3】
風見志郎が変身した姿。
その身体には1号の技と2号の力が受け継がれており、さらに26の秘密と4つの死の弱点が備わっている。
変身ベルトはダブルタイフーンで変身ポーズをとり、かけ声の「変身、V3(ブイスリー)!」で変身が可能。(後半からはブイスリャアー!となる)
赤と緑の明るいボディカラーのおかげで暗い画面でも確認しやすい。1号2号とは違い、ヒロイックさの増した姿を持つ。
モチーフはショウリョウバッタと設定されていたが、後年は雑誌等でトンボがモチーフだと記述されている。
ダブルライダーからは「勝利(Victory)」を意味する「V」と「ライダー3号」の「3」を合わせて仮面ライダーV3と命名されている。
本郷と一文字が早々に行方不明になってしまったため、スペックの全ては当人も知らず、児童誌で設定されていた能力の多くは未登場である。
その中には後の後輩ライダーらの雛形になったと思われる能力もある。
例えば、肩の二枚のマフラーは実は伊達や酔狂でついてるわけではなく、
滑空飛行能力のためである。(主題歌の歌詞にもあるのに未使用)
他には
100万ボルトの電気を発生させ、敵にぶつける「V3サンダー」も持ち(劇中未使用)、攻撃・防御力、特殊能力面スペックにおいて先発のダブルライダーを遥かに上回る。
風見志郎の演者である宮内洋の強烈なキャラも相成って個性溢れるV3だが、現役ヒーローとしては意外に一敗地に塗れた回数が多い。
風見志郎が完全にV3としての能力を使いこなせるようになった中・後期でも苦戦の末に怪人を倒す事がままあり、
飛行怪人やパワータイプ怪人は苦手である事が伺える。
客演時には後輩ライダーより目立つ事多し。
中でも『
仮面ライダー(新)』でのメイン客演回では、主役のスカイライダーを差し置いて変身し、戦闘を披露。
その回のラストシーンを乗っ取るなどの偉業(?)を成し遂げた。何とこの回はスカイライダーが登場しない。
この回はファンからは完全に『仮面ライダーV3外伝』であると有名であり、一見の価値あり。
《ハリケーン》
V3の専用マシン。
ダブルライダーが乗る新サイクロンの後継機として開発され、
当初はダブルライダー用4代目マシーンとして運用予定であった。(二台製造するつもりだったのか?)
V3が誕生した事で、彼に譲られた。スペックは新サイクロン号よりも一回り優れており、V3の愛車として活躍した。
ロケットブースターが装備されており翼を展開することで10時間の飛行が可能。
《26の秘密》
立花藤兵衛との特訓等によって自身の能力を解明していった。
書ききれないので一部記述する。
変身ベルトで風車には1号の技と2号の力が秘められている。
打ち上げることで上空から四方を偵察できる。逃げた怪人の居場所やアジトの探索に多用されていたがその便利さ故に話の幅を狭めるため、ドクトルG死後出番が激減してしまった。客演でも使用されない武器のひとつ。
額中央の部位から改造人間を察知する。
特殊合成繊維製の筋肉。
胸の部位からエネルギーを集中させパワーを発揮。
他のライダーとテレパシー会話が可能。
ダブルタイフーンにあるレッドランプを作動させることでエネルギーを増幅させパワーアップする。
《4つの弱点》
劇中では3つは明らかにされていないがその1つは逆ダブルタイフーンであり、変身の為の全エネルギーを放出する事で多くの敵を倒す事が可能。
そのかわり3時間の変身不能となりピンチに陥る事もある。
上記の通り26の秘密を上回る強力な威力を持つが逆にリスクも高くV3の弱点となり、ダブルライダーが最後の切り札として与えたと考察される。
《必殺技》
V3キックを基本とした数多くの技を持つ。
- V3キック
- V3パンチ
- V3チョップ
- V3反転キック
- V3マッハキック
- V3遠心キック
- V3スカイキック
- V3きりもみキック
- V3きりもみ反転キック
- V3きりもみチョップ
- V3電熱チョップ
- V3ダブルアタック
- V3フル回転キック
- 空中四の字固め(スカイライダー客演時に披露した新技)
- V3トリプルパンチ
- V3スクリュートリプルパンチ
- V3ダブルスカイチョップ
- V3回転三段キック
- V3火柱キック(劇中未使用)
【最近の客演】
ライダートーナメントのチーム戦で
スーパー1、
BLACKと共にディケイドチームと対戦。
V3スクリューキックで
小野寺クウガを撃破し
ディケイドを追い詰める等の活躍を見せるが、イリュージョンによるトリプルディメンションキックに敗れてしまう。
終盤はハリケーンに乗って歴代ライダーと共に参戦し、
大ショッカーの怪人や戦闘員を一掃して野望を打ち砕いた。
仮面ライダーの歴史が消され消滅したと思われたが、人々のライダーへの想いによって復活。
歴史ライダーと共にショッカー首領に立ち向かい、
岩石大首領戦ではハリケーンに乗って「
オールライダーブレイク」で悪の野望を打ち砕いた。
この映画ではV3や
快傑ズバットの声を
宮内洋本人が担当している。
ライダーや宮内ファン歓喜である。
伝説の7人ライダーとして登場。
ライダーマンとのコンビを見られる。
声は田中大文が担当。
※リンク先参照。
1972年ゲルショッカーと戦っていた頃の1号やV3、BLACK、
アギトが競演。
この時の本郷は自分の後輩がライダーになっていたことは信じられない事実であり、タイムパラドックスが起こるのを恐れた志郎はその詳細を語ろうとしなかった。
全てが終わった後は田所博士による時空転送の影響でゲーム内での戦いの記憶は消えてしまうが、志郎もまた仮面ライダーになる運命だったのかもしれない。
こうしたゲームの挿話を思い出しながら、『V3』第1話を見直すと面白いかも。
「仮面ライダー…力を…」
「頼む俺を…」
「俺を改造人間にしてくれ!!」
仮面ライダーV3/風見志郎は改造人間である。
謎の秘密組織デストロンに重症を負わされたが
仮面ライダー1号・2号によって改造手術を受け仮面ライダーV3として蘇った。
「ゴメンな…雪子…」
「俺はまだ…いけないよ…」
「変身…V3!!」
「……今はこの体が俺の」
「プライドだ」
「こいつが俺の…」
「力と…技と…」
「命のベルトだ!!」
志郎
「俺の望む項目には追記・修正もいらん!」
- アクセル照井にとっては初代の人 -- 名無しさん (2013-09-07 14:01:35)
- 帰ってきたV3は、1000年もよく生きたよ…… -- 名無しさん (2013-09-07 14:08:14)
- ROCK VIBRATIONは神曲 -- 名無しさん (2013-11-16 11:41:52)
- 1971-1973の本郷も40年以上一人で戦い続けているけど、歳月で言えば帰ってきた版の風見は相当なんだよな -- 名無しさん (2013-11-16 11:56:58)
- 実は生身の部分は頭脳のみ、とかなりメカ比率の高いライダー。 -- 名無しさん (2013-11-21 01:09:31)
- 敵方の機械合成怪人もかっこよかったなあ。カメバズーカとかイカファイアーとか。ドクトルGことカニレーザーより後は、ショッカーと似たような怪人になったけど。ネタが尽きたのか? -- 名無しさん (2014-02-05 17:24:15)
- ↑道具をモチーフに取り込んだこと自体、モチーフにする生物が尽きたことに対する苦肉の策だった。 -- 名無しさん (2014-02-05 19:25:31)
- ↑2たしか幹部によって違ってたと思う。ツバサ大僧正は翼ついた生き物、ヨロイ元帥(だっけ?)はカタツムリとかアルマジロとかカメとか鎧に関係した怪人 (終盤カメレオンとかヒトデ出てた?気にするな!)、キバ男爵はイノシシ、セイウチ、マンモス、サーベルタイガーとか牙の長い生物。(オオカミ?気にするな!) -- 名無しさん (2014-02-05 19:40:50)
- ミオが「3号じゃないんだ」と寂しく言っていたがそういえばそうだな。なんで? -- 名無しさん (2014-03-31 13:49:12)
- \←1号 2号→/= V+3号を表す『3』の数字でV3説 Victory 3でV3説 『3号じゃ物足りないからとりあえず適当にVつけようずwwww』説 さあ選べ -- 名無しさん (2014-03-31 13:56:00)
- 実は2話での変身では「V3!」の後に腕をクロスさせてるんだがいつの間にかオミットされてる。 -- ??隊長 (2014-08-15 19:21:27)
- 来年のスーパーヒーロー大戦では「幻の3号」と共演するようで。 -- 名無しさん (2014-12-17 17:35:16)
- ↑技の1号、力の2号ときたらメンタルの3号かな(笑) --名無しさん (2014-12-17 19:20:45)
- 実は客演時に新技見せた唯一無二のライダー -- 名無しさん (2014-12-17 19:51:47)
- 編集時に↑↑のコメが消えてしまったようなので、復元しました -- 名無しさん (2014-12-17 20:18:06)
- ↑2 2号「ライダー反転スクリュー返し!」(乗り巻きから脱出しながら) -- 名無しさん (2014-12-17 20:25:01)
- あれ新技だっけ? -- 名無しさん (2014-12-17 23:26:27)
- 実はトドメとなった回数が一番多い技はノーマルのV3キックでも反転キックでもきりもみキックでもない。対ミサイルヤモリ戦で使用したV3フル回転キックがそれ。ただし回によってはV3回転フルキックとも。 -- 名無しさん (2015-01-06 22:48:10)
- SPIRITSでは変身不可だったのが再び変身可能に。半透明のような状態となり自分はV3でも風見でもない大首領JUDOの様になったらしいが・・・・・? -- 名無し (2016-02-07 14:13:45)
- ↑帰ってきたV3をモデルにしたキカイダー00の戦士V3自体が戦い過ぎて記憶が摩耗していて自分が誰か分からないと嘯く場面あったからそれがモデルかな -- 名無しさん (2016-02-11 01:12:47)
- 二次創作とかだととにかく暗い面悲劇の面を強調される風見だけど、個人的にはそう言う悲しい過去をちゃんと受け止めてキザで優しく頼りになる兄ちゃんってイメージの方が強い -- 名無しさん (2016-02-11 02:12:44)
- ↑昭和ライダーは一話完結・勧善懲悪のフォーマットが強くて現在ほど話の縦軸やキャラの個性で推す展開じゃないからな。どうしても記号化・差別化するうえではそういうビビッドな要素を誇張する必要が出てくるんだと思う。 -- 名無しさん (2016-02-11 02:25:51)
- 昔は1,2号を率いてセンターポジってことが多かったけど最近は1,2号が神格化されてV3自身その他大勢の一人に引き下がった感じがする、本人が声を当てたレッツゴーでも重要といえば重要だけどそんなに目立ってた方じゃなかったし -- 名無しさん (2016-04-12 22:25:53)
- なんか毎回「しまった!」と言ってる印象が・・・w -- 名無しさん (2016-07-14 01:56:50)
- ↑4 子供たちが相手だと気のいいお兄ちゃんな感じが好きだった 吸血カメレオンの回でハーモニカを吹いて昔を思い出し涙ぐんでしまい照れ笑いでごまかす所が個人的に風見志郎のベストシーン -- 名無しさん (2016-07-25 20:14:06)
- SPIRITSでの再変身のカギが、ダブルタイフーンのオリジナル元である1号と2号の「力と技の風車」で風見に風力エネルギーを送るって展開が良かった -- 名無しさん (2016-10-18 12:03:34)
- 結城とダブル変身したくわざわざ生身で駆けつける風見可愛すぎんだろw でも超燃えるから困る。 -- 名無しさん (2017-03-06 20:54:16)
- ↑5オリジナル宮内なら目立ってるイメージ -- 名無しさん (2017-04-11 18:05:39)
- SPIRITSの展開が粋すぎて鼻血出そう -- 名無しさん (2017-04-11 18:39:35)
- 内Pで三村の一発芸で伊勢海老を顔に付け「仮面ライダーV3!!」には笑ってしまった -- 名無しさん (2018-10-22 13:47:03)
- 今にして思えばショッカー四大幹部の客演回(27、28話)にはダブルライダーも復活登場して欲しかった。実際に彼らが本格的に復活したのは僅か5話後の33話(※生存の判明自体は21話)だし上手い事スケジュール調整できなかったものなのか -- 名無しさん (2020-04-29 15:17:50)
- ↑但しそれをドクトルG編の間にやってしまうと次の結託部族編が随分地味な印象になってしまいかねない可能性も否定はできないから複雑な所だ。 -- 名無しさん (2020-04-29 15:26:49)
- ストロンガー登場時の黒ずくめの格好が様になってた -- 名無しさん (2020-07-15 21:39:20)
- バイクの上で手放し運転しながら変身するシーンが好きだが、よくやるよなぁアレ。今なら絶対できないわな -- 名無しさん (2020-08-09 00:44:02)
- 大川透さんの仮面ライダーV3の声聞いてみたい -- 名無しさん (2020-10-04 22:34:04)
- 「誰に頼まれた!!言え!!」って言ってる印象が妙に強い。昭和ライダーなら、彼に限らずこんな感じのセリフを言ってる人は他にも結構いるんだろうけど…。 -- 名無しさん (2020-10-04 23:41:01)
- 記事では仮面ライダーSPIRITには言及してないのに記事の最後には仮面ライダーSPIRITの作品内での名台詞を持ってくるんだな -- 名無しさん (2020-11-17 05:26:46)
最終更新:2021年03月26日 10:14