繁殖忍者クッツク法師

登録日:2020/05/14 Thu 11:00:50
更新日:2024/01/09 Tue 15:29:00
所要時間:約 4 分で読めます





クッツクホ~シ クッツクホ~シ


繁殖忍者クッツク法師は『忍風戦隊ハリケンジャー』巻之九(第9話)「雷兄弟と砂時計」に登場する宇宙忍者。



【プロフィール】

身長:209cm(627ムカデンチ)
体重:235kg(705ムカデグラ)
所属:宇宙忍群ジャカンジャ
分類:宇宙忍者
出身星:ツクシ星団の南に位置する惑星コロン
好物:植物の根をすり潰して出た汁を5日煮込んだ法師汁
CV:多田野曜平


【概要】

暗黒七本槍・二の槍 チュウズーボが呼び寄せた宇宙忍者。白い忍び装束の上から茶色いセミの甲冑を着込んだ姿をしている。
セミの鳴き真似が上手い。

得意技は、人間の首筋に分身の幼虫を植え付ける「宇宙忍法・蝉映し」
この技で幼虫を植え付けられた人間は、あっという間に気絶しその場から消えてしまう。
その後、森の中で監禁され幼虫が吐く糸で拘束される。
この糸は並大抵の力では剥がせない。
幼虫を植え付けられた100人が集まったら、クッツク法師が「クッツクホ~シ クッツクホ~シ」と呪文を唱え続けることで、幼虫が人間の精気を吸い取り羽化する。
そして成虫となったセミが100人に卵を植え付け…といった倍々ゲームで地球上をセミで埋めつくし地球を腐らせる作戦を遂行する。

しかし、クッツク法師の戦闘能力はかなり低く、これといった攻撃技を持っていない。
そのため、今回の作戦はゴウライジャーと共同で行うことになるのだが…


【劇中での活躍】

地球に降り立つと蝉映しで次々と人々を拐い生け贄を集める。
が、うっかり黒子ロボットを襲ってしまいハリケンジャーに気づかれる。
駆けつけたブルーイエローと戦闘になるも、終始劣勢になり「宇宙忍法・蝉立ちぬ」イエローの顔に尿をかけて逃走。
一方センティピードでは、チュウズーボがしきりに砂時計を確認しており、「時間は限られておる」と焦っているが…


生け贄が集まったので儀式を行おうとするが、ハリケンウインガーで追ってきたブルーとイエローに発見される。
だが、護衛のゴウライジャーがハリケンジャーの足止めをしてくれたおかげで順調に儀式は進む。
今にも大量のセミが羽化しそうなのに、手を出せないハリケンジャー。
これで、ジャカンジャの作戦は大成功かと思いきや…

















あ…あぁ…


突然呪文が止まり、体が白く変色してしまい動かなくなってしまった。

それと同時に砂時計の砂も全て落ち、幼虫も全て消滅する。
落ち込むチュウズーボはタウ・ザントに説明を求められ…


寿命…


何、聞こえんぞ!はっきり言え!!


寿命だ!!寿命で死んだんだい!!



クッツク法師は寿命で死んでしまった。

寿命で死んでしまった

寿命で死んでしまった


寿命だと!?



まさかの事態にサーガイン達は驚愕。
採点に来たフラビージョからは落第を言い渡され、

ていうか、寿命で死んじゃうなんて。
作戦立てたチュウズーボがバツだよね~

とダメ出しされる始末。

作戦が失敗したことに呆れたゴウライジャー達はそそくさと退散してしまった。
クッツク法師の死により囚わていた人々は皆解放される。


不覚にも寿命で死んでしまったが、生まれ変わって本番だー!!


その後、お約束の巨大化復活。クッツク法師はかなりやる気を見せていたが、上記の通り素の戦闘能力はからっきしなので、旋風神にはこれといったダメージを与えられない。
結局最期は、究極奥義・分身幻斬りを喰らい爆散。
生まれ変わって1分も経たないうちに負けてしまった

なお、クッツク法師の実際の寿命がどれくらいだったかは不明。


【備考】

  • 科学戦隊ダイナマン』のセミシンカや、『仮面ライダー龍騎』のソノラブーマなど特撮作品においてセミをモチーフにした怪人・怪獣は少なくないが、寿命で死亡してしまったパターンは極めて珍しい。


  • この話の冒頭で、チュウズーボは「ゴウライジャーの力を借りる必要は無い」と豪語している。*1
    しかし、ゴウライジャーの協力を得たにもかかわらず、寿命が原因で作戦が失敗するという最悪の結果になってしまった
    クッツク法師の呆気ない死に様は、ゴウライジャーはおろかタウ・ザントすらも失望させた。

  • そもそもクッツク法師は地球に降り立った時点で死期が近づいていたにもかかわらず、一人づつ地道に襲撃するという非常に効率の悪いやり方で生け贄を集めていた事が作戦失敗の原因の一つかもしれない。
    隠密を重視した故の行動だったかもしれないが、マスメディアには連続行方不明事件として取り上げられてしまい、日向無限斎の目に止まってしまっている。
    最後の方はヤケクソになって、人が多く集まる場所に現れて片っ端から拐っていったが、どう考えても最初からそうしたほうが生け贄を集めやすい
    というか、仮にハリケンジャーに見つかってもゴウライジャーが何とかしてくれるので、今回の作戦にあまり隠密は必要ない。
    やっぱり作戦立てたチュウズーボ(ry

  • 公式サイトにも「南無三」と書かれる程、敢えない最期からスーパー戦隊シリーズ屈指の貧弱怪人と思った人もいるかもしれない。
    しかし、倍々ゲームの性質上、作戦が成功していたらハリケンジャーは対処しきれなかった可能性がかなり高い。
    やっぱり作戦立て(ry

  • ここまでの解説だと一見単なるギャグ敵に見えなくもないが、正直な話今回のエピソードのメインは前回のエピソードで明確に敵対する立場に回ったゴウライジャーとのアクションシーンであり、クッツク法師はある意味ではゴウライジャーの見せ場を作るための犠牲になったのだ……と言えなくもない。
    この時点でのゴウライジャーがハリケンジャー3人がかりでも勝てない実力の持ち主なのは明らかであり、「ゴウライジャーがハリケンジャーを圧倒する」かつ「(作劇の都合上)ジャカンジャの作戦は失敗させる」を両立させるためには、ジャカンジャ側の完全なる自爆という要素は避けられなかったのかもしれない(ただ、それにしても「別行動していたレッドの活躍で作戦阻止」など自然な形式はいくらでもあるので、ここまで酷い負け方にする必要があったかは疑問だが……)。
    実際ハリケンジャーとゴウライジャーの殺陣のクオリティは非常に高く仕上がっており、この部分を切り取って見れば決して単なるギャグエピソードではない。

  • クッツク法師は巻之二十五にて復活忍者バンパ・イヤーン「宇宙忍法・生き生き復活光線」で復活。
    博多に出没し、ラーメンを食べていた人を襲撃する。
    何度でも蘇る復活忍者の特性で、ハリケンレッドを苦戦させるが、バンパ・イヤーンの死により消滅した。
    なお、本編では点で話にならかった格闘術でレッドを苦戦させた。
    つまり、明らかに生前より活躍している
また、劇場版でもサタラクラがケッカイ坊、クリソッツ坊、フタブタ坊、ヒゲナマ頭巾と共に再生怪人として召喚。しかしこの時はシュリケンジャーの分身魔球で一掃されてしまった。


【余談】

名前の由来は「くっつく」+「ツクツクボウシ」+「法師」

声を担当した多田野曜平氏は今回がスーパー戦隊シリーズ初出演。
次回の『爆竜戦隊アバレンジャー』では俳優として泥棒の役で出演している。



追記に失敗してしまったが、生まれ変わって修正だー!!



宇宙忍者ファイル:繁殖忍者クッツク法師、
地球をセミだらけにしようとした。うるさそぅ~!

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • 忍風戦隊ハリケンジャー
  • 繁殖忍者クッツク法師
  • クッツク法師
  • 宇宙忍群ジャカンジャ
  • 戦隊悪役
  • 忍者
  • 宇宙忍者
  • セミ
  • くっつく
  • 寿命
  • 衝撃のラスト
  • シリアスな笑い
  • 倍々ゲーム
  • バイバイン
  • 多田野曜平
  • どうしてこうなった
  • 公式が病気
  • ツクツクボウシ
  • 南無三
  • 怪人
  • 二の槍 チュウズーボ
  • 貧弱
  • スーパー戦隊シリーズ
  • 最弱候補
  • 不遇
  • 法師
  • 戦隊怪人

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年01月09日 15:29

*1 この後クワガライジャーに「タウ・ザント様に対して何だ?その口の聞き方は」と言われ、サーガインからも「一本取られたな」と茶化されている。