三の槍 マンマルバ

登録日:2020/08/17 Mon 06:10:07
更新日:2025/04/26 Sat 23:10:29
所要時間:約 10 分で読めるラ





僕の項目があるラ!


三の槍 マンマルバは『忍風戦隊ハリケンジャー』に登場するキャラクター。

CV:今村卓博

【概要】

宇宙忍群ジャカンジャ』の幹部・暗黒七本槍の1人。
一人称は「僕」で語尾に「~ら」を付けて話す。
名は体を表すように、サッカーボールのような小柄で丸い姿をしており、常に浮遊している。

未来を覗く力、即ち予知能力を持っており「アレ」に関する占いや予言を行う。
が、内容があまりにも曖昧過ぎて他の七本槍からは信用されていない。
本人はその事を凄く不満に思っている様子。

性格はかなり子供っぽく、劇中ではフラビージョと一緒に電車ごっこをしたり、サーガインが自分達に内緒でゴウライジャーと共同作戦を行ったことに怒ったりしている。
そのマスコットのような風貌も相まって「キモかわいい」と思っている視聴者もちらほらいるとか。

実力は未知数だが、七本槍の一角を担っているので多分強力な技を使用するだろう。

ちなみに、地を這うことも出来るが、その絵面はものすごくシュール



【劇中での活躍】

……さて、ファンの方々には非常に申し訳ないが、厳しい現実を突き付けよう。
彼の活躍は、特になし

はいチャンチャン。


ひ……酷いのら酷いのら酷いのら!!!!! ろくな事が書かれていない……ら。

一条「ところがどっこい…!噓じゃありません…!現実です…!これが現実…!」

ね……眠くなってきたのら……追記・修正頼んだ……ら……。

洋助(そのまま300年くらい起きないでね♡)


『宇宙忍者ファイル:暗黒七本槍・三の槍 マンマルバ
ご存知的中率100%の予言者。今、その体に異変が…!?』


















































ところがである。
巻之十八の終盤、チュウズーボがタウ・ザントから拷問を受けている裏で猛烈な睡魔に襲われ、繭になって眠りについてしまった。

そして、チュウズーボが散っていった次話の巻之二十。
遂にマンマルバが動き出す……!!



結局またしても失敗だったなサーガイン。


貴様何者だ!! まさか……貴様が六の槍か!?


でも~どっかで会ったことあるみた~い。


我こそは、暗黒七本槍・三の槍


マンマルバら!







【概要:成体】

マンマルバが繭の中から羽化し、昆虫型から人型へと大きく変化した姿。
普段は茶色のローブを着用している。
予言能力は勿論の事、戦闘能力も大幅に向上している。
戦闘スタイルはムエタイや中国拳法を思わせる、徒手空拳の肉弾戦を得意とするバリバリの武闘派。 
また、一瞬だけ幼体に戻り身を炎に包んで相手に突撃する「宇宙忍法:火炎球」を使用する。

他にも専用のバイクである「炎の騎馬」を乗りこなす。
劇中でゴウライジャー達とバイクでぶつかり合う姿は、同時期に放送されていた仮面ライダー』よりよっぽど仮面ライダーに見える

そして、何よりも厄介なのが、ハイテンプル星を滅ぼした「宇宙サソリ」。
マンマルバは「死神」と称しており、見た目は地球のサソリと似ているが、尋常じゃない程強力なを持ち、刺されると半日もしない内に死に至る
目立った外傷を残さず人間の体内に忍び込むと、心臓に毒針を打ち込み,標的を苦しめる。
しかも、手術等で取り除くことは不可能という嫌がらせにも程がある仕様
劇中中盤、この宇宙サソリがある人物の身体を徐々に蝕んでいく。


【人物:成体】

幼体時は幼さが見えていたが、冷静沈着かつ自分の予言に自信を持つ傲慢な性格に変貌。
一人称も「俺」に変わり、ハリケンジャー達を宇宙サソリの毒で苦しめる等サディストな一面も見せるようになる。
また、伊達に予言者を名乗ってるだけあって洞察力が非常に優れており、サーガインやサタラクラの配下の中忍の恐ろしく回りくどい作戦に対して、早い段階で真の目的を言い当てる事が多い。
他の七本槍と会話をしている描写は少ないが、目立ったトラブルは起きておらず関係は良好な模様。
サタラクラからは、初対面時はドッキリに引っ掛からなかった事に対して「ノリが悪い」と苦言を呈されたが、洞察力については一目置かれており、「マルちゃん」とあだ名で呼ばれている。

何気に成長後は『ハリケンジャー』では珍しくギャグシーンがほとんどないキャラクターに変わるが、技名に「マンマルスラッシャー」というダサかわいいやつがあったり、未だに語尾に「~ラ」を付けたりとささやかなシリアスな笑いの提供者でもあった。
さらに劇場版『シュシュッと THE MOVIE』では他の七本槍と一緒にハリケンジャー主題歌を歌ったり、Vシネマ『ハリケンジャーVSガオレンジャー』ではガオレンジャーへの変身・名乗り*1をやったりとノリのいい面も見せる。



【劇中での活躍:成体】

巻之二十一、ジャカンジャを裏切ったゴウライジャーを粛清すべく彼らの働く工事現場を襲撃する。
そこでゴウライジャーと初めて交戦し、一甲に宇宙サソリを植え付けると撤退。
その後、宇宙サソリが一甲の体内で繁殖し、一鍬やハリケンジャーも毒牙にかけることに成功する。
しかし、天空忍者シュリケンジャーによって、ハリケンジャー達の体内から宇宙サソリを除去され暗殺は失敗に終わった。




だが、マンマルバにとっても予想外の出来事が起きる。
なんと一甲の体内に宇宙サソリの卵が植え付けられていたのだ。シュリケンジャーの手術ミスとか言わない。
この卵も手術等では取り除くことができず、気功療法で孵化を遅らせるぐらいしか対策方法が無い。
卵が成長するにつれて衰弱していく一甲を影でせせら笑うマンマルバだが、何故か自分が死亡する予知を見てしまう……。


そして、ついに宇宙サソリが孵化し、一甲の体を蝕み始める。
そんな中、海岸でやたら挑発的な態度で自分を呼ぶ椎名鷹介/ハリケンレッドの声を聞き彼の前に立ちはだかる。
自分の体に宇宙サソリの毒を打ち込めという訳の分からないことを言う鷹介を嘲笑しながらも、望み通り宇宙サソリを刺す。
しかし、鷹介は「サンキューな、マンマルバ!」と言って撤退していった。
実は鷹介はわざと宇宙サソリの毒を受けることで、中和剤を摘出し一甲を救うというあまりにも危険な賭けをしていた。
その後、中和剤のおかげで宇宙サソリは消滅し一甲は回復。
鷹介は一時は心肺停止に陥る程危険な状態だったが、何とか生き延びた。
ちなみにマンマルバは、カブトライジャーが復活したのを知るまで、鷹介に乗せられた事に全く気づいていなかった。


末路

時間をかけて進行させた作戦が余計な事をしたせいで悉く失敗に終わったマンマルバは、単身カブトライジャーに決闘を挑む。
全身全霊をかけた一撃を与えようとするも受け流されてしまい、最期はカブトライジャーの「迅雷流忍法・カブト雷撃破」を受け爆死した。



やはり……追記・修正に逆らうことは……叶わぬラか……。

だが……!





『宇宙忍者ファイル:暗黒七本槍・三の槍 マンマルバ・成体。
予言は絶対です。が…』














































巻之三十六、謹慎が解除されたのは良いが、ケチって依頼状を速達にしなかったせいで肝心の中忍が来ない事を愚痴るサタラクラ。
そんな彼の前にある人物が現れる。
サタラクラは配下の中忍かと思っていたが……!?


うっそぉー!? マンマルバの幽霊!?


お……お前……!

俺は先代マンマルバの遺伝子から記憶も性格もそのまま蘇った

新生マンマルバら!


何とマンマルバは自分が倒された時の保険として、クローンを用意していた。
クローンの成長はかなり早く、巻之三十四で幼体として蘇り、巻之三十五で成体へ孵化した。
しかもただ蘇っただけでなく、戦闘能力も先代より飛躍的に向上している。


【劇中の活躍:新生】

ゴウライジャーを徹底的に苦しめるべく、ハリケンジャーを始めとする彼らと関わった人物達の首に「死のリング」を装着させる。
「死のリング」はマンマルバの顔を模した形をしており、装着者の生命エネルギーを吸収する度に目が開く仕組みになっている。
マンマルバを倒さない限り外れず、目が完全に開ききった時、装着者は死を迎える。

余計な感情を知って、弱くなったなゴウライジャー……!
人間らしい温もりやふれあいなど、闘う者には不要なのラ!!

人々を巻き込む卑劣な手口に激怒するゴウライジャーに対し、夕方で廃墟での決闘を行うと挑発。
2対1というマンマルバにとっては不利な条件だが、戦闘能力が向上した彼にとってはゴウライジャーは敵ではなく、終始彼らを圧倒しトドメを刺す寸前まで追い詰める。



くたばれ! うっ……!


突如頭を抱えて苦しみだした。
マンマルバの脳内に流星群を通じて「アレ」の情報が流れ始めていた。
「アレ」の全貌を知ることができ歓喜するマンマルバだが……。


ま、待て! そんなに一気に……頭が破裂する!!

やめろ……! やめろおおおお!!!



あまりにも膨大過ぎる情報量に耐えきれずもがき苦しみ、巨大化してしまう。
しかし、その姿はかつての球体型の身体がそのまま巨大化したかのような醜悪な見た目で、知性も破壊されて本能のままに暴れまわる、正真正銘「化け物」と呼べるものであった。

タウ・ザントの推測によると、「流星群の影響で細胞が突然変異した」とのこと。
そして、二度と元の姿に戻ることが出来ない事を知ったサーガインは、「マンマルバ……不憫な奴……!」と哀れむ。
だが、タウ・ザントは「心読みの術」でマンマルバが手に入れた「アレ」の情報を読み取ろうとする。

変わり果てたマンマルバは呻き声を上げながら暴れ始め、ゴウライジャーを吸収してしまう。
更に駆け付けた天空旋風神とリボルバーマンモスを圧倒すると、ゴウライジャーを消化する為に眠りついた。


寝ている間は生命エネルギーを吸い取る事もなく破壊活動も行わないため一見安全だが、いびきでビルを破壊するなど二次被害を引き起こしてしまう。

だが、その間にハリケンジャー達はゴウライジャーのバイク「バリサンダー」を乗りこなす練習をし、シュリケンジャーとおぼろは天雷旋風神の開発を急ピッチで進める。


末路

そして、次の日の正午。
フラビージョとウェンディーヌに叩き起こされ、鷹介1人で操縦する旋風神と交戦する。
しかし、隙を突かれてバリサンダーに乗ったブルーとイエローが体内に侵入し、ゴウライジャーを救出してしまう。
さらに、旋風神と轟雷神と天空神がトライコンドルの力で3体合体した天雷旋風神と交戦する。
これまでのカラクリ巨人とは段違いのパワーを誇る天雷旋風神には終始圧倒され、最期は「絶対究極奥義・アルティマストーム」を受け爆散。
今度こそ完全に滅び去った。


マンマルバの悲惨な末路にフラビージョは泣き出し、サーガインも届かぬ手を伸ばす。他の七本槍もなお絶句するが、「アレ」の情報を読み取れたタウ・ザントはただ1人不敵に笑うのだった……。



次話の巻之三十八の冒頭、悲しみが癒えぬフラビージョ、ウェンディーヌ、サーガインの三人はマンマルバの葬式を行う。
だが


そんな過去の人の事は忘れた忘れた!ほいっ!


サタラクラは上記の不謹慎極まりない発言をした後、マンマルバの遺影を放り投げてしまった……。この野郎…。



【余談】

名前の由来は「Monday」(月曜日)で、デザインモチーフは

幼体のデザインには、オブジェから人間の上半身が映生えているような案もあったが、操演に手間がかかる・サーガインとの差別化が面倒という理由からボツになっている。

成体の目のデザインは『モスラ対ゴジラ』のゴジラを意識したどの角度からでも睨んでいるように見える形状となっている。
腰回りが動きやすいような形状となっている一方で、太腿の左右のパーツを骨盤よりも上に配置することで脚を長く見せている。

暴走体の頭が異常に大きい特異なシルエットはアメコミ作品「SPAWN」のバイオレーターが参考になっている。

担当声優の今村氏は、後に『天装戦隊ゴセイジャー』にてオルトウロスヘッダーのナモノ・ガタリのナモノの声を担当した。


Wiki籠り。貴様の肩で死神が微笑んでいるラ。



『宇宙忍者ファイル:暗黒七本槍・三の槍 マンマルバ・暴走体、
お腹の中は、胃液の雨降る不思議空間です』


画像出典:忍風戦隊ハリケンジャー(東映公式サイト)(2014年のアーカイブ)

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

最終更新:2025年04月26日 23:10

*1 彼はガオブラックを担当。