登録日:2020/09/28 Mon 19:39:15
更新日:2025/04/20 Sun 23:20:51
所要時間:読める…約 4 分で…
いいだろう。邪悪なる意志よ、我らジャカンジャがその野望を叶えてやる。
そして、共に新たな宇宙の支配者とならん。
【概要】
寄生要塞センティピードの謁見の間に常に座しており、そこから上忍達に指示を出す。
なお、謁見の間に見えている部分は本体の一部にすぎず、実際は千の顔と二千の足を持つとされ、センティピードに体を巻き付ける程長く巨大な体の持ち主。
前線に赴かないため実力は未知数だが、気合だけで宇宙空間に浮かぶお札化した人間を消滅させるほどの力や遠方へ雷撃を発するなどの凄まじい能力を持ち、個性豊かな暗黒七本槍を統率する。
【人物】
口数はかなり少ないが、重々しい威厳ある口調で話す。
優秀な人材ならば人格や出身地を気にしない豪快さを持ち、
ゴウライジャーの不遜な態度も咎めることはなく、謹慎中の
チュウズーボに作戦実行の許可を出している。
が、流石にサタラクラの濃すぎるキャラクター性は手に負えなかったらしく、チュウズーボが戦死し人員補充を余儀なくされた時は
サタラクラを呼ぶのに躊躇する一面もあった。
裏を返せば、結果を出せない部下にはかなり厳しく、場合によっては雷撃による拷問を行っている。
また、暗黒七本槍の面々は各地でスカウトした人材らしく、劇中ではフラビージョが宇宙センター街でスカウトされたことが明言されている。
そうした経緯もあってか、約一名を除いた七本槍からの忠誠心は厚く、特にチュウズーボからは深く慕われている。
しかし、本性は
目的のためなら容赦なく部下を切り捨てる酷薄無情な所謂ブラック上司。
劇中では、人間の生体エネルギーを吸い込む「ジャキュームガン」をサタラクラの左腕に
無理矢理一体化させる所業を行い、フラビージョ達を戦慄させている。
当然ながら、部下の死に対しては全く何の感情も抱かず、
マンマルバの時に至っては「アレ」に関する情報を入手できたことを喜び、
一人だけ不敵に笑っている。
こうした性格からか、本編ではマンマルバや
サンダール同様ギャグシーンが一切無いシリアスな立ち位置のキャラクター。
その一方で、巻之三十四では自身の説明に合わせてふざけた動きをするサタラクラを、
バットでぶん殴って黙らせるという意外とお茶目なツッコミを見せている。
『宇宙忍者ファイル:首領タウ・ザント、「百足」と書いて「ムカデ」と読む。勉強になるねぇ~!』
【劇中での動向】
地球に降り立ってからは自らは戦線に赴くことはなく、「アレ」を入手する為の作戦を七本槍達に行わせたり、「邪悪なる意思」からのメッセージを聞いたりする。
そして劇中終盤、
「タウ・ザントが嘆きと怒りの弓矢を射るのに相応しい姿になられねばならぬ」事を知るとサタラクラを利用し、ジャキュームガンで人間の生体エネルギーを吸収させる。
そして、サンダールが持ち帰ったバックパックから生体エネルギーを吸収し尽くすと…
タウ・ザント究極体
怒りの矢と嘆きの弓よ…
今こそ…今こそ!遂に時は……来たれり!!
『アレ』を、今こそ!!
ジャキュームガンのエネルギーを吸収し、究極の力を手に入れたタウ・ザントが変貌した姿。
巨大な人形になった事で以前にも増して強大なパワーを手に入れる。
嘆きと怒りの弓矢を海中に向かって射て、遂に「アレ」を発生させる。
だが………!?
末路
間もなく『アレ』が誕生する。…むん?
でやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!
おのれ……!サンダール……!!
「アレ」を発生させた直後、何と自分の部下であるサンダールに弱点である眉間を突かれてしまう。
あぁ……
タウ様~……
サンダール、アンタって奴は…!
フン!
所詮タウ・ザントにとって我らは捨て駒。だったらこちらも…!!
元々サンダールは「アレ」を横取りする機会をうかがっていたが、先述のサタラクラの件で自分も捨て駒の1つにすぎなかった事に気づいたためタウ・ザントの打倒を決意した。
タウ・ザントはもがき苦しみながら絶命した後、遺体は海中に没し「邪悪なる意思」に憑依されてしまう。
自分の目的の為に他者を散々利用した結果下克上に遭い、最終的には自分が利用される側になるのは因果応報というべき末路であろう。
【余談】
デザインモチーフは
ムカデで、名前の由来は1000を表すThousand(サウザンド)から。
実は、ハリケンジャー達とは本編では一度も交戦していない。
究極体としても、登場から
2分足らずでサンダールに倒され邪悪なる意思に乗っ取られてしまった為、タウ・ザントの意思としては殆ど出番が無く、戦隊シリーズの首領の中では扱いは不遇な方に入る。
まぁ過去には幹部全員に反旗を翻され、僅か2話で退場した首領もいたり、レンジャー側に存在を知らされることなく幹部に下克上された邪電王国皇帝もいるのだが。
後楽園ゆうえんちのショーでは、ショーオリジナルキャラの宇宙忍者キラー(狐の怪人)とタイラー(狸の怪人)と協力関係になるも、最終的には彼らに倒され、その魂をキラーに奪われてジャカンジャをキラー忍軍に作り替えられてしまうという、テレビシリーズとほぼ同様の末路を迎えている。
遂に時は……来たれり!!
追記・修正を、今こそ!!
『宇宙忍者ファイル:タウ・ザント(究極体)、サンダールが下克上!まさか飼い犬に手を噛まれるとは…!』
- 邪悪なる意思の下りも書いていいのでは? -- 名無しさん (2020-09-28 20:00:02)
- サンダールにあっさりやられてポカーンとした当時 -- 名無しさん (2020-09-28 20:20:55)
- 絶対に許さねえぞドン・サウザンド! -- 名無しさん (2020-09-28 20:43:40)
- 最後は結局シロッコ、シャア、ザビーネ共倒れに…若い頃の声出てたらタウさまのイメージ変わってそう -- 名無しさん (2020-09-28 21:41:24)
- 暗黒七本槍が全編的に強めなせいで不遇感ある -- 名無しさん (2020-09-29 01:39:11)
- ブラックというが、いわゆる忍者モノの上忍としては至極オーソドックスなキャラクターだよな。彼らは福利厚生の行き届いたサラリーマンじゃなく、私情を殺して使い捨ての道具になることを是とする忍びなわけで -- 名無しさん (2020-09-29 05:07:22)
- 名前はドイツ語のムカデから。なかなかイかしてますな。 -- 名無しさん (2020-09-29 10:08:46)
- サンダールは自分が標的にされたことをきっかけに離反したのか、 -- 名無しさん (2020-09-29 10:33:57)
- 動き出してから2分足らずで倒されたせいで情けないボスと言われがちだが、逆にあそこでサンダールに倒されていなければ究極体の実力によってはハリケンジャー達は詰んでいた可能性も考えられる。 -- 名無しさん (2020-09-29 17:12:59)
- サンダールが不意討ちで倒さないといけない相手ってことだから強いと思う。邪悪なる意思に乗っ取られたときの強さはタウザントの素なのかはわからないけど -- 名無しさん (2020-09-30 16:55:37)
- でも耐久力は無茶苦茶低いと思う 状況から言って蚊に刺されて死んだようなもんだし -- 名無しさん (2020-09-30 22:20:42)
- 戦闘開始時点でボロボロの旋風神とも相打ち(すぐ復活したがその後また倒される)だったし、戦隊側の戦力がギリギリすぎたのを差し引いてもワザとやってるのかってくらい「強い」という印象を持てない首領兼ラスボスだった -- 名無しさん (2020-10-01 13:11:43)
- 巻之五十のラストをよく見ると、「 出現したアレ( ブラックホール ) 」に矢と続け様にタウ・ザントの亡骸が飲み込まれている。↑最終回のみに登場した「邪悪なる意志」は? -- 名無しさん (2020-10-06 20:31:30)
- 恐らく次回作の敵首領であるデズモゾーリャが恐ろしいほどまで強くなってしまったのは、大体タウ・ザントが弱すぎたからだと思う。結果的にラゴーン→バルガイヤーの流れが繰り返されてしまったと。まさに「歴史は繰り返される」。 -- 名無しさん (2021-03-29 21:42:05)
- ↑しかもハリケンジャーのラスボス(一応)はバルガイヤーと声優が同じ。 -- 名無しさん (2022-11-23 16:25:01)
- サタラクラをバットで殴ってたのはタウザントじゃなくてフラビーでは…? -- 名無しさん (2023-11-21 15:40:55)
- 映画で雇われ忍者にあっさり行動不能にされた辺りから残念ボスの片鱗はあったのかもしれない -- 名無しさん (2024-01-23 13:27:45)
- 序盤から少しずつ冷酷な本性は見え隠れしていたが、それが表立って本格化したのはサーガインを失ったあたりからなんだよな…お気に入りの部下を忠臣にしておきたくて、ホワイト上司の仮面を被っていたのかと(逆にサンダールのことは超鬱陶しがってた) -- 名無しさん (2024-07-02 01:02:16)
- 邪悪なる意志に憑依されたことで一応肉体だけならラスボスとして出ずっぱりなんだけど究極体の力を体よく使われてるだけに過ぎないのがやっぱり不憫。本人だったらもっと究極体の真価を発揮したりして強かったのかな? -- 名無しさん (2025-03-24 22:32:48)
最終更新:2025年04月20日 23:20