ギネ(ドラゴンボール)

登録日:2020/08/25 Tue 22:17:00
更新日:2024/12/04 Wed 20:16:09
所要時間:約 4 分で読めます




ギネとは、『ドラゴンボール』シリーズのキャラクター。
種族はサイヤ人

バーダックの妻にして、原作の連載終了から20年の時を経て登場した主人公孫悟空の母親である。

CV:渡辺菜生子

【概要】

「最強ジャンプ」2014年3月号の付録冊子にて原作者・鳥山明の発言よりその人物像が浮き彫りとなり、同年4月発売のコミック『銀河パトロールジャコ』のおまけ読切漫画「DRAGON BALL- 放たれた運命の子供」にて登場し、初めてその姿が明かされた。

本シリーズにおける数少ないネームド女性サイヤ人の一人である。

アニメではドラゴンボール超 ブロリーで初登場。

名前の由来はネギ…というか逆から読んだだけ

【容姿】

ツリ目とセミロングのボサボサの黒髪が特徴。サイヤ人の特質故か、2児の母にしてはだいぶ若々しい美人さん。羨ましいぞバーダック

服装はストラップタイプの旧式戦闘ジャケットだが、腰から下はスカート型になっている。

戦闘員ではないためか、尻尾は腰に巻いておらず垂らしている。

【人物像】

本シリーズにおける最も有名なサイヤ人が穏やかで純粋な心の持ち主だったり、家族に対する愛情は深かったりするのでつい忘れがちだが、本来サイヤ人とは肉親に対しての情など欠片も存在しない、本能的に残忍で冷酷な戦闘民族である。

しかしギネはただでさえ数少ない女性のサイヤ人の中でも更に珍しい突然変異体であり、冷酷な本能を殆ど持たずに生まれたため、穏やかな性格の持ち主である。そのため当初はバーダックと共に4人でチームを組んで戦っていたものの、バーダックと交際するようになってからは戦闘員をやめ、惑星ベジータの肉の配給所で働いていた。

家族に対する愛情も深い。バーダックとは繁殖目的ではなく純粋な恋愛感情から結ばれており、後述の「飛ばし子」のシーンでは直前まで悟空とラディッツの身を案じていた。

【活躍】

ある日、フリーザからの帰還命令で遠征から帰宅したバーダックに、3歳を前にした頃のカカロットを惑星ベジータから他の惑星に逃がすことを告げられる。
はじめこそ危険な行為である「飛ばし子」に反対するが、以前からフリーザの動向に不審を募らせていたバーダックに、カカロットを守るためであると説得される。その日の晩、夫と二人でカカロットを移動用ポッドに乗せ、宇宙でもフリーザの目が届かない、比較的安全な地球へと送った。

その後、フリーザの手によって夫含む他のサイヤ人共々、惑星ベジータと運命を共にしたことがラディッツによって示唆されている。


【関連人物】

  • バーダック
ご存知孫悟空ことカカロットの父親であり、『ドラゴンボールZ』のアニオリ展開から産まれたシリーズ屈指の人気キャラ。

ギネとは単なる繁殖目的ではなく純粋な恋愛感情から夫婦となっており、『放たれた運命の子供』作中でもお互いに見つめ合いながら抱き合うなど存分にいちゃついている。リア充爆発……しちゃったんだよな……

『Z』では低い戦闘力で産まれたカカロットをクズ呼ばわりして気にも留めていなかった*1が、『放たれた~』ではフリーザの脅威から逃すためにあえて「飛ばし子」として地球に送り込み、ポッドの中のカカロットに対して「絶対に生き延びるんだぞ」と愛情の籠もった言葉をかけるなど、打って変わって家族愛に溢れた性格になっている。

この性格改変に関してはファンの間でちょくちょく話題になるが、後者が作者による描き下ろしであるため、鳥山明本人の解釈はこちらであると考えられる。ベジータの性格の変遷といい、「たとえサイヤ人であっても愛する女性と出会い、家庭を作った男は冷酷なだけではいられない」というのが作者の考え方なのかもしれない。

尤もそのような感情に対して「ギネの甘ったるい病気が感染った」とこぼしている辺り、サイヤ人としては異質な考えであることは自覚しているようである。

  • 孫悟空/カカロット
ご存知ドラゴンボールの主人公にして、地球育ちの穏やかな心を持ったサイヤ人。

ギネとバーダックの間に産まれた次男坊だが、幼い頃に「飛ばし子」として地球に送り込まれたため、両親の記憶は全く残っていない。

それでも彼が無事に地球へと到着し、数多くの友や師匠との交流、そして宿敵たちとの戦いを経て、強さと優しさを兼ね備えたサイヤ人として育ち、地球の危機を幾度も救うことになったのは、サイヤ人には本来存在し得ない、二人の親としての愛情が生んだ奇跡と言えるだろう。

なお忘れられがちだが、初期の悟空はどちらかというと本来のサイヤ人に近い、酷薄な気質の持ち主だった。頭を打って残忍ではなくなったが、命を奪うことには無頓着だった。
悟飯じっちゃんが早く死に、しかもじっちゃん以外の人間と触れ合うことがなく、閉鎖的・野性的な環境で過ごしたためか、
ブルマを妖怪と見做して殺そうとしたり、ウミガメやウーロンを「捕食対象」と見做している場面がある。
特に悟飯じっちゃんの初期教育がなければブルマは確実に殺されていた。その教育も「女は守られなければいかん」と教えられたからであって「命は大事だから」というのは理由に入っていなかった
また初期には人間を含めて簡単に殺している場面が多い(多くはレッドリボン軍兵士などだが、確認しないうちから殺す場面も)。
そんな彼がクリリンの死に涙して仇討ちを誓いフリーザ命乞いに心を動かされるまでになるのは、悟飯じっちゃんの教育や仲間たちとの生活による成長が大きなウェイトを占めている。

ご存知悟空の実の兄で、悟空を除くと原作で初めて登場したサイヤ人。
ギネは『放たれた~』の作中で「(地球に飛ばされることを)ラディッツにも伝えておくからね」と言及していることから、カカロット同様息子として愛情を抱いていたことが窺える。

尤も当の本人はというと、典型的なサイヤ人気質であったためか、惑星ベジータが滅んだ事を聞いても両親のことは全く気にしていない様子だった。

カカロットとラディッツ、二人は間違いなく共に両親に愛されていた存在であったが、環境の違い故に文字通り骨肉の争いを演じることとなり、最終的に心中も同然の末路を迎えることになったのは、あまりにも残酷な運命だと言わざるを得ない。

ちなみに、ラディッツの髪型はボサボサのロングヘアであり、容姿に限って言えばギネの血筋の方が濃い様子。


追記・修正は、『たったひとりの最終決戦~フリーザに挑んだZ戦士 孫悟空の父~』でもギネが登場してからお願いします。

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  • ギネ
  • 主人公の親
最終更新:2024年12月04日 20:16

*1 ただしこの時はカナッサ星人によってサイヤ人の滅びの未来が見える様にされてその事で困惑していた状況でイラついていた可能性もあるのだが。