登録日:2020/10/13 Tue 15:11:05
更新日:2024/08/07 Wed 23:10:31
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種族:
古龍種
別名:溟龍
戦闘曲:「溟流に駆る暁の明星」
概要
陸珊瑚の台地に生息する、今までいそうでいなかった「水を操る古龍種」。ハンターズギルドからは「溟龍」、古代竜人からは「激流のぬし」とも称される。
水属性を扱う古龍種自体は
ナバルデウスや
アマツマガツチ、
オストガロアが存在していたが、攻撃手段としてはあくまでブレス程度に留まっており、
かの
アルバトリオンでさえも後のアップデートで復活するまでは水属性の攻撃は行っていなかった。(扱えること自体は設定として存在していた)
そんな中で満を持して登場したネロミェールは、ブレスとして吐き出した水を自在に遠隔操作してハンターの足を奪うなど、まさに「
操る」と言っても過言ではない能力を持つ。
外見は一言で言えば「
深海生物+ドラゴン」。体表に鱗や甲殻はなくぬめりがあり、身体は電飾のように妖しく複雑に発光し、外套のような翼はコウモリダコの脚に似ている。
翼膜は尻尾にまで伸びているため、一見すると翼と尻尾の境目の判別がつき難い。
頭はコブラのように横に広く、複数の長いヒゲを持つ。骨格は
ドス古龍に近いものの、
オオナズチほどではないがやや脚が短くずんぐりとしている。
また、様々な形態によって体色が目まぐるしく変化し、体表が濡れていれば
鮮やかな色合いを見せるが、逆に水分を失うと
地味な褐色に変色する。
胴体の色鮮やかさに反して背中側には発光器もなく真っ黒で、情報が錯綜していた頃は集団幻想ではないかとも考えられていたという。
その奇妙で不気味な外見は、人によっては
クトゥルフ神話の怪物を想起させるかもしれない。(現に武具の解説文は明らかにそれを意識している)
残念ながらストーリーに大きく関わる存在ではないが、実は「水を操る古龍」の存在はMHW:I発売前から仄めかされていた。
一期団がクシャルダオラの渡りを観測していた時に海上で謎の存在の襲撃を受けて交戦、発生した高潮に彼らが乗った船が吹き飛ばされ、現在のように岩山の上に座礁したという。
狩猟
やはり水を主体とした攻撃が多く、水塊や濁流、高水圧など、今まで登場した水属性モンスターの集大成とも言えるほど多彩な手段でハンターを追い詰める。
ブレスが着弾した地面には水が滞留し、その上を滑るように移動したり、水溜まりを操ってその上のハンターの足を奪うことも可能。
この水溜まりはヒカリゴケの吸水性を利用すると消すことができるので、狩猟前にスリンガーに装填しておくか、周囲に撒いておくのも手。
さらに体外に放った水を再吸収することで体が色鮮やかに変化し、肉質も硬化する。
だが、こいつの能力はそれだけではなかった。
戦闘を続けると、前脚と翼が
電気を纏い始める。発売前は明かされていなかったが、ネロミェールはなんと、
水と
雷の2属性を扱う古龍なのであった。
環境に付随する形で複数の属性を扱うモンスターは存在していたものの、複数の属性を操るモンスターもまた珍しく、メインシリーズではアルバトリオンや
アグナコトル亜種くらいである。
電撃は肉弾戦にしか付随しないが、電気を纏った攻撃が水溜まりに命中すると水蒸気爆発が発生し攻撃の威力と範囲が大幅に強化される。
ちなみに水蒸気爆発は「雷属性やられが発生する水属性攻撃」という特殊な扱いであり、ダメージは水耐性で、属性やられは雷耐性でしか軽減できず厄介。「気絶無効」スキルを付けておくのも手。
さらにMHWorldの古龍種の例によって
必殺技も有しており、雷纏いが最大段階の場合にのみ使用する。(水纏いの段階は問わない)
普段とは異なる鳴き声を上げ、大量の水を吐きながら飛び上がり、勢いよく着地すると同時に
大放電、地盤が割れるほどの威力の水蒸気大爆発を発生させる。
当然ながら食らうと
特大ダメージでキャンプ送りにされるか、
雷属性やられを受け、さらに確定で気絶する。
この技を使用すると水纏いと雷纏いが解除され、高確率でエリア移動するのが救いか。
歴戦王のそれはまさに即死級の威力を持つため、普通の個体や歴戦の個体で避難のタイミングを予習しておきたい所。
緊急回避や転身の装衣で安全に回避できる他、モドリ玉でベースキャンプへ退避することも選択肢に入る。
弱点属性は火>龍。状態異常は毒と爆破が有効。その能力から予想できるかと思われるが、
雷属性は一切通らない。
攻略時点では雷属性を扱うことは伏せられており、水属性のモンスターの弱点は炎か雷であることが多く、
またストーリー上では
イヴェルカーナ、死を纏う
ヴァルハザクと火弱点の古龍との連戦が続いているため、そういう意味でミスリードされたハンターもいるかもしれない。
龍封力によって水纏いの段階を下げることができ、物理肉質の軟化を狙えるので物理寄りの龍属性武器の持ち込みも視野に入る。
龍封力で封じられるのは水纏いだけで、雷纏いは妨害できない点は注意。
破壊可能箇所は頭・前脚・翼・尻尾の4ヶ所。いずれの箇所もクラッチできるので傷つけ→ぶっ飛ばしによる破壊がしやすい。
尻尾を切断する場合は背中側から攻撃すると翼に吸われやすいので、腹側から、もしくは先端を狙っての攻撃を推奨。
歴戦王
2020年5月1日より配信されたイベントクエスト「溟鳴り遥か遠く」で登場した特殊な歴戦の個体。
体力と攻撃力が大きく強化されているだけでなく、水纏い時の翼に弾丸を弾く効果が追加されている。
またクラッチクローも念入りに対策されており、張り付こうとするとその部位で必ず攻撃を繰り出し、ぶっ飛ばしでダウンさせたとしても直後に怒り状態に移行してしまう。
初期エリアと眠りに向かうエリアも変更されているため、起きた瞬間にぶっ飛ばしを狙うこともほぼ不可能。
行動面では水纏いおよび雷纏いの頻度が上昇しており、加えて水纏い時に水流を発生させるため、怯み体制の上昇も合わさり妨害はほぼ不可能。
加えて水纏いが速くなるということは水溜まりの設置量も大きく増えるということであり、水蒸気爆発の頻度や水蒸気大爆発の範囲強化にも繋がっている。
また、薙ぎ払う水ブレスが多段ヒットになり、うかつにガードすると一気にスタミナを削られ窮地に陥ってしまう。
これらの強力な対策となるのが水耐性を上げつつ水属性やられと水流を無効化する耐水の装衣で、脅威となる部分を大きく軽減できる。加えて水耐性スキルや雷属性やられを無視できる気絶無効の搭載も考慮したい。
一方で特殊な新モーションが追加されているわけではないため、翼を狙うガンナー以外であれば通常個体とほぼ同じ立ち回りが通用する。物理肉質が硬化する水纏いの頻度が多い分、通常よりも属性面を重視した装備で挑むといいだろう。
クエスト固有の報酬は「溟龍チケット」で、EXテンタクルγシリーズが生産可能になる。他にも各種重ね着や回避の護石の強化に要求されるため、それなりの回数戦うことになるだろう。
武具
武器はヴァルハザク武器のように専用グラフィックと
皮ペタ汎用グラフィックの武器があり、前者は「
ヒドラ・〇〇」→「
ネロ・〇〇」、後者は「
ヒュドロス〇〇」という銘になる。
性能は高い攻撃力にやや控えめな水属性、10%ほどの会心率に比較的長い斬れ味白(匠で延長可能)と古龍武器らしく優秀。ボウガンは水冷弾と電撃弾の扱いに長ける。
ラスボス前で作れる武器の中ではトップクラスの物理期待値を持ち、制作難易度もそこまで高くないため、エンドコンテンツでもしばらく使っていくことができるだろう。
防具は「EXテンタクル」シリーズ。「体術」「スタミナ急速回復」「属性やられ耐性」など属性やスタミナに関するスキルが多く、双剣や弓と相性が良い。
シリーズスキルは「属性加速」(2部位)、「真・属性加速」(4部位)。攻撃を連続で(一定時間内に5回)命中させると属性解放スキルが発動し、さらに通常属性の属性値が上昇する。
今作は覚醒で高い属性値を発揮する武器が多く、それらを活かせることから評価が高い。さらに、見た目も女性装備が今作屈指の可愛らしさがあるとそっち方面でも人気である。
余談
「ネロ(nero)」はイタリア語で「黒」という意味の他にもギリシャ語で「水」という意味であり、「ミェール」は恐らくフランス語で「海」を意味する「mer」からだと思われる。
他にもフランス語で「光」の意味である「Lumiere」から来ているのではという考察もある。
BGMのテンポを合わせると
ヴァルハザクのそれとほぼ完全に一致する。どちらも深海生物モチーフのモンスターであり、何かと対照的な陸珊瑚の台地と瘴気の谷に住まう古龍であることからいろいろと想像できるかもしれない。
オオナズチと共通点が多く、関連性があると思われてたが、後にオオナズチとは近縁種である事が判明した。
モンスターハンター20周年を記念したモンスター総選挙において、まさかの18位という意外な高順位にランクインした。
ネロミェールより上の順位のモンスター達はメインモンスターやラスボス、禁忌のモンスターなど作品内外における扱いの大きなモンスターであり、いわゆる一般古龍である本種がここまでの人気を博しているのは異例とも言える。
討伐は追記と修正の2属性を操ってお願いします。
- 水属性の対策を取れば雷の対策に、雷の対策を取れば水属性に不安が出る。では水と雷両方に対策を取れば今度は火力に不安が出る、となかなか悩ましい古龍。どちらかを捨てて残りは装衣に頼った人も多いのでは -- 名無しさん (2020-10-13 18:15:35)
- 歴戦王は最初火力捨てて耐性ガッチガチに固めて倒しましたねえ -- 名無しさん (2020-10-13 19:02:37)
- 実際にオオナヅチの近縁種だとか -- 名無しさん (2020-10-13 19:15:21)
- 雷やられはぶっちゃけ気絶耐性で何とかなるんで、水耐性上げて耐水の装衣持ってくのがベストだと思う -- 名無しさん (2020-10-13 19:56:39)
- 雷耐性はダメージの考慮に入らないみたいな事言ってる人いたなあ -- 名無しさん (2020-10-13 20:15:26)
- 個人的にMHW産モンスのデザインで一番好き。旧支配者的な登場シーンからの幻想的な鮮やかさの対比が堪らない。武器も皮ペタですらそこそこ様になるという。 -- 名無しさん (2020-10-13 21:51:38)
- 名前でイルミューイ連想しちゃう -- 名無しさん (2020-10-14 20:38:28)
- 王ネロのクラッチカウンターのせいで紙集めは徹甲持って行ったなぁ -- 名無しさん (2020-10-14 22:07:16)
- クラッチカウンターは協力者がいれば行動固定してサンドバッグに出来る -- 名無しさん (2020-10-14 23:44:03)
- スプラ竜 -- 名無しさん (2020-10-15 00:06:59)
- 歴戦王の陰湿な調整とか男性装備のダサさも忘れてはならんぞ! -- 名無しさん (2020-10-15 04:40:52)
- 簡悔の塊みたいな歴戦王 -- 名無しさん (2020-10-15 21:55:34)
- ↑2 なんでやα装備の見た目は怪人みたいでカッコイイやろ!βは…うん -- 名無しさん (2020-10-21 09:40:49)
- 編集できねえからタグの追加ができねぇ… -- 名無しさん (2020-11-14 21:49:40)
- ↑ごめんできたわ -- 名無しさん (2021-03-12 00:39:12)
- 古龍の分布の中でも新しい古龍。ナズチの科目改定的な意味でもモンハン界で新しい可能性を開いたと言える古龍の一体と言えるかも知れない。ただ科目名がまんまネロミェール表記なのは手抜き感漂う -- 名無しさん (2021-05-01 10:22:01)
- ヴァルハザクのBGMとネロミェールのBGMを重ねると… -- 名無しさん (2022-04-17 19:50:01)
最終更新:2024年08月07日 23:10