ウズ・トゥナ

登録日:2025/04/13 Sun 00:00:00
更新日:2025/04/19 Sat 15:40:48
所要時間:約 33 分で読めます


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MHWilds ×"羽"衣竜 ⚪︎"波"衣竜 おすもうさん かませ犬←相手が悪すぎた そのヴェール、重量級につき はごろも○ーズ みずのはごろも みずのベール アザラシ アマゾン川 ウズ ウズ・トゥナ エドモンド本田 クジラ ザンギエフ トゥナ トゥナムル ヌシ パワーキャラ パワーファイター ピラルク フィジカルモンスター プロレスラー モンスター モンスターハンター モンスターハンターワイルズ モンハン ヨコ・ヅナ ヴェール 不憫 不遇 力士 動けるデブ 四天王 所要時間30分以上の項目 水のヴェール 水のヴェールをまとう者 水属性 水生生物 波衣 波衣竜 海竜種 熱帯雨林 生態系の頂点 異常気象 緋の森 緋ノ森部屋 羽衣 羽衣を纏いし奔流 肉体派 肉食 襲い来る波衣 過小評価 重量級 集中豪雨 頂点 頂点捕食者 高波


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襲い来る波衣
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*1






モンスターハンター』シリーズに登場するモンスターの一種。

◆もくじ



◆概要



*2
種族:海竜種
別名:波衣竜(はごろもりゅう)


『禁足地』における森林地帯、『緋の森』において存在が確認された、などの色とりどりの鱗と鮮やかな紅色の外皮に身を包む大型の海竜種。

『緋の森』は多様な植物が存在するほか、極めて水源が豊富な環境であり、本種は淡水の河川および湖を主な縄張りとしている。
普段は湖の水底に潜んで生活しているため姿を見ることができないが、『緋の森』で定期的に発生する異常気象「集中豪雨」の時期を迎えると活発になり、水底から浮上し陸地まで活動範囲を広げる。


水中を生息域とする海竜種の例に漏れず比較的大型のモンスターであるが、本種はその中でもとりわけ恰幅がよい恵体の持ち主。
全長こそ他の海竜種と比べて長くはないものの、体高・全幅は他に類を見ないほど大きく、一見しただけでもかなりの存在感が感じられる。

頭部は熱帯の古代魚に代表される形態に近いが、身体は海獣類に近く、ヒレのような器官が見受けられない。一方で、他の海竜種では退化しかけているはずの脚部はかなり発達しており、特に前脚は鋭い爪を備えるほか、「掴む」ことができるような特異な形状を有している。
また、頭部や脚部を含めた全身には長大な触手が伸びており、触手からは細かい繊毛を備えている。

そして何より最大の特徴は、自身の体液と水を混ぜ合わせることにより『水のヴェール』とでも言うべき膜を作り出す点である。
体液は触手から分泌されており、触手に生える繊毛を通して水と付着することで、外套のように水の膜を広げることができる。

この膜は主成分が水分でありながらかなり強靭で、単純な攻撃では身体に届く前にほとんどの衝撃を吸収してしまう。
また、広げるとかなりのサイズになり、差し詰め魚類のヒレのような形状となる。本種は水中を遊泳する際にこの膜を利用して推進力を得ている模様。
本種は常にこの「ヴェール」を羽衣のように身に纏うことから、『波衣竜』と呼称される。


食性は魚類を中心とした肉食性。
巨体であるが水中での機動力はかなり高く、高速で逃げる大型魚をそれをも上回る速度で追いかけ、体当たりで水面から叩き出して捕食する姿が見られる。

性格は獰猛で極めて縄張り意識が強く、侵入者に対しては小型・大型問わず容赦なく襲いかかるほど好戦的。
外敵との戦闘においては、海竜種としては珍しく「ブレス」を用いた攻撃を一切行わない。
その代わりに、その恵体から繰り出される圧倒的な重量と剛力を活かした肉弾戦を展開する。

例えば飛びかかりやのしかかりといった単純な攻撃でも、超重量のものが高速で飛んでくることを意味するため、それだけでもかなりの脅威。
また、本種の特徴的な前脚は相対した敵を「掴む」ことが可能であり、接近してきた大型のモンスターを掴み、そのまま一回転して投げ飛ばすという、海竜種としても前代未聞の攻撃を繰り出す姿も確認されている。

海竜種らしく遊泳力を利用した戦法も得意としており、十分な水深があれば水中と陸上を行き来した戦いも展開する。

また、これらの肉弾戦法は前述したヴェールと相性が良く、水場においてひとたび本種が攻撃とともにヴェールを靡かせれば半端な障害物であれば簡単に押し流せるほどの高波を発生させることができる。
本種もこの性質を理解しており、戦闘の際は水場で発生させた高波で外敵の動きを抑制しつつ、持ち前の腕力で叩き伏せる、といった戦法をとる。
また、脚部に備える鋭い爪は、この激流に流されないよう地面に食い込ませる楔の役割も持っている。

このヴェールは前述したように衝撃に強く、本種は装甲のように用いているが、流石に継続した攻撃には耐えられないらしく、閾値を超えると弾けるように霧散し、本種も衝撃で体勢を崩してしまう。
ヴェールが無くなれば高波を起こすこともできなくなるものの、逆に水の重量から解放されるため身軽な状態になり、より積極的に襲いかかってくる危険性も孕む。

これらの戦闘能力の高さから、『緋の森』における生態系の頂点と目されており、森に住むモンスターやモリバー達から畏れられている。


◆テーマ曲




「羽衣を纏いし奔流/ウズ・トゥナ」


ウズ・トゥナ戦専用BGM。
いきなりコントラバスを中心にした重苦しいイントロに始まり、重低音をベースに激しいトランペットなどがこれでもかと登場する、太ましい重量級のウズ・トゥナを表現するのにピッタリの威圧感満載の曲。
特にイントロの部分は短いコードを繰り返していることから、ジョーズっぽさも感じられる。

戦闘シーンも相まって全体的に「嵐の中の巨大生物」と戦っているかのような印象が強いが、一部にヴァイオリンとピアノで構成された静かなパートも入っており、激しいだけでなくヴェールを纏ったウズ・トゥナの美しさも表現されている部分もある。

また時折、民族舞踊のように人の掛け声が出る部分も含まれており、熱帯のジャングルらしさもある。
『緋の森』の支配者としての側面もここで示しているのだろう。


◆劇中での活躍




「ここは奴の縄張りだ。
もう逃げられない。」


ナタの故郷『守人の里』を襲撃した絶滅種モンスター、『白の孤影』調査に乗り出す調査団一行。
僅かな特徴から、「星の隊」のオリヴィアとエリックが先んじて『緋の森』の最奥にある堰堤まで調査に赴く。

しかし、調査の時期が異常気象にあたる「集中豪雨」だったため、湖から姿を現していたウズ・トゥナと遭遇。縄張り意識が強い本種から逃げることも叶わず、やむなく戦闘となる。
しかし、単独での狩猟は困難と判断したオリヴィアは救難信号を発信。主人公達が合流し、二人で撃退を狙う。


下位におけるメインストーリーにおいて 初めて戦うことになる頂点捕食者の一角であり、タイミング的に言うと闢獣ドシャグマのボス個体をようやく退けた後になる。
ドシャグマもこの時点では相当な強者であり、彼の討伐もストーリーの節目にもなっているのだが、それだけ力をつけたハンターでも二人がかりで、なおかつ撃退しか狙えないという立ち位置で登場している。
頂点捕食者たるウズ・トゥナが如何に強大な相手であるかが分かる。

実際に戦ってみると分かるが、この段階で整えられる最高の装備を着ていてもどの攻撃もめちゃくちゃ痛い。小技程度でも掠っただけでえらく体力が持っていかれるため、初見ではパニックになること請け合いである。
ただし、NPCとして戦ってくれるオリヴィアが逐一生命の粉塵で回復してくれるため、慎重にやれば簡単に力尽きることはないだろう。

また、この戦いでウズ・トゥナはフィジカルメインのパワーファイターであることを恐らく嫌と言うほど思い知ることになるが、同時にこうも思うはずである。


「オリヴィアさんの腕力どうなってんの?」と。


というのもウズ・トゥナとの初邂逅のシーンでは、オリヴィアがウズ・トゥナの攻撃をいなしている光景から始まるのだが、ものすごい勢いで飛びかかってきているウズ・トゥナの軌道をハンマー一本で逸らしまくっている。
一軒家ぐらいありそうなウズ・トゥナを動かすとはいかずとも、ズラす程度なら何とか出来るオリヴィアさんも大概バケモンである。
ハンターとは一体何なのだろうか…


オリヴィアの助けを借りながら何とか体力を減らし続けると、ようやくウズ・トゥナも戦意を喪失。湖の中へと退却していく。
これにて一件落着…


と、思いきや。


突如、退却していったはずのウズ・トゥナの悲鳴が森に響き渡る。急ぎ主人公達が向かった現場には、ウズ・トゥナに未知の手段で攻撃を加える『白の孤影』の姿があった。
主人公達との戦闘の末、ただでさえ体力が低下していたウズ・トゥナは、これがトドメとなったのかあえなく絶命。
周囲の驚愕をよそに、目的を果たしたであろう『白の孤影』はその場から飛び去るのであった…


…ということで、下位ストーリーでのウズ・トゥナの活躍はこれで終了となる。
戦闘での強さと言い、文句なしに強大な存在であることは間違いないのだが、悪し様に言ってしまうとかませ犬のような見せ方になっているのは否めない。

ストーリーを進めていけば分かるが、『白の孤影』は古龍種を除く一般の大型モンスターの尺度で考えると明らかに別格と言える存在であり、要するに完全に相手が悪かっただけなのだが、やはりプレイヤーからの印象はあまり良い方ではない。



「ここ、あぶない。いっぱいの水
おまえたち、にげろ。」



上位ストーリーにおいては、『禁足地』における全ての地帯で異常気象が収まらない、という謎の現象を調査する中で登場。
『緋の森』では「集中豪雨」が止まらなくなっており、ウズ・トゥナの行動は活発に。しかも例年にない異常気象の継続の影響で、過剰に活性化していた。
豪雨が続いたことにより『緋の森』の上流に蓄えられる水量も限界にきており、この状態でウズ・トゥナに暴れられ堰堤が決壊すれば、森全体にどんな影響が及ぶか知れない。
そこで、先住民の「モリバー」達の力も借りて、ウズ・トゥナの排除に乗り出すことになる。


下位の時と違いオリヴィアがいないが、今回はモリバー達が支援してくれる。とはいえあのバケモンオリヴィアさんほど大した活躍は期待できないため、ほぼ正真正銘のガチンコ勝負となる。
下位より攻撃の威力もレパートリーも増えているが、ここまでのタイミングでは装備も装飾品も整ってきているため、下位ほど苦戦することは少ないはず。

無事、狩猟に成功しモリバー達に感謝される主人公達だが、ウズ・トゥナが異常気象を起こしているわけではないので、根本的な解決には至らず。とはいえ目下の危険を排除できた主人公達は、今度は異常気象の継続発生についての調査を進めていく。


その後、『禁足地』全域の異変はとある物質が原因であったことが判明。元凶を絶ったことで一先ず窮地は脱したが、同じく影響を受けていた鎖刃竜アルシュベルドが半ば暴走に近い状態に陥っていることを知る。

この事実はナタの口伝で知ることになるのだが、この時別個体のウズ・トゥナが打ちのめされてしまっていることを本当にサラッと明かされる。いわゆるナレ死である。
ちなみに同会話では同じく頂点捕食者の一角である獄焔蛸ヌ・エグドラも敗れたことも伝えられているのだが、いかんせん下位ストーリーの印象もあってか、ウズ・トゥナばかりが低く見られがちである。


…と、ここまでがMHWildsにおけるウズ・トゥナの活躍になるのだが、他の頂点捕食者の扱いと比べるとなんか妙に不遇である。

下位ストーリーではハンターの中でも上澄みも上澄みのオリヴィアが救難信号を出し、そのうえで撃退にしか至らなかったという描写や、上位でもモリバー達が協力してくれるという描写もあるため、よくよく考えれば決して弱くはない強者として描かれてはいるはずなのだが…
どうにも「『白の孤影』にあっさり倒されてしまった」というシーンの印象が強いのだろう。

いくらあっさり負けたと言っても、主人公とオリヴィアに弱らされていた中での奇襲だった経緯もあるし、それ以前に『白の孤影』があの世界でもかなりの実力者だった側面もある。現に同じく頂点捕食者の煌雷竜レ・ダウも敗れ去った相手である。
ただレ・ダウは敗れた後も落雷で復活し、そのままハンター達に襲いかかるという描写になっているため、あまり弱い印象は受けないというのも無理ない話ではあるが…


これらの事から、何かとプレイヤーの間では色々と舐められがちである。
例によって「頂点捕食者の恥」だの「四天王最弱」だのと茶化されてしまっているが、当然ウズ・トゥナが好きな人もいるので、あまりそういった言葉を使うのは止めよう。


【MHWilds】



『禁足地』における4つの地帯のうち、『緋の森』を支配する頂点捕食者という鳴物入りの存在として初登場。
他の頂点捕食者達と同様、定期的に訪れる異常気象の時期に現れることが多い。『緋の森』の場合、「集中豪雨」である。


まず目に映るのは身体のデカさ。
そもそも海竜種自体かなり大きいものが多いが、大体は全長方向に長いものが多い。
一方でウズ・トゥナは横方向にデカい。有り体に言ってしまうとデブ肥満体型のようである。今まで登場してきた海竜種の中だと異質のシルエットなのではないだろうか。
チャナガブル?アイツもそうだね…

ただ一見すると単に太ってるだけのように見えるが、特に前脚や胸部を見るとラージャンもかくやと言うレベルでムッキムキに発達していることが分かる。
また普段は水の底に沈んでいることを考えると、この身体を占める割合は脂肪よりも筋肉の方が多い可能性がある。詰まるところお相撲さんである

身体は大きい反面、頭部はかなり小顔。
その頭部もまた海竜種っぽくなく、世界最大の熱帯魚であるピラルクそのままと言った形状をしている。咆哮の際も、魚類のように顎が前面に押し出されている様子が確認できる。
深海魚のような感情の読めない真っ白な眼の色をしているのも特徴で、人によっては不気味に感じられるかもしれない。
こんな容姿から、事前情報を知らないプレイヤーから新種の魚竜種なのでは?と勘違いされることもあったり。
チャナガブル?アイツもそうか…

そして何より目につくのは、頭や身体等から伸びる長い触手と、そこから広がる羽衣のような水のヴェールだろう。
触手はウズ・トゥナの全長ぐらい長いこともあって、そこから広がるヴェールも結構なサイズであり、威嚇などで広げるとただでさえデカい身体がより一層巨大に見える。
相対した時のインパクトは中々のものである。

編纂者のアルマから「美しくも恐ろしい海竜種」と評されている通り、他の海竜種と比べてかなりカラフルな見た目をしているのも特徴。
が、生憎姿を見せるタイミングが視界最悪も甚だしい「集中豪雨」であることが多いため、どうしてもくすんでいるように見えてしまうのが少々残念。
しかしフィールド全体がパッと明るくなる「豊穣期」になると本来のな美しい姿を見ることができるだろう。


気になる戦闘能力だが、端的に表すならフィジカルメインの脳筋スタイル。
ぶっとい腕を振るってブン殴る、でっかい身体を使ってのしかかり、勢いをつけてボディプレス…など、ビックリするぐらいシンプルな戦法を得意とする。

しかし、巨体から繰り出される攻撃はそれだけで大変な脅威であり、特にボディプレスなんかはハチャメチャに広い攻撃範囲を持つ。
もちろんその圧倒的なサイズ感に違わず、攻撃の威力はどれも必殺級。シンプル故に対策も大してしようがない点も厄介である。

また、なんと言っても無視できないのは全身に靡くヴェールの存在。
ヴェールはウズ・トゥナの前半分を除いてほぼ全身を覆うような形で存在しており、戦闘の際は否が応でも攻撃が吸われることになるだろう。

ヴェールを攻撃すると、ダメージ量が表示されるいつもの黄色文字とは異なり、青色文字が表示される。
これはヴェールへ与えているダメージ量を表示しており、同時にヴェールによって本体へのダメージが軽減されていることを意味する。
このヴェールはなんと属性ダメージもカットしているらしく、弱点属性の雷をも例外なく軽減してしまう模様。

また、このヴェールを攻撃とともに水場に打ちつけると、激流を伴う高波が発生する。
高波に当たると水属性やられになってしまうほか、激流で押し流されてしまう。この性質のため、ヴェールを伴う攻撃は本体と高波の2段判定となっている。せっかく本体の攻撃にガードや回避が成功しても、高波の方に当たってしまう…ということが割とある。

高波に当たり流されてしまうと、こちらが本体へ繰り出そうとしたカウンター技もスーッとずらされてしまい、思いっきり空振りしてしまう。
またウズ・トゥナ自身はこのように流されていったハンターに対し高速で追従し追い打ちをかけようとするモーションが多く、てんやわんやしていると手痛い一撃を貰う羽目になる。


ウズ・トゥナは戦闘の際、ヴェールで相手の攻撃を和らげつつ、高波でこちらの動きを制限し、破壊力抜群の近接攻撃で叩きのめす…というスタイルで攻めてくるのである。
ウズ・トゥナ攻略の際は、まずこのヴェールに対処することが重要となる。

ヴェールに攻撃を続けていき耐久値が限界になると、膜が弾け飛び破壊される。この状態なら問題なく本体に攻撃が通じるようになるほか、破壊された部位からの攻撃には高波が伴わなくなる。
また、残ったヴェールにも攻撃を続け、ヴェールへの蓄積値が一定以上に達すると全身のヴェールが一斉に弾け飛ぶ。この時、ウズ・トゥナも衝撃を受けるのか思いっきりもんどり打ってダウンする。
こうなると全身に対して有効打を狙い放題。一気にダメージを稼いでしまおう。

ちなみに、この時のウズ・トゥナは全身の触手を身体に格納した状態になり、なんというかぺったんこになったサツマイモみたいな姿になる。
ヴェールがあった状態がかなり派手だったのも相まって、なんとなく情けない感じになってしまう。
しかしヴェールが全て無くなると、水の重さから解放されるためか身軽になり、より一層激しく動くようになる。
見た目から舐めてかかると連続攻撃の餌食になるため油断しないように。

どの攻撃も範囲が広く非常に重いが、どの攻撃の予備動作もかなり長め。
典型的なテレフォンパンチが多いので、いくら攻撃範囲が広いとは言っても予備動作を見てから回避は充分可能である。
…ただ、今作で重要視されるようになった相殺やジャストガードといった、いわゆる「パリィ」との相性があまり良くないという側面もある。
予備動作自体はかなり長いのだが、裏を返せばディレイが物凄い攻撃を繰り出してくるとも言えなくもない。こればっかりは数をこなしてタイミングを覚えよう。


総評して、ヴェールでの威力軽減はともかく、大振りすぎて逆に読みにくい予備動作や、発生させる高波による妨害行動から、回避主体の武器種とはあまり相性が良くない。
一方で、防いでも意外と削りダメージが痛くなく、取り敢えず盾を構えておけば凌げるものが多いため、ガード主体の武器種との相性は良かったりする。
他の頂点捕食者と比べると、どの武器をメインにしているかで評価が両極端に分かれている様子である。



『緋の森』の「集中豪雨」の際に姿を現す…とのことだが、実際は「豊穣期」でも「荒廃期」でも出現する。
ただし「集中豪雨」の時以外の出現はまれなので、戦いたい際は注意。

生態系の頂点らしく縄張りはかなり広大で、『緋の森』広くを川に沿って巡回している。時折威嚇して周囲を威圧したり、自身のヴェールを手入れする様子が確認できる。(この時、繊毛を痕跡として入手可能)
最上流、エリア17の巨大な湖を寝床としている様子から、ここがウズ・トゥナの住処で、普段はこの湖の水底に沈んでいるのかもしれない。


海竜種らしく遊泳によってエリア移動することもあり、その際はエリア12の水深が深い川に入り、エリア15へと移動する。
ちなみにこの川、ハンターも移動しかできないが泳ぐことが可能で、うまくタイミングがかち合うと悠然と泳ぐウズ・トゥナと並泳することができる。
巨大海竜種の雄大さを感じられる瞬間であり、是非とも体験してみたいところだが、やはり人によって(特に海洋恐怖症の方)はめちゃくちゃ怖いかもしれない。

エリア17の湖から他の川への水みちは巨大な滝のみとなっているが、なんとウズ・トゥナはこの滝を平然と泳ぎ、苦もなく登りきってしまう。
とんでもない大質量の水をモロに受けているだろうに、ラクラクと滝登りしている光景を見ると、その剛力も納得というもんである。
タマミツネ?アレは体型の差ということで…


ウズ・トゥナはエリア17限定の大技を放つことができる。
湖の中へと潜り込むと、猛スピードで泳ぎながら水上へと飛び跳ね、着水と同時に巨大な高波を発生させる。最後はハンターの方へ飛び出し、そのままのしかかりを喰らわせる。
現実で言うところのクジラの「ブリーチング」を思わせるようなド迫力の技である。もちろん威力は言うまでもなく超強力。

空腹になると、主食としている魚を捕食する。
エリア12の川や、エリア17の湖へ潜水して魚を捕らえるのだが、その様子はかなりダイナミック。
まず深く潜り、下から水面近くまで魚を追い込んだあと、水から飛び出す勢いで急接近し、飛び上がりながら魚を捕らえる。あの巨体が飛沫を上げながら水から飛び出す光景は中々見応えがある。
捕らえた魚をよく見ると、「ドストレバリーパーチ」や「ガライーバ」のような大物を好んで食べるようである。お相撲さんは食事量も命だから
ちなみにこの様子は、エリア12ならもちろん水の中からも見ることができる。タイミングが難しいが、一見の価値はかなりあると言って良いだろう。


「縄張り争い」についても実装されている。
気になる対戦カードは、MHWilds発売当初では鎖刃竜アルシュベルドおよび火竜リオレウス、のちに追加されたアップデート第一弾では泡狐竜タマミツネと、中々に豪華なメンツとやりあうことになる。

リオレウスとの争いでは、飛行するリオレウスへ先制するも、巧みな飛行制御でひらりと躱される。
その後もなんとか食いつこうとするものの、リオレウスには悉く躱されてしまうほか、火炎ブレスで滅多撃ちにされてしまう。良いように焼かれ続ける中、好機と見たかリオレウスは毒爪による蹴りを喰らわせようと急接近。
しかし、ここでウズ・トゥナは「それを待っていた」と言わんばかりに両腕でリオレウスを受け止め、片手で掴んだまま一回転し地面へ叩きつけてしまう。
強烈な一撃を浴びたリオレウスだが、咄嗟にウズ・トゥナの腹を蹴り上げて抜け出し、勝負を終える。

火炎ブレスを複数浴びてしまうが、リオレウスへ喰らわせた叩きつけは、一撃でトントンのダメージ量になる模様。
結果的には引き分け扱いであるが、たった一撃でそれほど痛烈なダメージを与えられる剛力は見事なもんである。

ちなみに、リオレウスは新大陸では『古代樹の森』のヌシとして君臨しているため、奇しくも森林地帯の頂点同士の争いとなっている。
ちなみに、毒爪で蹴られてしまったためかウズ・トゥナはこの縄張り争いの後、確定で毒状態に陥ってしまう。同じくヌシを名乗るものとしての意地を見せる形になったか。


タマミツネとの争いでは、先ずは叩きつけで先制するが、タマミツネはこれを難なく回避。
その後、自身の周囲を持ち前の潤滑液を撒きながらひらひらと飛び回るタマミツネ。その舞うような動きに全くついていけないどころか、潤滑液に脚を取られ大きく体勢を崩す。
ここで好機と見たタマミツネは一気に接近。背中に飛びつかれ、首筋を噛みつかれてしまう。
しかし、ここでウズ・トゥナは「それを待っていた」と言わんばかりにタマミツネを片手で掴み、そのまま一回転してブン投げ、争いを終える。

首筋に噛みつかれた際に大きなダメージは入るものの、投げ飛ばしたタマミツネはそれ以上のダメージを受けるほか、あまりの衝撃のためかその場で悶えてしまう。結果的には優勢という扱いになる模様。
タマミツネは一撃離脱を駆使した技巧派な一方で、ウズ・トゥナは完全にフィジカル特化な肉体派であるため、相性が良かったのかもしれない。


…これらの争いを見れば分かる通り、一旦は攻撃を受けてしまうが、自身の間合いに入りさえすれば一気に戦局を変えるほど恐ろしい腕力を有していることが分かる。
決まり手となった技を見ると全体的に正にお相撲さんかレスラーのような迫力満点の動きである。これほど純粋なパワーだけでねじ伏せる性質は海竜種としてはかなり異質である。
相手取った面々も場合によってはその土地の頂点に立ち得る実力者ばかり。流石、頂点として君臨し続けてきただけのことはある。
そしてこのフィジカルお化けの攻撃をハンマーで凌ぐオリヴィアさんの腕力は一体どうなってるんだ


一方で、アルシュベルドとの争いだが、これは使い回しで最早争いの体を成しておらず、抵抗も虚しくただただ一方的に属性エネルギーを吸い取られて完敗してしまう。
とはいえストーリーのようにそのまま死亡することはない。あの時は体力的に限界だったからだろう。
アルシュベルドは他の頂点捕食者(一部を除く)に対しても余裕で完勝してしまうようなモンスターであるため、これは流石に相手が悪すぎただけである。


◆攻撃手段



  • 咆哮
    • ヴェールを靡かせながら咆哮を上げる。
      • 音圧は【小】。シャチやイルカのような、存外甲高い声を上げる。
      • 余談だが、発見時は甲高い声を上げるものの、戦闘中や怒り状態移行時はクジラのように周囲に響く咆哮を出す。

  • 回り込み
    • 腹這いで滑りながら高速でこちらに回り込む。
      • ウズ・トゥナの移動手段。かなり動きが速く、デカいからトロいだろうと油断していると驚くことになる。
      • 接近してきた後、すぐさま「のしかかり」に派生させてくることがある。通常より予備動作が短いので慌てないように対処しよう。

  • 高波
    属性:水属性やられ
    • ウズ・トゥナが水場で発生させる高波。
      • ヴェールを纏った部位や、後述の大技で逐一発生する。喰らうとダメージと共に水属性やられになってしまうほか、激流で流されてしまう。
      • ネロミェールが発生させる波に近いが、あちらと違ってモーション自体がキャンセルさせられるわけではなく、位置をずらされるだけ。
        ただしそれも中々厄介で、本体の攻撃をせっかく防いでも流されてカウンター技がスカされてしまうことがよくある。
      • 流されてしまった際は、任意の方向に回避モーションを取れば回避が可能。すぐに抜け出さないとそれなりの距離を離される。
      • シンプルだがウズ・トゥナが水場にいなければ当然発生しないので、水気の無い陸地で戦うのも手である。
        とは言え水場以外にいることがまず無いので、対抗手段としてあまり現実的とは言えない。
      • しかしヴェールを破壊すると、その部位から繰り出される攻撃には高波が生じなくなる。完全にヴェールが剥がれた状態では高波を心配する必要がなくなるので、積極的に狙っていきたい。
      • スキル「水場・油泥適応」があると流されなくなり、快適に立ち回れるようになる。ダメージ自体がなくなるわけではないので注意。

  • 噛みつき
    • 飛びかかるように2回噛みつく。
      • ヴェールは関係ないのでこの技で高波は生じない。判定は一瞬だが、ウズ・トゥナの横幅がデカいので避ける際は大きめに。
      • この攻撃をガードすると「鍔迫り合い」が発生する。頻度が高いので意図せず発生することも多いだろう。

  • 頭突き
    • 勢いよく頭を突き出す。
      • 予備動作が短くいきなり繰り出してくるが、威力はさほど高くない。この攻撃でも高波が生じることはない。
      • この攻撃も「鍔迫り合い」の対象である。

  • 薙ぎ払い
    (ヴェール纏い時:水属性やられ)
    • 前腕で薙ぎ払う。
      • 海竜種でお馴染みの外側から引っ掻くようなモーションと、内側から外側へ払うようなモーションの2種類ある。
        どちらも払う前に大きく腕を振り上げるため、動作は読みやすい。
      • ヴェールがある場合は前方へ高波が広がっていく。スカ振りしても油断しないように。
      • この攻撃も「鍔迫り合い」の対象。

  • 滑り込み薙ぎ払い
    (ヴェール纏い時:水属性やられ)
    • 前腕を構え、腹這いに滑り込みつつ腕で薙ぎ払う。
      • 遠い位置から腕を構え始めるのが目印。ソロなら問題ないが、マルチだと誰を狙ってるのか判り辛いので注意。
      • 薙ぎ払いだけでなく、滑り込み中も判定がある。ただし判定は腕部しかない。高波は薙ぎ払い後に前方に広がる。
      • この攻撃も「鍔迫り合い」の対象。

  • 四股踏み
    (ヴェール纏い時:水属性やられ)
    • 後脚を持ち上げ、勢いよく踏み込む。
      • 後方への攻撃に乏しいウズ・トゥナの唯一の攻撃。予備動作も長い部類なのだが、後脚が短めなのも相まって、何をしようとしているのか微妙に読みにくい。
        特にヴェールを纏った状態だとヴェールのせいで全然見えない。後ろに回った際はこの攻撃を警戒しよう。
      • 高波は後方へと広がっていく。

  • のしかかり
    (ヴェール纏い時:水属性やられ)
    • 上体を大きく持ち上げ、重量を乗せてのしかかる。
      • シンプルながらかなり威力が高い技。予備動作はかなり長く非常に分かりやすいが、カウンターや相殺を狙っているとディレイが激しく逆にやりにくい。
        慣れないうちは素直に回避やガードに徹した方が良い。
      • また、高確率で2回連続してくる可能性が高い。1回目から間髪入れずにしてくるため、初見は間違いなくビビる。一度捌いたからと油断しないように。
      • 「回り込み」から急に繰り出してくることがある。普通に繰り出してくる時より予備動作が短いため注意。ちなみにこの場合は1回しかしてこない。

  • フライングボディプレス
    (ヴェール纏い時:水属性やられ)
    • 一瞬姿勢を低くした後、一回転しながらジャンプし、そのまま全体重をかけて押し潰す。
      • ウズ・トゥナの攻撃で最も警戒すべき技。
        攻撃の威力はこれ以外と比較して1,2を争うほど高く、一瞬で半分以上持っていかれる可能性がある。
      • 何が厄介かと言えば判定発生の速さ。
        押し潰しだけに判定がある…のではなく、あろうことかジャンプ中と押し潰しで判定が2回ある。ジャンプする前に姿勢を低くする予備動作があるのだが、よりによってウズ・トゥナの攻撃にしてはかなり動作が短い。
      • 避けにくさの割にやたら痛いのも相まって、事故率が半端ない技である。慣れてくればある程度読めるようにはなってくるが、初見では間違いなく喰らいまくる羽目になる。
        幸い、少しでも距離が離れていればジャンプには当たらないので、あまり密着しすぎないように心がけていれば大分マシ。
      • こちらも「のしかかり」と同様、ただでさえ危険度が高いのに高確率で2回連続してくる可能性がある。1回目が終わった後はすぐ近寄らずに様子を見ること。
      • この攻撃後、弱点の「口」が露出する。「集中弱点攻撃」を当てると特殊ダウンを取れるため、上手く狙っていきたい。
      • 余談だがこのジャンプ、滞空時間がなんか長い。ジャンプと言うよりどう考えてもちょっと浮いている。お前はエドモンド本田か
        浮遊時間が長いということは飛距離も長いということなので、かなり遠くに居ても潰されることがある。

  • 回転薙ぎ払い
    (ヴェール纏い時:水属性やられ)
    • とぐろを巻くように身体を捩った後、その場で素早く回転して周囲を薙ぎ払う。
      • 予備動作は長く分かりやすいが、範囲がほぼ全周とかなり広い。噛みつきと尻尾の薙ぎ払いで2回判定があり、2つとも微妙にタイミングがズレている。しっかり回避・ガードしないと2回目に直撃することになる。
      • 高波は尻尾での薙ぎ払い後に前方に生じる。

  • ヴェール展開
    属性:水属性やられ
    • その場で2回転した後、咆哮と共に全身にヴェールを纏う。
      • ヴェール喪失状態時の行動。一定時間後にこの動作をし、全身にヴェールを纏い直してしまう。
      • 回転部分に判定はなく、ヴェールが展開された瞬間に判定がある。喰らうと大きく吹っ飛ばされてしまうので無理して深追いしないように。
      • 一応怯ませるとキャンセルすることも可能だが、展開するまで意地でも纏い直そうとする。ハメを狙いたいなら継続して怯ませないといけない。

  • 大ジャンプ
    属性:水属性やられ
    • 湖へ飛び込み、勢いよくスピードをつけて泳いだ後、水面へ大きく飛び出して着水し、巨大な高波を発生。その後こちらへ向かって飛び込んでくる。
      • 大技。エリア17の湖でのみ行ってくる。
        戦闘中に突然咆哮を上げ、いそいそと湖へ潜り込んでいくので対処しやすい。
      • 高波と飛び込みは大技らしく必殺級の威力。
        高波は相当規模が大きく避けづらいが、エリア17にはこれ見よがしに楔虫が飛んでいるため、これを上手く利用してやり過ごせる。
      • また、湖には「水上の瓦礫」というギミックがある。スリンガーで発動させると瓦礫が崩れ、水中のウズ・トゥナに大ダメージを与えると同時に大技をキャンセルさせることができる。
        強力だが瓦礫の倒壊は一時的な上に局所的。ウズ・トゥナが来るタイミングをよく見計らって発動させよう。割と判定は緩めなので焦らないように。


◆破壊可能部位



  • 頭部
    • 頭の鱗が剥げる。
      • ヴェールが無いため破壊しやすいが、小顔なのも相まって少し狙い辛い。正面は比較的危険なので無理しないように。
      • 破壊すると「触手」が確定で手に入る。

  • 前脚
    • 脚の鱗が剥げる。
      • 右と左で1回ずつ破壊できる。それぞれで報酬も貰える。
      • 破壊すると「爪」が確定で手に入るほか、「砕け落ちた主の爪」という落とし物をする。拾うと「スリンガー重貫通弾」として利用可能。
        サイズがでかいウズ・トゥナに対してかなり有効なダメージが見込めるため、積極的に使っていこう。

  • 尻尾
    • 尻尾の触手が短くなる。
      • 他のモンスターのように剥ぎ取り部位として切れることはない。裏を返せば斬撃以外でも破壊可能である。
        ちなみに、破壊したからといって尻尾のヴェールは短くなったりしない。
      • 破壊すると「繊毛」のほか、レア素材の「逆鱗」「水玉」も手に入る可能性がある。ヴェールに妨害されると破壊しにくいが、是非とも破壊したい。


◆弱点属性・部位



  • 弱点属性
    • 第一弱点は
      • 頭部に対しての効きは良いが、実は他の部位に対しては一部を除くどの属性でもあまり変わらない。逆に、頭を狙っていくスタイルなら雷武器はマストだろう。
      • ヴェール部分は雷であろうと属性ダメージを軽減してくるので注意。
      • 敢えて言うまでもないがは一切効かない。

  • 弱点部位
    • 斬撃なら前脚、打撃なら頭と前脚、射撃なら胴体以外の全て。
    • 特殊弱点部位は口。
      • 全体的に柔らかいので、割とどこを狙っても良い。ただし射撃に対する耐性だけは微妙に高い。貫通弾・矢を使えばあんまり関係ないけど
        しかしヴェールがあるとダメージ量が軽減される。破壊するか、ヴェールが無い部位を狙うかはプレイヤー次第である。
      • 「フライングボディプレス」を行った後、口に弱点部位が現れる。上手く「集中弱点攻撃」が当てられれば追撃のチャンス。
        ただしヴェールがあるとボディプレス後に高波が発生するほか、ボディプレスを二連発してくることがあるので狙う際は慎重に。


◆武器



骨をベースにウズ・トゥナの鮮やかな鱗ヴェールを模したような飾りがあしらわれた武器群。
武器銘には「ウズ・〇〇」というような名前がつき、最終強化まですると波濤(はとう)△〇〇」という名を関する。
※△は武器種、例)太刀:「波濤刀クルンダ」

武器種は太刀、双剣、ガンランス、スラッシュアックス、チャージアックス、ヘビィボウガン、弓が対応している。
全体的に高めの物理火力まずまずの水属性と、マイナス会心率をもつ。
攻撃力が高いのは魅力だが、会心率が低い上、近接武器は斬れ味がどの武器も素で白にはならないので、クセは強め。
ただ武器スキルは割と優秀なものが揃っており、物理火力を活かすなら悪くない武器だろう。特に水属性が弱点の相手なら結構な活躍を見せてくれる。
グラビモスとか

武器スキルとして、太刀、双剣、スラッシュアックス、チャージアックスは「強化持続」、ガンランスは「ガード性能」、ヘビィボウガン、弓は「フォースショット」が付随する。
どの武器種もあれば嬉しいスキルであり、最大強化すればいずれも最高レベルまで達する。


余談だが、名前の由来はモンハンにしては分かりやすく、各国の言語で「波」+「武器種」を合わせたものではないかと推測されている。

太刀 波濤刀クルンダ "คลื่น(クルーン)"+"ดาบ(ダーブ)" タイ語
双剣 波濤双棍ヌガルパツ "ngaru(ヌガル)"+"patu(パツ)" マオリ語
ガンランス 波濤銃槍ファルマタ "fale(ファル)"+"armata(アルマータ)" ポーランド語
スラッシュアックス 波濤剣斧オラアチャ "ola(オラ)"+"hacha(アチャ)" スペイン語
チャージアックス 波濤盾斧ヴァレロヤ "Valë(ヴァラ)"+"Rojë(ローヤ)" アルバニア語
ヘビィボウガン 波濤砲ダルガプ "dalga(ダルガ)"+"top(トップ)" トルコ語
波濤弓フイリャク "Хви́ля(フイリャ)"+"Лук(ルーク)" ウクライナ語


◆防具



その名も「トゥナムル」シリーズ。
ウズ・トゥナの色鮮やかな紅色を基調に、所々に寒色系の房飾りが施された装備。

例えるなら熱帯域の先住民が着る民族衣装のような見た目が特徴で、
男性用は顔が隠れ、呪術的な装飾を身につけたシャーマンのような見た目に、
女性用はヴェールを思わせる羽衣を纏った踊り子のような見た目になる。

恐らく熱帯雨林がモチーフの『緋の森』の頂点たるウズ・トゥナを表現するにはぴったりのデザインである。


気になる性能はと言うと、上位装備はαとβでレベルが異なるが
一式で「整備」「耳栓」「水場・油泥適応」「納刀術」「フルチャージ」が発動。
更に2部位以上でシリーズスキル「波衣竜の守護」が発動する。
更に更に頂点捕食者の防具であるため、3部位以上でαなら「ヌシの誇り」、βなら「ヌシの憤激」が追加される。

「波衣竜の守護」はスキル名を【守護のヴェール】と呼び、特殊装具を使用すると一定時間防御力と耐性値が上昇する効果がある。

総じて見ると、装衣を運用することに特化したスキルとなっていることが分かる。
自身の身を守るためにヴェールを羽衣のように纏うウズ・トゥナを表現したのだろうか。

特にα防具を一式で着た場合、再使用時間が半分になり、一番長いものでも5分で着直すことができる。
MHWildsはMHWorldほど装衣が重要ではなくなったものの、強力な装衣も出てきたため有用と言える。
今回の装衣はクエストの受注有無にかかわらず強制的に再使用時間を待たせる仕様になったため、クエストの合間だけこの防具を着ると言うハンターもいたり。

惜しむらくは攻撃系統のスキルに乏しい点である。「整備」以外のスキルも悪く言えばあまりパッとしないものが多く、武器こそあまり選ばないが諸手を上げて優秀とはあまり言えない。
とは言え、頂点捕食者の防具として基礎防御力は高めであり、装衣の運用を主体にした生存重視のプレイスタイルを取るなら活躍できるだろう。
女性用が中々セクシーなため紳士諸兄にとってはかなり有用(ry


ちなみに下位防具も存在し、任務クエストクリア後にフリークエストで狩猟できるようになるので素材自体は集まるが、Chapter2開始時点では生産に必要な素材の関係で腰と脚の2部位が限度で、残り3部位は少し先までお預けである。


属性耐性はに対して非常に強く、に弱い。
やはりと言うか、今作の雷属性および火属性モンスターは強力なものが多いため、そういった意味でもこの防具が呼ばれる機会が少ない。水属性の使い手が少ないのも向かい風である。

環境的に見て、どうしても他の頂点捕食者の防具としては少し不遇な立ち位置にいると言える。
しかし女性用は中々セクシーで(ry


◆余談



  • 名前の由来
    • モンハンにしては珍しく、結構そのままのネーミングであり、北欧神話における「波の乙女」の一人で「叩きつける波」を意味する"Uðr(ウズ)"と、ポリネシアのマオリ族に伝わる大津波を操る鰻の神"Tuna(トゥナ)"であると考えられる。マグロ(Tuna)じゃないのか
      どちらも大波を司る存在であり、モチーフとしてはぴったりである。
    • 「鰻」と言うのも日本人からしてみれば妙ちきりんかもしれないが、ニュージーランドで生活している先住民のマオリ族にとって、ウナギは「澄んだ水を見守る存在」として神聖視されている。
      他の頂点捕食者達と同じく、ウズ・トゥナも歴とした神話モチーフのモンスターなのである。

  • デザインモチーフ
    • 恐らく世界最大の熱帯魚「ピラルク(アラパイマ)」をベースに、さまざまな海獣類や絶滅した魚竜類の要素をプラスしたものと考えられる。
    • 顔はピラルクに代表される古代魚そのものといった形態をしている。ピラルクは捕食の際、顎を突き出して吸い込むように獲物を丸呑みするが、ウズ・トゥナも咆哮や噛みつきの際に顎を前方に突き出す様子が確認できる。
    • 対してでっぷりとした胴体は、セイウチやトドのような鰭脚類にそっくりである。地上ではただずんぐりとしているような姿にしか見えないが、この流線型のシルエットは水中の抵抗が少ない効率的な体型である。
    • また、シャチやクジラのような鯨類のモチーフもあると考えられる。特に甲高い咆哮はシャチが上げるものに非常に近い上、大技で響くような鳴き声をあげながら水中から大ジャンプする様はクジラそのものである。
    • しかし海竜種にしては珍しく、全身にヒレのような器官が見当たらない。尻尾はかなり短いし、前脚もかなりガッチリした爬虫類のような形態である。
      ヴェールを纏っている時ならともかく、水中でどうやって推進力を得ているのだろうか…

  • コンセプト
    • 開発陣によると、ウズ・トゥナは「お相撲さん」「プロレスラー」をコンセプトにしている様子。
      確かに縄張り争いを見てみると、「相手の攻撃を全部受けきってからダイナミックな反撃を行う」フィジカルお化けっぷりは完全にプロレスラーである。
    • 『緋の森』はその場の成り立ちからも分かる通り、「集中豪雨」であらゆるものを押し流す過酷な土地でもある。そんな危険極まりない水場で長年生活しているともなれば、その剛力も納得である。
      • 鰭脚類のように寒冷域に住んでいるならともかく、熱帯雨林に近い『緋の森』でこの体型であることを考えると、あの身体の内部は恐らく半分以上が筋肉なのかもしれない。
    • しかしプレイヤーから「お相撲さん」と呼ばれることも少なくなく、一部では「緋ノ森部屋のヨコ・ヅナ」だの「渦綱親方」などと言われたりすることもある。

  • 異名について
    • ヴェールについて作中でも度々「羽衣」と呼ばれていたり、本種のテーマ曲も「羽衣を纏いし奔流」と題していることから、誤って「衣竜」と表記されることがある。
    • 正しくは「衣竜」である。読みは同じことも相まって殊更に間違われやすい。を纏ったという、中々オシャレな異名である。

  • 骨格について
    • 海竜種に属するウズ・トゥナだが、いざ戦ってみると海竜種らしくないモーションが多いことに気づくかもしれない。
    • これについて、特にMHWorldを経験したプレイヤーからは、海竜種というよりあの爛輝龍マム・タロトと非常によく似た動きを取っていると指摘されることが多い。確かに腹這いに動き、のしかかりを喰らわせようとする動きなんてそっくりである。
      この事から、両者は同骨格なのではと目されている。
      • とはいえ、前脚での薙ぎ払いや噛みつきなどといった海竜種らしいモーションもあるため、全く同じなのかと言われればそうでもない様子。
    • …しかし、マム・タロトと似ているということは同時に満腹状態のドスジャグラスと似ていると言えることにもなるが。
      というかむしろ多くのプレイヤーは体型的にもそっちの方が腑に落ちやすいらしく、ウズ・トゥナを「ヴェールを纏ったちょっと大きいドスジャグラス」などと呼ぶ声もあったり。

  • 不遇な扱い?
    • 前述もしたが、ストーリーにおいてはとことん負け描写が多く、何かと見せ場に恵まれていない。よく見れば他の頂点捕食者達(一部を除く)とほぼ同じような扱いを受けてはいるのだが…
      プレイヤーからは舐められることが多く、頂点捕食者の中ではいじられキャラのような扱われ方をされがち。
    • そんな中MHWildsでは大型の追加アップデートが予告されており、第一弾ではタマミツネ、第二弾では『大海の王者』と思しきモンスターの参戦が予告されており、よりによって自身が支配する『緋の森』に大集結することが判明している。
      この事から「外来種にいじめられる可哀想なヌシ」の構図が作られ、尚のこと茶化されることが多かった。
      • しかし、蓋を開けてみればタマミツネとの縄張り争いでは優勢寄りの結果を見せるという堂々とした姿を見せ、多くのプレイヤーを驚かせた。
        この調子で第二弾で参戦するモンスターとどう立ち回るか気になるところ。特に、恐らく次の相手となるであろうモンスターは、体格的にもウズ・トゥナに引けを取らない巨体であるため、迫力のある戦いが期待できて非常に楽しみである。なんかもう本当にプロレス見てる気分だな
      • ちなみに、アップデート第一弾は春、第二弾は夏に追加されることから、「春場所はウズ・トゥナ関の勝利、決まり手は首投げ」「夏場所が楽しみ」などと言われている。やはりお相撲さんなのでは











「ここは奴の項目だ。もう見てられない。」
「追記・修正し、改善を狙ってみる。」

「手を貸そう。」

「感謝する。」

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最終更新:2025年04月19日 15:40

*1 画像出典:モンスターハンターワイルズ、CAPCOM Co.,Ltd.、2025年2月28日リリース、monsterhunter.com

*2 画像出典:モンスターハンターワイルズ、CAPCOM Co.,Ltd.