アマツマガツチ

登録日:2011/01/03 (月) 15:08:20
更新日:2024/03/04 Mon 00:46:25
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舞うは嵐、奏でるは災禍の調べ
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別名-嵐龍


モンスターハンター』シリーズに登場するモンスターの一種。
初登場は『モンスターハンターポータブル 3rd』(MHP3)。

東洋の「」のような姿をした古龍
嵐を操る能力を持ち、その嵐を身体に纏い翼を使わず飛行する。

渓流の奥深くにある秘境「霊峰」に棲み、人々からは「嵐の化身」「破滅の龍神」等の異名で呼ばれている。
その嵐が人々の暮らしに多大な被害を与えてしまう事も多く、近隣の嵐に関する伝承や災いは全てこのアマツマガツチが原因だとする説もある。

最近ではその嵐の規模が更に強くなっており、近隣のユクモ村等の地域には近々避難勧告が出される模様。
調査に出向いたギルドの飛行船もその消息を完全に絶ってしまっている。
ジンオウガが人里に降りてきたのもこれが原因である。
結局ジンオウガは霊峰の住処には戻れず、各地へ離散していく事になったのでMHP3以降も普通に登場する
つまり、ジンオウガが狂竜ウイルス騒動に巻き込まれ、狂竜化したり極限状態になったりしたのも、百竜夜行に巻き込まれたのも、キュリアに寄生されて傀異化したのも全部アマツマガツチのせいと言える。

名称は上代日本語の表現が使われており、差し詰め「災厄の龍」といったところ。
MHP3当時から通称は「アマツ」とされることが多かったが、英語ロケールでの正式名はそのまんまAmatsuであり、MHXに先駆けてMH4Gで防具が復活した際にその表記になっている。


◆概要

◇MHP3

集会浴場上位 ★★★★★★★★ 緊急クエスト
特殊クエスト
舞うは嵐、奏でるは災禍の調べ
目的地 メインターゲット 報酬金 36000z
霊峰 アマツマガツチの討伐
制限時間
50分
契約金 受注・参加条件
3000z HR6以上
集会浴場上位でジエン・モーランの討伐後に緊急クエストで登場するMHP3のラスボス。

最初はあまり攻撃も激しくなくBGM「大風に羽衣の舞う」もテンションが上がらない物になっている。
だがある程度体力を減らすと身体が黒く変化し攻撃が激化、嵐も激しくなり、BGMも「嵐の中に燃える命」に変化するというラスボスらしい演出がなされている。
また倒すと専用のクエストクリアBGM「生者を照らす朝日」とともに嵐が晴れて青空が広がるという演出も用意されており、演出面では全モンスター最高レベルとまで言われている。*1
シリーズ毎にクリア時のBGMや演出がマイナーチェンジされるモンハンでは珍しく、アマツマガツチが再登場したMHXでもこの演出は当時のまま全く変わらず、遷悠種としてMHFに登場した際にもBGMもセットで輸出されるなど、かなり優遇されていることが分かる。

攻撃モーションはMH3の看板モンスターであるラギアクルスが水中で行う物から流用されている物が多い。
リストラされたと思ったらこんなところにいたんですかラギアさん…

闘うフィールドは前述の「霊峰」。
この「霊峰」にはバリスタが設置されており弾も支給品ボックスの中に用意されている。
アマツマガツチとの戦闘中では常に暴風雨が発生しており、前述の生態通りアマツが原因だというのはすぐに分かる。
MHXXでは一部の二つ名持ちモンスターの最終クエストの舞台でこのフィールドが選ばれているのだが、アマツはいない筈なのに何故か暴風雨が降り注いでおり、クリアしてもやはり晴れることはない。どういうことなの…

また通常のバリスタの弾の他に単発式拘束弾という特殊な弾も扱う事が可能で、これを命中させると一定時間動きを止めることが出来る。
ただし攻撃モーション中の風を纏っていない時に当てないと弾かれてしまう。また、当てるたびに拘束時間は短くなる。
ちなみにこのバリスタ、本来はギルドの飛行船に積まれていた物らしい。

MHP3自体難易度は低めということもあり、当時は強さに関してはそれほど話題になっていない。
特に散弾が頭に集中するため、ボウガンで怯ませやすかったり、超火力の月穿ちセレーネを擁する弓もあり、ガンナーのカモにされてしまっていた。

◇MHX/MHXX

集会所上位 ★★★★★★★
特殊クエスト
舞うは嵐、奏でるは災禍の調べ
目的地 メインターゲット 報酬金 19200z
霊峰 アマツマガツチの討伐
制限時間 サブターゲット 報酬金 2100z
50分 アマツマガツチの頭部破壊
契約金 受注・参加条件
2000z MHX:HR70で解放/参加条件HR8以上
MHXX:HR9以上
長い間素材のみの登場止まりだったがMHXにて4年ぶりに復活を遂げた。
新規行動こそ無いものの攻撃力が超強化されており、なんとMHP3の強化クエストと同等レベルになっている。
さらにダイソンの吸引力が大幅に強化されており、驚異の攻撃力も相まってガンナーは勿論下手な剣士でさえ一発でキャンプ送りにされる事態が多発した。
他にも強突進のホーミング性能が大幅に強化されたりと、かなりの強敵に仕上がっている。
やはり水属性の攻撃が多いが、突進等の一部攻撃には龍属性が付与されている(被弾時に目を凝らせばエフェクトが出ているのが分かる)ので防具の耐性はよく確認しよう。

MHXXでももちろん続投し、初登場から6年半にしてようやくG級進出を果たした。
集会所G級 G★★★★
特殊クエスト
全てを奪い去る嵐
目的地 メインターゲット 報酬金 34800z
霊峰 アマツマガツチの討伐
制限時間 サブターゲット 報酬金 5100z
50分 アマツマガツチの頭部と背中破壊
契約金 受注条件 参加条件
3500z HR70以上 HR12以上

更には村上位にまで登場してしまった。
村上位 ★★★★★★★★★★ 緊急クエスト
特殊クエスト
嵐龍天翔
目的地 メインターゲット 報酬金 13200z
霊峰 アマツマガツチの討伐
制限時間 サブターゲット 報酬金 3600z
50分 アマツマガツチの背中破壊
契約金 受注・参加条件
1400z HR9以上

◇MHF

MHF-Zの2017年11月アップデート以降、「遷悠種」として登場。
G級で形態が1つ追加された関係で、「嵐の中に燃える命」がG級での最終形態のみになってしまったが、決戦場フィールドとしての「霊峰」がMHFに輸出されたり、「生者を照らす朝日」を含めたクエストクリア演出があることはMHP3当時と変わっていない。

◇MHR:S


妖雲 穿()()き 繁吹き雨

颶風峻烈(ぐふうしゅんれつ) 天路を結ぶ 

現ずるは 嵐の化身

覆滅の龍神なり


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   大いなる災い   
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MHRiseのカムラの里の世界観はMHP3と非常に近いことから、予てから登場が期待されていた種であったが、超大型拡張コンテンツ『サンブレイク』のタイトルアップデート第5弾(Ver15.0)で満を持して登場。
MHX以前は水属性のイメージが強かったが、MHR:Sでは雷属性の力を得た。本気を出したら雷属性というのはどことなくネロミェール的。
雷を活かしたド派手な大技も多数追加されている。

登場人物の設定が濃いMHRiseらしく、アマツの登場に関してはそれまでのタイトルアップデートや公式twitterのサイドストーリーでも伏線が敷かれており、茶屋のヨモギと雑貨屋のカゲロウ、薬師のタドリの出自、彼らがカムラの里やエルガドに移った経緯との関わりが深い。
特にカゲロウは「不倶戴天の敵」と例えるほど。ここに悉ネギの大技の由来である語を再起用とは誰が予想したか
カムラの里での出来事のためか、琵琶法師の語りも久しぶりに行われた。

MHXやMHFと異なり「霊峰」の復活は叶わなかったものの、決戦場フィールドである「獄泉郷」での戦いをかつての「霊峰」に寄せる形で再現しており、戦闘BGMやクエストクリアのBGM含む演出はMHP3と同様なのは勿論、それ以外のサウンド周りもアマツのクエストだけMHP3仕様になる故に肉焼きは初代仕様である

初戦はウツシ教官が盟勇扱いで戦闘に参加する他、途中でヌシ・ジンオウガが駆け付ける*2
まさかのアマツマガツチとの因縁に決着を付けに来たジンオウガにMHP3を知るハンター達からは驚愕の声が上がった。同時にこのアマツマガツチにとってはとばっちりじゃね?という声もあるにはあった*3
なお、通常ヌシは操竜できないので、ウツシ教官とのタンデムで操竜する事になる。
このため、初戦以降はウツシ教官を連れて行かないとヌシ・ジンオウガは登場せず、奇しき赫耀のバルファルクが登場する事になる*4

ちなみに緊急・フリー問わずウツシ教官と共にクエストをクリアすると、静かに青空を見渡してハンターに視線を向け、ハンターがそれに頷くという専用の演出になる。
普段はたいへん賑やかなウツシ教官が珍しく無言のままという新鮮な演出である。しかし演出直前に攻撃すると例の長台詞がそのまま再生されて雰囲気ぶち壊しである。

攻撃一覧

  • バインドボイス(小)
発覚時や怒り移行時、閃光解除時に使用。拘束時間は短い。

  • 凪ぎ払い
左のヒレで凪ぎ払う。意外と出が早い。

  • 尻尾凪ぎ払い
尻尾で前方を凪ぎ払う。攻撃範囲は広め。

  • 回転攻撃
身体を回転させて周りを攻撃する。輪の中心には判定が無い。

  • 回転突進
地面を引っ掻きながら回転して突進。出は遅い。

  • 突進
普通に突進する。身体が大きいため、避ける時は大きめに回避しないと引っ掛かりやすい。

  • 強突進
とぐろを巻くような予備動作のあと勢いよく突進する。
出が早いうえ範囲も広くUターンまでする可能性もある。緊急回避推奨。

  • サマーソルト
回転して尻尾で攻撃する。尻尾下にいれば当たらない。

  • 水弾
少しのけぞるような予備動作の後に口から水弾を発射する。当たると水属性やられ。
多少ホーミングするが予備動作がわかりやすいためあまり当たらない。

  • 水ブレス
回転するような予備動作の後に強烈な水ブレスを2回縦に薙ぎ払うように発射する。当たると水属性やられ。
体の下にいればあまり脅威ではないが、遠距離で使われた場合強烈なホーミング性能があるため回避は非常に困難。一応タイミングが良ければフレーム回避可能。

  • 激流ブレス
怒り状態から使用する。空高く舞い上がった後、即死級の威力を持つブレスを3回発射。着弾点には大きな水柱が発生し、これも大ダメージ。どちらも当たると水属性やられ。
縦、横、縦の順に発射するのでこちらは横、縦、横に移動すれば避けれるが、慣れないうちはモドリ玉を使うのも手。
緊急回避は次弾や水柱で起き攻めに遭いやすいので注意。

  • 竜巻(小)
体色変化後から使用。小さく回転するような予備動作の後に風を纏い竜巻を3つ発生させる。
この竜巻はしばらくフィールドを移動したあと発生地点に戻ってくる。また竜巻に巻き込まれると高く舞い上げられる。

  • 竜巻(強)
とぐろを巻き周りにハンターを吸い寄せる風を発生させ、最後に超強烈な竜巻を発生させる。通称「ダイソン」。
攻撃判定発生までが長いが当たるとほぼ即死。
発動直前は吸い寄せが強くなるので場合によっては緊急回避推奨。
また何故かバリスタ使用中は吸い寄せられないため、いざというときのために弾を残しておくのも手。
なお、竜巻の周りをぐるぐると回るアマツマガツチ本体に当たると吹っ飛ばされはするものの威力は低い。
風を発生させているときに攻撃を当てて怯ませると、ダイソンが中断されて長いダウン状態になるので、逃げ切れないと思ったら開き直って殴りまくるのも一つの手。

余談だが、この時にペイントボールを投げていたり、自動マーキングのスキルを付けていると、物凄い速さで動くマーカーを見ることができる。


特徴

弱点属性は龍≧火。

弱点部位は頭。

部位破壊は頭・背中・ヒレ・尻尾。
頭は二段階で一段階目で角、二段階目で髭が 壊れる。報酬もそれぞれ別枠。
背中やヒレはバリスタで破壊するのが手っ取り早い。尻尾の剥ぎ取りは2回。

怒り時は目と胸が赤く光る。

古龍なので疲労状態にはならないが、スタン等の状態異常は多少効果がある。

攻撃前に「キェェェイ」と吠えるので、これが聴こえたら注意。

最初はその初見殺し的なモーションの多さから苦戦する人が多いが、慣れれば意外と対処しやすい攻撃が多い上、古龍の割に戦いやすく全体的に良質である。
特に真下に潜り込めば意外な程安全。逆に中途半端に距離を離すとかえって危険な攻撃が多いので、恐れずもぐりこんでみよう。

ちなみに戦闘開始直後にバインドボイスを放ったあと何故か10秒ほど動かないことがあるため攻撃を当てるチャンスである。


アマツ装備

彼(彼女)の素材から作られる防具「荒天/蒼天」は和風の天女や神官のような見た目。
スキルは匠や装填数アップ、水属性攻撃強化の他に、ジンオウガの装備にも付いていた「本気」スキルを持つ。
特に匠が付く装備として組み合わせ装備で需要が高く、美しくも派手なのが目立つ。
ただ逆にその派手さのせいで、混合装備にすると見た目が浮きがち。MHXXでは「防具合成」、MHR:Sは「重ね着装備」で逃げよう。

MHR:Sでは専用スキル「天衣無崩」を引っ提げて登場。
モンスターとの戦闘中、一定範囲内で吹っ飛ばされずに立ち回っていると効果が発動する。発動中は吹っ飛ばされたり大きく離れたりするまでは効果が持続する。
効果中は一度だけダメージを軽減し、スタミナも消費軽減。更に疾替えを行うと斬れ味が回復・弾がリロードされる
疾替えによる回復・リロードの回数に制限はなく、スキル発動中は任意のタイミングで何度でも利用可能。
Lv2ではスキル発動までの時間が半減し、Lv3では上記の効果に加え斬れ味・スタミナ消費無しというとんでもない効果が現れる。加えて疾替えによって状態異常も解除・軽減される。

武器は凶○【△△】の名前を持ち、勾玉&銅鐸、扇に時計など、どこか和風で祭器を思わせる形をしている。
高い攻撃力と微小の水属性を持つが、会心率はマイナス値であるうえ、斬れ味も青止まりと性能は総じて中途半端。
ただし、スラッシュアックスやボウガンは高性能。

MHXでは問題だった斬れ味がなんと白まで出るようになった。
斬れ味レベル+2と斬れ味を補強する業物や剛刃研磨を合わせれば屈指の火力を存分に振るうことが可能。
それらのスキルを発動させやすいディノバルドの防具とは抜群の相性を誇る。




―古龍の大宝玉を7つ集めたハンター

アマツマガツチ「さぁ願いを言え…どんな願いも一つだけ叶えてやろう」

ハンター「ククク…なら溜め短縮+5攻撃+9の神おまを…」
ブルファンゴ「受付嬢のパンティおくれぇー!!!!」

アマツマガツチ「了解した…」
ハンター「クソったれぇぇぇ―!!!!」




とある かいりゅうに うごきが にているので
かいりゅうの しそなのでは ないかと
じもとでは うわさされている

そしてその噂は現実となった。




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最終更新:2024年03月04日 00:46

*1 実は専用のクリアBGMを持つモンスターはMHR:S現在アマツマガツチのみ

*2 実際に連れてくるのは気配を察知したウツシ教官だが、そもそもジンオウガがアマツマガツチのいる場所に近づいているという事自体が普通は考えられないので、最初から駆け付けるつもりだった説が有力。

*3 そもそもMHP3に登場したアマツマガツチとは別個体と思われるため。なお、ヌシ・ジンオウガはイブシマキヒコの引き起こす百竜夜行の影響でヌシとして暴走しているが、上記の通りジンオウガが百竜夜行に巻き込まれた間接的な原因はアマツマガツチなので恨まれる理由は無茶苦茶ある。

*4 USJの期間限定アトラクションではアマツマガツチとバルファルクが対峙するシーンがあり、それのオマージュという説もある。