ゼラチナスプランター

登録日:2020/10/17 Sat 09:34:06
更新日:2021/08/15 Sun 13:55:13
所要時間:約 8 分で読めます





ゼラチナスプランターは、ゲーム「サガフロンティア」に登場するモンスターである。



【概要】

無機質系モンスターのランク8に属する。名前通り、ぷるぷるブヨブヨしたスライム様のモンスター。
外見は幅広の壺のような型で、半透明な身体の内部にハート型の核のようなものがある。てっぺん(口部?)からは数本の触手のようなものが環状に生えている。
戦闘中は雷属性バリアを張り、青白い火花に包まれる。

弾力性の高そうな外見に違わず、打撃に属する攻撃のダメージをほぼ完全にシャットアウトする。
さらに雷属性、光属性*1の攻撃のダメージもほぼ完全にシャットアウトする。
水属性の攻撃に至っては完全な耐性を有する*2
状態異常石化を除いたほぼすべてに耐性がある。

総じて、防御性能に非常に優れたモンスターといえる。



【攻撃能力】

電撃

雷属性のブレス。使用者と対象を結ぶ直線上を攻撃する。
よく使ってくる。というかゼラチナスプランターの能力で直接ダメージになるのはほぼ全てコレ。
能力吸収で味方モンスターが習得することができる。

イルストーム

の嵐で敵全体を毒の状態異常にする。
よく使ってくる。毒状態で長期戦にもつれ込むと蓄積ダメージがバカにならないので地味に厄介。

エクトプラズムネット

いわゆる即死攻撃。霊気の網でからめとった敵1体に気絶効果。
たまに使ってくる。
ネット見切りで回避できる。
能力吸収で味方モンスターが習得することができる。

放射電撃

雷属性のブレス。扇形に広がり、対象の近くにいる敵も巻き込む。
めったに使ってこない。というか攻略本には書いてあるけど使ってくるのを見たことがない。
能力吸収で味方モンスターが習得することができる。

サンダーバリア

常時発動のパッシブスキル。
雷属性のダメージをほぼ完全にシャットアウトし、直接攻撃に雷属性のダメージで反撃する。
能力吸収で味方モンスターが習得することができるが、吸収できる確率は低く、他の敵からは吸収できないため狙うのは大変*3

自己修復(仮)

常時発動のパッシブスキル。
ターン終了時に自分のHPを回復する。回復量は最大HPの10%弱。



【敵としてのゼラチナスプランター】

厄介さ

複数の属性のダメージ、多数の状態異常に耐性があり、とにもかくにも攻めづらい。
迂闊に接近戦を挑めば、サンダーバリアの反撃を受ける。
ダメージも痛いし、反撃が発生すると本来は連携が発生する行動順でも割り込まれて連携が不発になってしまう。

かといって、長期戦はイルストームの毒ダメージや自己修復(仮)による回復があるため、もっと分が悪い。
味方パーティーが有効な攻撃手段を備えていなければ、冗談抜きで遭遇した瞬間に詰みが確定する。*4


有効な攻撃手段

上記の通り、バリアを無効化できる攻撃手段、まともにダメージを与えられる攻撃手段は必須となる。

剣技

斬撃や突きを主体とする剣技は基本的にダメージの通りがよい。ただし、バリアを無効化できる技は多くない。
有望なのは消費WPの少ない遠距離攻撃の「飛燕剣」、遠距離から全体攻撃できる「烈風剣」、刀が必要だが威力の高い「燕返し」あたりか。

体術

体術は打撃がメインなので、ほとんどの技はダメージが通らない。有効なのは「短勁」「三角蹴り」ぐらい。
これらの技は体術使いが苦手な相手に使うための救済措置のイメージがあるが、バリア無効かつ連携しやすいため普段使いでも十分に優秀である。

銃技

銃弾のダメージは普通に通る。どの技を使っても問題ないだろう。

重火器

実弾系の重火器ならどれでも大丈夫。
逆に光線系の重火器はほぼすべてダメ。いちおう火炎放射器なら軽減されないが、敵にファイアーバリアが付きやすいのでやはり微妙*5

攻撃術はどの系統でもひとつかふたつはダメージの通る術がある。
例外は陰術で、ダメージを与える術はすべて光属性*6。陰術使いは、他に攻撃手段がないと何もできなくなってしまう。
なお時術「時間触」による石化は有効。ぶっちゃけこれさえ使えれば他の対策は全く必要ないレベル。

モンスター能力または妖魔憑依能力

能力のバリエーションは多いが、バリア無効でダメージが稼げるものは少ないのが悩み。
モンスター能力なら「シルフィード」、妖魔憑依能力なら「スプレッドブラスター」「ヘルウイング」「暗殺」あたり。
一緒に現れた他の敵に攻撃するか、味方の援護に徹したほうがいいかもしれない。

その他

ジャッカルブレードの固有技「汚れた牙」、幻術「ジャッカル」を当てるとターン終了時のHP自動回復を止めさせることができる。
ただし前者はバリアで反撃され、後者は使い手が一人しかいない*7ため、実用的かというとちょっと…。

有効な防御手段

雷属性ダメージを軽減できる装備、毒や気絶効果を無効化できる装備等があるとよい。
例えば「星屑のマント」は雷属性ダメージに強く、気絶無効もあるためゼラチナスプランター戦では特に強い*8



【ドロップアイテム】

雷の結晶

コモンのドロップアイテムであるアクセサリ。99%くらいはこれが出る。
装備すると雷属性のダメージをある程度軽減する。
また、装備して戦闘中に消費することで一時的にサンダーバリアをまとうことができる*9

避雷の勾玉

激レアなドロップアイテムであるアクセサリ。
装備すると光属性のダメージをほぼ完全にシャットアウトする。雷属性のダメージはとくに軽減しない。
後半の敵は光属性の攻撃を多用する傾向にあるので、あると意外に役立つ。



【味方としてのゼラチナスプランター】

「サンダーバリア」と「電撃」または「放射電撃」を同時に所持すると変身できる。
肝心の「サンダーバリア」がゼラチナスプランターからしか取れない、しかも低確率なためモンスターランクが上がらないと変身できない。

敵のゼラチナスプランター同様、打属性、雷属性、光属性のダメージ激減、水耐性を完備する。
一方で筋力と運動性が低く、物理攻撃は大技を使わせてもあまりダメージが出ない。魔法系の攻撃なら大丈夫。
「電撃」を変身条件に持つ、より攻撃的なステータスのモンスター*10と使い分けるのもよい。

無機質系で最高ランクの雪の精の属性防御は値が変化しているだけで高い打耐性はそのまま、ステータスはVITが少し低いくらいで全体的に上回っているので、あちらを目指したいと思う人もいるだろう。
だがあっちは変身条件を満たすのが非常に難しい*11ため、こちらで妥協する方が精神衛生上良いだろう。



【余談】

名前の意味の区切りは「ゼラチナ - スプランター」ではなく「ゼラチナス - プランター」である。
プランターが"planter"だとすると草花を植えるプランターと同じになってしまうが、"power plant"で「発電所」という意味なのでそのあたりのダブルミーニングかもしれない。

電撃を使う強豪の無機質モンスターという点で、ロマサガ2ロマサガ3のゼラチナスマターの地位を継承している感がある。
名前が「ゼラチナス」で始まるのも同じだし、名前の意味を間違えられやすいのも同じ。

名前のわりに雷属性のダメージを避けられない避雷の勾玉だが、雷属性ではなく光属性を軽減するのは設定ミスによるもの。
敵のゼラチナスプランターも内部的には避雷の勾玉を装備しているらしいので、設定ミスによってダメージが通らない攻撃が大幅に増えてしまったようだ。
そして戦ったときの絶望感も大幅に増した

某攻略本では、外見の印象を「ウメゼリーを皿に開けた感じ」と評している。よく見るとおいしそうに見えてくる…かもしれない。触手生えてるけど

サガフロンティアのモンスターの中で名前が最長の10文字なのは、ゼラチナスプランターの他にはドラゴンウォーロード*12のみ。堂々の1位タイである。





追記・修正は、サンダーバリアを吸収してからお願いします。

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最終更新:2021年08月15日 13:55

*1 エネルギー属性とも。光線や音波のような、エネルギーを直接ぶつける類の攻撃手段に付与されている。リマスター版では「気属性」表記。

*2 打属性、雷属性、光属性の攻撃と異なり、当ててもダメージの表示すら出ずに無効化し、追加効果も発動しない。

*3 ついでにゼラチナスプランターはランクが中途半端なため、確実に遭遇できるスポットが存在しない

*4 サガフロンティアではいかなる戦闘でも逃げることができない。リマスター版では、追加要素をONにしていれば退却が可能になる。

*5 ファイアーバリアが付くと熱属性のダメージが通らない。ゼラチナスプランターに火炎を当ててバリアが付いた場合、エフェクトはサンダーバリアが優先されるが、見えないだけでファイアーバリアは機能している

*6 陰術なのに光属性かよ、というツッコミはしてはならない。

*7 しかもアセルス編で特別な条件を満たさないと仲間にできない。

*8 他の敵にも強いとは言ってない

*9 性能はモンスター能力のサンダーバリアと同じだが、いちど直接攻撃に反撃すると消えてしまう。

*10 雷竜、ゼロディバイダ―など

*11 最大HPが996以上の状態で変身条件を満たさなくてはならない。モンスターのHPは一度も吸収したことのない技を吸収することで上昇するが、ひとつにつき4しか上がらないのでかなりの技を吸収してHPの高いモンスターになる必要がある

*12 ブルー編のラストダンジョンにだけ登場する固定敵。