マイクロン(トランスフォーマー)

登録日:2021/02/08 Mon 20:21:00
更新日:2023/04/18 Tue 19:51:29
所要時間:約 6 分で読めます




マイクロンとは、トランスフォーマーシリーズに登場する小型トランスフォーマーの総称である。
海外では「ミニコン(Minicon)」と呼ばれている。


概要

「マイクロン伝説」で登場した小型のTFで、「トランスフォーマーV」の時に発売された「マイクロトランスフォーマー」などのような小型の可変玩具である。

今のところマイクロンは映像作品ではマイ伝シリーズの世界*1とプライムシリーズの世界でのみ登場する。

変形モチーフはTFらしく作品及び勢力によってさまざまで、乗り物や武器、動物に球体やディスク型など様々である。
また、例えば乗り物と一口に言っても、車や戦闘機、SFビークルといった通常TFにも使われるようなモチーフだけでなく、自転車や除雪車、人工衛星などあまり見ないようなモチーフも散見される。

プライム以前のマイクロンには、「マイクロンジョイント」という5㎜ジョイントの内部に凸ジョイントがあるジョイントをどこかに備えており*2、これは「エボリューション」というギミックで使用する。

また、マイクロンによっては乗り物、ロボット、武器に3弾変形したり、合体して1体のトランスフォーマーや巨大武器になるといったギミックがあるものも。

マイクロンの個別マークがあり、Mの字をかたどっている。プライム以降は陣営マークを使うため、一部を除いて使用されていない。

創造神プライマスによって生み出された「最初の13人」の一人「マイクロナスプライム」は原初のマイクロンといわれている。マイクロン伝説との設定と矛盾してない?*3

安価であるためか何らかで配布されることも多い。指定金額以上の購入特典、雑誌やDVDのオマケ、イベント配布、缶コーヒーのオマケなど多岐にわたる。
大抵は既存商品の色違いだが、中には海外で発売されたマイクロンが日本では限定配布、ということもある。

意外にもプライムまではマイクロンの単品販売はカバヤから発売された食玩が中心であり、タカラでは3体セットか「マイクロンブースター」というブラインドボックスでの販売がメインだった。
ちなみにカバヤ版はタカラ版と見た目も変形もギミックもほぼ同じで、一見流用かに思えるが、実際はわざわざ新規金型で作っている。

色違いなども含めると非常に多く存在し、特にマイクロン伝説では非常に多くの限定版が存在する。

以下は個々の作品でのマイクロンについて記す。


マイクロン伝説

超ロボット生命体 トランスフォーマー マイクロン伝説」では400万年以上前に誕生したTFで、マイクロンパネルというパネルの状態で地球で長く眠っていた。

しゃべることはできないが性格はあり、大半は平和主義者である。そのものが特定の陣営に所属してはいない。

通常のトランスフォーマーと合体することでパワーアップさせる「エボリューション」という能力を持っており、それを狙うデストロンと保護しようとするサイバトロンで対決した。

トランスフォーマーごとにパートナーとなるマイクロンが存在(例・スタースクリームにF1カーに変形するマイクロン、グリッド)。実際の玩具でもTFにパートナーマイクロンが付属する。

「ウィーリー」、「バンク」、「アーシー」というマイクロンはそれぞれTFではなく人間をパートナーとしており、この3体が合体することで「バンブル」になる。

また、特定の3体が武器に合体するマイクロンも。これらの武器は強力な力を持つほか、3つ揃えると・・・
玩具でも実際にTFに持たせることができる。

今作でのマイクロンの正体はなんとユニクロンの細胞の一部である。実際にはエボリューションというのは相手を乗っ取る能力であり、共倒れを図ろうとした。
しかし地球人との交流でマイクロンたちに平和を愛する心が芽生え、ユニクロンに反旗、無数のマイクロンが緑色のユニクロン*4となり、ユニクロンを抑えた。
その後は宇宙で散り散りになり、一部は後述の「スーパーリンク」に登場する。

玩具としては「エボリューション」の再現として、前述した「マイクロンジョイント」を通常TFのジョイントにはめることで、ユニットが展開したりミサイル発射などのギミックが動作する。


スーパーリンク

「マイクロン伝説」の続編である「トランスフォーマースーパーリンク」では散らばったマイクロンの一部が登場。

人間側の主人公、キッカーの武器になったりする。

前作の「バンブル」などと同様に、3体のマイクロン「ホッパー」、「チャージャー」、「ランウェイ」が合体し、「クリフジャンパー」というTFになったり、マイクロン合体武器「エネルゴンセイバー」が登場したが、前作と比べると種類も少ない。

TFには「エボリューション」ギミックはなく、パートナーマイクロンの代わりに「エネルゴンウェポン」という武器が付属している。
しかしこの武器、何故かマイクロンジョイントを備えたものもある。


ギャラクシーフォース

ユニクロン三部作の最終弾である「トランスフォーマー ギャラクシーフォース」では惑星ギガロニアに暮らす一種族として登場。
対局の存在ともいえる巨大トランスフォーマーと共存しているが、これはギガロニアのTFが体の大型化の弊害に悩まされた結果、小型化という進化にたどり着いたという経緯がある。極端すぎだろ。

ホップなどの一部マイクロンは遊んでた時の事故で宇宙空間で遭難したところを「ベクタープライム」に救出され、彼のお供となった。
ちなみにホップはしゃべることができ、他マイクロンの通訳を担当することも。

玩具もホップなど、いくつかが発売されている。ただし「フォースチップ」という似たギミックがあるため、「エボリューション」ギミックはない。マイクロンジョイントがあるTFはいるが。
また、本作にはマイクロン伝説の玩具のリデコ商品も存在するが、そちらのギミックもフォースチップを使用する物に変更されている。


プライム

超ロボット生命体 トランスフォーマー プライム」では日本限定で武器に変形する「アームズマイクロン」として登場。

マイクロン伝説同様各TFに付属するほか、単品販売があり、さらにガチャガチャでも発売される。
勿論キャンペーンでの配布もある。

オートボットは従来同様人型ロボットだが、ディセプティコンは動物型に変形するのが特徴。

また、各所に「エネルゴンクリスタル」が設けられており、特定の組み合わせで3体を合体させると「コンボウェポン」、「スーパーコンボウェポン」が作れる。

日本限定の続編「参乗合体 トランスフォーマーGo!」ではキャンペーンでのみ配布。後述の「アドベンチャー」でも配布された。

個別項目があるため、詳しくはそちらを参照。


アドベンチャー

プライムの続編である「トランスフォーマーアドベンチャー」では小型種族の総称として登場。

「チームバンブルビー」の一員である「フィクシット」やドリフトの弟子「ジェットストーム」、「スリップストリーム」などが当てはまる。

乗り物に変形するのはドリル戦車になるフィクシットや彼と同タイプの量産機程度で、残りは種族ごとに球体、ディスクなどに変形する。通常TFによって射出されたりすることもある。

「マイクロナスプライム」も登場しオプティマスプライムをパワーアップさせている。

玩具としては通常TFとのセットや「TMCシリーズ」で発売され、クリアパーツのアーマーを取り付けることが可能。フィクシットのみ通常ラインの「TAVシリーズ」で発売*5
フィクシットはワンステップでビークルモードに変形が可能。また、彼のみ「EZコレクション」でも発売されている。従来のマイクロンにはこちらの方が近い。

第2シーズン「マイクロンの章」以降は「ハイパーマイクロン」という武器や防具に変形する7体のマイクロンが登場。ディセプティコンの遺伝子操作で生まれ、スタースクリームが狙っている。

玩具は通常TFに付属し、音声ギミックのある大型商品「ハイパーサージ」シリーズでは個別認識で専用音声が存在する。
例によってキャンペーンでも配布され、中にはアームズマイクロンの色替えも存在。


その他

「ギャラクシーフォース」よりしばらく後に「マイクロンブースターVol4」が発売。サイバトロン、デストロン陣営に所属するほか、動物からロボットに変形するマイクロンが登場している。動物になるマイクロンは陣営マークがビーストウォーズのものになっている。

ボスの缶コーヒーのオマケとして、海外限定だったマイクロン2体が輸入。初代や実写版あたりの層を狙った商品だからか、「マイクロン」ということは書かれてない。
元は3体セットだったが、ミサイルギミックのせいで箱に入りきらないからか1体省かれている。

『POWER CORE COMBINERS』『ユナイテッドEX』では、合体用ドローンが入っていないTFの場合、武器に変形するマイクロンが付属する。相方にはエボリューションギミックはないがマイクロンジョイントは健在*6
アームズマイクロンと性質は近い…というか、プライム期にこれらのマイクロンがアームズマイクロンとしてキャンペーンなどで配布されている。
ぶっちゃけ普通のアームズマイクロンとはコンボなど、システム的に差異があるのだが…

「ジェネレーションズ」で「ミニコンアサルトチーム」が発売。「ウインドシアー」、「ランウェイ*7」、「ヘヴィドレッド」の3体のマイクロンが合体し、「センチュリオン」となる。
ちなみにウインドシアーはマイクロンでは珍しい女性型である*8

トランスフォーマー ロストエイジ」時にトイザらス限定として同作品の玩具とG1をイメージした玩具がセットになった「エボリューション2パック」という商品が発売されたが、一部は過去マイクロンのリカラー。偶然か否か、「エボリューション」という単語が使われているが…


追記・修正はマイクロンと合体しエボリューションしてからお願いします。

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最終更新:2023年04月18日 19:51

*1 海外ではギャラクシーフォースまで同一世界扱い。

*2 「ミニコンアサルトチーム」など、プライム以降でも備えた商品はある。

*3 最初の13人は世界ごとに異なるため、マイクロン伝説の世界にはマイクロナスプライムがいない可能性もあるが。

*4 この状態は2018年にトランスフォーマーアンコールでユニクロンのリカラーとして発売。

*5 フィクシット発売時にはTMCシリーズが無かった。また、変形の方法はイージーダイナミックに近いがそちらでもない。

*6 武装するときは一部除き5㎜ジョイント。

*7 スーパーリンクのものとは名前被りの別人。奇遇にも3体合体という点でも共通。

*8 色違いを除く専用の型と考えると、他にはアームズマイクロンのアルクくらいしかいない。