登録日:2011/10/23 Sun 06:15:20
更新日:2025/02/18 Tue 18:03:26
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●概要
日本でのテレビ放送は本作で一旦終了となり、ビーストウォーズまでしばしの休止になる。
本作は前作以上に日本オリジナル色が強くなっており、展開や設定など後に放送される
勇者シリーズの元になる描写が多く、特にサイバトロン司令官スターセイバーは0号勇者とも呼ばれている。
しかしブレインマスター三銃士や
マルチ戦隊の面々はレギュラー扱いでありながら、彼らの合体形態であるロードシーザーとランドクロスの登場機会は少なく、作風の違いも如実に存在する。
●用語
小型の脳波分身
ロボット「ブレイン」を有する
トランスフォーマー。
全宇宙に4人しかいないと言われ、正義の勇気をブレインに蓄えることでゴッドマスターをも超えると言われている。
ロボットにトランスフォームする際に、胸を開いてブレインを収納する「ブレインセット」を行う。
剣による戦いが得意。
作中ではヘッドマスター等と違いビークルから独立して活動するという場面はなく変形バンクのみの描写に留まり、従来の
トランスフォーマーを凌駕する力を秘めているという理由付けに用いられる程度である。
胸部に武器「ブレスト」を搭載した
トランスフォーマー。
ブレストは「ブレストアタック」の掛け声でアニマルモードとして本体から分離、またアニマルモードから銃へと変化することが可能。
デスザラスのみブレストを2つ装備しており変形する武器も銃ではなく弓矢。
デスザラス以外は共通武器として槍に変形する電磁ヌンチャクを持つ。
このように厄介な能力を持つがこれを使った場合、胸部の装甲が薄くなるためそこが弱点となってしまう、実際これが原因で命を落とした
ブレストフォースも存在する。
小型
トランスフォーマーが「マルチオン」の掛け声で上下に2体合体し中型
トランスフォーマーになり、更にチーム6人全員で巨大戦士に合体する事も可能な、特殊な合体能力を持った
トランスフォーマー。
6人全員が上下どちらにも合体可能で、しかも互換性があるため、全部で36通りの合体が可能である。
ただし本編ではウィングウェーバー、ダッシュタッカー、マッハタックルの3形態がデフォルトであり、
後述する主役回を除き他の組み合わせを披露する機会は得られなかった。
行動中は基本的に2体合体形態を取り、単体
ロボットモードは基地内等での僅かなシーンに限られる。
「
マルチアウト」の掛け声で2体合体形態から分離する際も、後述する主役回を除き単体
ロボットモードとならずに直接乗り物に変形している。
乗り物や生物に変形するのではなく、恐竜型サイボーグと一体化する能力を持った
トランスフォーマー。
「トランスアウト」の号令と共に分離し、分離後の恐竜達も独自に行動可能。
玩具では、恐竜と分離した本体もそれそれがモンスター形態に変形可能だが、本編では未使用。
●あらすじ
歴代のサイバトロン司令官達の活躍によりデストロンは地球を追われ、宇宙全体に散り散りになっては各所で侵略行為を続けていた。
サイバトロンはそんなデストロンに対抗するため、「宇宙平和連合」を組織する。
デストロンの新たな破壊大帝の地位に就いた
デスザラスはかつてスターセイバーに封印された宇宙要塞を復活させるために再びエネルギー資源溢れる地球を狙おうとしていた。
●登場人物
■サイバトロン
<ブレインマスター>
CV:田中秀幸
サイバトロン総司令官。
勇気のブレインを持つブレインマスター。
大型ジェットに変形し小型ジェットと
支援機Vスターに分離もできる。
後にビクトリーレオと合体することで「ビクトリーセイバー」にパワーアップする。
詳細は個別項目へ
CV:戸谷公次
ブラッカー、ラスター、ブレイバーの3人が合体した姿で、『三本の矢』で有名な
毛利元就を尊敬している。
本作は基本的にスターセイバー無双なため、あまり活躍することはなかった。
ダイノキングにはやや優勢だがライオカイザーには手も足も出ない。
CV:戸谷公次
力のブレインを持つブレインマスター。
レーシングバギーに変形するため他2名よりは砂漠戦に強い。
司令官経験もあるベテランの戦士でスターセイバーとは上官と部下の関係を越えた友人のような関係。
CV:広森信吾
技のブレインを持つブレインマスター。
カウンタックに変形。
ジャンにイルミナⅡと呼ばれる変形メカも作ってあげたりした。
CV:掛川裕彦
知恵のブレインを持つブレインマスター。
F40に変形。
頭脳戦を得意とし、兵器の開発も行う。
立ち入り禁止の工作室に勝手に入ってきたジャンを怒ったように見せかけて怒らない優しい性格。
<マルチ戦隊>
CV:広中雅志
ウイング、ウェーバー、ダッシュ、タッカー、マッハ、タックルが合体した姿。
メンバーに若輩者が多いためか、ベテランのロードシーザー以上に活躍が少ない。
ダイノキング相手には劣勢であり、分離状態ではライオカイザーを翻弄するも合体しての正面からのぶつかり合いはまるで相手にならない。
CV:広中雅志(
ウイング)、平野義和(
ウェーバー)
マルチ戦隊のキャプテン(リーダー)。
空の戦士
ウイング(ジェット機)と海の戦士
ウェーバー(ホバーボート)が合体した姿。
一人前として認められたい気持ちが強く、
ブラッカーから坊や扱いされることが気に入らない。
CV:平野義和(ダッシュ)、―(タッカー)
陸の戦士ダッシュ(スーパーカー)と地底の戦士タッカー(ハーフトラック)が合体した姿。
せっかちな性格だが自分たちが未熟だと言うことも自覚しているため、万が一の場合の安全策も用意している。
タッカーはアニメ作中で一言も台詞がない。
CV:佐藤浩之(マッハ)、里内信夫(タックル)
宇宙の戦士マッハ(スペースシャトル)と山の戦士タックル(4WD)が合体した姿。
お調子者で格好つけたがり屋。
マッハとタックルは対照的な性格だが仲はとても良い。
第15話『マッハとタックル』はリーダーのウイングウェーバーを差し置いて彼らの主役回であり、普段と上下逆の変則合体「タックルマッハ」や単独ロボットモードの活躍を披露している。
<マイクロトランスフォーマー>
CV:頓宮恭子
マイクロ星で生まれ育った小型の
トランスフォーマーで、
パトカーに変形する。
ジャンとは兄弟のように仲が良く、いつも一緒に行動している。
レスキュー部隊のリーダーでもあり、仕事ぶりも非常に優秀。
CV:丸尾知子
消防車に変形、消火活動を得意とする。
甘えん坊な性格。
CV:金丸日向子
救急車に変形、救急活動を得意とする。
応急修理が得意で人間でも
ロボットでも傷ついた者を放っておけない性格。
CV:
久川綾
レスキューボードに変形、海上救護を得意とする。
そそっかしい性格。
船なため、地上では
ロボットモードで他の仲間の手伝いをする。
<その他>
サイバトロンの地球本部。
移動基地であり、地球上のあらゆる場所へ行くことができる。
CV:広森信吾
普段は
スペースシャトル形態でシャトルベース打ち上げ台に待機している。
サイバトロン戦士の輸送を行うが仲間のピンチの際には変形して戦う。しかし、かなり弱い。
単独で合体戦士並の体躯であり、基地の中には入れない。
ロボットモード初登場時のテロップは『シャトルロボ』
CV:池水通洋
シックスショットやシックスナイトと同じシックス族の
トランスフォーマー。
ロボットからレーザーガン、バトルカー、ジェット機、タンク、怪獣に変形。
「拙者には正義は似合わん!」と認める時代劇がかった口調の流れ傭兵だが、スターセイバーの人格に惚れ込んでおり、度々サイバトロンに加勢する。
グレート剣法という
二刀流の使い手でもある。
後にゴッドジンライが抜けた後の第二方面軍の司令官代理を務める。
CV:竹村拓
第二方面軍司令官。
本作では変形を披露しない。
前作ラストで人間のジンライとは分離し超
ロボット生命体としての新たな人格が宿った姿である。
そのためゴッドマスターではなくなっており大幅に弱体化していものの、スターセイバーの危機には駆け付け
デスザラスやライオカイザーに果敢に挑む。
デスザラスの金属生命破壊砲からスターセイバーを庇ったことで致命傷を負い二度と戦うことができない体になってしまうが、スターセイバーのパワーアップ計画を知ると自ら進んで体を差し出しビクトリーレオとして生まれ変わることになる。
CV:竹村拓
再起不能の傷を負ったゴッドジンライが生まれ変わった姿。
ライオンと単独飛行可能なジェットブースターに変形。
誕生当初は心身のバランスを崩して暴れまわっていたがジャンの声を聞いて本来の精神を取り戻した。
ゴッドジンライの記憶や精神を持ちながら野獣としての本能も持ち合わせている。
個々の
ブレストフォースはおろかライオカイザーすら問題にしない高い戦闘能力を誇り、
デストロンの罠への勘も冴えただひとり看破するなど、サイバトロンの救世主。
さすが前作主人公。
漫画版では「新しいサイバトロンの戦士」と自己紹介しており、ゴッドジンライとの関連については触れられていないが、彼の登場以後はゴッドジンライは登場していない。
CV:遠藤みやこ
フランス人と日本人のハーフの少年。
両親は幼い頃にデストロンの襲撃で亡くしており、その後はサイバトロンの
トランスフォーマーたちに育てられてきた。
育ての親であるスターセイバーを本物の父親のように慕っており、スターセイバーの身に何かあった時は誰よりも心配する。
漫画版では姉のパティがいる。
CV:青羽美代子
スーパーカーに変形。
ホーリーのガールフレンド。やや気が強い。
CV:阪脩
マイクロ星の支部長。
CV:佐藤正治
スターセイバーをパワーアップさせるビクトリー計画の第一人者として登場。ゴッドジンライをビクトリーレオに改造し、スターセイバーに合体回路を組み込んだ。
CV:里内信夫
パーセプターの助手。『
トランスフォーマー ザ・ムービー』で死亡したのに何故登場できたのかについては、コミック『CONTROVERSE』にて後付け設定が存在する。
CV:丸尾知子
パーセプターの助手。前作ラストで人間のミネルバとは分離し超
ロボット生命体としての新たな人格が宿った姿である。
人間の方のミネルバは登場しないし、ゴーシューターとキャブはどちらも登場しない。
ちなみに漫画版では、人間の方の秀太とキャブはレギュラーとして登場するが、ミネルバはどちらも登場しない。
▼デストロン
CV:
青野武
高笑いが素敵なデストロンの新たな破壊大帝。
誰だ不気味な笑いって言った奴
ドラゴンに変形しイーグルブレストとタイガーブレストを持つ。
ほとんどの
トランスフォーマーが合体する中、変形のみという硬派な面もある。
人間の大人は大嫌いだが子供は大好きで可愛がる
ショタコン。
漫画版では妻子がおり、宇宙要塞に残された妻子のためにエネルギー略奪を行っていた。
詳細は個別項目へ
CV:難波圭一
レオザック、ヘルバット、ガイホーク、ジャルガー、
ドリルホーン、キルバイソンが合体した姿。
巨大電磁ヌンチャクや透明化を駆使して戦うかなりの強敵。玩具設定の自爆したと見せかけての不意打ち“バトルエクスプロージョン”も使った。
CV:塩屋翼
ラファールに変形し
コウモリブレストを持つ。
計算高く平気で仲間にも嘘を付くため、仲間から全く信用されていない。
「催眠・睡眠・冬眠・ヘルバット~!」の言葉と共に怪しい踊りをすることで催眠音波を発生させる。
デスコブラ殺人事件の真犯人。
CV:
大塚芳忠
ミグ29に変形しホークブレストを持つ。
マイクロ星の衛星刑務所に服役していた。
氷のように冷徹でプライドが高く、グレートショットを
ライバル視している。
CV:掛川裕彦
ミサイルバギーに変形しジャガーブレストを持つ。
命令に忠実。
高い観察眼を持つが想像力に欠けるため、よく単純な罠に引っかかってしまう。
CV:佐藤浩之
ドリル戦車に変形しホーンブレストを持つ。
デストロンの古参。
実直な性格で感情的になりやすい
レオザックを抑える役回りが多い。
CV:田中和美
ゲパルト戦車に変形しバイソンブレストを持つ。
明るい性格であっけらかんとした口調が特徴。
平気で嘘付くヘルバットを嫌っている。
CV:
郷里大輔
ゴウリュウ、カクリュウ、ドリュウ、ライリュウ、ガイリュウ、ヨクリュウが合体した姿。
巨大な斧を振り回した豪快な戦闘が得意。
恐竜サイボーグと合体、「トランスアウト」の号令と共に分離し騎乗可能で、独自の行動も可能。
CV:
郷里大輔
ティラノサウルス型サイボーグを駆る恐竜戦隊の隊長。
乱暴者で頭の回転が遅い仲間をいつも叱り飛ばしているが、実は仲間思い。
ビクトリーセイバーに負けた際はトドメを刺すのは自身だけで他の部下には手を出さないでくれと涙を流して懇願した。
物語を丁寧に見てみると、このゴウリュウ、非常に優秀な人物である。
具体的に見てみると
単独行動中のウィングウェーバーに集中攻撃を加える事で第一方面軍のサイバトロンを誘き出す事に成功。救援に駆け付けたブラッカー達がロードシーザーに合体する前にダイノキングに合体して優位に立つ。流石にスターセイバーには撃退されたが、別行動を取らせていた恐竜サイボーグ達の攻撃でサイバトロン第一方面軍の基地を陥落させて、デストロンの地球再侵入を成功させている。
デスザラスに初めて惑星破壊要塞を案内される。
実はこの一回だけで攻略方法を見抜いている。
ビクトリーセイバー打倒を狙って独断行動。
「下手にサイバトロンが火器を使えない学校を戦場にして、自分は強力な火器を準備する」
「敵の新戦力を長距離からの狙撃で始末しようとする」
サイバトロンに対して非常に有利な状況で戦える準備を整えている。
デスザラスに裏切られた復讐にジャンに惑星破壊要塞の攻略策と内部図面を託す。
ゴウリュウの立てた攻略作戦は完璧に成功し、惑星破壊要塞を破壊し、地球を救う成果を上げた。
特に要塞攻略と言う点では抜群の成果を上げている。
CV:平野正人
恐竜戦隊の中でも一際コメディ色の強いキャラ。
トリケラトプス型サイボーグを駆るが、登場した際は常に何かしらの失言やミスを犯し、ゴウリュウに叱られている。
CV:広中雅志
CV:里内信夫
CV:佐藤浩之
CV:掛川裕彦
その他恐竜戦隊。
ドリュウがステゴサウルス、ライリュウがブラキオサウルス、ガイリュウが
アンキロサウルス、ヨクリュウが
プテラノドンと、彼らも恐竜型サイボーグの持ち主。
前述のゴウリュウとカクリュウが漫才のようなやりとりをしている間もせっせと任務を遂行している。
恐竜戦隊はコメディ色が強いキャラ達であるがジャンの両親を殺したのは彼らである。
ちなみに漫画版では、メンバー全員が子持ちである。
<クロスフォーマー>
CV:幹本雄之
バトルジェットに変形。
ヘルバットの依頼でマイクロ星のエネルギー施設を襲っていた無法者。
かつてグレートショットととも組んでいたことがあったが彼を裏切ったため、憎まれている。
CV:田中亮一
ジェットヘリコプターに変形。
ブラックシャドーと同じくヘルバットに雇われた宇宙の無法者。
彼らはマイクロ星編のみのキャラでその後の行方は不明。
<その他>
デスザラスが所有するデストロンの移動基地。
タンカー船を丸ごと飲み込めるほど巨大。
CV:西村知道
7人目の
ブレストフォース。
複座ヘリコプターに変形。
レオザックの召集に応じて向かっている最中に何者かに殺害される。
内股ポーズからの射撃が得意。
追記、修正をお願いします。
- Vのデストロン、コミカルっぽい割に意味なく大勢人を殺してるから、正直好きになれなかった(特に恐竜戦隊) -- 名無しさん (2013-08-26 19:22:36)
- テレビよりも漫画版のストーリーの方が結構好き あっちの方が正直初代のほのぼのカオスっぷりを再現しているような -- 名無しさん (2013-11-10 19:01:15)
- ↑あのハッピーエンドからのZだと思うと、ちょっと複雑な感情を持ってしまう。「たかが二人」の民族指導者が動いた程度では戦いの火種は消えない、という -- 名無しさん (2013-11-14 17:56:42)
- 総集編ばっかりという番組だった。制作体制が相当ヤバかったのでは? -- 名無しさん (2013-11-14 18:20:40)
- 漸くガム版ロードシーザー購入出来た… -- 名無しさん (2014-01-01 11:25:33)
- 放送当時、子供心にロードシーザーやランドクロスのやられ役扱いは不満だった -- 名無しさん (2014-03-03 22:22:13)
- EDのスターセイバーがかわいい -- 名無しさん (2014-05-29 08:01:31)
- EDがかなり謎の中毒性ある -- 名無しさん (2015-07-25 17:25:23)
- 漫画ではビクトリーレオのゴッドジンライとの関係は言及されない。でもないとは言い切れない。 -- 名無しさん (2016-01-20 14:44:15)
- DVDBOXの2巻に付属した設定資料の載った冊子に金田益実氏のコメントでゴッドジンライの転生したビクトリーレオをジャンの姉パティが連れてきたと解釈しても良いと書いてあったな。 -- 名無しさん (2019-02-18 14:35:14)
- 結局ブレインが本体なのか、メカの側が本体なのか・・・ -- 名無しさん (2021-03-12 03:34:59)
- デビュー間もない久川綾がボーダー役で出演している。 -- 名無しさん (2021-09-24 21:16:44)
- ボーダーはボートに変形して水属性。こんな時から中の人は・・・ -- 名無しさん (2021-09-30 20:57:31)
- 概要で漫画版について触れられてないな -- 名無しさん (2022-05-06 16:17:03)
- 合体フォーマー -- 名無しさん (2024-06-26 00:47:49)
- ブレストアタックやトランスアウトは仲間を増やせるメリットがあるけど、ブレインセットは特にメリットは無いし、マルチオンも大して役に立つ印象は無いな。Vは原点回帰を目指してたって言うけど、デストロンのシステムの方が実戦向きという点も原点回帰なのかな -- 名無しさん (2025-01-01 16:33:49)
最終更新:2025年02月18日 18:03