薬屋のひとりごと

登録日:2021/03/06 Sat 23:45:44
更新日:2021/03/09 Tue 21:45:50
所要時間:約 12 分で読めます





宮中に名探偵誕生!?



『薬屋のひとりごと』とはヒーロー文庫より刊行されているライトノベル。
作者は日向夏。イラストはしのとうこ。2021年1月時点で既刊10巻。

最初は2012年9月に主婦の友社の女性向けレーベル『Ray Books』で後宮編がソフトカバー化されたが、
宮廷編の完結を待たずに同レーベルが休刊したために全1巻となり、ヒーロー文庫へ移籍した経緯がある。
よってヒーロー文庫版1巻は、Ray Books版から加筆修正された形になっている。

元は小説家になろうで連載されているオンライン小説。
書籍化された後もwebの方は削除されておらず、読むことが可能。
書籍化にあたって文章や内容がより読みやすいように再構成されている。
作者曰く「webはノーマルエンドで書籍はグッドエンド」。

コミカライズは『月刊ビッグガンガン』と『月刊サンデーGX』の2誌で連載されている。
同じ内容を連載しているにもかかわらず(物語の構成や描写方法は異なるが)、どちらも評価が高く売り上げも良いという珍しいことになっている。
スクエニ版が既刊7巻(2020年11月)、副題『猫猫の後宮謎解き手帳』のついている小学館版は既刊10巻(2021年2月)。


内容は中華風の帝国を舞台に、後宮に勤める薬師の娘「猫猫」が、その知識を基に謎の宦官・壬氏とともに王宮で起こる事件を解決していく後宮ミステリー×ラブコメもの。
事件一つ一つのエピソードそのものは短編に近く、あまり複雑な事件では無いことが多いが、それらが実は裏でつながりを持っており、全体として見ると大きく複雑な事件や陰謀となっている、というような展開が多い。



◇あらすじ



大陸の中央に位置する、とある大国。その皇帝のおひざ元に一人の娘がいた。
名前は、猫猫(マオマオ)。
花街で薬師をやっていたが現在とある事情にて後宮で下働き中である。
そばかすだらけで、けして美人とはいえぬその娘は、分相応に何事もなく年季があけるのを待っていた。
まかり間違っても帝が自分を“御手付き"にしない自信があったからだ。
そんな中、帝の御子たちが皆短命であることを知る。
今現在いる二人の御子もともに病で次第に弱っている話を聞いた猫猫は、興味本位でその原因を調べ始める。
呪いなどあるわけないと言わんばかりに。
美形の宦官・壬氏(ジンシ)は、猫猫を帝の寵妃の毒見役にする。
人間には興味がないが、毒と薬の執着は異常、そんな花街育ちの薬師が巻き込まれる噂や事件。
きれいな薔薇にはとげがある、女の園は毒だらけ、噂と陰謀事欠かず。
壬氏からどんどん面倒事を押し付けられながらも、仕事をこなしていく猫猫。
稀代の毒好き娘が今日も後宮内を駆け回る。

(第1巻あらすじより)




◇舞台


◆茘(リー)
物語の舞台となっている、大陸中央部に位置する大国。
中華風で時代背景は中世前半くらい。
明確な身分制度自体はないものの、国全体の雰囲気として、身分意識、貴族意識が強い傾向にある。
帝制でトップに皇帝を頂き、皇帝の力が強い一方で、地方では豪族による自治権も認められている。


◆後宮
皇帝の後継者を産むために妃たちが住む、街に匹敵する規模の宮殿。
中に入ることが許可されているのは、皇帝及び皇帝に近しい親類とその側近、妃とその侍女及び後宮で勤める女官、そして男としての象徴を切り取った宦官のみである。





◇登場人物


◆主要人物


◆猫猫(マオマオ)
本作の主人公。
痩せ型の体型にそばかすだらけの顔立ちだが、実はそばかすは花街で生きる上でトラブルを避けるための化粧であり、それを落とすと割と整った顔立ちをしている。
驚いたときなど、時折名前にちなんで猫耳などが描かれる。

花街で薬師の羅門のもとで育ち、自身も薬師として生きてきた。
それゆえに幅広い医療と薬の知識を持つ。
また、それ以外の方面でも知識は豊富であるほか、非常に優れた観察眼も持っている。
性格は基本的に善良で正義感も強い方だが、一方で身分や立場の差が厳しい世界に育ってきたこともあり、ドライで達観したものの見方や言動をすることも多く、降りかかる厄介事は極力避けようとする傾向にある。
人付き合いはあまり得意ではなく、それゆえに友人は少ない。

マッドサイエンティスト的とまで言えるほどに好奇心と研究心が旺盛であり、こと毒や薬、その元となる漢方薬等には並々ならぬ執着を持つ。
薬の調合が趣味で、自分で様々な材料を採集しては薬を調合している。
自分で調合した薬の効果を試すために自身の左腕を実験台に用いており、そのため左腕は傷だらけで、普段は包帯で隠してある。
また、その影響で毒が効きにくく酒精にもべらぼうに強い体質になっている。ただし蕎麦アレルギーを持っており、それは克服できていない。
ちなみに、羅門から死体を材料として扱うとタガが外れてしまう恐れがあると、死体には近寄らないようにと言い含められている(その話を聞いた他の人々も納得している)。
本人的にはそれくらいの分別はあるつもりでショックに思っているものの、とりあえず従っている。

薬草採取で外出したときに人攫いにあい、後宮務めの下級女官として売り飛ばされる形で後宮に入った。
なお、この時点の立場は人攫いから派遣された身であり、彼女が稼いだ金は人攫いがピンハネできる仕様。そのため、少しでも潤わさないためにわざと無能を装っていた*1
壬氏に薬師としての能力を知られたことで玉葉妃付きの侍女に抜擢され、その後壬氏に正式雇われ宮廷に勤め続けることとなる。


◆壬氏(ジンシ)
後宮を統括する青年の宦官。
大変な美形で男女問わず人を魅了する美貌の持ち主。男性に媚薬を仕込んだ差し入れを送られるほど
現状から更にわずかにでも美しくなろうものならブレーキの甘い人間はぶっ飛ぶと、変装で口紅一つ付けることすら禁断行為扱いを食らうレベル。
一方で本人の性格は割と粘着質で腹黒。
また、気に入らないことがあると拗ねるなど子供っぽい一面もある。
仕事ぶりは極めて優秀であり、後宮以外についても数多くの仕事を手広くこなしているが、その反面苦労を背負い込みやすい傾向にある。

猫猫の優秀さを知ったことで彼女を上級妃である玉葉の侍女に抜擢し、以降も何かと関わるようになる。
猫猫からは悪くは思われてはいないもののぞんざいに扱われることが多い。が、本人はそんな扱いが新鮮らしく、ナメクジを見るような眼で見られると嬉々として語っていたとのこと。
自らの外観に全く惑わされないことから猫猫に興味を抱きはじめ、やがて好意を抱くようになる。
それ以降、猫猫に対して何かと不器用なアプローチを行うものの、猫猫にはなかなか気づいてもらえない。

その正体は皇帝の実弟・華瑞月。
病弱ということにしており、瑞月として人前に出ることは滅多にない。
その特殊な素性から、宦官を装ってはいるものの、実はいわゆる宦官ではない。そのため、切り取ってはおらず、性欲を抑制する薬を常用している。薬について、高順からはそのうち不能になると言われている。
正体を隠して後宮に勤めている理由は、自身の持ち前の美貌を活用し、後宮や宮廷内の不穏分子を炙り出すため。
自身も皇位継承権を持っているが、帝位は望んでおらず、むしろ候補から外れるために、後宮の治安の安定と跡継ぎとなる皇子の健やかな成長を望んでいる。

実は皇帝が即位する前に阿多妃との間に生まれた、亡くなったと思われていた皇帝の長男
東宮の子ではなく皇帝の子としての方が大切に育てられるはずと考えた阿多妃と、実の子よりも孫を育てたいと願った当時の皇后の思惑が一致したことですり替えられた。
入れ替わりを知っているのは皇帝や阿多妃など極々わずかな人間だけで、壬氏本人も知らない。
猫猫はそのことに薄々感づいてはいるが、気がついていないふりをしている。


◆上級妃


後宮内で最も位が高い4人の帝の妃。
基本的に国内有力者の縁者や友好国の王族から嫁いできており、皇帝の後継者となる男児を産んだ妃が皇后になる。

◆玉葉(ギョクヨウ)
翡翠宮に住む上級妃。位は貴妃。
上級妃の中で最も皇帝の寵愛を受けており、皇帝との間に娘が1人いる。
赤い髪と緑の目が特徴。
交易の中心地である西都を取り仕切る楊玉袁の娘だが、妾の娘であり、正妻の息子である兄との仲は良くない。
猫猫が密かに送った忠告のおかげで中毒を回避できたことから猫猫に恩義を感じ、壬氏の進言により下女だった猫猫を自らの侍女の1人に抜擢した。

聡明で思慮深い性格で笑顔を絶やさず、他人へ接する際も身分等を気にすることはない。
その性格から侍女達には強く信頼されている。
一方で壬氏の猫猫への気持ちを知っていてかつそれを面白がったりからかったりなど、やや意地悪な一面も。

ちなみに、当初は梨花は衰弱、里樹は対象外、阿多は不妊と、上級妃の悉くが「子供を作る」という役割を果たせなかったため、その負担が集中して寝不足になっていた。
ただ、行為自体は嫌いではないらしく、猫猫から娼館の性テクニックを伝授されたときは、非常に乗り気だった。


◆梨花(リファ)
水晶宮に住む上級妃。位は賢妃。彼女自身も皇族に連なる家の出身。
皇帝の間に息子がいたが、物語の開始時点で息子は衰弱しており(白粉に含まれていた鉛が原因)、その後亡くしている。
自身も同様の理由で衰弱していたが、猫猫の看病で回復した。
病床に臥せっていたため、帝の寵愛が離れてしまっていたが、元々一番好みに近いスタイルだったため、それを使うようにアドバイスされた後は無事に寵愛を取り戻せた。
この件でそっち方面の教師という認識を持つようになり、玉葉とともに新たに講義を依頼した。

物語開始時は息子の衰弱が原因で玉葉妃に当たり散らすような一面も見られたが、本来の性格は気高くも寛大で、器の大きな人物である。
一方で、仕える侍女は彼女をブランド品のように認識していて思慮に欠ける*2


◆里樹(リーシュ)
金剛宮に住む上級妃。位は徳妃。
国随一の名家である卯の一族の出身。14歳。

9歳の時に超重度のロリコンだった先帝の妃として嫁がされ、その直後に先帝が亡くなったことで未亡人として尼寺に出家、さらにその後現帝に嫁がされたというとんでもない境遇の持ち主。
そのあまりにもあんまりな境遇から、他人には比較的ドライな傾向にある猫猫も戦慄し、憐れんだ。
皇帝も彼女のことは昔からよく知っており、妃というよりも、娘かあるいは年の離れた妹のように思っている。
皇帝が彼女を上級妃に迎え入れたのも、そうしなければ地方豪族の妾として嫁がされるということを知り、哀れに思ったためだが、彼自身は常識的な感性の持ち主*3なのでその後の扱いには困っており、通うこともしていない。
本人にしても、夜の耐性は皆無で、猫猫の夜テクニック講座の際は茫然としており、絶対無理と落ち込んでいた。

その特異な経歴から、後宮でも彼女のことをよく思わない者がほとんどで、侍女たちからすらも嫌われ、いじめられている。
しかし、侍女らが結託して自分たちこそが味方で外部は全て敵だと刷り込んでおり、そもそも嫌がらせを受けていること自体知らない。
この内、毒見役だった女性は自分の嫌がらせで下手をすると死にかねなかったことを知り、改心。表立って止めはしないものの、多少のブレーキとなっている。
猫猫は彼女が近くにいるならとりあえず大丈夫と考えるなど、真っ当に彼女のフォローに勤めているようである。

実は阿多の侍女がやらかした文字通り致命的ミスの原因に繋がる情報を持っている。
そのようなことは一切知らず、阿多を母親のように慕っているため、ふとした拍子に真実が露見してしまうことを恐れた侍女に命を狙われている。

◆阿多(アードゥオ)
柘榴宮に住む上級妃。位は淑妃。
皇帝の乳姉弟で幼馴染。皇帝が東宮時代に迎えた唯一の妃。
文武双方に優れ、度量と胆力も併せ持ち、人望も厚い作中随一の逸材。
その能力から、もし妃としてではなく、もっと他の形で皇帝のそばにいれば 、政はよりうまくいったのではないだろうかと言われている。
現帝の最初の息子を授かったが、難産となったうえに先帝の次男が同日に生まれたことで医官をそちらに取られ、対処が遅れたことで子宮を喪い、二度と子供が産めない身体になった。
さらにその子供も幼くして亡くしてしまう。

その存在は皇帝にとっても特別だったようで、子を成せない以上は本来ならば後宮を去らなければならないにも関わらず、皇帝の意向により上級妃にとどまり続けた。
しかし、流石にそれにも限界があったようで、作中で上級妃の座を降り、後宮から去った。
その後は離宮に移って皇帝の相談役となる。

上述の通り、彼女は壬氏の母親。
出産時の出来事で東宮の子と皇帝の子の扱いの差を痛感。
当時の皇后の意向もあって2人の合意のもと密かにすり替えられた。
もっとも、その後に侍女の誤判断で死なせてしまうことは想定外だったが。
子供の死因については、一切知ることなく後宮を去った。


◆楼蘭(ロウラン)
阿多妃に代わって淑妃の座につき、柘榴宮に入った上級妃。
先帝の時代から重用されていた大豪族、子昌の娘。
派手な衣装や奇抜な衣装を好み、妖艶で掴みどころのない性格をしている。
しかもその衣装や化粧の仕方を毎日のように変えており、皇帝も彼女に会う度に別人のごとく雰囲気が変わるので戸惑っているという。
猫猫の講義も聞く気一切なし、と何のためにいるのか不明なレベル。
ちなみに、徹底的に自分が帝から興味を持たれないようにして意中の相手へ武勲をあげて下賜されるようにした下級妃がいるが、それと同じように意図的なものかは不明。


◆後宮


◆虞淵(グエン)
後宮の医官。どじょうひげをはやした小太りの宦官。
故郷の村の金策のために宦官になり、人はいいが医官としての能力は低く、猫猫には陰でやぶ医者と呼ばれている。
当初は自分の仕事場を荒らす存在として警戒されていたが、なんだかんだで猫猫とは仲良くやっており、医局は彼女らの溜まり場となっている。


◆小蘭(シャオラン)
後宮の下級女官。猫猫の数少ない友人の1人。
実家は貧困農家であり、半ば売られるような形で後宮にやってきた。ただし、本人は後宮の仕事が気に入っている様子。
明るく無邪気な性格。
おしゃべりで噂話好きであり、猫猫にはしばしば後宮内の情報を得るための情報源として利用される。
お菓子が大好き。


◆子翠(シスイ)
後宮の女官。猫猫の数少ない友人の1人。
猫猫、小蘭、子翠の3人でつるむことが多い。
明るく朗らかな性格だが、虫が大好きな変わり者。
猫猫とは何かと話が合い、しばしば一緒に虫取りをしている。


◆高順(ガオジュン)
壬氏の側近の屈強な男性。
真面目な性格だが意外とお茶目な一面もある。猫猫から堅苦しい呼び方はやめてくれと言われるや、「小猫(マオちゃん)」と呼ぶようになった。
壬氏が幼い頃から彼に仕えており、何かと振り回される苦労人。
宦官を装ってはいるものの、彼もまたいわゆる宦官ではない。
実は既婚者であり、子供どころか孫までいる。そのため、壬氏と違って不能になる可能性を一切恐れていない。


◆深緑(シェンリュ)
医局とは別に存在する診療所を取り仕切る年配の女官。
聡明で、医療の知識はやぶ医者よりも持っているが、仕事には厳しい肝っ玉母さん風の性格。

先帝の妃の1人であり、後宮の女官たちの医学知識や衛生面の配慮が乏しい現状の元凶
後宮や国に対して強い恨みを持っており、密かに正しい知識が広まるのを潰し、間違った知識を広め、キャラバンへ注文できる立場を利用してあえて後宮へ卸される品物に危険な物が紛れ込むように仕込んでいた。
梨花妃の子供の命を奪った鉛の含まれた白粉も、そうして深緑が紛れ込ませた品物の一つであったことが示唆されている。


◆宮廷


◆皇帝
茘帝国の皇帝。
巨乳の女性を好み、猫猫からは好色親父と思われている。先帝の性癖を嫌い、幼い少女に対しては全力で無関心。
しかしその実、部下の進言にもしっかりと耳を傾け、身分にとらわれずに有能な人間は積極的に重用するなど政治能力に長けており、何事にも寛大で器も大きい、皇帝たるに相応しい明君とも呼べる人物。
猫猫からは「帝という生き物」と表現される。
また、子供を作るという仕事のために後宮を訪れているが、妊娠中の玉葉の所にも訪れ彼女とその子供と談笑するなど、父性も持ち合わせた人物。


◆漢 羅漢(カン・ラカン)
帝国の軍師で将軍。軍事部門の最高権力者。
狐目に片眼鏡といった風貌。
相貌失認で他人の顔が識別できず、人間が碁石のようにしか見えない一方で「優れた人間はその能力に応じて、異なる将棋の駒のように見える」という能力を持っている。
その力により人材の抜擢や人員配置の能力については他の追随を許さず、勘も鋭い。
かなり飄々とした性格で掴みどころがなく、かなり食えない性格をしており、「変人軍師」と陰で呼ばれている。
何故か猫猫には嫌われている。

その正体は猫猫の父親。
緑青館の妓女であった鳳仙と結ばれ、彼女との間に娘を授かるも、直後に自身のことをやっかんだ当時武官の権力者だった実父によって都から追放されてしまう。
3年の時を経てようやく都に戻ったが、その時には鳳仙は行方しれずになっており、何度も緑青館を訪れるうちに猫猫とだけ再会した。
結果的に猫猫と鳳仙を置き去りにしてしまう形となってしまったが、妻子には不器用ながらも深い愛情を抱いている。
猫猫もそうした事情は把握しており、嫌ってはいるが恨んだり憎んだりはしていない。
また、猫猫が彼を嫌う理由も、猫猫が尊敬している羅門が羅漢を高く評価していることへの嫉妬と、彼がことあるごとに「パパって呼んで♡」とウザ絡みしてくることが原因である。
壬氏には猫猫との関係を歪んだ例え話で伝えており、彼の話を聞いた猫猫が親の仇かのような表情を見せたため、会わせてはいけない人間と警戒されている。


◆李白(リハク)
ひょんなことがきっかけで猫猫と知り合いになった武官。
真面目でお人好しな性格。
まだ若いが、羅漢に能力を見出されて隊を任されている、さながら若手のホープといった人物。
猫猫からはそれなりに信頼されており、知恵が必要となった時には猫猫に力を借り、猫猫もまた武官の助けが必要となった際には李白の助けを借りるといった関係を築いている。


◆花街


◆漢 羅門(カン・ルォメン)
花街の医者で羅漢の叔父。
猫猫の養父であると同時に師匠でもあり、猫猫からは尊敬されている。
西方の国に留学した経験もあり、医師としての能力は作中トップクラス。他にも洞察力や考察力も極めて高い人格者だが、致命的なまでに運がない。
かつては後宮医官の宦官であったが、阿多妃の息子を死なせてしまったことが原因で後宮を追放され、花街に流れ着いた。
それにあたって、膝の骨を抜かれており、うまく歩くことができない。


◆やり手婆
花街一の高級楼閣である緑青館を取り仕切る老婆。本名不明。
猫猫にとっては羅門と同じく育ての親。
守銭奴で金にがめつい性格。
ややリアリスト気味だが、義理と人情を重んじ、面倒見の良い一面もある。本来なら叩き出されても仕方がない病床の鳳仙を置き続けている。
将来のアテのない猫猫を妓女にしようと考えていたが、壬氏が支度金持って猫猫をスカウトしに来たことで、彼女が宮廷で働くことを許可した。



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最終更新:2021年03月09日 21:45

*1 その後、玉葉の侍女の機転で、通常の給金はミスの弁済のために0、それとは別に毒見役の特別報酬として給金相当の額が支給される形となった。

*2 例えば、彼女の子供の命を奪った鉛入りの白粉を、病床に伏せている彼女にこの白粉が一番綺麗だからという理由だけで塗る、など。

*3 加えて、前帝の性癖を毛嫌いしている。