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バイオハザード: ザ・ファイナル

登録日:2021/03/07(日) 18:20:56
更新日:2026/08/17 Mon 11:11:36
所要時間:約 11 分で読めます




全てが終わる。



「バイオハザード: ザ・ファイナル」とは実写映画版バイオハザードのシリーズ最終作である。






●目次

◆概要

公開日は日本は2016年12月23日、アメリカは2017年1月27日。

上映時間は106分。



今まで5作14年続いた実写版バイオの集大成とも言える作品であり、この作品を以て実写版バイオハザードシリーズは完結を迎えた…がその評価は…。



◆あらすじ

アリスが目を覚ますと、そこは荒廃したワシントンだった。
廃墟と化したホワイトハウスを探索していると、コンピュータールームのモニターにレッド・クイーンが現れる。
不倶戴天の敵を前に身構えるアリスだが、彼女が発したのは「人類を救ってほしい」という思いもよらぬ言葉だった。
最後の望みに賭け、アリスはTウイルスとの長きに渡る戦いに終止符を打つべく、始まりの地であるラクーンシティへと向かう。

◆登場人物

○アリス・アバーナシー(ミラ・ジョヴォヴィッチ)
主人公。前作終盤でウェスカーに再びTウィルスを投与され、完全適合者としての戦闘能力と超能力を取り戻した…のだが、小説版によると超能力発動は一回限りの欠陥品という何とも都合の良すぎる代物だったらしく、結局超能力の類は失った状態で物語はスタートする。

ウイルス適合者としての戦闘能力や再生能力は残っているが、タイマンで負けてるシーンが結構多く、格闘戦では手練れとはいえ普通の人間であるクローンアイザックスの部下にすら負けてしまっている*1
おまけに「幼少期の記憶を失っている」「オリジナルのアリスもまたクローンだった」とか今までの作品で伏線として何一つ語られていない設定が今作で生えて来まくっており、いくら最終作で辻褄を合わせる為とはいえかなり強引な設定解釈が為された。

数居るクローンの中でも特別な存在…というわけでもなく、アイザックス曰く、運良く生き延びていただけとのことで、ハイブで真相を知らされたアリスはその場で絶望するものの、自身のオリジナルであるアリシアに弱くて戦えなかった自分と違い、ずっとアンブレラと戦い続けてきたアリスを「オリジナルよりもずっと優れている」と称賛し彼女から希望を託された事で立ち直り、アイザックスとの最後の戦いに挑む。


クレア・レッドフィールド(アリ・ラーター)
ゲーム版からの登場人物。服装は『RV2』に基づいたものとなっていて、『Ⅲ』や『Ⅳ』に比べれば原作に寄せたものとなっている。

前作冒頭の混乱で何処に行ったのか不明だったが、アンブレラに連行される途中、ヘリのパイロットを殺して逃げ出していたことが判明。その後、ラクーンシティ生存者グループに助けられ、メンバー入りした。
今までのシリーズに比べても活躍するシーンが少なく、正直「これクレアでやる必要あった?」と思われるようなシーンも多々。

とはいえ監督のお気に入りなのか、原作主人公の中では特に出番が多く、最後まで生存がハッキリしているので、他の主人公達に比べれば恵まれている方か…?


○ドク(オーエン・マッケン)
ラクーンシティ生存者グループのリーダー。クレアとは恋人同士…だが正直死に設定。他の生存者達が殺されていく中、アイザックスとの邂逅まで生き延びていたが…

ちなみに吹き替え役は原作『6』のジェイクの日本語版と同じ人。


○コバルト(ローラ)
ラクーンシティ生存者グループの一人。クリスチャンとは恋人同士…だが(ry
演者は日本でもお馴染みローラ。前情報では活躍する的な煽りが結構されていたが、ほぼ活躍ゼロであっさり死んだので予告詐欺と言われることも。


○アビゲイル(ルビー・ローズ)
ラクーンシティ生存者グループの一人。父親が盗難車の解体をしていたことから、改造に強い。いわゆるメカニック枠。

劇中ではアリスからの提案でクレーンを改造して製作したカタパルトで、アンブレラの装甲車を破壊するなどの活躍を見せた。その後はアリス達と共にハイブまで潜入するが、ウェスカーが起動したタービンによって吸い込まれ、あえなくミンチにされてしまった。


○クリスチャン(ウィリアム・レビー)
ラクーンシティ生存者グループの一人。コバルトとは恋人同士…だ(ry
実力はあるもののアリスを信用しておらず、アリスがグループ入りしてからも銃を向ける等粗暴な態度を取っていたが、戦いを通じて信頼を置くようになった…と言えば聞こえは良いが、あまりにも即堕ち2コマ的に態度を変えている為に作劇上かなり不自然に見える。
オマケに態度を変えた直後にケルベロスによって殺害され、ゾンビ化して襲ってきた挙句、入口ゲートにサンドイッチにされるという、なんとも可哀そうな最期であった。


○レイザー(フレイザー・ジェームス)
ラクーンシティ生存者グループの一人。黒人男性。
ダブルバレルの奇妙な拳銃を所持する*2。小説版では何故か名前が変更された。劇中ではハイブまで生き残っていたものの、途中アリスと共にメンバーと分断され、暗闇の中突如現れたブラッドショットに首を喰い千切られてしまった


○アレクサンダー・ローランド・アイザックス(イアン・グレン)
「Ⅲ」で死亡…したハズであったアンブレラの科学者。実は「Ⅲ」のアイザックスはクローンであり、彼こそがオリジナルのアイザックスで、アンブレラ社の創始者の一人でもある。

既存の人類を滅ぼす「浄化作戦」の計画者であり、今までのシリーズ全てにおける黒幕にして、本作のラスボス。
ハイブの最下層の指令室にコールドスリープにより休眠状態にあったが、ウェスカーがアリスを処理出来ずに切羽詰まり、事態に収拾を付ける為ウェスカーの手で覚醒した。
自身のクローン達以上に残忍かつ狡猾な性格で、アンブレラ社の権力と利益、そしてTウイルスを独占するために部下のウェスカーに命じてマーカスを殺害させた。また自身のクローン達に対しても「無価値なコピー」と吐き捨てている。
ハイブにやってきたアリス達に真相を話し、自身をオリジナルだと思い込んでいたアリスを「糸の切れた操り人形」と評し、何十年も世界を彷徨って生まれの地であるハイブに戻ってきた彼女を「放蕩娘が帰還した」と嘲り笑う。
人類を滅ぼし、世界を支配する理想郷を創るという野望を持つ、など一応原作のオズウェル・E・スペンサーのようなポジションにいるが、サイバネティクス技術によりウィルス完全適合者のアリス以上の戦闘能力を手に入れたという原作バイオハザードシリーズ全否定の設定*3*4 ラスボスとは思えないくらい皮肉の利いた情けない最期 からか、ラスボスとしても大いに不評。


○クローンアイザックス(イアン・グレン)
「Ⅲ」に登場したアイザックス博士のオリジナル……と思い込んでいるクローン。流石にクドい。
ただし、戦闘能力ほぼゼロだった「Ⅲ」のヤツとは違い、アリスと互角に殴り合える戦闘能力を持つ。
オリジナルにかなり近い地位に就いているようで、ウェスカーに命令を下せる立場にあるが、当のウェスカーは彼がクローンである事を知っている為、アリス殺害に失敗した時には露骨に嫌味を言っており、二度目に失敗した際もさっさと切り捨ててハイブの防衛に切り替えていた。
残忍な性格はオリジナル譲りだが、かなり感情の起伏が激しい人物で、アリス殺害に二度も失敗したことにより憎しみのあまり、意見が対立した味方をナイフでメッタ刺しにして殺害するなど狂人と化してしまう。
アンブレラの最終目的である「浄化作戦」よりも、アリスへの復讐に執心するようになるが、 その結末は随分呆気ないものだった。 「Ⅲ」でもレーザーでサイコロステーキにされた頃と変わらないと散々な殺されようである。


アルバート・ウェスカー(ショーン・ロバーツ)
ゲーム版からの登場人物。外見は前作と変わらず。
前作ラストでアリスと手を組んだかのように見えたが、即裏切って本拠地のハイブへと逃げた。小説版によると、そもそもウェスカーはアンブレラを裏切っておらず、自分の地位を狙う別の幹部の対処にアリスの超能力を利用しようとした、というのが真相だった。いや無理があるだろ。

全ウェスカーの中で最も情けないウェスカー。今までは多少なりとも存在した大物感は今作においては皆無である。
見通しが甘すぎる上に超無能であり、上記のクローンアイザックスにすら苦言を呈される程。おまけにあろうことかまともな戦闘シーンゼロ
特に、 レッドクイーンが作動させたドアに脚をブッ潰されてそのまま死ぬ という結末はツッコミどころ満載。今までの不死身の再生能力はどうした。
しかもよりにもって「助けてくれ」*5等という原作のウェスカーなら絶対言わないであろう台詞で命乞いまでする有様から、「こんなウェスカー見たくなかった」「こんなのウェスカーじゃない」と超不評。


○チュウ司令官(イ・ジュンギ)
クローンアイザックスの部下でアンブレラの兵隊を束ねる司令官。
生身の人間だが、ウィルス完全適合者で歴戦の猛者であるアリスを格闘戦で圧倒するほどの格闘術の達人。

アリスの銃を蹴飛ばし肉弾戦では終始優位に立つも、追い詰めた先に蹴飛ばした銃があることには気づかず、逆転を許してしまう。
銃で吹き飛ばされノックダウンするも、防弾チョッキのお陰か重症には至らず、自動操縦の装甲車に紐で繋がれアンデッドを引き付けるための囮にされてしまう。
その後ゾンビ化したようで、終盤クローンアイザックスを嚙み殺すも、アリスが放った風媒の抗ウイルスワクチンによって完全に息絶えた。

何故か小説版では「リー」という名前になっている。


○レッド・クイーン(エヴァ―・アンダーソン)
アンブレラ社研究施設「ハイブ」のメインコンピュータのAI。
前作でウェスカーがアンブレラを乗っ取って世界を滅ぼそうとしている……と説明していたが、これはウェスカーの嘘。

実態としては、アンブレラのAIという関係上命令はアンブレラの者以外受け付けないが、同時に人命を尊重するようプログラムされている。第1作でハイブ職員を殺害し、アリスらを妨害したのも、ウイルスの拡散をハイブのみに留める為。
今までは敵だったり、なんだかんだ付き合いが長かったが、最終作になって味方化。抗ウイルスワクチンの存在をアリスに伝え、人類の希望を託した。

演者は監督ポール・W・S・アンダーソンと主演ミラ・ジョヴォヴィッチの娘。別に演技力は悪くないのだが、これまでも含めて目的がコロコロ変わったり、作品自体が不評過ぎたせいでファイナルは実質ホームビデオと揶揄されることも。


ジェームズ・マーカス(マーク・シンプソン)
T-ウイルスの開発者。あれ?それって「Ⅱ」でも出てなかった?*6
ゲーム版の原作では死体を女王ヒルに寄生されて蘇った研究者であり、元々完全にイカレたジジイだったが、今作では娘の病気の治療のためにTウイルスを開発し、Tウイルスの危険性を確認すると研究を破棄しようとするなど、原作と比べるとだいぶまともな人物。ぶっちゃけ名前だけ借りた別人。

アイザックス博士と共にアンブレラを立ち上げたが、Tウイルスの独占を狙ったアイザックスに裏切られ、ウェスカーにより暗殺された。


○アリシア・マーカス(ミラ・ジョヴォヴィッチ、エヴァ―・アンダーソン(幼少期))
ジェームズ・マーカスの娘。そして彼女こそが、アリスのオリジナルである。プロジェリアという現実にもある早老症を患っており、Tウイルスで一時は回復したが完全には治癒せず、再発して老婆のような見た目になっている。

アイザックスは劇中、父親のジェームスは殺しておきながら娘の彼女は殺さないという、よく分からない行動を取っていた。
小説版によると、アンブレラの株式の半分を所有していたため、創設者のアイザックスとは支配階級が同じであった為殺せなかったという説明しているようでよく分からない説明がなされた。
実際どう考えても無理があるだろ、と思った画面の前の方。あなたは正しい。
他のアンブレラの重役・幹部連中らと違い、「浄化作戦」には反対しており、アイザックスの「浄化作戦」を止めれなかった事に後悔しているようで…


ジル・バレンタインレオン・S・ケネディエイダ・ウォン
前作の生き残り……の筈だが、本作ではあろうことか出番ゼロ。小説版によると、ホワイトハウスでの戦いでレオンとエイダはB.O.W相手に負けて死亡、ジルはウェスカーの攻撃からアリスを庇って失明した上で死亡と、原作主人公とは思えない退場の仕方をした。
ゲームの主要キャラクターながら雑に処理された上、しかも肝心の映画では出番ゼロという二重の不遇を食らったのもこの映画が不評になった理由の一つ。
ちなみにクリス本当にどこに行ったのか不明。劇中それについて言及されることもない。妹のクレアは出てくるのに…


◆設定

○ハイブ

アンブレラ社の秘密研究施設であり、ラクーンシティ地下に蜂の巣の如く層状に構築されている。第1作の舞台であり、とある人物が私利私欲の為に研究していたTウイルスを盗み出し、口封じにTウイルスをバラ撒いた事により、研究施設の人間全てがゾンビ化し、それが世界を滅ぼす災禍へと繋がった。

例のレーザートラップ部屋の前のコントロールルームはその床自体がエレベーターになっており、そのエレベーターの道中にはアンブレラの幹部がコールドスリープで大量に保管されている。
その先がアンブレラの指令室になっており、アンブレラのボスであるアイザックス博士がコールドスリープで休眠状態にある。
アンブレラ幹部がコールドスリープで保管されている区画や指令室は第1作や本作のハイブの図面に一切描かれておらず、アンブレラにとっても完全に最重要機密であった模様。

ちなみにハイブの構造上、あれ程の大量の幹部を冷凍睡眠させるには、バイオハザードが起き、核爆弾で街が吹き飛んだ後では、ウイルス感染や核被曝のリスクを考えると、ほぼ不可能であると思われる。すなわち、オリジナルのアイザックス博士やアンブレラ幹部は第1作のバイオハザードが起こる前から冷凍睡眠していたことになる。あれ程の大量の幹部が一斉に消えたりしたら疑問を抱かれるどころか、そもそも会社として成り立つのか…?

ともかく第1作でアンブレラ社の幹部を守る為のハイブ自体がバイオハザードを引き起こしたのは、実態としてはアンブレラにとって相当ヤバい出来事であった模様。

○風媒の抗ウイルスワクチン

Tウイルスを完全に死滅させる効力を持つ抗ウイルスワクチン。試験管から放出されて外気に触れると、風に乗って運ばれ、世界の隅々にまで行き渡る…という凄まじすぎる効力を持つワクチン。しかも「浄化作戦」の内容を考慮した場合、これは第1作以前の時点で既に開発されていた模様。

今まで「Ⅲ」のアイザックス博士やアリスがワクチンを作るのに必死こいてたのがアホらしくなる。
ちなみにTウイルスのワクチンについてだが、3作目の時点でアリスの血液から完全なワクチンが製造可能であることは明言されている。にもかかわらず、4作目からはそのワクチンについては一切触れられず、最終作でいきなりこんなチートアイテムが出て来たのである。

参考までに、ゲームのバイオハザードシリーズにおいてウイルスの類を世界中に行き渡らせる方法としては、原作『5』でウェスカーがウロボロス・ウイルス入りのミサイルを輸送機から放ち、気流に乗って世界中に拡散させるというものがあった。『6』でも同様の方法でCウイルスを中国に放ってバイオハザードを引き起こし、またガスによるウイルス拡散能力を持つ巨大B.O.W.・ハオス等は数日で世界を滅ぼす事が可能であるとされている。そうまでしてようやく世界をウイルスで壊滅させる事が出来るのである。
それを試験管一本分のワクチンだけで世界中のウイルス感染した生物が死ぬ……とはいくらなんでも無理ありすぎな設定である。
特にラストでアリスがアンデッドの大群の前で試験管を割り、即アンデッドが津波のように倒れていくシーンはとてもシュール。気になる方はチェック。

○浄化作戦

Tウイルスにより人類を滅ぼした後、風媒の抗ウイルスワクチンによりアンデッドを一掃することで、地球を浄化し、アンブレラの幹部のみが暮らせる楽園を地球上に創り出す計画。
早い話が、原作のスペンサーによる「ウェスカー計画」。

今までの長きに渡る戦いはハイブでTウイルス流出が起こったのが原因だったが、計画内容からするにそれが無くとも遅かれ早かれTウイルスによるバイオハザードは起こっていた模様。

◆登場クリーチャー


○ゾンビ/アンデッド
もはやお馴染みの生きた屍。
本作ではアンブレラ社が「浄化作戦」を完遂する為、大量のアンデットを利用して数少ない人類が居住する地域を襲撃させている。
そういった設定からか、シリーズでも最多と言えるアンデッドが登場する。劇中中盤でのビルの屋上から火のついたガソリンを撒いて作り出した炎の滝でアンデットを一掃していくシーンは本作の見どころの1つ。


○ゾンビ犬
毎度お馴染みTウィルスに感染した犬。
今作ではゾンビ化してから何年も経ってるからか、ほぼガイコツ状態。
その為か、劇中勢い余って水に落ちたケルベロスが水中に沈んでいくシーンがある。
ハイブに接近しつつあったアリス一行を始末すべく、駆り出された。
監督曰くアリス一行がケルベロスに追われるシーンは、原作初代にあった冒頭のシーンであるS.T.A.R.S.一行がケルベロスに追われるシーンのオマージュであるとのこと。


○ジュアヴォ
外見は水を吸って膨らんだマジニ(あくまで実写映画版の、である)。
原作ではC-ウイルスで造られたB.O.Wであり、ぶっちゃけ今までのシリーズのマジニ同様、名前だけ借りた別物。
一応複眼であることは原作と同じだが、出番が一瞬なうえマジニと違いその特徴が強調されるようなシーンもないので、初見ではまずジュアヴォに見えないし、わかっていてもジュアヴォには見えないだろう。


○ブラッドショット
本作のリッカー枠。原作ではC-ウイルスによってゾンビ化した人間が突然変異して誕生したクリーチャーだったが、今作ではB.O.Wとして生み出されている。
ジュアヴォに比べれば原作に寄せたデザインとなっていて、その視界はサーモグラフィーのような役割を持ち、周囲の熱源で敵を認識する。


○ポポカリム
原作「5」に登場したコウモリにプラーガを寄生させたB.O.W.。
前作ラストで登場していたB.O.Wと同じクリーチャーとのことだが、そいつは明らかにキぺぺオなのだが、今作では監督が忘れていたのか、結局いつの間にかポポカリムにされていた。
そういった事情もあってか、ポポカリムとして登場しているが、コウモリというよりデーモンのような顔つきで、フォルムのあちこちにキペペオのデザインが組み込まれている。
一応、戦いではクレイモア(地雷)を使って撃破するなど、原作をオマージュしたところはある(原作でも感知式爆弾が有効だった)。


◆余談

前作では文明社会最後の砦となったホワイトハウスで、アリス&ウェスカー、原作主人公達が集結してレッドクイーンとの最終決戦…というところで終わったのだが、今作では何の描写もナシにいきなりホワイトハウスが崩壊した場面から始まる。

前作を知っている視聴者からすれば、「どうしてこうなった」という場面だが、小説版によればホワイトハウスへの攻撃はレッドクイーンではなく、アンブレラ社の女性幹部ダニア・カルドザという人物によるもので、彼女はウェスカーの地位を奪う為にホワイトハウスへクリーチャーの大軍を送り込んでおり*7、ウェスカーはこれに対処すべくアリス達を欺き、利用・処分を目論んでいたのである。

アリス達は戦いの途中ウェスカーの真意に気づくも、原作主人公組は戦いの最中死亡し、追い詰められたアリスだったが、超能力の発動に成功して全てを吹き飛ばすも、結局ウェスカーには逃げられてしまう…というところで、本作はスタートしたのである。

…とまあ、小説版を見てないとわけのわからない話で、これまでも次回作を暗示する終わり方から、唐突な展開でスタートしてきた本シリーズであったが、それでも最低限の描写や説明はあった為、まだフォローできない事もなかったのだが、今作はあまりに描写、説明不足で雑さが目立つ。
本シリーズは小説版を読まないとわからない詳細が結構多いのだが、そもそも小説版なんてかなりコアなファンでもなきゃ見ないだろうしで、尺が足らなかったのかもしれないが、もう少しどうにかならんかったのだろうか…。

◆その後

先述の通り色々と問題点はあれど、ちゃんとシリーズの完結を果たせたのは評価点で、『バイオハザードシリーズ』の映画化権を所有するコンスタンティン・フィルムが製作する実写映画版シリーズはこれで一旦の区切りとなった。
その後新たな実写版として『バイオハザード: ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ』やNetflixで配信されたドラマシリーズなどが公開されたが、そちらも色々と問題点、ツッコミ所が多い。

原作シリーズにおいて滅菌作戦後のラクーンシティの描写は『アウトブレイク』のエンディングで少し映されたくらいであったが、ナンバリング9作品目にあたる『レクイエム』にて崩壊したラクーンシティが遂にメインの舞台の1つとして登場を果たした。
『レクイエム』でもラクーンシティの地下深くに存在する秘密研究所を目指す事となり、抗ウィルス薬*8が物語の重要なアイテムになっていて、『ファイナル』を意識したかのような台詞まで出てくる。オマケにその発言をした人物が味方と罵り合った末、呆気ない殺され方をされる点までも同じである。

追記・修正は全てを終わらせてからお願いします。

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最終更新:2026年08月17日 11:11

*1 本シリーズでアリスが負けたり追い詰められるシーン自体は珍しくなく、強敵相手には第三者の助け舟あって辛勝というのが大半である。演じていたミラ曰く「アリスは強いけど、世界最強ではないわ。私たちはアリスを無敵の存在にはしたくなかった。たとえ勝てないと分かっている相手にも最後まであきらめずに立ち向かうから彼女はヒーローなのよ」と述べている。

*2 この銃はイタリアのArsenal Firearms社からリリースされたAF2011-A1というもの。

*3 元々アイザックスはサイバネティクス技術による人間の更なる進化を研究しているという設定で、不安定なウイルスによる肉体強化を端から信じておらず、自身の得意分野であるサイバネティクス技術によって、超人的な力を得ている。またウイルスで超人的な力を得たにもかかわらず、アリス達に敗北したウェスカーやクローンを見下している。

*4 原作でのアンブレラの長であるスペンサーもウィルスによる肉体強化を行っていなかったが、あちらはウィルスに適合できなかった場合を恐れて投与しなかった。

*5 なお、日本語吹き替え版ではこのようなセリフはなく、別のセリフに置き換えられている。どうしてこうならなかった。

*6 小説版によると、開発したのはマーカスで、それを引き継いで仕上げたのが「Ⅱ」の人物という風に整合性を取った模様

*7 前作でジルを洗脳していた装置「スカラベ」を利用して操っている。

*8 作中では当初ウイルス兵器だと思われていて、抗ウィルス薬であったことが判明したのは終盤の終盤。