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バイオハザード(映画)

登録日:2010/09/13 Mon 04:26:43
更新日:2026/05/09 Sat 12:49:14
所要時間:約 4 分で読めます




この項目では実写版バイオハザードシリーズの第1作目にあたる同名の映画について記述する。


公開日は2002年8月31日(北米は2002年3月15日)

上映時間は100分



ポール・W・S・アンダーソンが監督・脚本を務める実写版シリーズの記念すべき第一作であり、原作ゲームが洋館を舞台としたストーリーだったのに対し、映画版はTウィルスやアンブレラ社等の設定のみを利用した新しいストーリーとなっている。

これ以降も2016年の第6作であるファイナルまで製作される実写バイオシリーズだが、本作や次回作はゾンビ系ホラーとしての色が特に濃いのが特徴。


◆あらすじ

アメリカ中西部にある都市ラクーンシティの地下にある巨大複合企業アンブレラの研究施設「ハイブ」で研究中のTウィルスが漏れ、バイオハザードが発生したため研究所にいた所員は全員死亡した。
アンブレラ社は事故の原因の究明、制御コンピューター「レッドクイーン」をシャットダウンするために特殊部隊を派遣する。
同じ頃、ラクーンシティ郊外にある洋館では記憶喪失に陥った女性アリスが目覚めようとしていた……


◆登場人物

○アリス・アバーナシー(ミラ・ジョヴォヴィッチ)
実写シリーズ全体における主人公。27歳。
洋館のバスルームで記憶喪失の状態で倒れていた女性。
状況すら掴めていない状態で突如現れたアンブレラの特殊部隊に地下研究所ハイブに連れていかれる。
異様に身体能力が高く、クリーチャー相手に壁を使い三角飛び蹴りを行ったことも。

その正体はアンブレラの特殊工作員であり、後述するスペンサーとは偽装結婚し「鏡の館」と呼ばれる洋館にある地下研究所の入り口を夫婦で警備していた。
しかしリサからアンブレラが非人道的な実験を行っている事を聞いたことで、アンブレラを嫌悪するようになり、アンブレラを潰す為にハイブにあるT-ウイルスを持ちだそうとしたが、その計画を盗聴していたスペンサーが金の為にT-ウイルスを先んじて盗み出し、バイオハザードを発生させたことで、計画は破綻。
レッドクイーンによる防衛プログラムによって発生した神経ガスによってアリスは記憶を失ってしまうのだった。

ハイブに蔓延るクリーチャー達を退けながら、記憶も取り戻していき最終的にはマットと共にハイブから生還するのだが…



○マット・アディソン(エリック・メビウス)
ラクーン警察に配属されたばかりの警官(自称)。
洋館の中にいたがアンブレラ特殊部隊にアリスと共にハイブへ連れていかれる。

実際には警官ではなく、環境保護活動家であり妹のリサと共に非人道的な行為を行うアンブレラを告発する為に活動していた。
しかしそのリサから連絡が途絶えてしまった為、警官と偽りハイブの入り口がある洋館に潜入していた。

特殊部隊が全滅する中、リッカーによって腕に傷を負わされながらも、なんとかハイブから生還するが…

ソフト版で吹き替えを務めた宮本充氏は『RV』のパーカー・ルチアーニを担当している。

○スペンサー・パークス(ジェームズ・ピュアフォイ)
洋館とハイブを繋ぐ列車の中に倒れていた男。
彼も記憶喪失であり事態がわからぬままハイブへ連れていかれる。

その正体はアンブレラの特殊工作員であり、アリスとは偽装結婚で夫婦を装い洋館にあるハイブの入り口を警備していた。
しかし彼は私欲の強い男であり、アリスとリサの計画を盗聴して知ったハイブにあるT-ウイルスを彼女達より先に盗んでアンブレラとアリスを裏切り一儲けしようと目論む。
さらに証拠隠滅の為にバイオハザードを発生させ列車で脱出しようとするも、レッドクイーンの防衛プログラムが列車の中まで範囲内だった事は想定外だったようで、散布された神経ガスによりアリス共々記憶を失ってしまう。

記憶を失っている間はアリスを度々気遣うなど優しい男だったのだが、神経ガスの効果が切れ記憶が戻ると、アリス達を裏切り一人列車へと逃走。しかしそこに現れたリッカーに襲われ死亡。
その後追いついたアリス達の前でゾンビ化するが、アリスによって引導を渡された。

地上波版で吹き替えを務めたのは、あのファミパン親父の中の人である。

○ジェームス・P・シェイド(コリン・サーモン)
アンブレラの特殊部隊の隊長である黒人男性。隊員達からは「ワン隊長」と呼ばれている。
冷静な性格で、一番活躍しそうな感じだったが、レーザートラップでサイコロステーキとなってしまう。本作で最も印象的なシーンであろう。
とはいえ、他の隊員達がレーザーでバラされていく中、避けようのない網目のレーザーが来るまで回避に成功していたことから、優れた実力を持っていたのは確かである。


○レイン・オカンポ(ミシェル・ロドリゲス)
アンブレラの特殊部隊の隊員。非常に気が強く、男勝りな性格。
一方で仲間想いであり、仲が良いJ.Dがゾンビの大群に取り込まれていく中でも最後まで見捨てようとせず、アリスとは戦友の様な絆で結ばれていく。

作中では最初にゾンビに噛まれてウイルスに感染してしまう。その後も何度か噛まれてどんどん体調が悪化していき、終盤では抗ウィルス剤を投与するも間に合わず、リッカーと対峙中にゾンビ化。マットによって射殺された。

地上波吹き替え版では某バーローが演じた。


○チャド・カプラン(マーティン・クルーズ)
アンブレラの特殊部隊の隊員。
コンピューター関係のプロでIT担当。原作におけるブラッド・ヴィッカーズ のような性格で、臆病でプレッシャーに弱い。
レッドクイーンをシャットダウンするも、レーザートラップから隊員達と救えなかったり、ロックされたドアの解除に手間取ったりと、至らない点が多い。

それでも終盤スペンサーによってリッカーが迫りくる部屋に閉じ込められたアリス達を救助し、列車まで生き残るもリッカーに襲われ死亡*1


○J.D.サリナス(パスクェール・アリアルディ)
アンブレラの特殊部隊の隊員。隊員の中ではポイントマンを担う。レインと仲が良く、彼女にちょっかいをかける事も。

中盤ゾンビが押し寄せる中、脱出する為にロックされたドアの解除を行うが、そのドアの奥にも大量のゾンビが隔離されており、彼らに襲われて死亡。その後ゾンビ化してレインの前に現れ彼女に噛みつくが、射殺された。


これ以外にも名前が判明していない隊員が3名(内訳:男性2人女性1人)が存在し*2、いずれもレーザートラップによって死亡している。


○リサ・アディソン(ハイケ・マカッシュ)
ハイブに勤務している女性。
実は環境保護活動家でマットの妹であり、アンブレラの暴挙を告発する為、アンブレラに入社してハイブに潜入しアリスとも結託していた。
しかし序盤で発生したバイオハザードに巻き込まれてしまい……


○レッドクイーン(ミカエラ・ディッカー)
アンブレラが開発した人工知能。
ラクーンシティ地下にある研究施設ハイブの全てを制御している。
Tウィルス感染者を外に出さないために施設内を完全にロックしていたが、アンブレラの特殊部隊にシャットダウンされたため、ゾンビを解放してしまう。
ホログラムでは幼女の姿をしているが、これはレッドクイーンを開発したプログラマーの娘をモデルにしたためである。
ホワイトクイーンと呼ばれる妹もいる。

地上波吹き替え版の中身はくぎゅうである



◆登場クリーチャー
ゾンビ
ハロンガスで死亡したハイブ職員がTウィルスに感染してゾンビ化した姿。
新鮮な肉を求めて狭い施設内を所狭しと徘徊している。
知能はないハズだが、今作のゾンビは後の作品のように斧を手に持った個体が登場する(実際に振ったり投げたりはしてこなかったが)。


ケルベロス
ハイブにて実験用に飼育されていたドーベルマンがTウィルスに感染してゾンビ化したもの。ゾンビと比べ運動能力が高い。


リッカー
原作ではゾンビからの突然変異したものでB.O.W.ではないのだが*3、今作ではアンブレラが開発した一種の生物兵器という設定になっており、本作のボス的存在。
長い舌と爪が武器で、新鮮なDNAを摂取することでさらに強力な姿に変異する。

小説版では頭に鉛玉ブチこまれてもしばらくすれば排出→修復しちゃう正真正銘のバケモノ。


◆登場武器

ベレッタ92FS
アイノックス(ステンレス)モデル。
警備員の死体からアリスが拝借し、ゾンビ犬を倒す。


スプリングフィールドM1911A1
名銃ガバメントのスプリングフィールド社製モデル。隊長、レインらのサイドアームで、ベレッタと同じくステンレスモデル。


H&K MP5K
隊員達のメインアーム。K、つまり「クルツ」とはドイツ語で「短い」の意。その名の通り、MP5シリーズで最小のモデル。


H&K G36K
隊長、J.D.のメインアーム。
MP5と同じH&K社製のアサルトライフル。
隊長は銃身下部にグレネードランチャーを装備。


◆シリーズ一覧



◆備考

本作のTV放映の際は高確率で

  • 衛生隊員の首切断
  • サイコロステーキ
  • アリスの陰部

が編集でカットされる。
特にサイコロステーキのシーンは構成上カットできないシーンであり、その都合で不自然に画面の一部分にアップするため違和感が強い。

本作は「鏡の国のアリス」のオマージュが各所にある。

  • 主人公の名前(アリス)
  • ハイブへの入口である洋館の名前が「鏡の館」
  • 徐々に異質な世界に順応していく
  • 鏡の国の女王の名前が「レッドクイーン」 



なお、本作とゲーム本編ではストーリーの直接的なつながりは無いが、印象的なレーザーの仕掛けはゲーム本編に逆輸入され、『バイオハザード4』では類似のレーザートラップが、『バイオハザード アンブレラ・クロニクルズ』にはほぼ同じ部屋が登場する。
また、ゲーム本編にてアンブレラのメインコンピュータ名がレッドクイーンなのも映画版からの逆輸入であり、『アンブレラ・クロニクルズ』でその名前が出てくる。

2022年にはリブートにあたる映画『バイオハザード: ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ』が公開された(北米は2021年)。




追記・修正はバイオハザードから生還してからお願いします。

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最終更新:2026年05月09日 12:49

*1 リッカーによって列車の外に連れ去られ、明確に死亡した描写はないが、製作の話を聞く限りでは死亡したと思われる。続編にも登場していない。

*2 小説版によるとレーザーで指を切られた隊員がヴァンス・ドリュー、胴体を切られたのがアルフォンソ・ワーナー、首を切断された女性隊員がオルガ・ダニロワという名前が記載されている。

*3 後の作品ではB.O.W.として作られた個体も登場する。