htoL#NiQ-ホタルノニッキ-

登録日:2021/03/11 (木曜日) 21:56:32
更新日:2024/11/13 Wed 18:38:28
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廃墟と少女、そして廻る死。



htoL#NiQ-ホタルノニッキ-』(htoL#NiQ: The Firefly Diary)とは、日本一ソフトウェア開発のアクションゲーム。2014年6月19日発売。ハードウェアはPlayStation VitaとWindows。パッケージ版は初回生産分のみで、それ以降は全てダウンロード版販売になっている。
2016年5月19日よりWindows版がSteam経由で購入可能となり、2020年6月2日にはお値段わずか500円となった。
また、2020年4月9日にて、日本一ソフトウェアスマートフォン向けゲームシリーズ「ゲームバラエティー」の一つとして、本作のスマートフォン版が配信されている。

フリーゲームみたいなノリの作品の元祖。同社が「新たな切り口、新たなゲーム性」をテーマに新規IPを創出する企画「NEWBRAND」の第一弾として『ハーレム天国だと思ったらヤンデレ地獄だった。』と共に発表された。
絵本のようなかわいらしい絵柄と、それに似合わぬ陰鬱で残酷な描写、そして多くを語らず想像の余地を残していることが特徴。
本作の流れを汲んで作られたものが『ロゼと黄昏の古城』、本作での背景マップの作成やステージのゲームデザインへの関心が高まった結果企画されたものが『夜廻』であり、「新たな切り口、新たなゲーム性」という試みは成功したと言える。
ただし、「この作品から幼女とに厳しくなった」と言われることがあるがそれは間違い。少なくとも『魔界戦記ディスガイア』の頃にはもうその手法の犠牲者が出ていたので、「この作品から幼女と犬への厳しさが過激化した」と言った方が正しい。

坂本真綾による朗読ムービーによると、本作は2078年6月12日の時点では外の世界で戦争が起こっており、生き残った人々は“穴”と呼ばれる地下施設へ逃げ込み避難していたということになっている。
そして本編の舞台はなんと9999年12月31日*1当然地下施設は廃墟と化しているが、設備は現在も生きている状態である。
プレイヤーはホタルとカゲホタルを操作し、地下施設で目覚めた少女ミオンを導くことになる。


【登場キャラクター】

  • ミオン
廃墟となった地下施設の一室で目を覚ました少女。頭から角のようなものが生えている。
なぜここにいるのか、そして自分が何者なのか、まったくわからない。記憶のカケラという光る双葉を集めることで徐々に過去が明らかになっていくが…。
潰れたり、円盤ノコギリに切られたり、爆死したり、食われたり、頭にキノコが生えたりするが、段差には強く結構な高さから落ちても平気だったりする。
また、死亡シーンは画面に血飛沫が飛び散るだけで欠損等は無く、そこまでグロくはない。ゲーム開始早々に死ぬと分かっててミオンを右に移動させたプレイヤーは数知れず(vita版ではトロフィー取得にも関わってるだけになおさら)

  • ホタル
緑色に発光する何か。基本的にこれを操作してミオンを導くことになる。
ほとんど無敵だがイライラ棒のエリアでは接触すると弾け散る。

  • カゲホタル
紫色に発光する何か。ホタルとは少し遅れて合流する。こっちは完全に無敵。
影の中を自在に動きまわってギミックを解除するのが役目。スイッチやレバーはおろか敵にまで干渉可能で、倒すことはできないものの一部の敵は怯ませることができる。

  • ミオンの両親
記憶のカケラに接触することで見る光景に登場。父親が植物学者で母親がシステム設計士。
二人ともミオンを深く愛していた。だがそれ故に…。

記憶のカケラに接触することで見る光景に登場。室内で飼育されていた。
ミオンの持つウサギのぬいぐるみを気に入っていたようである。

  • 蠢く影
廃墟内部をうろつき、ミオンを襲う影の怪物たちの総称。廃墟が廃墟になる前の世界の住人らしい。
つまりは元人間ということになるはずだが、人型以外の個体も登場する。




追記と修正、そして廻るアニヲタ。

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最終更新:2024年11月13日 18:38

*1 カンストしていて実際はもっと時間が流れているのではないか、という考察も。

*2 プレイヤーからの通称。赤いオーラみたいなものをまとっていることに由来。