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ベルトーゼ(冒険王ビィト)

登録日:2021/03/31 Wed 21:43:41
更新日:2026/07/03 Fri 00:33:00
所要時間:約 9 分で読めます






「星」よりも… 「魔札」よりも…!
オレの心を熱くかきたてるもの…!!

それは…やはり「闘い」なのだ!!

ベルトーゼは、漫画『冒険王ビィト』に登場する魔人(ヴァンデル)の1人。


●目次

【概要】

二つ名は「惨劇の王者」
並外れた闘争心を持ち闘いを渇望する七ツ星魔人。
強者との戦いに何よりの喜びを感じる戦闘狂。

3年前の五ツ星の頃、大陸最強と謳われたゼノン戦士団と激闘を繰り広げ、勝利を収めるも重傷を負った。
ビィトにとっては、この激闘の最中に致命傷を負わされた因縁の相手である。


【人物】

すべて“力ずく”…!
それがオレの“魔人(ヴァンデル)流”だ!!

「惨劇の王者」二つ名に違わず、傲慢不遜・残虐非道・冷酷無比を絵に描いたような魔人。
魔人は基本的に闘争心が強いが、魔人博士ノアからも「魔人の中でも群を抜いている底知れぬ闘争心」と評されている。

強者との戦いを楽しみ勝てれば満足という性格ゆえ、人間・魔人問わず強者を挑発して戦いに持ち込もうとする。
魔人らしく人間への配慮も正々堂々へのこだわりも一切ない。
ゼノン戦士団と戦うためだけに町を攻めたてたり、近くに居たビィトを攻撃することで彼らの隙を作った。

グリニデとの発言から将来有望な者や弱者に対しては寛容(どうでもいい)な場合もあると思われる。
レドウで見かけた駆け出しのビィトを当初「命拾いしたな小僧」と言って見逃そうとした。


恥じる事はない
ここまで戦い抜いたおまえたちへの
敬意は変わらんよ

…褒美をくれてやろう!

絵に描いたような魔人とはいえ、弱い魔人にありがちな人間だからと舐めてかかるような態度は見せない。
自身と死闘を繰り広げたゼノン戦士団の強さを認め、最大限評価*1したうえで殺そうとした。
ビィトに対してその未熟さを咎めると同時にゼノンの実力を賞賛しており、その敬意は嘘ではない。
ゼノン戦士団やビィトとの戦いを通して「致命の一撃を与えても何度でも蘇るヤツら」こそが己の心を惹きつけることに気づき、気に入った人間に対しては本気の一撃を叩きつけることにしている(ようはそれで死ねばよし、生き残れば心を躍らせる強敵だからよしというある意味魔人らしい暴論)。
ゼノン戦士団との戦いが最も楽しかったらしい。

八輝星に関して、魔人博士ノアの助言の影響もあってか単なる昇格だとは捉えていないが、「…"未知"こそ最高の刺激だ……」とむしろ目指している。

◆他の魔人との関係

魔人博士ノアとは友人。
争いを嫌うノアは、対極な考え方ゆえに、時々なぜベルトーゼを友人にしているのか自分で疑問に思うことがある。
ベルトーゼ曰く「オレ達は対極だからこそ、互いに欠落したものを求め、ひかれ合う」とのこと。
もっとも、ベルトーゼが「おまえの恐ろしさを見抜けん奴が阿呆なんだよ」と評価するほどノアの実力が高いことも、両者が付き合えている一因の様子。

グリニデとは周囲から「長年のライバル」と言われてきた仲。
ベルトーゼはグリニデを「知性派を気取ってはいるものの魔人の中では一・二を争う暴力性を秘めている」と評しており、度々彼を挑発しては戦いたがっていた。
一方のグリニデは自分の暴力性を嫌っているためその誘いには乗らず、粗暴なベルトーゼのせいで自分の作戦がかき乱されたり自分の緻密な戦略が低く評価されたりするため毛嫌い。
ベルトーゼと関わるとイラついてクールを欠かざるを得ないため、グリニデにとってある意味天敵と言えるほど相性が悪かった。

天空王バロンとは「武闘派魔人の双璧」と言われてきたが、ベルトーゼが挑んだことがあるのか不明。
バロンは魔人との戦いは極力避けるため、バロンの方から飛んで去ったのかもしれないが。


【戦闘能力】


いや始まりだよ ゼノン…!

オレの求め続けていた…究極の戦いの な!!

ただひたすらに鍛え上げた冥力で体全体を包んで攻撃と防御を一体化させる戦法を得意とする。
ガロニュートヒスタリオら他の七ツ星魔人のような独特な固有能力は使わない。

基礎を鍛え上げているため隙がなく、劇中では「星呑み」という修練法を本人も「奇特な事」と思いつつしていたことも。
体の黒い線のような模様は冥力によるものであり、ベルトーゼ本人が冥力を使い果たすと黒色は一時的に消える(アニメ版2話では灰色に)。

本体よりかなり弱い分身体(ファントム)ですら上位冥撃や魔奥義まで使いこなし、五ツ星・六ツ星魔人相当の強さを誇った。
対峙したビィトは『3年前以上』と戦慄し、製作したノアをして『あれは尋常な強さではなかった』と言わしめ、分身体を倒したビィトの戦いぶりを見る為にわざわざ黒の地平まで赴いたほど。

ベルトーゼ本体はなんらかの事情でキューロック山脈の拠点に座したまま動いていないが、それでも実力は以前より増している。

◆頭脳

戦闘狂だが、力任せに戦う馬鹿ではなく頭脳面も優れている。
こと戦闘においては頭が回り、その鋭さには目を見張るものがある。

  • スレッドが繰り出す見えない攻撃の謎に興味を持ち、あえて受け続けることでその秘密を看破する
  • 旋風の中で姿さえ消すスレッドの最後の一撃は突きと予測し、急所を的確に防御する
  • ビィトが放ったゼノンウィンザードの不完全さをひと目で見抜き、防御にも値しないと判断する
  • ゼノンが肉体そのものを光に変え消費する姿を見て、即座に真似て冥力の次なる力を開く

というように優れた状況判断力を持ち、ベルトーゼの強さの一因となっている。

◆至高の冥力

3年前、ゼノン戦士団との戦いで、ゼノンが最後の手段でまだ制御できない力を解放し、肉体そのものを光に変え消費しながらベルトーゼを圧倒。
冥力の果てにある力に薄々気づきつつもやり方が分からなかったベルトーゼは、ゼノンから学び「自分の肉体そのものを燃焼させてより強大な力の糧とする」冥力の次なる力を開く方法を行う。
肉体が崩壊を始めながらも「この力を制御する方法を戦いの中で見つけ出せばよい」と考え、ゼノンと戦いを再開。
しかし、何者かが全員を空間のひずみに落として各地に散らばったため勝負は水入りとなった。

ゼノンが使ったのは「己自身が天力と化すことで絶大な力を発揮する」至高の天力と呼ばれる力。
これをベルトーゼが見様見真似で冥力で扱ったのが正反対の至高の冥力
ゼノンが消滅しかけたように、もし水入りが入らなかった場合はベルトーゼも消滅する危険性があった。

現在のベルトーゼはこの後遺症なのか長らく本体は動かず分身体(ファントム)で気を紛らわせていたものの、行動を開始して以降はほとんどこの力を制御している。
ベルトーゼが纏った冥力は天撃を弾き飛ばし、エンドワールドで偵察・監視行動をしている熟練のバスター達による強力な天力を纏った才牙による攻撃をもってしても、ベルトーゼが何もしていなくても才牙が逆に砕かれるレベルの冥力が常時発動している。
一方でその防御力はあくまで冥力依存で肉体の防御力そのものが高いわけではないため、天力をほとんど纏っていない直接的な攻撃力のない才牙は、ベルトーゼの冥力の影響を受けず素通りしてベルトーゼを傷つけられるという数少ない欠点もある。

翼の騎士によれば、至高の冥力を突破できるレベルにまで天力を高められればベルトーゼにダメージを与えられるとのこと。

◆技

  • 冥撃(めいげき)獄炎(ごくえん)
ベルトーゼの得意技。炎を放って焼き尽くす。並の人間では消火も難しく「獄炎」の異名がついた。

  • 灼熱(しゃくねつ)冥獄炎(めいごくえん)
上位冥撃。地面から呼び出したマグマのようにたぎる巨大な火球を放つ。
ただし大地の冥力を収束させるまでに若干時間がかかるため、その間に地面に攻撃を加えられるなりすると不発に終わる。

  • ファントムストローク
ベルトーゼの魔奥義。
パンチと共に黒い冥力の炎を圧縮し、冥撃の奔流を放って攻撃する。
分身体のように黒い影が敵を襲うことから命名された。

  • ファントムエクスプロージョン
「ファントムストローク」の全身版。黒い炎を圧縮し解放した奔流をいくつも放つ魔奥義。
3年前、ゼノン戦士団に重傷を負わせた技。

◆技術

  • 星呑み(ほしのみ)
魔人に伝わる修練法で筋力や冥力増幅力を鍛える。
魔人が生まれついてもつ一つ目の星に冥力を封印して蓄え体内に入れておく。その間、見た目では左腕の星が一つ減り、普段より少ない冥力で戦う必要がある。
これにより、限られた冥力を最大限生かせる戦士になるよう修練できるほか、いざ冥力が枯渇するなど追い詰められた時は封印を解いて星が戻ると共に保存しておいた冥力を解放して戦える。
要は「星呑み」を使っている間は、重りをつけて戦っているようなもの。


【配下】

配下の魔物も実力主義で選んでいるらしく基本は少数精鋭。
大量の魔物を用意したのは、最近ではゼノン戦士団との戦いが最後。

ハザン


ベルトーゼの腹心を務める魔物。
ハウンドナイトというハウンドソルジャーの進化系にあたる種。戦闘力・知力いずれも非常に高く、冷徹かつスピーディーに作戦行動をこなす一級品の魔物。ハウンドナイトの特徴として両腕には鋼鉄製のナイフが常に装備されており、これを用いた接近戦を得意とする。

ハザンの場合、ベルトーゼの「足手まといにならぬ剛の者を」という要望で魔賓館がハウンドナイトの戦闘力を強化し作り上げた。5体の鍛え抜かれた魔物ナイトスナイパーを一人かつ無傷で屠るなど、魔人に匹敵する高い戦闘力を誇る。
以前より五ツ星魔人を容易く屠る実力を持つスレッドも「少し前の俺ならその磨き抜かれた高速の戦闘術に翻弄されたはずだ」とハザンの強さを評価しており、ハザンとの戦いには才牙を使う選択をしたほど。

忠義に厚い性格と冷静な頭脳を持ち、動けない主に代わって偵察を行ったこともある。
グリニデを暴れ狂わせたビィト達に“感謝”し凶悪な笑みを浮かべるシャギー館長を見てその本性に戦慄したことも。

凶刃事変後、エンドワールドを監視しているブレーヌフをベルトーゼが襲っている間、ベルトーゼの命令により、ブレーヌフ近くに来た他の者の足止めを命じられ、偶々近くに来ていたビィト戦士団の前に部下のハウンドソルジャーたちと共に現れる。
ビィトの眠りの時間もあって、部下達と共にビィト戦士団を大いに苦戦させるが、部下達の装具の弱点をキッスに見抜かれて形勢逆転。
スレッドに手傷を負わせるも、スレッドの才牙「サイレントグレイブ」に奇襲されて両腕を使えなくなり、自ら引きちぎった右腕を口で咥えて一矢報いようとするも目覚めたビィトの一撃で致命傷を負う。
完全無欠のベルトーゼは配下の魔物など必要とせず、いつも誰にも見えないはるか遠くを見ているような目をしていた」ことを述懐しつつ、そんなベルトーゼに少しでも認められて仕えられたことで、人生に悔いがないことを語りながら死亡した。

(推定)ハウンドソルジャー

鍛え抜かれた精鋭。ブレーヌフの戦いではビィト戦士団の天撃も中々効かず、おおいに苦戦させた。
しかしキッスに身に纏っているマントや手足の装具で天撃や弾丸の威力を抑えていること・マントでは防げない体への直接打撃には弱いことを見抜かれ、全滅した。



【来歴】

◆過去

3年前、大陸一と謳われたゼノン戦士団に「倒した者は、無条件で星一つ」と魔人間にお触れが出され、ベルトーゼは大量の魔物を準備してアンクルスに向かい、ゼノン戦士団と激突。
一進一退の攻防の末不利になるが、彼らを応援するビィトの存在に気づいたベルトーゼはビィトに致命傷を負わせることで、気をとられ隙が出来たゼノン戦士団を全冥力を込めたファントムエクスプロージョンで圧倒。

ビィトの命を助けるために才牙を失うゼノン戦士団に対し、「星呑み」を用いて冥力を補充したベルトーゼは更に優位に立つが、覚悟を決めたゼノンは死を覚悟で自分の体を天力に変えて戦い始める。
これを見て薄々感づいてはいたがやり方が分からなかった“冥力の次のステップ”のやり方に気づけたベルトーゼも同じように肉体を消費して冥力に変える。
自分の体が崩壊をはじめながらも「戦いの中でこの“力”の使い方を見つけ出せば良い」と考え、ゼノンと再び戦い始める。
しかし何者かによってベルトーゼとゼノン戦士団は空間のひずみに落とされて各地に散らばり、勝負は水入りとなった(なおベルトーゼは「何者か」の正体に関してはある程度察している)。

◆レドウ編

金色の博徒キャンバルとの賭けに勝利し、賭けの報酬である城を奪うに飽き足らず、キャンバルをそのまま殺害。
シャギー館長から普段の功績への報酬として魔札を受け取った後、シャギーが大型魔物をグリニデに納品すると聞き、グリニデが「将来有望なヴァンデルバスターの青田刈り」をすると理解。グリニデの元に向かう。

グリニデの狩りの邪魔をすれば、怒った彼と戦えるかもしれないと、レドウでのグリニデの「狩り」に乱入するもグリニデにすかされ、グリニデはビィトの相手をベルトーゼに任せて撤退。


当人はビィトに対し「命拾いしたな小僧…あのまま行けば…おまえたちなど一瞬でバラバラにされたいただろうよ」と言うなど見逃すつもりだったが、ビィトは仇であるベルトーゼを見逃すつもりはなく、勝負を挑まれたベルトーゼはビィトと戦うことに。
才牙を見たことでビィトが「3年前の小僧」だということに思い至るが、ゼノンと違ってエクセリオンブレードやゼノンウィンザードが完璧でないことから失望。

ビィトはベルトーゼに苦戦しながらも、スレッドの援護や途中から「ゼノン」に拘ることなくクラウンシールドを使いこなして倒すが、それは魔人博士ノアに作らせたベルトーゼの分身体。
その報をシャギーから受けると「全くだ。オレのファントムを倒す奴がいるとは、嬉しい限りだな。」と歓喜。

ベルトーゼ本体はなんらかの事情でキューロック山脈の拠点に座したまま動いておらず、分身体がビィトに倒された後は死亡説も流れた。

今度は忘れんようにしよう……
オレがここを動けるようになるまで…
他の魔人に殺されんでくれよ ビィト…!!!

◆黒の地平編(アニメ版)

原作にはないが、アニメ版ではグリニデ死後にハザンからその一報を受ける場面が追加されている。
それを聞くや否や静かに笑い出し、あのグリニデから真の姿を引きずり出し、その上倒したビィトの活躍に対し「七ツ星の魔人をルーキーが倒した」という事実はゼノン戦士団がその名を轟かせた時より遥かに大きなインパクトがあると評し、他の七ツ星の魔人がどう出るか楽しみにしていた。

ますますビィト戦士団から目が離せんな……
次に戦う時を、楽しみにしているぞ。

◆ベカトルテ編

グリニデがビィトに討伐されたことを受けて、シャギー館長から世界中の七ツ星魔人達に「ビィトを殺した者は八輝星に」という親書が届く。
小悪魔ロディーナに七ツ星全員がベカトルテのマニヨン島に招集をかけられたときは、友人の魔人博士ノアに代理として参加を頼んだ。
ビィト争奪戦では、ガロニュートの(不)公平なクジの結果、ヒスタリオに次ぐ4番手となる。

ベカトルテでの1番手ガロニュートの敗死を受け、ベカトルテにゼノン戦士団のクルスがいたことをノアから聞き、ノアに3年前のゼノン戦士団との戦いで起きたことを語った。

◆エンドワールド編

ビィト討伐戦でのヒスタリオ敗北後、拠点にしていたキューロック山脈を離れ動き出す。

キューロック山脈でエンドワールド監視の任をしているバスター協会の隠れ里「ブレーヌフ」に奇襲。
グランシスタ越境監視長のセダーを問い詰めて『天凱宮(てんがいきゅう)』へ行くための方法を聞き出そうとし、奇襲してきたバスターのクラバ、翼の騎士までも退け、ついに天凱宮へ向かう。








「星」よりも… 「魔札」よりも…!
オレの心を熱くかきたてるもの…!!

それは…やはり「追記修正」なのだ!!

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最終更新:2026年07月03日 00:33

*1 戦いの最中に修業のためたまたま力を制限していたことによる幸運の勝利だったことを認めている。彼の発言通りならビィトを利用できなければ途中で力を開放しようがそのままゼノン達に押されてやられていたと思われる