登録日:2011/06/14(火) 17:55:31
更新日:2025/03/19 Wed 20:24:06
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地球から遠く離れた大宇宙、平和の星ピースランド。
その平和も、悪魔の星・ガロガの野望により一瞬にして破られた。
ピースランド壊滅!
安住の地を失ったピースランド星人たちは、ファミリーごとにパンドラカプセルに乗り、
平和の星を求めて流星人間となった。
一方、地球を第2の攻撃目標にしたガロガは、宇宙要塞を建設。
恐獣ミサイルが地球を狙った!
流星人間を乗せたカプセルの1ファミリーだけが地球に漂着。
彼らは新地球人としてガロガ星人と対決した。
そのファミリーの名は――
『流星人間ゾーン』は1973年に放送された特撮番組である。
本作は実写ヒーロー番組がブームのピークを迎えた頃に東宝が満を辞して製作した作品であり、他作品との差別点として、
- 地球を守るヒーローが家族単位
- 兄弟3人が等身大のグループヒーロー
- その内の長男が巨大ヒーローに二段変身
- ミサイルで怪獣を送り込む侵略者
といった要素がある。
しかし、本作最大の特徴は、
であろう。
本作では
ゴジラや東宝怪獣が出演することが大きな売りとなっており、ゴジラが準レギュラー、さらに
ガイガンや
キングギドラが登場した。
ヒーロー番組に出演ということで、ある意味ゴジラのヒーロー・アイドル化がピークを迎えた作品とも言える。
本作はさらにスタッフ面では『
ゴジラシリーズ』の監督経験者である
本多猪四郎氏や福田純氏、特技でも当時のゴジラ作品の特技担当の
中野昭慶氏を起用するなどかなり豪華なスタッフであった。
しかし、それでも人気は一定止まりであり2クールで終了となった。
縦軸は当時の基準で見てもユルユルで、
最終回は特に何でもない回であることや、輪投げ勝負をするヒーローと怪獣、妙におかしいガロガの作戦などネタ要素でも取り上げられることのある作品である。
主題歌は子門真人氏が担当しており、なかなか熱い名曲。
【登場人物】
地球に逃げて来たピースランドの一家。家族構成は長男の光、長女の蛍、次男の明、両親の陽一郎と月子、祖父の雷太。
ガロガの侵略に対しゾーンファミリーとして戦う。基本的には3兄弟が変身して前線で戦い、両親と祖父は司令や後方支援、メカニックを担当する。
地球での協力者にはたまたま巻き込まれた城タケル、怪獣王ゴジラがいる。
光が変身するヒーローで、彼だけ
巨大化能力がある。
巨大化してからは流星プロトンビームや流星ミサイルマイトなどの
必殺技を駆使して戦う。
流星ミサイルマイトは光線技が主流の巨大ヒーローにあって、両腕からミサイルを撃ちまくる豪快な技である。
後半からの掛け声は『
ウルトラマンエース』(納谷悟朗、中曽根雅夫)のものが使用されている。
デザインを担当した岡迫亘弘は、プロデューサーの衛藤公彦から「
ウルトラマンに似たもの」と依頼されていた。
そのためかウルトラマンエースに似た顔である。
長女の蛍と次男の明が変身した姿。蛍は16歳の高校生なので、羞恥プレイと言えるだろう。
基本的にはガロガの工作員や戦闘員との戦闘を担当、巨大戦の際にはスモーキーという戦闘機で援護をする。
放送開始当初は、途中からゾーンエンジェルも巨大化する案があったらしく、胸の模様が異なり、ミサイルマイトを装備したデザイン画が残っているが、結局巨大化することはなかった。
ゲスト出演となった我らが怪獣王。約月に1回のペースで、計5回登場した。基本的にはゾーンファイターがピンチの時や、何かしら変身できない時に登場する。かなりの強さで、出てきた時は敵を撃破する時が多い。このゴジラの着ぐるみは『
ゴジラ対メガロ』のもの。必殺技は「放射能熱線」。放射能熱線は初登場時には白煙を口から放出していたが、それ以降では従来の劇場版のゴジラと同様に背びれの発光と青い光線がオプチカルで描かれるようになった。
サブタイトルはゴジラが敵として登場すると誤解するものも存在する。
宇宙の侵略者で、恐獣という怪獣兵器と、工作員による作戦が主力。ボスのゴールドガロガなど色によって階級が区別されている。侵略兵器である恐獣はデザインとしてはウルトラマンAの
超獣に近い。
また、ガイガンやキングギドラもどういう経緯なのかは分からないが使役している(作中では恐獣名義)。行う作戦は突っ込みどころが多い。
ピースランドからの移住者は、追記・修正をよろしくお願いします。
- 「銀河をジャンプ」?「宇宙を走り」!? -- 名無しさん (2014-02-08 11:18:05)
- ↑かっけぇ主題歌なんだからこまけぇ事ぁいいんだよ! -- 名無しさん (2014-02-08 11:22:34)
- ゾーンエンジェルから滲み出る微かなエロス -- 名無しさん (2014-02-08 11:23:44)
- ぶっちゃけ知名度なんてメガロマンに比べるとry -- 名無しさん (2014-02-08 11:38:59)
- キッズステーションで見たけど誰だよ輪投げで決着つけるなんて言ったやつ 展開は割と普通の特撮じゃねーかこれ。我呂我不動産は擁護できないけどな! -- 名無しさん (2014-02-24 11:14:19)
- この番組で「人非人」という言葉を覚えた -- 名無しさん (2014-02-24 12:59:45)
- ↑3どう考えてもメガロマンの方が(ry -- 名無しさん (2014-03-18 18:40:28)
- キングギドラの扱いに、涙した…。ゾーンファイター、やりすぎです。 -- 名無しさん (2014-05-10 20:11:19)
- ↑着ぐるみも痛みが激しくてキングギドラからしたら仕事納めだからね -- 名無しさん (2014-06-07 12:49:48)
- 対ガイガンのときからヨレヨレだったもんなぁ… -- 名無しさん (2014-06-07 12:58:49)
- 「めくら」とか「よわし」とかのセリフをこの頃は普通に言ってるね、今では放送できないかも -- 名無しさん (2015-11-22 18:56:33)
- そういやゾーンファイターの必殺技が途中からミサイルマイトからプロトンビームに変わったけどなんか事情があったのかね? -- 名無しさん (2016-09-01 01:53:13)
- まさか東宝DVDコレクションで、この作品が廉価版で手に入るようになったとはw -- 名無しさん (2016-12-24 21:50:26)
- 故・納谷さんの名前が間違っていたのが気になって、その他色々含めて編集してしまいました。問題があれば前のバージョンに戻してくだされば~。 -- 名無しさん (2016-12-24 23:02:06)
- この作品のゴジラはやけに動きが軽快 -- 名無しさん (2016-12-24 23:10:27)
- ↑4 プロトンビームは最初から主題歌にうたわれてるし、特に深い事情はないだろう。しかしこの作品、たまにおかしな展開はあるもののまともな話の方が多いのに、ネタ的な部分とゴジラが出演してるという点だけで語られがちなのが悲しい -- 名無しさん (2017-09-07 10:50:17)
- ↑確かにゾーンは、輪投げとかの展開だけで評価されてるところありますよね。実際見てみるとゾーンエンジェルのボーイフレンドが実はガロガだったとかみたいなシリアスな展開も多いのに… -- 名無しさん (2018-12-01 20:56:50)
- つかゴジラがいる星を侵略に来るガロガバラン星人は最初から詰んでね? -- 名無しさん (2020-01-16 14:55:40)
- とにかくテレビ特撮でもゴジラを拝めるのが当時は胸アツだった! -- 名無しさん (2020-05-29 12:41:45)
- ゴジラSPのワンシーンでゾーンファミリーの姿があったな -- 名無しさん (2021-05-22 10:58:45)
- 輪投げの回、怪獣に対してゾーンファイターが「帰るんだ!帰れ!」って地球語(ここ重要)で話してるんだよなあ。 -- 名無しさん (2023-04-03 19:20:29)
- 今リメイクを試みたらゴジラと感応できる一族(三枝未希より効率的に)として伝奇的に描かれるだろうか -- 名無しさん (2023-04-03 19:30:35)
- ↑6ゾーンエンジェルのボーイフレンドは、ZATの上野隊員であり、ヒューマン2号。 -- 名無しさん (2023-05-17 10:35:14)
- ゾーンマーカーチェンジは、賛否分かれそう… -- 名無しさん (2023-05-30 10:46:30)
- 今だったらエンジェルとジュニアも巨大化しそう -- 名無しさん (2024-06-22 12:01:11)
- ↑実際、番組が延長したらエンジェルも巨大化する予定だったそうな。 -- 名無しさん (2025-02-24 09:45:07)
最終更新:2025年03月19日 20:24