登録日:2021/04/05 (月曜日) 00:06:10
更新日:2024/04/11 Thu 13:25:54
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小陽ちゃん 昔あんなにバカにしてたのに今は小陽ちゃんがぼっちだね
【人物】
ノリ、マキという女子と共に、
南さんとグループを作って行動している女子高生。電車通学をしている。
クラスは3-4で、2年生の時は
もこっちと同じクラス。
1年生の時はサチと南さん、
真子、
ゆりでグループを作っていた。
もこっちとは特に接点は無いが、もこっちがゆりや
ネモ達と行動しているのを目撃していて
ぼっちではなくなった事は認識している。
髪型は黒のセミロングで、体育の時などには
ツインテールにしている時もある。
過去の回想を見ると、南さんやゆりとは同じ中学校だったようだ。
外見の最大の特徴はノリとマキもそうだが顔に描かれているのが口だけで、目が描かれていない事。
もちろん、これは漫画的表現であるが彼女らのグループはもこっち達や
うっちーのグループと比べてもグループ内でも裏ではお互いに悪口のネタにするなど関係が薄く、それを現しているものと思われる。
グループの中では南さんのことを気に入っており、自分の話に乗って悪口を言う様子を見て「小陽ちゃんいいわー」と面白がっている。
グループの他の三人と同じように人の悪口や陰口を好む性格で、待ち合わせの時間を守るなどきちんとしている所はしているが、はっきり言って性格はかなり悪い。
グループの中では、最初に話題を提供して会話をスタートさせる役が多い模様。
しかし、この会話のスターターであるという所がポイントで、実はサチは他の三人に話題を振って三人が悪口を話すように誘導し、三人が悪口で盛り上がっている様子を見てそれを楽しんでいるのである。
夏休みに集まった時には南さんを誘導してマキの彼氏の悪口を言わせ、189話では
二木さんの悪口を言わせようと話を振っている事から意図的な事は明らか。
決して人の悪口を言わない真子の事はつまらないと思っており、南さんの事を気に入っているのも簡単に話に乗って思い通りに悪口を言うのを面白がっているだけに過ぎない。
当然、友情とは程遠いもので、言うなれば単なるオモチャのようなものと言ってもいいかもしれない。
普段は他の三人に悪口を言わせて楽しんでいるが、内心では相当なもので夏休みに勉強会をした時にサチ以外が遅れた時には遅れたメンバーはもちろん、写真が送られて来ただけでその場にいないマキの彼氏にまで悪口を言い並べており、歪んでいると言ってもおかしくない。
おかしな所が見えても根は善人な「わたモテ」の登場人物ではかなり珍しい部類である。
南さんを更正させたがっている真子からはグループの様子を「環境も悪い」と思われている。
うっちーのグループのかよはサチ、ノリ、マキを「あんなに性格悪かったっけ」と言っており、以前はここまでではなかったようだが真相は今の所は不明。
喪188で初めて目がはっきり描かれるようになった。鋭い目つきをしており、目にはハイライトが入っておらず、冷徹な印象を受ける。
【作中の動向】
99話で、南さんと一緒に真子を探して
トイレに行っていたのが初登場。
それから、ちょこちょこと南さんと同じグループの人物として登場するが、扱いはほぼ
モブキャラであった。
122話の
クラス替えの場面でノリ、マキと一緒に名前が判明。
この辺りから、グループの関係の稀薄さや性格の悪さが少しずつ表に出ていく事になる。
遠足では、
岡田さんともめて一人で行動するはめになった南さんと出会ったが、積極的に誘おうとはせずにノリの「ファストパス切れるよ」という言葉であっさり立ち去ってしまう。
その後は他の二人とクラスで孤立してしまい、お昼を一緒に食べる人がいない南さんをバカにしている描写が増えていき、夏休みに勉強会で集まった時に一人で待たされた時にはマキから送られて来た彼氏とのツーショット写真を
「うっざ…」と言い捨て、
高三の夏休みに付き合い始めるとかバカじゃない?彼氏ブサイクだし
ていうか小陽ちゃん自分から勉強しようって誘ってきたのに先に来てないとかムカつく…
ファミレスなんかで一人で待ってたらぼっちに見えるじゃん
暑くて外じゃ待てないしノリもまこっちも何遅刻してんの?
全ての方向に向かって悪口を並べ立てた。
さらに、マキの彼氏の容姿をネタに真子に話を振るが真子は悪口に乗らないために「つまらない」と退屈そうにしていたが、後から来た南さんは簡単に話に乗って悪口を連発。
それを見て満足そうにする様子に、読者に大きく「かなりやばい奴」という印象を与えた。
二学期になっても相変わらずだったが、ある時から南さんはグループから離れて行動する事が多くなる。
実は、南さんは週に一回三家さんと一緒にお昼を食べていたのたが、三家さんの作る地獄料理に耐えきれなくなり、いつも一人でお昼を食べている
二木さんに目を付けてお昼を食べるようになっていたのだ。
サチはそんな南さんを何故かやたら気にするようになり、ある時、いつもなら南さんがお昼を食べに来るはずの日にわざと外に食べに行って南さんを困らせてやろうという意地の悪いイタズラを仕掛けようとしたが、南さんは二木さんと一緒だったのでうまくいかず。
さらに、放課後には二木さんとその
ゲーム仲間と一緒にゲーセンに行ってしまう。
前にも一度ゲーセンにいるのを見ていたので、ノリとマキを連れてゲーセンに行ったサチが見たのは、自分達以外と何気に楽しそうにしている南さんだった。
南さんも、自分に向けられた視線に気付き、ふと目をやるとそこにいたのは真っ黒く大きな目が浮かび、冷たい笑みを浮かべたサチの姿だった。
私達は行くけどついてくる?そのキモい奴らと一緒にいたかったらいいけど
南さんに自分達と来るか二木さん達と来るか迫り、後ろでいつもの感じで騒ぐ二人に小さく「うるせぇな」と呟き、思わず黙ってしまった南さんに「早くして」と促して自分達のグループに連れ戻してしまった。
それから、場所を移してマキに先ほどの暴言を「二日目で」とか「小陽ちゃんに嘘をつかれて」などと言いながら両手で顔を隠して泣きながら謝罪するが、実は嘘泣きで隣にいた南さんにまるでうまくいったと言わんばかりに邪悪な笑みを見せた。
とりあえず謝罪もあった事で会話が戻り、最近サチが南さんが来なくてイラついてたと言われて「私小陽ちゃん大好き人間だから」と返したりして、一応和やかな雰囲気になったかと思われた。
しかし、グループはここからとんでもない修羅場に突入してしまう
ノリがたまたま同じ店で勉強していた美保、
風夏、
ゆうちゃんを見つけ、「佐々木さんってめっちゃヤリマンらしい」といつもの調子で悪口を言い始めるが、南さんは
「今あいつらの悪口ってひがみっぽくてダサくない?」と感じて話に乗って来ない。
南さんは、今誰かの悪口を言うよりも二木さん達が今自分の事をどう思っているかのほうが気になっていたのだった。
すると、サチが
「小陽ちゃんといた二結びの子もモテそうだったね」と二木さんを話題にし始めた。
あの女の子が作った楽園に勝手に入ってきて
さらに、まるで南さんが二木さんのグループの邪魔をして鬱陶しがられているかのような事を言うサチ。
しかし……
南さんはサチの邪推を否定し、二木さんを庇ったのである。
そんなに付き合い長いの?最近友達になったばかりでしょ?
小陽ちゃんが一番バカにしてたじゃん あいつらのこと
あんなのと仲良くするとか自分のこと下げすぎじゃない?
それならと、二木さんのゲーム仲間に矛先を向けるが、やはり南さんは「別に仲良くないし」と言うだけで話に乗らず悪口も言おうとしない。
ついには南さんからサチを否定する言葉まで飛び出し、他の二人も「さすがに小陽ちゃんにカラみすぎじゃない?」と言われてしまう。
それを聞いて少し黙っていたサチだったが、一言小さく呟く。
その言葉に三人は気付かず、話題は南さんが
オタク男子の誰かを狙っているという冗談に移っていたが、それを嫌がった南さんは話題を変えようとする。
しかし、そこでとんでもない大ポカをやらかしてしまう。
何と、いつも裏で呼んでいた癖で、表では絶対言ってはいけない身内の悪口を言ってしまったのだ。
当然マキは怒り、サチは思わず吹き出してしまう。
笑いを堪えきれずに爆笑するサチにもマキの怒りは向き、さらにノリはマキの側に付いて二人を非難し始める。
すると、何とサチは夏休みに集まった時にノリも一緒に悪口を言っていた事を暴露し始めた。
あれ?小陽ちゃんほどじゃないけどノリも一緒に悪口言わなかった?
そう言うと、サチは
携帯を取り出して実は夏休みの時の会話を録音していたと言い出した。
慌てるノリを尻目に再生しようとするサチ。
すると、
つーかあれあんた達に言わされただけだし私思ってないし!
思わず本当の事を言ってしまった。
すると、しばらく黙っていたマキが席を立ち、
三人に絶交を宣言して帰ってしまい、ノリも席を立つと、
サチも裏でいつも小陽ちゃんのことバカにしてるからね
捨て台詞を残して帰り、グループはあっけなく崩壊してしまった。
サチと二人残された南さんは、どうしてあんな事をしたのかサチに尋ねる。
小陽ちゃんのせいで笑っちゃったんだからしょうがないじゃん
どうせなら文化祭終わるくらいまでキープしたかったけど
言うだけ言ったサチの顔からは、再び目が消えており、南さんを残して立ち去って行った。
その後ぼっちになったが黒木姉弟が利用している学校の陰であるぼっち用スペースで食事を取っていたら同じく昼食を取りに来た智貴と遭遇。
会話を始めるものの智貴の反応の薄さのあまり、智貴の心理の深読みを始めてしまい冷淡にしているつもりがいつの間にか
智貴争奪レースに参戦してしまっていた。
智貴からしたら周囲の女性が
姉、
ちんシス、
ヤンキーと皆ぶっとんだ属性持ちでうんざり気味だったが、
サチについてはそのような属性はなく、また彼にとっては姉を含めた「やべー奴ら」の集まりと思っている3-5ではなかったため智貴は塩対応ではなく普通に接しており
さらにサチもべたではあるものの天気の話など同性には露わにする棘を一切見せることはなく、まんざらでもない様子である。
智貴争奪レースへ参加したサチの運命は如何に。
その後南さんと和解した。正面切って悪口を言い合うという、ある意味では対等ながらも歪過ぎる関係となって…だが。
仲直りの条件としてそこで彼女が要求した事は二木さんを連れてこない事、オタクどもとつるまない事という独占的なものであったのも、彼女の南さんへの想いが見て取れる。
和解寸前にも「小陽ちゃんより上じゃないと嫌」というなど、人と対等な立場を取れないという意味では彼女もコミュ障と言えるだろう。
そんな彼女も真子とゆりとは「別にいいか」と認めている。
前述の通り仲直りの条件に「二木さんを連れてこない」というものがあったが、南さんがそれを忘れて呼んでしまった事から、二木さんとも交流する事になった。
二木さんのように人に合わせられないタイプの人間は嫌いだと、いつものように冷徹に悪口を言おうとするが、マイペースとおバカに振り回されてペースを乱され、突っ込みに回らざるをえないという、「ポンコツ悪女」とでもいう一面を見せる事になってしまった。
【その他】
南さんのグループの崩壊が描かれた188話と189話は、簡単に崩れ去る人間関係のリアルさと、今までモブ同然だったキャラに目が入る事で一気にストーリーのメインになるという秀逸な漫画的表現で、アプリのコメントが揃って1000を越えるなど大きな反響を呼んだ。
サチの顔に目が入った188話は、まさかこう来るとは思わなかった読者も多かったようで「わたモテがホラーになった」という声まであったほど。
サチがグループから離れて行く南さんを気にしていたのは、結局は自分の思い通りになる存在が勝手に離れていくのが面白くなかっただけで、やはりそれは友情と言うにはあまりに薄いものだろうと思われていた。
189話のラストで、再びサチの顔から目が消えたのは読者から見てだけではなく、南さんからも「モブ=友達でも何でもないただ同じ学校に通っている人」になったという事だと思われる。
その後、和解寸前に再び目が戻る事も含めて…。
因みに南さん、サチとそれまでつるんでいたノリとマキだがこの二人も人間性はサチと同レベルで、それまで散々人の悪口ばかり言っていたにもかかわらず、自分(含む身内)が言われた途端怒る態度に同情の余地はない。
というか、ノリはマキの彼氏のことをマキのいない場で「アゴ」と呼んでおり、南さんがマキの彼氏を「アゴ」と呼んだ(=グループ崩壊のキッカケを作った)のはノリが原因である。最後の捨て台詞も全部サチが悪いと言わんばかりのもので、責任逃れをしているとしか思えない。
言ってしまえば同族嫌悪であり、遅かれ早かれこのグループが崩壊するのは必然だったといえる。
サチの顔について18巻の特装版に付いて来た小冊子に「もしもこっちが南さんのグループに入ったら」というifストーリーが載っているが、そこでもこっちに「表情めちゃくちゃ怖いんだよな」と言われている。
ちなみに、こちらではもこっちの失言がきっかけでグループは崩壊してしまっている。
20巻の特装版で判明する事だがこの世界線でも南さんとは和解している。
だがもこっちはそれを見て、ただ一言悪態を述べるというオチであり、ギャグマンガとは思えない重々しい結果に終わっている。
追記・修正お願いします。
- 生々しいゲス -- 名無しさん (2021-04-05 01:14:52)
- 喪188と189はわたモテの底知れなさを改めて感じた回だったなあ。 -- 名無しさん (2021-04-05 10:16:37)
- わたモテは目の表現が凄まじい -- 名無しさん (2021-04-05 15:15:09)
- ルックスはわたモテの中でもTOP5に入ると思う。冷たい雰囲気をしたつり目美人と言った感じ。同じ「美人」枠である加藤さんや風夏とまた違った魅力があると思う。てか、(漫画だからとはいえ)何気に原幕は顔面偏差値高いな…。まあ性格は悪そのものと言っていいんだが。 -- 名無しさん (2021-04-05 19:53:38)
- ↑18巻の特典でもこっちから「特徴ない顔整形してこい」って毒吐かれてるから作品的にはそうでもないっぽい 黒目でかいから目は大きく見えるかも -- 名無しさん (2021-04-06 01:36:24)
- ↑とはいえ、表情がめちゃくちゃ怖いとも言われてるんだよな。普段はあまり特徴はないが、キレるとオーラが出るタイプなのかもしれん -- 名無しさん (2021-04-06 02:06:36)
- 一人で待たされた時の全方位悪口からして、高校生にして既に世の中の全てを怨んでるようなタイプなんだな…性根の悪さもあるかもしれんが、小学中学ぐらいに、あるいは家庭環境で、何もかもに絶望するような原因があったのかもな -- 名無しさん (2021-04-06 10:16:52)
- ↑2 どうかな…? あれはパラレルワールドだし、作者としてはあれを描いた時点ではまだサチの顔の設定は固まってなかった可能性があるから、本編とは関係ないと思う。何にせよ、デザインから見て十分に「美人」と言っていいと思う。 -- 名無しさん (2021-04-06 19:29:42)
- ↑2 >何もかもに絶望するような原因 なるほど、それは面白い見方だな…。それだと、サチとキバ子を主人公としたスピンオフが作れそうだな。まあ、自分としては単純に元から性格が悪い方に賭ける。こいつは生まれついての悪だッ! -- 名無しさん (2021-04-06 19:42:00)
- この子を浄化できるとしたらキバ子だけなんだろうな。もこっちやゆうちゃんや二木さんでも無理だろう。 -- 名無しさん (2021-04-07 14:16:38)
- 喪189を最後に退場する、再登場したとしてもモブとしてのみになると予想してる人が結構いるな…。あり得るとは思うがどうかな…? 作者は結構予想を裏切ってくるからな…。 -- 名無しさん (2021-04-07 21:44:29)
- ↑ 喪190 -- 名無しさん (2021-04-23 15:09:19)
- ↑ 喪190でも引き続き登場してたね。キバ子(&二木さん)によるサチ救済編もあると思いたいわ。 -- 名無しさん (2021-04-23 15:11:20)
- 最新話で智貴とフラグががが -- 名無しさん (2021-06-05 22:01:58)
- ↑即ちこみさんに絡まれること確実と言う・・w -- 名無しさん (2021-06-06 12:13:25)
- ↑3 サチ救済編あったな。キバ子の成長もがっつり描かれたし、ほんと最近のわたもては目が離せない -- 名無しさん (2021-06-06 12:27:00)
- モブどころか準レギュラー確定? -- 名無しさん (2021-06-24 19:32:48)
- 最後の【その他】にあるキバ子に対する思いとか結果的に間違ってるから修正しても -- 名無しさん (2021-09-07 05:53:45)
- キバ子に対する感情が色んな見方ができて面白い。不器用な友情かそれとも歪んだ独占欲かあるいはその両方か -- 名無しさん (2022-01-12 19:06:18)
- なんやこのクソみたいな推測主観だらけの文章… -- 名無しさん (2022-07-10 11:22:38)
- 握力12kgは衝撃的だった -- 名無しさん (2022-07-30 05:55:39)
- 「智貴争奪レースに参戦してしまっていた」サチキバ派の俺の中ではしてないのでしてない、黙れ -- 名無しさん (2023-01-03 01:01:55)
- てか「その他」の部分ほんとに酷いな、読解力皆無やんけ -- 名無しさん (2023-01-03 01:03:22)
- 単行本のおまけifを除いてもこっちと直接の全く絡みがないんだよね お互いゲスな妄想するしもこっちの話盗み聞きしてキバ子にドヤ顔で披露したり意外と気が合いそうな気はする -- 名無しさん (2023-07-22 19:12:05)
- 決して性格が良い訳ではないけどノリマキと違って性根が腐ってるわけじゃない、キバ子に対して下に見てたのは事実だろうけど歪んだ友情を持ってるだけで義のある人間だと思うよ -- 名無しさん (2024-04-11 13:25:54)
最終更新:2024年04月11日 13:25