GR2(テレビドラマ版)

登録日:2021/05/19 (水曜日) 21:14:04
更新日:2023/02/12 Sun 22:13:09
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頑張れ頑張れGR2!

ほれほれ、さすがのジャイアントロボも、GR2の前にはお手上げじゃわい!

出典:(1、2)ジャイアントロボ/東映/第16話「怪ロボットGR2」/1968年1月24日放送
出典:(3、4)ジャイアントロボ/東映/第19話「アンドロメダ宇宙人メトロスリー」/1968年2月12日放送


『GR2』とは、横山光輝氏原作の作品『ジャイアントロボ』に登場する怪ロボット。
ここでは1967年に放送されたテレビドラマ版に登場したものを記載する。


【概要】

地球侵略を狙うBF団が造り上げた怪ロボット。
身長:35メートル
体重:500トン


第16話「怪ロボットGR2」、第19話「アンドロメダ宇宙人メトロスリー」に登場し、二度に渡ってジャイアントロボと激戦を展開した。
名前の「GR2」とは「ジャイアント(G)ロボ(R)2号(2)」の略称。

頭部以外はジャイアントロボと全く同じ形状をしているが、こちらは全身真っ黒なボディをしており、頭の三日月状の角が特徴。
ジャイアントロボと同等、もしくはそれ以上のパワーを持つ。
最初はBF団の科学者ドクター・スネーク、二回目はギロチン帝王配下の宇宙人メトロスリーに操られて破壊活動を行った。
初代はドクター・スネークのトランク型の装置でコントロールされ、二代目はメトロスリーの円盤の機械でコントロールされている。
原作漫画では海戦用だったが、こちらでは特にそのような設定はない模様。

主な武器は頭の角で、ロケット噴射で飛ばして攻撃するほか、接近戦では頭に装着した状態で刃物のように振り回して戦う。
また、右手をロケット噴射で飛ばす事ができ、地中を自在に移動して神出鬼没に出現する。
二代目は新たに目からレーザー光線を発射できるようになり、角だけでなく頭部を飛ばしてジャイアントロボの首を角で挟んで切断しようとした。
ちなみに、飛ばした角は戻して装着するのではなく、また新しく生えてくる。

弱点はジャイアントロボと同じくコントロール装置からの指令に忠実な事で、初代はドクター・スネークの最後の「逃げろ」という命令を実行しようとして戦闘よりそちらを優先してしまった。
二台目は新しい武器を装備した影響なのか、かなり装甲が弱くなっていてジャイアントロボに簡単にパーツを引きちぎられてしまっていた。


【活躍】
◆怪ロボットGR2

ユニコーンスイス支部では、BF団の怪しい動きを察知してその動向を探っていたが、突然レーダーが使えなくなってしまう。
すると、突然モニターにBF団の科学者ドクター・スネークが現れてスイス支部の全滅、さらにユニコーン全滅作戦の始まりを宣言。
その言葉通りに何者かにスイス支部が襲われて全滅し、続いてローマ、カイロ、ボンベイ、シンガポール、香港、そして台湾支部が破壊されてしまった。
まず、各地のレーダー監視所が破壊されていた事から日本支部も警戒を強める。

そんな時、レーダー監視所所長の坪山新平の子供達から母親が病気という知らせが入り、坪山は病院に駆け付けるが、実はこれはドクター・スネークの罠であり、家族を人質にしてレーダー監視所の場所を教えるように脅迫。
脅迫に屈した坪山はレーダー監視所の場所を教えてしまい、レーダー監視所は怪ロボット「GR2」に襲撃される。
レーダー監視所を警備していた大作が呼んだジャイアントロボと戦闘になり、ジャイアントロボと同等の力で互角の戦いを展開するが、空中からのロケット弾を受けてGR2は撤退する。

すると、ドクター・スネークは今度はあえてレーダーを破壊せずにカモフラージュに使い、レーダー監視所を占拠してGR2のコントロール装置を設置。
GR2をコントロールして東京を破壊しようと画策。警備のためにやって来た南も不意打ちで捕らえてしまう。

一方、作戦の都合で待機になった大作はマリーと坪山の妻のお見舞いに行くが、息子に今寝た所だからまた来て欲しいと言われるが、帰り際に妙な事を言われる。

テケスタだよ?

テケスタ……?

ほら、君がいつも言うテケスタさ!

意味不明な言葉に不思議に思いながら外に出た二人だったが、そこでマリーがひらめく。

わかったわ、テケスタ!下から言ってみて、U7!

テケスタ……タ…ス…ケ…テ……。はっ!

実は、息子が大作に自分達がBF団に囚われている事を教え、助けを求める暗号だったのだ。
すぐに二人が坪山の家族を救出するが、東京の街にGR2が出現して暴れ出し、ジャイアントロボとの対決に突入する。

レーダー監視所ではドクター・スネークが戦いの様子を観戦していたが、隙を突いて南が坪山を救出してコントロール装置を破壊してドクター・スネークを射殺。
GR2はコントロール装置を破壊された事で弱体化し、頭部にメガトンパンチを受けて倒れ、ドクター・スネークの最後の命令である「逃げろ」という指示を守ろうとしてジャイアントロボの胸ミサイルを付けられた状態で地面に潜って大爆発。
坪山一家やレーダー監視所は無事に守られたのだった。


◆アンドロメダ宇宙人メトロスリー

奥多摩に謎の円盤が着陸し、調査のために大作と南が向かう事になった。
その頃、二人組のハンターが偶然円盤を見つけて中に入り、倒れていた宇宙人を発見。
宇宙人は助けに来てくれた事にお礼を言うと、二人に「一つ食べるだけで地球人なら少なくとも一年間は何も食べずに生きられる」と言って不思議な食べ物を差し出した。
宇宙人が口にしたのを見た二人が食べると、あっという間に体が緑色に変色して固まってしまった。

その後、大作と南がやって来て円盤に侵入すると、またもあの宇宙人が出現。
やはり助けに来てくれた事にお礼を言い、例の食べ物を差し出す。
二人が食べようとした所で通信機が鳴り、南が外に出ていくと、宇宙人はギロチン帝王逮捕のためにアンドロメダ宇宙警察から派遣された「メトロスリー」と名乗って協力を申し出る。
連絡を受けた東支部長は充分注意したうえで連れてくるように指示する。

外に出るとBF団が待ち受けており、メトロスリーの引き渡しを要求。
すると、メトロスリーが額の目から重力増加光線を浴びせて撃退し、何とかメトロスリーを日本支部に連れていく事に成功する。
すっかりメトロスリーを信用した南だったが、マリーは以前にもブラックダイヤに一杯食わされていた事から不審の目を向ける。

すると、円盤がBF団に奪われたという連絡が入るが、メトロスリーはあえて円盤を残して奪わせ、その行方を突き止めてギロチン帝王の居場所を探るという策であったと語り、大作達は早速行動に移る。
しかし、皆が出ていった後でメトロスリーがジャイアントロボに重力増加光線を浴びせてしまい、円盤の中のBF団員に連絡を取る。
実は、全ては日本支部に入り込んでジャイアントロボを動けなくするための芝居であり、メトロスリーはギロチン帝王の配下だったのだ。
大作達と共に円盤の着陸地点にやって来たメトロスリーは偵察に出るふりをして円盤に戻り、包囲させると正体を現して重力増加光線を浴びせ、GR2を出現させて暴れさせる。

日本支部では、マリーが重力増加光線を浴びせられた隊員やジャイアントロボを発見し、メトロスリーが敵であると確信。
すぐに円盤に向かうと、ライフルでメトロスリーの額の目を狙撃して重力増加光線を解除する。
解放された大作はすぐにジャイアントロボを出動させると、円盤で逃げようとするメトロスリーを追跡する。

外では、再び二体のロボットが互角の戦いを展開。
GR2は新たな武器である目からのレーザー光線や、頭部を飛ばして角でジャイアントロボの首を切断しようと攻め立てる。
しかし、ジャイアントロボには通じず、左腕と頭をもぎ取られて行動不能になった所にパンチを受けて上半身も吹き飛ばされてしまう。
そして、バラバラになった所にレーザー光線を受けて爆発。
メトロスリーも円盤の爆発に巻き込まれて死に、ギロチン帝王の恐るべき策略は防がれたのだった。


【関連】

◆ドクター・スネーク

出典:ジャイアントロボ/東映/第16話「怪ロボットGR2」/1968年1月24日放送

このユニコーンスイス支部はまもなく一人残らず全滅する!

これはまずBF団の、ユニコーン全滅作戦の始まりじゃ!それではサイナラ!

演:加地健太郎

BF団のNo.1の科学者を自称する怪人物。
顔の左半分がケロイド状になっており、鷲鼻が特徴。
頭に装着した金属製の鉢金で右目を隠している。
「ユニコーン全滅作戦」を指揮してGR2を操り、世界各地のユニコーン支部を破壊して回った。
日本のレーダー監視所の所長である坪山新平の家族を人質にしてレーダーを破壊しようとしたり、それが失敗するとレーダー監視所を占拠してそこからGR2を操って東京を攻撃した。

あえてレーダーを破壊せずに占拠する事でカモフラージュに使うなど科学者らしく知恵の働く人物だが、作戦が順調にいった事で油断してGR2とジャイアントロボの戦いを観戦する事に夢中になりすぎてしまい、その隙を突かれてコントロール装置を破壊されて南と坪山との銃撃戦の末に射殺された。

GR2とジャイアントロボの戦いを、部下達とまるでプロレス観戦のように盛り上がりながら見る様子はなかなか和やかで微笑ましい。


◆メトロスリー

出典:ジャイアントロボ/東映/第19話「アンドロメダ宇宙人メトロスリー」/1968年2月12日放送

分かったか!私はギロチン帝王の、最も忠実な部下なのだ!

演:乙黒一

宇宙から円盤に乗ってやって来た宇宙人。
青い体色にメロンのように白い網目模様が入っており、額にもう一つの目を持っている。
ギロチン帝王を逮捕するためにアンドロメダ宇宙警察から派遣された、地球人の味方を名乗ってユニコーンに協力を申し出る。
額の目から地球の5倍もの重力を浴びせてあらゆるものを行動不能にしてしまう「重力増加光線」を発射する。

その正体はギロチン帝王の部下であり、ユニコーン日本支部に侵入してジャイアントロボを行動不能にしようとする刺客。
人間に怪しい宇宙食を食べさせて人形のように固め、円盤の中に飾るという悪趣味な趣味を持つ。

大作達をまんまと罠にはめてジャイアントロボを行動不能にし、GR2を出現させて暴れさせるが、マリーに額の目を狙撃されて重力を解除されてしまう。
円盤に逃げ込んでGR2に街を破壊させようとするが、追ってきた大作と戦闘になって誤って円盤の機械を誤射してしまい、GR2が倒された後に円盤の爆発に巻き込まれて死亡した。


【その他】

ドクター・スネークを演じているのは、『仮面ライダースーパー1』の悪魔元帥役などで知られる加地健太郎氏。



わかったわ、イセウシュキイツ!下から言ってみて、Wiki篭り!

イセウシュキイツ……ツ…イ…キ…シュ…ウ…セ…イ……。はっ!

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最終更新:2023年02月12日 22:13