ナイト(SSSS.DYNAZENON)

登録日:2021/05/29 Sat 08:14:59
更新日:2025/04/21 Mon 08:19:19
所要時間:約 7 分で読めます





じゃあナイトくん、がんばってきてください!


ええ。それが使命ですから。

出典:SSSS.DYNAZENON、第7回、21年4月2日~6月18日まで放送、TRIGGER、
「DYNAZENON」製作委員会、©円谷プロ ©2021 TRIGGER・雨宮哲/「DYNAZENON」製作委員会

ナイトは、アニメ『SSSS.DYNAZENON』の登場人物。

■概要


SSSS.DYNAZENON』第7回から登場。
紫色の巨人グリッドナイトに変身する能力を持つ男。

自身のサポートを担当する2代目「グリッドナイト同盟」なるチームを組んでおり、世界をあらゆる怪獣の脅威から守るために活動している。

『SSSS.DYNAZENON』では詳しい背景は語られていないが、十中八九『SSSS.GRIDMAN』に登場した、新条アカネの手でオートインテリジェンス怪獣として創られ、様々な体験を経てヒーローに目覚めたアンチ成長した姿
と、思われていだが、後にその通りでもあるということにもなった
以下、その体で述べる。

■人物

左目を髪で隠し、青い右目を露出している。
前作ラストの流れならば隠している左目はアンチ元来の赤色のはずだが、今作では一度も見せていないので正確なところは分からない。

アンチと比べると身長が格段と伸びて、声も低めになった。
また、犬食いしかできなかったアンチと違って軽食をちゃんと食べている。
アンチの衣装と同じ炎のような模様のあるスーツを正しく着込み、腰には丸鋸の代わりにグリッドナイトキャリバーのようなを帯びている…など、サムライ・キャリバーへのリスペクトと思しき姿をしている。

グリッドマンを倒すことを使命とし、狂犬のような性格だった前作とは打って変わって、2代目に対しては敬語かつ丁寧な物腰で接する。
……といっても2代目以外には基本的に厳しく接し、特に2代目に手を出そうものなら静かに怒る様子は、さながら過保護な騎士

怪獣についての豊富な知識を持ち、「迷わず倒すべき存在」と考えている。一方で、怪獣の生け捕り・管理を申し出たガウマを一度は受け入れたこと、怪獣に心があることを懸念した「確かに心を持つ怪獣もいる」「だが錯覚もある」「俺には分かる」と忠告したことなど、穏便かつ柔軟な対応を取ることが多い。かつて自分も心を持つ怪獣だった経験からだろうか。
周囲に自身の事情は明かしておらず、怪獣の説明をして「なんでそんなことが分かるんだ?怪獣でもないのに」と言われたときは2代目共々神妙な顔をしていた。

ここまで書くとちゃんと成長している…といった感じだが、
2代目がガウマ隊に出そうとした協力の提案を拒否したり、2代目に軽いノリで触れたガウマの手を握りつぶさんばかりの勢いで掴んで「気安く触るな」と凄むなど、根の荒っぽい性格も見え隠れする。
第8回ではで「(怪獣を絶対に見つけられる方法が)ある」と言って蓬に食いつかれたあと「見つかるまで探す」と答えるなど、成長した分だけポンコツな一面も目立つようになった。
また、刀が横に長いせいで、歩道橋で振り向く際に柵に当たってカーンと鳴らすシーンもあり、キャリバーの悪いところまで継承した感がある。

さらに、ボイスドラマの第8.8回では、蓬が「お二人はどういう関係なんですか?」と尋ねて2代目が「どういう関係に見えますか?」と返した会話の中で、
  • 答えあぐねて「然るべき関係」と答えた蓬を何かが折れそうになるほど絞める
    • 「調子に乗るなよ麻中蓬…」
  • 自分も回答を促されたので「俺たちは…グリッドナイト同盟です。」と周知の事実を答える。
  • そして「なんですか?同盟って」と尋ねた蓬を再び何かが折れそうになるほど絞める
    • 「事実を言ったまでだ…」
  • 散々絞めておきながら「怒っていない」と主張する。
  • 答えたくなくなった蓬に「2代目はお前と話したがっている」と返答を求める。
  • つい「女性が主導権握っているカップルみたいな感じ」と答えた蓬をまた何かが折れそうになるほど絞める
    • 「ふざけるなよ麻中蓬…」
  • 2代目の突然の早口に「…ぶっ壊れてんなこの人」と漏らした蓬をもう一度何かが折れそうになるほど絞める
    • 「口が過ぎるぞ…」
  • 会話の端々で「ん…」と僅かな相槌を漏らしたり、絞める時にかなり声を出しながら力んだりしている。

…といった感じで絶妙なコミュ症っぷり理不尽な暴力と割と正論をこれでもかと披露している。
あの荒れていたアンチが社会通念と情緒を手に入れた姿…と思えばむしろ喜ばしいのかもしれないが……。


■戦闘能力

ガウマ「あの紫のやつと関係があるのか?」

ナイト「あれは俺自身だ。」

蓬「えっ…それって…アレになってた…変身してたってことですか?」
ちせ「ゎぁ…もう趣味の世界じゃん…」

紫色の巨人グリッドナイトに姿を変えて怪獣と戦う。
変身後の容姿は『SSSS.GRIDMAN』の頃と変わっていないが、元の声が若干低いのも相まって、変身中の声はどことなくグリッドマンに近づいたようにも感じられる。

多彩な飛び道具を持ち、華麗なアクロバットや蹴りを多用したスピード重視の戦闘を行う。
ただし、グリッドナイトでいられる時間には制限があり、エネルギー配分に気を遣う必要がある。この点は怪獣時代と同様。

より詳細な情報はグリッドナイトを参照。


■活躍

第6回~第7回

「怪獣の出現する世界の不安定な境界」からやってきた。
ダイナレックスとブルバインの戦いの最中、空からグリッドナイトに変身して参戦。ブルバインを退却に追い込み、その流れでダイナレックスにも攻撃を仕掛けたが、グリッドナイト自身のエネルギー切れでその場を去った。
その後、海ほたるに来ていたガウマ隊に接触し、協力を持ちかけたが、その場ではガウマに拒絶されてしまった。
翌日、再び暴れ始めたブルバインと応戦に来たダイナゼノンを見て、「見極めは付いた」と判断したナイトも変身し、2代目は残り一発のフィクサービームを使用してダイナゼノンの脚を修復。
ダイナゼノンとのコンビネーションにより、ビッグブレードストライクとナイトサーキュラーエンドの合わせ技で撃破した。
その後はモーターボートで去っていった。

第8回

第7回限りのゲストキャラ…なんてことはなく再び2代目と共に登場。
怪獣ザイオーンを捕獲していたガウマ隊の前に現れ、怪獣について解説。ザイオーンを処分するよう促したが、ガウマが一旦管理することとなった。
翌日、街中で蓬と遭遇し、逃げ出したザイオーンを一緒に探すことになる。
市街地で暴れだしたザイオーン相手に、グリッドナイトに合わせてダイナソルジャーが変形したダイナミックキャノンを構え、最終的にダイナミックファイヤーで撃破した。
最後はガウマに重い戒めの腹パンを決め、去っていった。

ボイスドラマ第8.8回では蓬との捜索中に2代目に出くわし、会話したエピソードが描かれている。
よくあの会話の後で共闘できたものである。


グリッドマン ユニバース

グリッドマンが怪獣ドムギランに苦戦している時、2代目の操る戦艦サウンドラスに乗って登場。
前回に倒したディモルガンをはるかに上回る強さのドムギランに対して新世紀中学生も参加しての総力戦となり、ナイトもダイナレックスと合体してカイゼルグリッドナイトとなりフルパワーグリッドマンと共闘。
TV版のそれぞれ最強形態の共演が前菜に過ぎないのがこの映画のすごいところ
だがそれでもドムギランのパワーとタフネスに圧倒されるも立ち上がり、空中で武器を交換してキャリバーでドムギランを滅多切りにした。
そのままフルパワーグリッドマンとともにダブルパワーフィニッシュでついにドムギランを撃破。

だが地上に降りて息をついた一瞬の隙に「もう一人のグリッドナイト」が現れてグリッドマンを強襲。まさかの自分とまったく同じ姿の相手が現れたことに驚愕するも、そのままグリッドマンやダイナレックスもろとも消滅してしまった。

そして直後に現れたのは子供の姿のままのアンチ。
つまりSSSS.DYNAZENONのグリッドナイト(ナイト)とSSSS.GRIDMANのグリッドナイト(アンチ)は別人物であることが確定した。

だが終盤に消滅していたSSSS.DYNAZENON世界が復活すると、別世界の同一人物であるナイトとアンチが同期し、アンチはナイトの姿へと成長。

戦いの後、生みの親である新条アカネの元に立ったナイトの手にはアクセプターが装着され、左目は赤く輝くオッドアイとなっており、二人の人物が一人となったことを示していた。

■余談

  • 「グリッドナイト同盟」の名前の由来は言うまでもなくグリッドマン同盟と思われる。
  • グリッドナイト同盟が登場した第7回からOP映像の一部が変わっており、序盤のガウマ隊が映る場面で二人のカットが追加されている。
    また、一瞬しか映らないもののナイトが2代目と相合傘をしている場面がある。
    これを2018年の冬コミで販売されたSSSS.GRIDMANのスタッフ本に収録された漫画の「アンチが怪獣少女に傘を差してあげながらどこかに歩いていく」シーンと重ねると感慨深いものがある。
  • Twitchの配信での雨宮監督曰く、二人の登場はシリーズ中盤でのテコ入れ……という体の展開らしい。
    実際、前作との直接の繋がりが一切示されていなかった世界に彼らが登場したことは視聴者を大きく驚かせた。
  • 同配信によれば、キャラクターデザイン上は「新人なのに生意気な感じ」「ちゃんとしたスーツを着ているが社会人一年目」が意識されたイメージとのこと。
    キャリバーへのリスペクト説を前述したが、そのキャリバーはスーツの前をだらしなく開けているのでピチっとしているナイトは尚更新人っぽい。
  • 本作におけるグリッドナイトは、怪獣を倒す際には海の沖や、街から上空高く離れた場所で怪獣が爆発するように配慮して街に被害を出さないようにしている。かつて、いつも怪獣に踏み潰されそうになっている一般人の代表から「お前達が暴れるせいで犠牲になる人が出る」と言われた際に「足元を気にしていては戦えない」と冷たくあしらっていた事を思うと、いかに彼の戦いへの考え方が変わっているかがよく分かる。
  • 先述の通り本編では前作との繋がりは言及されていないが、ゲーム『戦姫絶唱シンフォギアXD UNLIMITED』とのコラボイベント『合体戦姫ダイナギア』では『SSSS.GRIDMAN』の「グリッドナイト(アンチ)」と『SSSS.DYNAZENON』の「ナイト」が同一人物としっかり明言されている。パラレルとはいえ、監修漏れでなければ公式で同一認定されたと言ってもいいかもしれない。



ナイト「麻中蓬、一緒に項目を完全なものにするぞ。」
蓬「えっ?何か項目を仕上げる方法があるんですか?」
ナイト「完成するまで追記修正する。」
蓬「」
ナイト「完成するまで追記修正する。」
蓬「ハイ」

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • SSSS.DYNAZENON
  • ナイト
  • グリッドナイト
  • アンチ
  • グリッドナイト同盟
  • 怪獣
  • ヒーロー
  • 騎士
  • 剣士
  • 鈴村健一
  • ネタバレ項目
  • 成長
  • さてはアンチだなオメー
  • GRIDMAN UNIVERSE
  • グリッドマン ユニバース
最終更新:2025年04月21日 08:19
添付ファイル