登録日:2023/04/03 Mon 00:31:14
更新日:2025/03/06 Thu 18:15:27
所要時間:約 5 分で読めます
このドラマはフィクションであり 登場する人物・場所・団体・学校等の 名称はすべて架空のものです |
ひとりじゃ無理でも、君となら。
君の熱い想いが、再び、ヒーローを呼んだ。
『グリッドマン ユニバース』とは2023年3月24日に公開されたGRIDMAN UNIVERSEの映画であり、グリッドマンシリーズ初の劇場作品である。
監督は雨宮哲。
脚本は
長谷川圭一と雨宮哲が共同で執筆した。
【概要】
『SSSS.GRIDMAN』と『SSSS.DYNAZENON』、それぞれの続編にしてクロスオーバー作品。
本放送版の『SSSS.DYNAZENON』
最終回後、「NEXT GRIDMANUNIVERSE GRIDMAN×DYNAZENON」として表示されており、
『DYNAZENON』の制作期間中にはすでに原案プロットがあったようで、キャスト陣にも映画かはともかくクロスオーバー作品をやることは聞かされていたとのこと。
タイトルの『グリッドマン ユニバース』は、『SSSS.DYNAZENON』の際にグリッドマンシリーズであることがわかるように円谷プロからの要請で付けられた、
『GRIDMAN UNIVERSE』というシリーズ名に意味を持たせたかったため、そのまま映画のタイトルに採用された。
企画当初は全体のストーリーは映画用の
オリジナルキャラクターを中心に展開するものが提案され、
ダイナゼノン世界にグリッドマン勢がやってくるタイプの案もあった。
しかし、物語が新キャラクターの掘り下げに時間をかけすぎ、裕太や蓬たちの活躍が描けなかったためこちらは没。
次に
響裕太の告白を始めとしたテレビシリーズで拾いきれなかった要素もあったため、こちらを物語の骨格にする案。
こちらは正式採用されたが、当初は裕太と六花の間に入るゲストヒロインが存在していた。
しかし、TRIGGER内でのブレインストーミングを経てシナリオの方向性が大幅に変更されることとなり、
結果的にグリッドマン ユニバースの謎に迫りつつお祭り的な要素モリモリなストーリー構成となった。
作中描写やエンディングクレジットで描写されるシリーズを追ったファン程驚くその展開は必見。
また、そのあまりのモリモリ具合に
一人前の
ラーメンを頼んだら大盛りになってトッピング全部乗せになってチャーハンと餃子10個が付いてきた!というくらいボリューム満点の映画でした!
という
濱田龍臣氏による応援コメント等を基に
「
予告で明かされていたダイナレックスのシーンやフルパワーグリッドマンとカイゼルグリッドナイトの共闘がラーメンの具や前菜」
などと例えられることも。特報も本予告映像も「いい意味で予告詐欺」ともっぱらの評判。
なお、これらの経緯から『
電光超人グリッドマン』の要素が薄くなったため、
目に見える範囲の小ネタという形で要素が作中に散りばめられることになったが、コアなファンからは「テーマ面では『電光超人』も重要」という意見もちらほら。
いずれにせよ、グリッドマンシリーズを深く知っているほど楽しめる映画であることについては議論の余地はないだろう。
業績面でも大成功であり、公開後3日間で観客動員数10.3万人、興行収入1.6億円のロケットスタートを記録。
その人気の高さから急遽全国のTOHOシネマズで応援上映が実施され、大きな盛り上がりを見せた。
これに合わせて応援上映用の前説ムービーも新規製作されており、ちせがルールを観客に解説してコールの練習を呼びかける内容となっている。
キャストトークと撮影会付きの応援上映も開催され、オンラインチケットが予約開始後5分と経たずに瞬殺されるほどの大盛況であった。
雨宮監督曰く「需要があれば更なる特別企画も検討する」とのことであったが、後にMX4Dでの上映と、新たに3週に渡って劇場入場者特典の配布がなされた。
最終的に8月3日のTOHOシネマズ川崎上映分をもって終映。4ヶ月と少しというロングラン興行となった。
10月25日にBD/DVDが発売された。
【あらすじ】
──── 2019年、夏
2年生に進級し、六花と別のクラスになった裕太は彼女への告白を決意する。
そんな平和になった世界で過ごす彼らの日常は再び現れた怪獣によって崩れ去る。
突如現れたグリッドマンは語りかける。
「この世界のバランスが崩れようとしている」
やがて真紅の強竜ダイナレックスや、グリッドマンの協力者である新世紀中学生、
そして別世界の住人、
麻中蓬たちも裕太の前に次々と現れ、裕太たちの非日常が始まった。
2つの日常が交差するとき、世界に新たなる非日常が生まれる
【主な登場人物】
SSSS.GRIDMAN
「裕太、再び私と戦ってくれるのか?」
CV:
緑川光
アレクシスとの戦いの後、裕太と分離してハイパーワールドに戻ったはずだが、
新たな危機を迎えたツツジ台に再び新世紀中学生らと共に現れ、裕太と一体化して怪獣と戦う。
裕太との再会直後は『電光超人』の時の姿だったが、裕太と再び一体化するにあたって、
『SSSS.GRIDMAN』での戦いを通して彼に適応した姿だとして、本編同様にプライマルファイターの姿になった。
本編で自分が憑依していた影響で、裕太本人にその間の記憶がないことについては思うところがあるようで……
今回の映画では、意外にも今まで深掘りされなかったグリッドマンの内面に関する掘り下げがなされている。
グリッドマンが持つ創造力と合体能力を極限まで拡張したその果てに、彼そのものが宇宙と化してしまった状態。
多くの人間と触れ合い、その想像力が高まったグリッドマンは、いつしか宇宙を生み出す能力を得た。
『SSSS.GRIDMAN』の最終話以降、裕太から2ヶ月間の生活や記憶を奪ってしまったという負い目を感じていたグリッドマンは、
自らの記憶を元に
『裕太ではない少年が5000年前のミイラから復活した男と共にドラゴン型のロボットに乗って戦う世界』を始め、
数多くの世界と、そしてその世界に存在する怪獣を創り出していた。
グリッドマンが生み出した怪獣たちの活動によって発生した膨大なカオスブリンガーは一つの存在として実体化し、グリッドマンをハッキング。
その合体能力を悪用してグリッドマンが創造したもの以外も含む全ての宇宙を彼の体内に取り込ませた。
作中での異変は宇宙の収束によるビッグクランチが原因だと考えられていたが、
その実態はグリッドマンユニバースの内部で『SSSS.DYNAZENON』の世界を筆頭に、グリッドマンの合体能力を悪用して各宇宙が重なり合わされたことが原因であった。
- ツツジ台でのグリッドマンの戦いと、グリッドマン同盟の紡ぐ日々。そして神の物語の、映し鏡とでもいうべき世界(コミカライズ版SSSS.GRIDMAN)
- 繰り返される時間の中で奮戦するグリッドマン同盟と、もう一人の神との出会いと別れが紡がれた世界(SSSS.GRIDMAN NOVELIZATIONS)
- サムライ・キャリバーが手にしている刀・トレイルカタナソードの一本を託された、装甲をまとい戦う少女の世界(SSSS.GRIDMAN 姫とサムライ)
- 新世紀中学生の面々が紡ぐ個性豊かな日常を記した、温かな日記の世界(SSSS.GRIDMAN 新世紀中学生日記)
- 人間を怪獣化させる病はびこる戦国時代で、グリッドマンが奮戦した世界(戦国グリッドマン)
- 怪獣の力でアプリゲームに取り込まれた六花が、四人の執事と過ごす世界(SSSS.GRIDMAN 新世紀中学生の執事カフェ)
- グリッドマンと合流する前、ひょんなことからアイドルの少女と同居することになったヴィットの物語と、人間と魔族が争いを続ける国でボラーが冒険を繰り広げた世界(小説 SSSS.GRIDMAN ANOTHER LOAD)
- 正義感溢れる地球防衛軍の少女の想いが生み出した、新たなグリッドマンの白銀の鎧にまつわる逸話の世界(ダイアクロン VS. グリッドマン)
- 選ばれなかった男と、ヒーローを求めたとある少女が創造した怪獣による、時の流れに消え去った使命と救済の世界(グリッドマン・ドグマ)
- ダイナゼノンとグリッドナイトの自主訓練がカオスに巻き込まれた、闘志あふれる世界(グリッドナイトファイト)
- 巨大ロボットの戦いに魅せられた人々の情動が生んだ怪獣の終わりなき世界で、ダイナゼノンとガウマ隊が繰り広げた夢幻のクロニクルの世界(SSSS.DYNAZENON CHRONICLE)
GRIDMAN UNIVERSEとして様々なメディアでこれまで展開されてきたこれらの物語の全てが、
『あと少しで生まれようとする直前で惜しくも弾けて消えてしまった世界』も含めてグリッドマンの体内に取り込まれていたのである。
■グリッドマン同盟
「俺、六花に告白しようと思う」
CV:広瀬裕也
ツツジ台高校2年B組。
『SSSS.GRIDMAN』の間は、「裕太に
憑依し、自分を“響裕太”だと思い込んだグリッドマン」が裕太として振る舞っていた影響で、
グリッドマンが去った現在ではその頃のおよそ二ヵ月間の記憶は裕太本人にはなく、
新条アカネのことも覚えていないが、
かつて自分がグリッドマンと一体化し、彼と共に怪獣と戦っていたということについては受け入れている。
その二ヶ月間と高校2年生になるまでの間で、六花との仲は縮まったものの恋愛的な意味での進展はなく、学園祭で告白しようと決意する。
遅い。ピーク過ぎてる
今回の映画によって、ついに「グリッドマンが憑依していない状態の本物の裕太」の人物像が掘り下げられることとなったが、
怪獣出現に際して、グリッドマンと一体化していない状態でも一も二も無くジャンクがあったという所に向かって飛び出していく、
(話は聞いていたとはいえ)初対面のグリッドマンからの要請に応え、即座に彼と一体化して怪獣と戦うことを決意するなど、
本編の裕太(=グリッドマン)と変わらない…どころかそれ以上のナチュラルボーンヒーロー気質に、視聴者の多くが度肝を抜かれることになった。
頭光の国あるいは郷秀樹
「まだ16歳だし、世界終わったら困る」
CV:宮本侑芽
ツツジ台高校2年F組。
内海と共に、ほとんどのツツジ台の人々が忘れたかつての戦いと、この世界を創った新条アカネ…親友の記憶を保持しており、
忘れてしまった人たちに知ってもらいたいと、学園祭でのクラスの出し物が演劇に決まった事をきっかけに、
グリッドマンやアカネを題材にした演劇を上演しようと脚本を担当することを決める。
裕太、内海との関係は『SSSS.GRIDMAN』終盤の頃とあまり変わっておらず、気安い友人関係を続けているが、裕太と恋愛的な意味での進展はない様子。
予告では六花が「裕太」と名前で叫ぶシーンがあったが、映画でも基本的には本編と同じく「響君」と呼んでいる。
そして最近、大学生の彼氏ができたというウワサが……
「やっぱり、また裕太なのか」
CV:斉藤壮馬
ツツジ台高校2年F組。
グリッドマンが分離し、本物の裕太が目を覚ましてからも親友として付き合っていたようだが、文理選択で裕太とクラスは分かれてしまい、現在は六花と同じクラス。
文化祭の出し物の演劇では六花と共に脚本を担当。
怪獣との派手なバトルシーンを重んじているため、アカネの描写に力を注ぐ六花と時に意見が食い違うことになるが、
激しく意見を戦わせつつ、劇の上演に向けて奔走することになる。
相変わらずのウルトラシリーズの大ファンで、今回の事態の説明にも比較的早く理解を示している。
■新世紀中学生
CV:高橋良輔
CV:松風雅也
新世紀中学生の面々。
世界の危機に再びツツジ台に訪れる。
基本的に本編と変わらない風貌だが、マックスは髪の毛を切ってさっぱりしている。
また、ヴィットは白兵戦用のブリッツボウガンを初披露している。
■グリッドマン同盟の関係者
「君たち、変わんないねえ」
CV:新谷真弓
読んで字の如く六花のママ。
顔なじみの裕太や内海はもちろん、新世紀中学生やガウマ隊の面々も受け入れ、
後者に関しては寝泊まりする場がない彼らをまとめて家に泊まらせるなど、相変わらず面倒見がよい人。
■ツツジ台高校
「何度も言うけど、リアリティがない」
CV:
三森すずこ
六花のクラスメイト。
はっす共々、かつてのグリッドマンとアレクシスの戦いや新条アカネに関する記憶を失っているため、
六花の書いた台本のアカネの設定について「(才色兼備のクラスの人気者だが実は怪獣騒ぎの犯人であり、更にこの世界の神様でもあるとか盛りすぎで)リアリティがない」とダメ出しすることも。
「フィクションなんて、多少カオスな方がおもろいぜ」
CV:
鬼頭明里
六花やなみこたちとの仲は相変わらずで、常にマスクを着けていて口元が分からないのもそのまま。
配信者としての動画配信も続けており、企業案件も来ているなど順調な模様。
大学進学の予定もないため、ある意味作中で充実している一人。
アカネの部分を削除しツツジ台に迷い込んだ「ガウマ隊」の設定を入れた台本に対しては、
要素が増えて六花の伝えたいことがブレてる気がするという裕太に対し、「フィクションなんて、多少カオスなほうがおもろいぜ」と面白がっていた。
『SSSS.GRIDMAN』のメディアミックス作品で、「実は(異性として)内海が気になっている」ことが語られていたが、
本作では二人で待ち合せたり、配信の予定を内海が把握しているなど、じれったい裕太・六花とは対照的に関係はかなり進んでいる様子。緑成分も増えてるし。
なお、基本的には六花・なみこと一緒に行動していたり、内海と一緒にいる場面が印象的なために勘違いした人も多かったようだが、
彼女は文系クラスなので、六花たちではなく裕太のクラスメートである。
SSSS.DYNAZENON
脚本の長谷川氏も言及しているように、『DYNAZENON』組は殆どが本編で物語が完結していることと、
今回『GRIDMAN』サイドの掘り下げがあることもあり出番的にはゲスト寄りだが、その分要所要所で見せ場があり、
立ち位置的には前作主人公チームのようなものとなっている。
■ガウマ隊
「ガウマさんに言いたいこと、いっぱいあった気がしたのに……」
CV:榎木淳弥
かつて偶然蘇ったミイラとロボットに乗って彼女ができた別の世界を救った『SSSS.DYNAZENON』の主人公の1人。
最終決戦の後、 ガウマとちゃんとお別れできなかったことを悔やみ続けている。
夢芽との交際は現在も続いており、なかなか進展していない裕太たちに(中の人曰くの)恋愛マウントをとったりすることも。
初登場時、テーブル席なのに二人で隣り合って座っていたりとかなりイチャイチャしており、恋愛偏差値が高いと言われたりも。
あとお前らは裕太と六花が頑張って乗り越えたものを軽々超えるな
「私たち、なんか迷い込んじゃったんですかね?」
CV:若山詩音
蓬と共に別世界から迷い込んだ高校生。
キャスト陣にもツッコまれているが、戦いを経て過去を乗り越え彼氏ができたこともあってか、TV本編時と比べて非常にテンションが高い。
六花に蓬との関係を聞かれて食い気味に「付き合ってます」と返すなど、彼との関係は順調らしく、
劇中の描写から、おそらく本編とのテンションの違いは概ね蓬との交際が要因だと察したファンからは
『恋愛怪獣浮かれポンチ』のあだ名が付けられた。
予告で流れたとある台詞が鑑賞前後で全く違う印象になると話題
最終決戦時は蓬に
まさかのことをした。
蓬「逆なんだけど!」
「俺今、就活中だから。大丈夫」
CV:梅原裕一郎
最も意外な場所からツツジ台に迷い込んだ34歳男性。『SSSS.DYNAZENON』の総集編映画を見ていない人たちを困惑させた
無事に就職したはずだったが、現在就活中とのこと。髪型も最終回のオールバックからマッシュルームカットに戻っている。
状況的には本編と大差ないが、精神的には成長しており、家に戻れない危機的状況にもあっさり順応していた。
六花ママには気に入られたようで買い物を手伝ったりも。
「私は保護者です!」
CV:安済知佳
身体的にはあまり変わっていないが、髪型が三つ編みではなく二つ結びになっている他、
金色のエクステを始めとして、ファッションにゴルドバーンを意識したものが増え、彼女の『友達』への変わらぬ想いを感じられる。
自らの生き方を見出したためか、最年少ながら精神的には大きく成長している。
ハイパーワールド等の説明も受けたが、やっぱりさっぱり理解できなかった様子。
画力はかなり高い。
■グリッドナイト同盟
「お前を倒すのは、俺の宿命だからな」
CV:
鈴村健一
「出番ですよナイトくん!」
CV:高橋花林
ドムギランに苦戦するグリッドマンに空中戦艦でパサルートを通って加勢する。
激戦の末、なんとかドムギランを倒すが……
SSSS.DYNAZENONでは結局アンチたちとの繋がりが不明なままだったが……
「お前がグリッドマンを救え、響裕太」
CV:鈴村健一
「君たちは事実ばかりを信じているわけじゃない」
CV:高橋花林
『SSSS.GRIDMAN』の最終回で出会って以後のアンチと怪獣少女アノシラス。
ドムギランに勝利したグリッドマンを突如《もう一人のグリッドナイト》が襲って、グリッドマンが消えダイナゼノン組が元の世界に帰された後に登場。
姿は二人とも『SSSS.GRIDMAN』の時とほぼ同じ。
グリッドマン ユニバースの真相からすると、『SSSS.DYNAZENON』に登場したのはこの2人から派生した別存在の模様。あちらの二人がそのまま再登場しなかったので詳細は不明。
アンチは『SSSS.GRIDMAN』にてアクセプターを受け取ってつけていたことでユニバースに取り込まれることを回避しており、
アノシラスは元々グリッドマンユニバースが生まれる前からのCWの住人だったから異変の影響を受けなかったと思われる。
世界を繋ぐ存在であるとしてマッドオリジンに危険視され、次元の狭間に幽閉されていた。
何度か裕太に干渉を試みようとしたが、作中前半では裕太には
幽霊のようにしか認識されず、フィクサービームの影響で干渉をリセットされていた。
裕太が六花への告白の強い意志と世界の違和感に気付いたことでようやく干渉することに成功する。愛は世界を救うのだ。
世界がカオス状態になったグリッドマンの意識をシャットダウンすることで世界をカオス状態から脱したものの、今度は唯一の戦力として怪獣の群れと戦う羽目になる。
基本形態はグリッドナイトだが、怪獣アンチに変身する能力も残っていることも判明した。
パワーダウンかとも思えるがスカイアンチの姿でなら高速飛行能力があるため有用と言える。
アレクシスの計らいでガウマ隊が『SSSS.DYNAZENON』の世界から呼び戻された際は彼らと同期したことでナイトと二代目の姿へと急成長。グリッドナイトとサウンドラスとしてグリッドマンと共に戦った。
その他
「お前か?グリッドマンと一緒に戦ったのは」
CV:濱野大輝
新世紀中学生の新人として登場し、ダイナレックスの姿でグリッドマンを救った人物。ピンクの髪にサングラスに龍のバッジがトレードマーク。
『SSSS.DYNAZENON』本編で蓬たちと偶然出会い、彼らを結び付けた5000年前の古代人・ガウマその人である。
しかし、別に正体を隠しているというわけではなく、単純に名前が変わっただけの模様。
そのため、同僚の新世紀中学生や、今作で知り合ったグリッドマン同盟からは「レックス」と呼ばれるが、
ガウマ隊の面々からは「ガウマ」や「隊長」と本編と同じ名前・愛称で呼ばれ、当人はどちらで呼ばれても基本的に訂正することなく対応する形に落ち着いている。
『SSSS.DYNAZENON』のラストで、ろくな挨拶も出来ないままに蓬たちと別れてしまったことをガウマも心残りとしており、
本作ではツツジ台に蓬たち「ガウマ隊」の面々が迷い込んだことで、彼ら(特に蓬)と涙の再会を果たすこととなった。
自国に反旗を翻した怪獣優生思想とガウマが相討ちになった後、相思相愛だったガウマの後を追う形で命を絶っており、
5000年後に蘇ったガウマや怪獣優生思想とは異なり、怪獣使いではなかった「ひめ」はもう蘇らないだろうとガウマは語っていたが、
六花ママたちと共に
北海道物産展に買い出しに向かった際、ガウマはそこで彼女と思わぬ再会をすることになる。
なお、『SSSS.DYNAZENON』本編では、ガウマが語る「人として大事な3つのもの」の3つめだけ明かされなかったが、本作にてこの人がその最後の1つを明かすこととなった。
担当声優の内田真礼氏は、『SSSS.GRIDMAN』『SSSS.DYNAZENON』両作では歌手としてED曲を担当していたが、
本作にて『GRIDMAN UNIVERSE』シリーズでは初めて声優として参加することとなった。
なお、実弟で声優の内田雄馬氏は、『SSSS.DYNAZENON』にて怪獣優生思想のオニジャ役を演じていたが、
本作には怪獣優生思想が登場しないため、姉弟共演とはならなかった。
期末テストを終えて(?)談笑する裕太達の前に現れた「六花の父」。ある意味、朗読劇以来。
黒の甲冑に燃える炎のコスプレをした気さくな人物。
……
どこかで見覚えがあるのだが?
CV:神永レオ
一人暮らしをしている大学生。
六花は彼の部屋に頻繁に出入りしていることで、「大学生の彼氏ができた」と噂されることに。
『SSSS.GRIDMAN』をよく見ていた人なら何者か察しがつくかも
なお、声を務めている『神永レオ』は本作でマックスを演じている
小西克幸氏の別名義。
『
天元突破グレンラガン』にて
カミナ退場後もマッケンを演じるために使っていたこの名義を久々に使用している。
「……ギリチョンセーフだね!」
CV:小尾昌也
終盤のとある場面に「ギリチョンセーフ」で現れた青年。
声を担当した小尾昌也氏はご存知、『電光超人グリッドマン』の主人公・翔直人を演じた人。
ちゃんと棒読みだった。
台詞はないが最終決戦後にもチラッと登場している。
GRIDMAN UNIVERSEシリーズ皆勤賞となった。
因みに乗っていた
バイクや服装は小尾昌也氏の私物を再現したもので、再現のために滅茶苦茶写真を撮られてバイクの排気音まで録音されたとか。
宇宙に大いなる二つの力が出会いし時、その輝きの中で真の姿を現す
初登場から20年、「伝説」のウルトラマンがまさかのグリッドマン出演…!
まあ内海が裕太に見せたヒーローショーの登場戦士という形で、だが。なんとも豪華な一発ネタである。
ちなみに対戦相手はダークファウスト(CV:稲田徹)だった。
パッケージを見るに、どうやらSSSSシリーズの中の人関連キャラのステージだったようだが、どうあがいても悲しくなるほどにファウスト側が勝てる気がしない。
今回、応援コメントで杉浦太陽氏から「コスモス的にも嬉しくなるシーン」と言及があったが、
まさかド直球にその作品のキャラクターが出るとは夢にも思わなかった視聴者が多かった様子。
外側の世界
「今回は自分のためじゃない……みんなには、借りがあるから!」
CV:
上田麗奈
演:新田湖子
『SSSS.GRIDMAN』と本作の主な舞台となる「ツツジ台」とそこに住む人々を創り出した、彼らの「神様」。
その『SSSS.GRIDMAN』において、自らが創り出した怪獣軍団でグリッドマン同盟と戦った後、
彼ら…特に「親友」である六花との交流によって心を救われ、本来の居場所である「外側の世界」に帰っていったため、
本作では「新条アカネ」を記憶しているのは六花と内海のみであり、それ以外のツツジ台の人々は彼女の事を覚えていない。
そのため、六花が『SSSS.GRIDMAN』でのアカネの立場や行動などを脚本に落とし込んだ、
「クラスの人気者」で「一連の怪獣騒ぎの犯人」、そして「実はこの世界を創った神様」という設定は、
それを読んだなみこ達に「リアリティーがない」とダメ出しされている。ぐうの音も出ない正論
今回、マッドオリジンからグリッドマンを解放するためにアクセスフラッシュした裕太を救うべく、
「外側の世界」の河原に不法投棄されていた古いパソコンを介して因縁深いアレクシス・ケリヴを「怪獣使い」の能力を駆使して操作し、
再びツツジ台へと舞い戻り、グリッドマン同盟の戦いに加勢する。
新しい衣装は怪獣優生思想の制服によく似ている。
だが実は逆で、監督曰く「怪獣優生思想はアカネちゃん教みたいなもので、どこかの世界でアカネのあの姿を見た彼らが真似をした」と明かされた。
「まさかアカネくんが再びこの世界に戻ってくるとはねぇ」
CV:稲田徹
外宇宙からやって来てアカネを利用し、怪獣を生み出し続けてきたグリッドマンの宿敵。
『SSSS.GRIDMAN』最終回にて封印された状態だったが、グリッドマンがユニバース状態になっていた際にも彼の右手の中で封印されたままとなっていた。
そこへ、上層世界から降りてきたアカネにより操作、解放され、アカネに協力しマッドオリジンとの戦いに乗り出し、まさかのグリッドマン同盟と共闘を果たした。
更に、インスタンス・アブリアクションによってユニバースの中にあった『SSSS.DYNAZENON』の世界を具現化させ、戦力も増やす。
【主な登場ヒーロー/メカニック】
上述の通り、再度裕太と一体化するにあたって、彼と適応する姿としてグリッドマンが外装を纏う形で変身。
以後、
回想シーン以外では基本この姿でいた。
新ギミックとして胸部の装甲を動かすことで、この形態でもフィクサービームを使えるようになっている。
ドムギランとの戦いに苦戦するグリッドマンの元へゴルドバーンとともに参戦。
ダイナレックスとも合体して
カイゼルグリッドナイトとなり戦うが……
新世紀中学生たちがアシストウェポンの姿に変身して合体した形態。
最終決戦時にはすでにパワードゼノンに合体した状態で登場し、ガウマ隊に倣って「パワードゼノン、バトル・ゴー!」の掛け声で参戦した。
今作ではレックスが「アクセスコード ダイナレックス」の掛け声で変身する。
新世紀中学生と同じアシストウェポン状態となっているようで、ちせからのダイナゼノン要望への口の濁し方から、
以前のように分離した状態で他人に託せなくなっている可能性はあるが、詳細は不明。
現在はグリッドナイト同盟と行動を共にしている
作中ではグリッドバーンナイトととして登場し、分離後はカイゼルグリッドナイトへと合体した。
最終決戦ではちせのペイントを基にした新形態・ビッグゴルドバーンとなる。
今作ではグリッドマンが力を取り戻したことと、キャリバーがジャンクの再調整を行ったことで、
力をすべて出し切った本当の意味でのフルパワーグリッドマンとなっている。
グリッドナイト、ダイナゼノン、ゴルドバーンが合体した超合体竜王
最後はフルパワーグリッドマンと手持ち武器を交換して攻撃した。
「ありがとう、私の友たち」
元凶によって危機に陥ったグリッドマンを裕太たちが助けた際に、
仲間たちのイマジネーションが重なり合い手に入れた新たな姿。
電光超人状態は馬場一平、プライマルファイターは『
ダイアクロン VS. グリッドマン』でのヒカリ・カイザキのイメージから得た姿であり、
今回、SSSS組の想いが込められた姿となった。
ダイナレックスが変形合体した合体竜人。
インスタンス・アブリアクションにより復活したダイナレックスがガウマ隊を食べる形でインナースペースに格納、そのまま合体を果たした。
戦闘ではダイナセイバーを展開し、高速でノワールドグマの大群を斬り伏せていった。
なお、今回ちせは暦とともにダイナストライカーに搭乗しており、ダイナダイバーの部分は空席となっている。
2代目が搭乗してきたパサルートを航行できる性能を持つ空中戦艦。
TV本編時には一切言及されたことはなく今回初登場で、現在のところ誰が作ったのかなどは不明。
火力はかなり高く、ドムギランが回避に専念せざるを得なくなるほどの一斉砲撃を見せた。
ぶっちゃけ飛行能力や飛び道具を持たない怪獣ならこれ一隻だけで勝てそうな強さ。
また、巨大化した2代目が着ぐるみのように身に着けることで、ロボット怪獣形態のバトルモードに変形することもできる。
その見た目はまさにメカアノシラスそのもの。デアボリックを思わせる全弾発射の大火力はダイナゼノンにもひけをとらない。
ユニバースファイターとなったグリッドマン、ダイナゼノン、姿を変えたビッグゴルドバーンが合体した超竜王合体超人。
概ね合体方式はカイゼルグリッドナイトと同じだが、ダイナダイバーの足が前後逆になり爪が出た状態となる他、
ゴルドバーンの能力による合体の際のサイズ調整が、カイゼルグリッドナイトとは逆にダイナゼノンの方をグリッドマン(Universe Fighter)のサイズに合わせるように巨大化させている。
またダイナソルジャーはゴルドバーンが分離した追加パーツを装着し、大剣「ダイナミックビッグブレード」となる。
さらにそれとは別に腹部からビームガンや指先からビーム状の爪「ローグネイル」を展開して獣のように敵を斬りつける攻撃も可能。
名前の「ローグ」はrogue(ならず者)で、従来のグリッドマンとは異なる荒々しい戦い方にちなんだネーミングだが、
小説版にある記述からするとlogue(物語)とのダブルミーニングでもあるのかもしれない。
なお、ユニバースファイターになる前のグリッドマンがダイナレックスやビッグになる前のゴルドバーンと合体出来るのかは不明。
グリッドナイトとパワードゼノンが合体した超合体騎士。
グリッドナイトに併せてアシストウェポンを最適化したためか、全身がグリッドナイト同様のダークパープルとなっており、
本来のフルパワーグリッドマンとは胸部とメットの形状が変化している。
この状態で分離すると新世紀中学生サイドはパワードナイトゼノンとなる。
【登場怪獣】
平和を取り戻したツツジ台に突如出現する。
どこか見た目にグリッドマン要素があり、名前もほぼ全員「GRID"O"MAN」のアナグラムとなっている。
またもともと「
修学旅行編」というシナリオ案があり、それが
沖縄に行く話だったこともあり、沖縄モチーフも含まれている。
再びツツジ台に現れた怪獣。
四本の突起を展開し光の鞭を振るい、またビーム攻撃も使用できる。
まだ馴染んでいない裕太と一体化したグリッドマンを苦戦させるが、ダイナレックスの加勢で倒された。
デザインモチーフは「色を反転したInitial Fighter+ハブとマングースの合体」。
ちなみに背中の模様をよく見ると……
獅子や霊長類を思わせる、ウルトラシリーズ的には
ホロボロスに近い形態をした二体目の怪獣。
ビーム攻撃等の
飛び道具のほか、俊敏な動きやフルパワーグリッドマンとカイゼルグリッドナイトを同時に振り回して投げ飛ばせる怪力を見せる。
デザインモチーフは「色を反転したPrimal Fighter+シーサー」。
この世界にいてはいけないイレギュラーを排除するべく生み出した怪獣。
一度に大量に増殖・出現し裕太たちを数の暴力で圧倒する。複数のタイプが存在する。
こいつのみ「O」が一つ多いアナグラムとなっている。
デザインモチーフは「アクセプターとフィクサービームの光+
ヤシガニ」。
カオスブリンガーの集合体とも言える生きた現象のような怪獣であり、本作の黒幕にてラスボス。
グリッドマンユニバースの中の全ての世界で発生した怪獣発生源の集合体のような存在である。
現象なので自我は持たないのだが、これまで怪獣を生み出した人間の負の感情が寄り集まり意思を持っているかのように行動する。
作中何度か必殺技を食らい、完全に倒された感を出してたのに何事も無かったように戦闘再開するという、もの凄いタフネスを見せた。
デザインモチーフは「色を反転したフルパワーグリッドマン+下半身だけ着ぐるみを着用したスーツアクター」。
また『超全集』での西川伸司氏との対談における雨宮監督の発言によれば
キメラベロスもデザインのヒントになっている模様。
演者の神奈延年氏は『電光超人グリッドマン』第1話で武史のパソコンの声を演じている。なんとも因縁を感じさせるキャスティング……。
【グリッドマンユニバース(劇中劇)】
本作に置いて重要なファクターとなる
劇中劇。
アカネがいたということを皆に知っていてもらいたい六花と内海が、学園祭で自分のクラスの出し物が演劇と決まったことで
「グリッドマン物語」という形で伝えようと思いついた。
要するにSSSS.GRIDMANの舞台化である。
とはいえ六花自身も「うまくいくかぁこれ?」と懐疑的になるほど本編の物語は複雑であり、脚本作りは難航。
特にアカネ関連の内容が「リアリティがない」と何度もダメ出しをされたため、いろいろと書き直しを余儀なくされた。
この際、六花は本編で見せたタイピングの速さを遺憾なく発揮している。
修正を経てアカネに関する内容を削除し、ダイナゼノン組を加えたエンタメ色の強い内容である
「グリッドマン超伝説」に変えることでようやく合格をもらえた。
……ただでさえ複雑な2つの世界の物語を曲がりなりにも一つにした六花の文才は実はプロ級なのでは?
一方内海はドカーンとかバキーンとか書いてた
黒板に書かれたプロットでは新世紀中学生に加え、ダイナゼノン組も登場と大人数が予定されていた。この段階でも見てみたかったものである。
だがこの脚本の進みを通して、いつの間にか期末が終わっている⇒世界がカオス化していることに裕太が気づかされるきっかけとなった。
戦いが終わった後、六花の手によってもう一度書き直され、映画のシナリオをなぞった「グリッドマンユニバース」へと完成。
劇中では内海が扮したグリッドマンとクラスメイトが扮したマッドオリジンの対決が描写された。
しかしTV本編を見てないと理解できないグリッドマンユニバースの物語をどうやって演劇に落とし込んだのか…六花の文才は驚愕的である。
内海は着ぐるみとはいえ、ついに念願のグリッドマンへ変身することができた。
そして、この演劇の終わりを経て裕太の一世一代の大勝負が始まることになる。
ちなみに脚本が駄目だしされまくって二転三転する展開については、リアルでシナリオが二転三転した『グリッドマン ユニバース』の制作事情をモチーフとしているようだ。
【ボイスドラマ】
・アクセプターは鳴らない
登場人物は裕太、六花、蓬、夢芽。時系列的には映画本編後。
尺は16分という、これまでのボイスドラマ数話分の大ボリュームとなっている。
当初は劇場公開2週目に入場特典として配布されたイラストカード記載のコードをツブイマで入力することで視聴できたが、2023年6月30日をもって視聴期限を迎えている。
グリッドマンユニバース特装版の円盤に収録されているので、現在はそちらで視聴可能。
めでたく相思相愛の関係となった裕太と六花。
ある日、裕太は六花を温泉デートに誘うが、なぜか湯上がり後に六花がよそよそしくなって帰ってしまい…?
一緒に入ってたわけではないっぽい
■登場人物
はぁ…これはやったな~…急に反応悪くなって帰ったもんな~……
無理だよぉ…だって嫌われたくねぇもん!
グリッドマンを救ったヒーロー。
しかし六花をサプライズで温泉に連れてきたせいで、普通のデートだと思っていた六花を不機嫌にさせてしまう。
困った裕太は恋愛の先輩である蓬に電話で相談することに。
本編では無類の円谷ヒーローっぷりを見せつけたが相変わらず恋愛には疎かった。
てか何で電話繋がるの?
ちなみにグリッドマン達と別れた後に再びアクセプターが鳴ったことは無く、本当に繋がりが保たれているのか気になり始めているようだ。
あと相手の無知や間違いを見つけると場の空気を読まずに訂正してしまうという、まあまあ厄介な癖が判明した。
例えば
夢芽がアクセプターの事を(元の名前を忘れて)アクセと言う→蓬がアクセプターと訂正する→なぜか裕太が「プライマルアクセプターね!」と追い訂正する
(互いの嫌な事を指摘しあうという流れで)六花が裕太の部屋にエアガンがあるのは嫌と言う→謝罪するでもなく置かせて欲しいと言うでもなく「あれエアガンじゃなくてガスガンなんすよ!」と返してしまう
など。
ごめん…ちょっと用事、思い出した…
何? 喧嘩って…いきなり言われてもな…
隠れ激重ヒロイン。
上記の通り裕太の部屋に出入りする程度には親密になっていたようだが、今回のデートのやり方はアウトだったらしい。
本人曰く、怒っているわけではないそうだが……。
一応被害者側だが何が駄目かを相手に言わない(言えない)あたり、恋愛的な至らなさは裕太とどっこいどっこい。
本当にまどろっこしい奴らだ
裕太がそんな変なことしな…しな…w
今すぐ喧嘩しとこう!
恋愛の先輩。
世界のピンチを招いた裕太の為に、2代目の手厚いサポートを借り次元を超えて助けに来た。
俺そんなヤバいことしたの?
ただ、たしかに恋愛強者感は半端ないのだが、本当にどうかしてる自分の彼女に終始食われ気味。
うぇへへへへw 六花さん怒らせちゃったのw
冷静だったらそれはもう恋愛じゃない!!
誰 だ お 前
裕太を友達認定して蓬と一緒にやってきた。やってきたのだが…
初期の儚げなミステリアスヒロインの面影はどこへやら、『SSSS.DYNAZENON』の頃からは想像もつかないほどの覚醒を果たした恋愛怪獣浮かれポンチ。
映画でも大概だったが今回はそれを上回るハイテンションであり、圧倒的弁舌と牽引力で無駄に拗れた関係を強引に引き戻す。
なんなのこの人…
前はこんなんじゃなかったんだけどね?(小声)
夢芽ちゃん、なんかキャラ違くない…?
それはホントそう!(小声)
今は私のことより、裕太さんです!
・倫理観のお話
登場人物は暦、六花、ナイト、2代目。
特装版限定特典に収録。
六花亭を訪れた暦とグリッドナイト同盟は六花と久しぶりの出会いを果たす。
あまり絡みの無かった4人ではあったが、そこは共に戦った仲。
ありそうでなかったドラマが今、始まる。
■登場人物
すいませーん 山中ですー 山中暦ですー
イケボ無職。六花ママを手伝いに次元を超えてやってきた。世界のピンチって、なに?
ママさんはいなかったが、先行して手伝いを始めることに。
が、高価な重い壺を運んでいるさなか、仕事の話を振られたことに動揺して壺を手放し割ってしまう。
差し迫った状況の中、暦はハジけた──
ていうか、ここ俺がいた世界じゃないんだから、実は関係なくない?
別の世界の壺が、1個割れただけだよね?ハッ…危なっ…別の世界の知らない壺弁償するとこだったー
もし俺のミスで壺を割ったとしても、俺が悪いんじゃなくてグリッドマンが悪いって事ですからね!
倫理観とかねー マジどうでもいいです!
──とてつもなく悪い方向に。一旦ガウマに叱られろ。あとちせちゃん連れて来い。
しかしここはグリッドマンユニバース。彼は所詮、現実にもいそうなダメ人間の範疇に収まる存在でしかない。
怪獣が闊歩する世においては常に、上には上がいるもの。
そしてそんな怪獣を見上げた時、彼にも心境の変化が…?
えっやばー…大人なのに責任から逃れようとしてるし…
大人たちの負債を若い世代が背負わなくちゃいけないの、間違ってますよ!
常識人の突っ込み枠。つまりまたしても被害者側。
今回はクズと怪獣の間で揉まれ振り回されることに…
人間社会の外の力で簡単にやり直すことは決していいことではありません
これは倫理観のお話です!
ツツジ台で生まれた怪獣。暦の送迎に同伴してやってきた。
またフィクサービームを使えるようになっているらしいが、そういった能力の使用は"怪獣"被害の収拾に限られるとか。
ちょっとくらいと追い縋る暦には倫理を持ち出して突っぱねるが…
…フッ ウフッ ウフッフッフッフッフッ……
グリッドマンのせいではないお前のせいだ 山中暦…あまりふざけたことを言うなら容赦はしないぞ
これが2代目の倫理観…やはり、敵わないな
グリッドマンファンのアンチくん…アンチ、くん?アンチさ…ん?ナイトさん。同じく推しの2代目に付き添ってやってきた。
しれっと重要そうな設定を語る解説役。
・グリッドマン ユニバース2
登場人物は裕太、内海、六花、蓬、夢芽。
Amazon限定特典のCDに収録(通常版にも付属)。CDってwどうやって再生すんの今時w
内容は「爆笑に次ぐ爆笑!捧腹絶倒!ドタバタヒーローコメディドラマ」
メタいネタが非常に多い。
かくして、裕太の呼びかけでツツジ台高校の図書準備室に集まった5人。
またもや世界のピンチと思いきや、裕太は演劇「グリッドマンユニバース2」の企画を始める為に皆を集めたのだった。
しかしその反応は意外なことに…
■登場人物
ちょっと…これを皆に見てもらいたくて!
そうです…!グリッドマンユニバース2の企画書です!ハイッ!ハクシュー!ヨイショー!!
ボイドラでは何かと努力が空回りしがち我らのレッドな主人公。
大ウケだった演劇「グリッドマンユニバース」の続編企画を持ち込むが、すっかり熱が冷めた面々から拒否られてしまう。
皆のあまりの冷めっぷりにすっかりしょげて部屋から出ていってしまうが速攻で戻ってきてハイテンションで全く同じ企画を開陳する奇行を見せる。
しかしこれにはある理由があり……?
なおグリッドマンとの会話から、グリッドマンが自分以外とも合体できることに気づいていており、2では内海と合体させる気だったらしい。
が、話が脱線して「グリッドマンがこれまで合体した人の数」を六花に「元カレの人数」に例えられたせいで、
「六花の元カレ」を意識してしまったことも相まって、微妙な気持ちになってしまうのであった。
何とは言わないけど、続編全部が嬉しいわけじゃないから!きれいに終わったものに付け足したものとかあるけど(中略)その全部が全部ありがたいってわけじゃ無いからぁあ!!
だーかーらー! 「グリッドマンユニバース2」は や り ま せ ん ! ! !
裕太のイケボな友達。バカップル二人に挟まれてるが実はコイツも暫定リア充。
今回は本編で尺の都合で抑えられていた面倒な特ヲタ節が炸裂する。ウルトラは勿論土曜の朝。
ユニバース2のことは考えていたが、終わり方が良すぎて躊躇したようだ。リアルの制作陣もちょっと思っていそうな…
いやー…私もな~…文化祭の時は前任者からあがってこないからって引き受けちゃっただけだし…
そりゃやってて楽しかったけど、もう一回となると…ちょっとなー
裕太のとっても優しい彼女。今回もまたまた振り回され役
あれだけ力の入っていた脚本制作が実はそもそも当初の役割じゃ無かったという衝撃の事実が判明した。でもサボった前任者GJ
なにかとショック受けがちな裕太くん相手にやんわり接するが、上記の通りうっかり爆弾発言をかます等、微妙に抜けている。
なんかそーいうとこで距離感感じちゃうんだよねーグリッドマンさん主体だと…結局裕太さん達とは別の宇宙なんだーって
グリッドマンユニバースってタイトルもさ?なんか裕太さん達側に寄ってる気がするし
もはや多くは語らない、恋愛怪獣浮かれポンチ。
だけど今回はお話自体が恋愛成分少な目。なので上記のようにテンション低めでクロスオーバーの悲哀を語ってみたり。
ウルトラをニチアサで見たと言ってみたり
…まあ平然と六花の背中に毛虫を投入したり、
息をするように嘘をでっちあげたり、
六花の爆弾発言に一人だけ爆笑しながらツッコミを入れまくって彼氏に大慌てで制止されたりと、いつも通りの姿も見せるが。
ここまでくると『SSSS.DYNAZENON』の頃って本当にどうかしてたんだなあと感慨深くもなる
ウーン…ウンウン…タシカニネー
蓬…?自分の意見持ってる?適当に合わせてない?
イヤァ ソンナコトナイヨー?
一応彼から見たら別次元の世界であるツツジ台に週二で通う恋愛強者。二代目さん大忙しである
別に何か問題が起きているわけでもなければ、最早裕太が「気の置けない友達」認識である(と思われる)ためか、
夢芽と違っていつものテンションで、場の空気に適当に合わせて話している感がすごい。
一方で、「(自分が2人いたら)片方が彼女とデートして、もう片方が友達と遊んで、都度交代すれば飽きずに済む」という問題発言も。
「「飽きないってなんだよ」」
「蓬?人の心を失っちゃダメだよ?」
「すいません…」
恋愛強者感は相変わらずだが、ピュアな一面も残っており、
夢芽が「元カレなんて何人いても別に悪い事じゃないし」と言った時にはショックを受けていた。
…なにこれ
裕太の奇行──それはなんと裕太が2人に増えたことが原因であった。
裕太が知らず知らずのうちに六花に対してストレスを溜めこみ、そこにコピー機に使われるハロゲンランプの光が作用した事で増えてしまった! …らしい(夢芽ちゃん情報)
アクセプターはどうだったんだろう?
俺とお前は二律背反であり表裏一体…
そうだな…俺は響裕太2とでも名乗らせてもらう!
自称2。事態が発覚するや否や、何故か自発的に悪役ムーブし始めた裕太の片割れ。
六花のことが大好きで、真の彼氏となるべく(?)もう一人の自分に心理戦を仕掛ける。
ついでに内海を差し置いてユニバース2の主役に返り咲こうとしているが、内海には特に突っ込まれず六花にはどうでもいいとか言われた
お前の方こそ敵が化けてる偽物だろ、どうせ!俺ちゃんと六花のこと好きだし
おそらく本物の裕太。2にアプデして出直してこいとか言われたので裕太ver.1.0。
勿論六花のことが大好きで、真の彼氏を維持すべく(?)六花との関係にストレスなんかないと熱弁。
2とどっちの方が六花が好きかで小学生レベルの激論を繰り広げる。
二人の彼氏にステレオ音声で「俺の方が六花好き!」と主張される六花さんのお気持ちたるや。
そして…
まさかの3人目。カオス、ここに極まれり。
やはりというか六花のことが大好き。
【余談】
- 『スーパーロボット大戦DD』にはTV版名義でグリッドマンが参戦したが、この際ユニバースファイターも参戦している。
諸事情でTV版と映画「グリッドマン ユニバース」の話を使わないことになり、マサキ・アンドーとサイバスターにグリッドマンが憑依する展開となっている。
サイフラァァァッシュ!!
- 本作の劇伴を手掛けたのは『SSSS.GRIDMAN』『SSSS.DYNAZENON』から引き続き、鷺巣詩郎氏。劇場公開に先んじて、3/22にサントラがリリースされている。
ただし、本作のサントラには前作前々作から流用された一部楽曲は収録されていないので注意。例えば本作中盤で黒くて燃えてて胡散臭い宇宙人(?)が唐突に登場する時の曲とか。全部買え- なお、上記黒くて燃えてて胡散臭い六花パパの曲は黒くて胡散臭い外星人第0号の登場シーンで流れる曲ではなく、ダイナゼノンの劇伴『dyna piano01』だと思われる。
でもついでにシン・ウルトラマンのサントラも買え
- 当然だがサントラには主題歌の『uni-verse』も、挿入歌の『UNION』『インパーフェクト』も収録されていない。(ry
- 実はほぼ全曲公式からyoutubeで配信されてるぞ!
- でもエンディングで流れる『もっと君を知れば』のピアノアレンジは音源化されてないぞ…
- グリッドマンシリーズの恒例行事としてユニバースファイターのスーツが製作され、2022年11月に開催されたイベント「グリッドマンユニバース ショーケース」にてお披露目された。
なんでも、これまでのグリーティングを目的としたスーツと違い、軟質素材を多く使用したアクション向きのつくりなんだとか。
更に、本作のキャストトーク付き上映会にて、なんと原作版の電光超人グリッドマンが新規造形スーツで登場。二重の意味で装いを新たにしたグリッドマンの雄姿が原作ファンを歓喜させた。
実写媒体でのこれからの活躍からも目が離せないところ。
なお、このスーツ2着は制作費回収の目処がないのに作ったらしく、スタッフがこれをぶっちゃけた際は「頭旧円谷プロかよ!」と一部のファンにネタにされた
- 雨宮監督とキャラデザ担当の坂本勝氏の対談で明かされたところによると、当初構想されていたゲストキャラ中心のシナリオが通っていた場合、『電光超人』第34話に登場した怪獣、時空魔人・亜武丸が戦闘中に弾き飛ばされ手放した武器がラスボスになる予定だった模様。
まるで意味が分からんぞ!
- こっそり『ダンジョン飯』をCMしているカットがある。
TRIGGERの次回作にご期待ください
独りじゃない いつの日もどこまでも
重なり合うよユニバース
ここが僕らのユニバース これが僕らのユニバース
COME ON IN DREAM WOW…ずっと
「(追記・修正)うまい?」
「普通。」
- キービジュアルは見れば見るほど色々と示唆にとんでるなあって。グリッドマンの目が浮かぶ宇宙に、唯一裕太だけが足を踏み出しているとか -- 名無しさん (2023-04-14 21:32:38)
- 電光超人の方のグリッドマンの新規スーツに緑川さんがその事言うを発表にする前に、スーツが変わってる!って一瞬で気づいてたなぁ -- 名無しさん (2023-04-15 00:11:05)
- サウンドラスはTV本編の時にあれば使わない理由が無い強力な艦だし、映画までの間に一体誰が2代目に与えたんだろうか。アカネ以外にメカ怪獣のデザイナーといえば一人該当者がいるけど -- 名無しさん (2023-04-15 00:16:35)
- 内海とはっすの関係の伏線になってるメディアミックスでの描写って、朗読劇以外に何があったっけ? -- 名無しさん (2023-04-15 22:00:20)
- ↑SSSS.GRIDMAN総集編劇場入場特典のボイスドラマ -- 名無しさん (2023-04-15 22:09:28)
- 応援上映はもうあと何回かやって欲しいな。不慣れな人も多かったけど、回数重ねていったら感覚掴んでもっと盛り上がっていけるはず -- 名無しさん (2023-04-15 23:25:25)
- ↑4 シグマが不在なのも関係してる可能性もあるのか -- 名無しさん (2023-04-16 22:49:31)
- 2回目見直してみてやっとわかったけど、これ、本当にスレスレの勝利だったんだな。問題の原因がグリッドマンの精神面である以上、戻ってきたアカネちゃんが神様のような力の持ち主であったとしても、創造物でない以上解決できない(≒オープニングから静観するしかできない)し、唯一解決できる裕太はそもそもグリッドマン本体にアクセスできない上に記憶喪失状態と、わりかし詰んでる。劇中だと、ぽっと出の印象が強いマッドオリジンだけど、やってることはグリッドマンの洗脳というか、監禁というか、俯瞰で見るとかなりえげつないわ -- 名無しさん (2023-04-16 23:08:39)
- SSSS.GRIDMANの舞台化……かあ……(遠い目) -- 名無しさん (2023-04-19 02:38:10)
- ↑2 裕太がアクセスフラッシュした瞬間にアカネが介入して、裕太とグリッドマンと対話してる間にアレクシスと一緒に引きずり出さないと手も打てなかったからな。しかもオーバーキルしてもしつこく復活する。 -- 名無しさん (2023-04-19 14:44:12)
- 映画ポスターからしてネタバレの山であると視聴後に気がつく。 -- 名無しさん (2023-04-19 16:20:22)
- 小説もモリモリで満足。夢芽は浮かれてるし、各面子の掘り下げもいいねぇ -- 名無しさん (2023-04-19 17:21:51)
- 応援メッセージの中に坂本監督がいたし、新しく作ったスーツはもしかしたらそちら方面でつかわれるのかな… -- 名無しさん (2023-04-21 19:57:58)
- ログ化しました。 -- (名無しさん) 2023-04-23 13:46:59
- アレクシス「ユニヴァーーース!(中の人ネタ)」 -- (名無しさん) 2023-04-30 22:07:44
- マッドオリジンの強化体ってゴジラ+ガメラなんだっけ?シンゴジみたいに背中からビーム出してるし、回転するときにガメラの回転飛行のSE入ってたし -- (名無しさん) 2023-05-04 08:07:22
- あの回転アタックの元ネタは監督曰くキラーオー -- (名無しさん) 2023-05-05 05:12:16
- 生れてはじめて、同じ映画を二回劇場で見るという行為をしてしまった。 -- (名無しさん) 2023-05-10 18:30:51
- そういや登場怪獣のアナグラム「GRID"O"MAN」は電光超人39の小ネタに含まれるのだろうか そういうの確認のためにも配信円盤はよ! -- (名無しさん) 2023-05-18 10:52:23
- ポスターで裕太と蓬だけ服汚れてたのはそういうことか!ってなった。 -- (名無しさん) 2023-05-28 12:41:13
- グリッドマンユニバースシリーズの続編作る気満々で嬉しい -- (名無しさん) 2023-06-03 13:12:23
- 小説版がバトルシーンをさらに盛っていた -- (名無しさん) 2023-06-03 16:37:32
- 4DXで上映続行って、ほんとどこまで伸びるんだこの映画!? -- (名無しさん) 2023-06-16 10:07:13
- 特撮グリッドマンの配信もツブイマで12月まで延長。まだまだ楽しめるようで嬉しい -- (名無しさん) 2023-07-05 11:32:15
- ブルーレイ10/25発売&予約受付開始! -- (名無しさん) 2023-08-03 12:52:41
- 別冊宇宙船にも載るかもしれないけど、ヒロインアーカイブで怪獣少女と2代目が結局どういう関係だったのか明示されてた。映画の描写でも十分だったとは思うけど、一部では疑問が出てたからこれで決着か。 -- (名無しさん) 2023-08-12 21:03:27
- スパロボ参戦したら、アカネとアレクシスも自軍キャラとして使えるようになるかな。 -- (名無しさん) 2023-10-31 21:48:16
- 別冊宇宙船や円盤のブックレットにも載ってなかった登場怪獣の肩書きが超全集で明かされたね -- (名無しさん) 2023-12-24 21:15:28
- もうだいぶん経つのにいまだにイベントとか開かれてるからいかに人気あるかが感じられる -- (名無しさん) 2024-05-26 00:49:43
- 時期尚早で公式による発表も明言もないが、スパロボ参戦の可能性があり、マッドオリジンがすべての元凶とかなんとか言われてる。 -- (名無しさん) 2025-04-22 18:39:44
最終更新:2025年03月06日 18:15