シンジョウ・テツオ

登録日:2021/09/16 Thu 21:58:22
更新日:2021/11/19 Fri 20:40:00
所要時間:約 4 分で読めます




シーミシッサ*1

シンジョウ・テツオは『ウルトラマンティガ』の登場人物。

演:影丸茂樹

●目次

【概要】

特捜チーム GUTS」の一員で26歳の沖縄県出身の男性。
元アストロノーツ(宇宙船乗り)。
隊員養成所のエースで射撃の腕前は随一。なおガッツウイング
妹のマユミは兄のコネでTPCの医務局に勤務している。
両親は既に亡くなっている。

【人物】

「弱い者いじめ」などの曲がったことが大嫌いな正義感が強い熱血漢。
たった1人の肉親のマユミを誰よりも大切に想っており、子供の頃はカナヅチだったが、溺れた彼女を勇気を出して救った事をきっかけに克服した。
若干シスコン気味で、マユミの結婚が決まり妹の婚約者と会う前はまるで父親のように複雑な心境になった。

結構無茶をすることが多く、ハルキ少年と共にゴーカートでガギを誘導したり、ゴルザに「モンスターキャッチャー」を放って刺激させたりしている。

ルックスに中々の自信を持っているが、残念ながら恋愛フラグは全く立たない。
ホリイがマグニアの一件でエザキ・ミチルにキスされた時はひどく落胆し、年下のレナに慰められてしまった。

そして極度のお化け嫌いで、オビコと遭遇した時はビビりまくり、普段の威勢はすっかり消え失せていた。
それ以外にもマユミと遊園地に行った際にはお化け屋敷で腰を抜かしたほか、イルマ隊長が吸血鬼に襲われた際には吸血鬼の仕業と聞いた途端勢いを失い青ざめていた。

墜落コンビ

どういうわけかダイゴと2人でガッツウイングに乗ると高確率で墜落する。
メタ的にはダイゴがウルトラマンティガに変身するための展開なのだが、あまりにも墜としたせいで劇中で本人達がネタに。
ついには視聴者から「墜落コンビ」という不名誉なあだ名を付けられてしまった。

ちなみに商業紙で初めて「墜落コンビ」の名称が記載されたのは1997年出版の「テレビマガジン特別編集 ウルトラマンティガ」からで、これ以降オフィシャル化していったとのこと。

以下墜落コンビの主な軌跡

記念すべき(?)最初の墜落。
ガッツウイング1号で対抗したが、エネルギー波が直撃してやむを得ず不時着した。
まあ、リガトロンは劇中でも強敵の部類だったから仕方無いが。

特に何事もなく普通に撃墜された。

西南諸島・久良々島(第2話の舞台)上空を飛行中、強い電磁波の影響によって計器がイカれたために墜落。
ダイゴは左腕*2を、シンジョウは左足を骨折した。
結局原因は不明だが、ガゾートの影響だろうか?
「ダイゴ!」「はい!」「やっぱダメだわ……」「えっ」

この時はドリルタンク・ピーパーに搭乗し、地底を探索した。
しかし、先述のシンジョウのやらかしのせいでゴルザが活動を再開して危うく生き埋めに…。
厳密には墜落ではないが、地中でもダメとは…。

電磁波で街の人々を凶暴化させるのみならず、デバンをもその手に掛けるエノメナに怒りを燃やし特攻。
レーザーを歪める電磁波を掻い潜りエノメナにダメージを与えたものの、直後に撃墜されてしまった。
突撃の際のやり取りがカッコいいだけに余計に残念なことに……。

  • VSキングモーラット(30話)
とうとうガッツウイング2号を落としてしまった。
流石に本人達も思うところがあるようで、事件解決後「何機目だこれで……」「もう数え切れねえよ……」というメタいやり取りを交わした。
そして、リーダーから「ガッツウイング2号を修理して帰投せよ」と命令されてしまった。

  • VSファルドン(38話)
ファルドンが放った蜃気楼から逃げ遅れて墜落。
レナは「またぁ?」と視聴者の声を代弁しながら呆れた。

熱線が掠めて墜落。シンジョウが気絶したのでダイゴはそのままティガに変身したが……
なおバクゴンは2号にも熱線を放ったが、こちらは普通に避けた。
本編最後の墜落コンビ。


一応シンジョウ隊員の名誉の為に言っておくと、彼が単独でガッツウイングに搭乗して墜落したのは僅か2回である他、ダイゴ以外の隊員と一緒の時は全く墜ちない。
またガゾート戦ではガッツウイングによる援護でティガを助けているし、マグニア戦では敵の力の源である隕石をミサイルで破壊する実績を上げている。

怪獣に対する考え方

正義感が強いだけあって、怪獣を「デカいというだけで人々を恐怖させ、経済を麻痺させる存在」と考えており、非常に強く敵視している。
第6話で人間を襲うガゾート相手に対話を試みるホリイに反対していたのを始めとして、ストーリー後半になるにつれてその考えは顕著になり、
第28話ではクリッター殲滅作戦に納得できずにいるレナや「戦いを止めれば怪獣は出なくなるのでは」と考えるマユミと対立し、クリッターが地球を去った際にも「戻ってくるかも知れないから追うべきでは」と警戒した。
また第30話では地上に出ただけでまだ何もしていないキングモーラットを倒そうとし、「元々は動物だから様子を見るべき」と主張するレナと対立した。だから墜落したんじゃ…。
後にキングモーラットがティガのセルチェンジビームでモーラットになっても、「元々怪獣だった」という理由ですぐには警戒心を解こうとはしなかった。


一方で、第32話では怪鳥シーラの攻撃でムナカタが負傷した際は、怒り狂ってゼルダガスの開発者の根津博士を糾弾したが、彼の目的を知ると暴言を吐いたことを謝罪。
また、シーラがゼルダガスを消滅させようと知った時は過剰に攻撃してしまった事を猛省している。

怪獣を嫌うのは「人々を悲しませるから」という側面が大きく、自身もマユミの婚約者のタクマをクリッターの一件で失ったり、イルド化した旧友・キノサキを射殺したりと怪獣・宇宙人関連で辛い出来事に遭っている。
また、リガトロンは正体が人間という事もあって彼らの家族の気持ちを考慮して、撃破に反対していた。

【他作品での活躍】

ウルトラマンダイナ

第35話・36話に登場。
GUTS解散後はアストロノーツに復帰しロムルス三世号に乗っている。
また、リョウにとって憧れのパイロットとなっている。
ガッツイーグルα-スペリオルに搭乗し、アスカとリョウと共にジオモスを攻撃した。そして撃墜された
その後、ホリイと共にガッツウイング1号に搭乗しネオジオモスと交戦した。

『ウルトラマンボーイのウルころ』

ウルトラマンボーイが地球と交信した際の相手として登場。
ボーイに射撃の腕前を褒められて照れつつも、GUTSの装備を紹介した。
どういうわけかリョウを経由してアスカのガッツブラスターを借りており…案の定ダイナは妬いていました。

【余談】

  • 由来
名前などの設定の由来は、ウルトラファンなら知らない人はいない、金城哲夫氏からきている。


  • 演者
特捜エクシードラフトの隊長ではないし、TDFにもHEARTにも所属していない。
墜落コンビが何度も落としたガッツウイング1号のモチーフはイカだが、偶然にも演者は後にイカモチーフの怪人を演じている。

ウルトラマンネクサス』にて出演者達に「好きなウルトラ怪獣は?」と聞かれた際に、多くの出演者はピグモンやバルタン星人やカネゴンといったメジャーどころを挙げる中、影丸氏はキリエロイドの名を挙げた。


追記・修正はガッツウイングを修理してからお願いします。

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最終更新:2021年11月19日 20:40

*1 沖縄弁で「やってやる」の意。

*2 元々の脚本だと足を骨折する予定だったのだが、演じる長野氏が撮影前に左腕を折ったのでダイゴも左腕を怪我することになった。