ガウッサ

登録日:2021/10/13 (水) 18:05:25
更新日:2023/12/28 Thu 22:02:31
所要時間:約 7 分で読めます






……ありゃガゥッサか!?



ガウッサとは、小説『ガイア・ギア』で登場したマン・マシーン(MM)。パイロットはマハや地球連邦軍の多くのキャラクターが搭乗しており、主人公であるアフランシ・シャアも搭乗した。

《諸元》

名称:ガウッサ
型式番号:UM-190A
所属:地球連邦軍、マハ
建造:地球連邦軍?
生産形態:量産機
頭頂高:19.8m
本体重量:24.8t
全備重量:40.1t
ジェネレーター出力:4,120kw
スラスター推進力:不明
センサー有効半径:不明(B.I仕様は1,850m)
装甲材質:ガンダリウム・コンポジット

《機体解説》

宇宙世紀0200年代における地球連邦軍で採用されている主力MM。警察機構であるマハも運用している。

かつての名機であるジムから連なる歴代の連邦軍量産機であるRGM系列に相当する扱いを運用上では受けている。
しかし、全く新しいコンセプトに基づいた新世代の量産機として開発されており、RGMシリーズの系譜を継いだ機体ではない。

連邦の量産機の系譜であるゴーグルバイザーは採用されていることは歴代のRGMシリーズを連想させるが、見た目は全体的に丸みを帯びている。
角張ったデザインが特徴的な歴代の連邦系機種とは異なる「新世代」の存在であることが分かりやすい外観だろう。
これはコックピットブロックが球体で構成されており、それに合わせて動力部と装甲をレイアウトした結果である。

コックピットは全周囲視覚モニターを採用しており、情報投影用のHUDは見やすいように工夫が施されている。
操縦性は技術的に完成されていて信頼性の高いリニアシート方式だが、合理化が徹底されていることからシンプルな設計になった。

ガウッサはどこの組織が開発したのかは不明だが、連邦軍が「あらゆる局面において充分な性能を発揮し、しかも安価な全領域型の汎用兵器」という量産機には困難な提案を開発陣に出したと伝えられている。
この要求を受けて開発スタッフは「用途で使い分ける多数のオプションを同時に開発して、機体はそれらオプションのコアにする」というコンセプトを掲げる。
スタッフの発案からガウッサには当初から多数のオプションを同時開発することになり、「全領域型汎用兵器システム」と呼べる兵器が完成した。

このような設計思想でガウッサを開発した結果、開発費は予想外に高騰する結果になってしまった。
しかし、多数のオプションを用意したことで様々な用途に従来の専用機レベルの性能で対応できる兵器が完成し、結果的には極めてコストパフォーマンスの高い量産機が完成した。
そして、オプションのシステム化によって無秩序に多種多様化した武装やS.F.Sを初めとする支援用周辺機器類の統合や合理化に成功し、運用コストも軽減することに成功する。

形式番号の数字から宇宙世紀0190年にロールアウトしたのではないかとも言われているが、現状では時期に関する設定は語られていない。
宇宙世紀0200年代になると広く普及したガウッサだったが、連邦及びマハの敵対組織であるメタトロンの高級機には劣ることになった。
そしてマハがブロン・テクスターやギッズ・ギースなどの高性能量産機を開発したことにより、量産機としても旧式になりつつあった。

余談だが、本編と近い時代の地球連邦軍の量産機として後に『G-SAVIOUR』においてフリーダムが登場する。
両者の関係については『ガイア・ギア』と『G-SAVIOUR』は現状ではパラレル的関係にあるために深く考えるべきではないかもしれない。どちらの作品も正史との関係性が微妙だし。
ただし、上述したようにガウッサはRGM系列とは異なる兵器とされているので、RGMシリーズの系譜にあるフリーダムと開発系譜的な意味では被っている訳ではない。

《武装》

ビームライフル

MS・MMによく搭載される基本的な兵器だが、ガウッサは右腕の上腕部にマウントしている。

サンド・バレル

砂状の重金属粒子による散弾。両腕に装備する。
マフティー動乱やザンスカール戦争でも同名の兵器が運用されているが、宇宙世紀0200年代では対MM用兵器として広く普及したようだ。

シールド

MSでは基本的な防御装備。左腕の上腕部にマウントされており、シールドの先端が鋭い刃となっているので攻撃にも使える。
ビームシールドなどではないので、超高性能なIフィールドバリアーが使われる時代の防御装備としては不安を覚えるシールドである。

カギ爪

ガウッサの足は4つのカギ爪が搭載されている。
この仕様によってつま先とカカトを用いて小惑星の表面を掴むことが可能。

《オプション》

大気圏内用ミノフスキー・ドライブユニット

ガウッサは機体単体では単独飛行能力を持たないが、このユニットを用いることで大気圏内での単独飛行能力を得る。
翼状のエンジンブロックとテールスタビライザーで対のシステムとなっており、どのバリエーション機種でも装備可能な互換性の広さも特徴的。
機動兵器の飛行システムとしての評価に関しては、航続性能や高速性の点で優れている一方で動きが直線的になるために小回りがきかないという難点を抱える。
また、所詮は後付けによる単独飛行性能であるためか、搭載されているミノフスキーフライトはガイア・ギアαのようなオプションなしで単独飛行が可能な機体には大きく性能が見劣りする。

ロングレンジ・ドライブユニット

MMは航続距離に難点を抱える兵器であるため、その点のフォローや従来のS.F.Sに代わる飛行ユニットを目的として開発されたオプション。
ガウッサの開発当初から用意されていたオプションらしい。

《バリエーション》

ガウッサ UM-190B.I

連邦軍の要求に応じてアビオニクスを一部変更したタイプ。大きな変更点はないためか、外観上の変化は見られない。
配備済みだったガウッサは便宜上の番号として「UM-190A」と呼称されたが、UM-190B.I仕様に更新されることになった。
月軌道艦隊所属の一部機種は紫色のカラーリングが施されているらしい。

ガウッサ UM-190B.II

反連邦政府活動の活性化に危機感を抱いた連邦軍とマハによる改良計画によって開発が決まった機種。
量産機としては十分な性能と言えたガウッサだったが、出力及び航続性能向上を中心とする機体性能の向上が求められた。

要求を受けてジェネレータ出力のアップ、出力強化に伴う胸部冷却システムの強化、各駆動系の強化による脚部の換装などが行われた。
最終的には機体アビオニクス全体の30%以上が何かしらの変更を受けている。
バックパックは従来の標準装備だったVOE-011から同時開発のVOE-011Rに換装し、2倍以上の大型化と引き換えに基本装備状態での航続距離や推力がパワーアップしている。

また、新規武装としてUM-190B.II用のメガ・ビームランチャーが開発されている。
この兵器はメガ・コンデンサーを内蔵したことによって、長距離射撃の性能の低さと引き換えにハイメガキャノンに匹敵する破壊力を獲得した。
連邦軍の規格に統一されていることで他のMMにも流用可能な互換性の高さと威力の割には使い勝手が良い性能であることから、ギッズ・ギースの標準装備としても採用された。

《劇中での活躍》

小説版

サイド2のコロニー・ヘラスにおいて、クリシュナやアフランシの回収を目論んだメタトロンのガイア・ギアαを駐留していた連邦軍がガウッサで迎撃。
しかし、駐留軍であるジョナサン・リーブの搭乗していた18番機がパイロットの実戦経験不足が影響してアフランシに鹵獲される。
アフランシが搭乗したガウッサは同型機と交戦することになり、パイロットにコックピットで脱糞や自慰をされながらも彼の31の2乗への移動に貢献した。後に操縦席で脱糞された機体は出てきたが、操縦席でオナニーされる機体は今後出てくるのだろうか…?

その後も敵勢力の量産機としてブロン・テクスターと共に戦場で多数の機体が出撃しているが、他のMMと比べると明らかに劣る描写が描かれている。

ラジオドラマ版

シナリオ展開が異なるラジオドラマ版でも変わらずやられ役の量産機。
作中ではアフランシによってボコボコと落とされており、彼が操縦するゾーリン・ソールによる「赤い彗星の再来」の演出の犠牲者として十数機が一瞬で全滅した。
ジャン・ウェン・フーは性能差をフォローしてガイア・ギアαを相手に善戦しているが、最終的には撃墜に至っている(パイロット自体は生存)。
小説版と違ってアフランシに強奪されることはなかったが、結局マハ基地に潜入したメタトロンのメンバーに強奪される結果を辿った。

また、マハの地球逆移民計画によるヌーボ・パリでのクーデター発生時には連邦軍とマハが各地で小規模の激突を起こしており、ガウッサ同士が戦闘する状況に陥る。

《立体化》

現時点でガイア・ギアにおける他のMMと同様にガンプラの立体化は行われていないが、ビルドアップからガイア・ギアαやゾーリン・ソールと共に1/220のガレージキットが発売されている。





追記・修正はコックピットで下痢やオナニーをしてからお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • ガイア・ギア
  • MM
  • アフランシ・シャア
  • ガウッサ
  • ガゥッサ
  • 地球連邦軍
  • 下痢
  • 脱糞
  • 自慰
  • オナニー
  • マハ
  • マンハンター
  • MHA
  • 量産機
  • 換装機
  • ガンダム
  • カギ爪
  • やられ役

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2023年12月28日 22:02