マハ/マンハンティング部局(ガンダムシリーズ)

登録日:2021/09/09 Thu 18:05:07
更新日:2024/08/13 Tue 07:11:01
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我らスペース・マハは歴史的なクーデターを敢行し、腐敗しきった地球連邦政府に正義の鉄槌を下した。

今、地球連邦政府の機能はその大部分をマハが掌握しつつある。

この青き水の星は、我ら人類が神から賜ったものである。

我々はこの星の自然を甦らせるという崇高な目的を持って地球に舞い降りた。

このバイエルンは質実剛健な土地柄であったと聞く。我らマハの本拠地を築くのに相応しい場所である。

私はこの地に新しい地球連邦政府を樹立する考えである。

地球圏の繁栄のため、人類の輝かしい未来のため、この私に力を貸して欲しい。


諸君の一層の奮闘を期待する。

マハが勝利する日は近い。


マハとは、ガンダムシリーズの関連作品である『ガイア・ギア』に登場する組織。『機動戦士ガンダムF90FF』でも言及されている。
複数のガンダムシリーズで登場するマンハンターの後継的組織であり、前身時代の時点からマハと呼称される場合もある。

【概要】

宇宙世紀における地球連邦の刑事警察機構及び特殊部隊。
正式名称は「地球連邦政府警察機構特捜第13課」だが、「Man Hunting Agency(人狩り局)」の頭文字を取って「マハ」と呼称するようになったらしい。
機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』や『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』に登場した、不法居住者を摘発を業務とする組織「マンハンター」から発展した後継組織とされる。
機動戦士Vガンダム』でも小説版や背景設定などにおいてもマハが登場するが、『ガイア・ギア』における描写と異なる点が見当たる。

ラジオドラマ版のガイア・ギアにおけるマハは設定が小説版から改変されており、こちらは宇宙世紀100年代後半に新設された組織である。
つまり、過去の時代に出現したマンハンターから直接的に発展していった組織ではなくなっている。

従来のマンハンターと同様に地球上の不法居住者を取り締まることが主な業務だが、反地球連邦運動の弾圧なども担当する。
組織の業務内容としてはかつての地球連邦内の部隊だったティターンズに似た一面がある。何なら末路も似ている

あくまでも軍隊ではない「警察」だと構成員は主張するが、実際には多数の新型機動兵器や戦艦を確保している。
マハの前身とされるマンハンターも宇宙世紀0100年代時点で過剰なまでの戦力を確保していたが、その流れが続いた結果とも言える。
サイド2などの宇宙方面にも勢力が進出している(これは宇宙世紀0130年代に連邦政府の首都が移転した影響もあるかもしれないが)。

組織の人員はエリートが集められているが、血統には拘らない完全実力主義者が招集されている。
マハの想定する「エリート」は「血筋や家柄や人種的に優良な人物」ではなく、「常に向上心を持って努力する人間」である。
しかし、作中の一部人物の言動や活動目的には白人至上主義を拗らせたような側面があり、人種差別的な風潮があった。
「ヨーロッパ的な文化に拘ったエリート集団」と書くと、「ティターンズの後継者」と言うよりも「連邦版クロスボーン・バンガード」と言えるかもしれない。
総じて考え自体は身勝手で組織も腐敗しているのには変わりなく、結局のところ自分達を棚に上げて地球連邦軍を批判しているに過ぎない。

宇宙世紀0200年代では弱体化した地球連邦政府及び地球連邦軍を相手に力を発揮し、独自行動を拡大していった。
マハの上層部に位置するビシャン・ダーゴル大佐は、連邦政府を相手に事実上のクーデター計画を企てて牙を向けた。

複数の宇宙世紀作品の設定上で暗躍したマンハンターの後継者であり、この組織がメインヴィランとなった『ガイア・ギア』が現時点でシリーズ原作者の描いた宇宙世紀作品では最後の時系列と考えると、事実上の宇宙世紀サーガのラスボスとも言える。


【略歴】

※マハの反乱に関しては小説版とラジオドラマ版で大きく内容が異なるため、本項では共通している部分のみを抜粋する形で記載する。

◇マンハンター→マハへ

宇宙世紀0090年代から活動していたマンハンターは、宇宙世紀0100年代に権限を拡大して不法居住者の摘発と虐殺を繰り返す。
マフティー動乱の時期にはジェガンを独自改修して保有するなど軍備を強化しており、反連邦テロ組織のマフティーの首領であるマフティー・ナビーユ・エリンには「軍隊の真似事」と言われるまでになっていた。
宇宙世紀0100年代におけるジオン残党の情報なども調査していた。

『F90FF』におけるカロッゾ・ロナの発言から、宇宙世紀0110年代頃にマンハンターは「地球連邦政府警察機構特捜第13課」として発展したと見られる。
ハウゼリー・ロナの発言によると当時の最新鋭機であるRGM-111に関心を示しているようで、ついに最新型兵器を揃えるまでの勢力と化していたようだ。
地球にいる余剰人口を宇宙に追放するためにはマハの協力が必要不可欠とまで評されている。

カロッゾはマンハンターの単語を聞いただけで青ざめた様子で「野蛮人と聞いている」と叫んでいることから世間の評価は最悪な様子が読み取れるが、ハウゼリーは「地球を憂う者」として好印象を抱いていた。
マハの情報や思想がハウゼリーに流れているため、両者の間には一定の関係が築かれていたことが読み取れる。
ハウゼリーはマハの協力を得てブッホ・コンシェルンにマンハンターを取り込むことを考えていたが、後にハウゼリーが暗殺されたことで実現しなかった。

宇宙戦国時代

宇宙戦国時代の時点でもマンハンターは「マハ」と認識されて継続していた。
ところが、宇宙世紀0100年代初期の時期とは違ってスペースノイドや地球連邦政府の地球に対する執着心は薄れていた。
それが影響したのかマンハンターの不法居住者摘発への意思や差別的意図は薄くなり、かつてと比べると過激的な行動はしなくなっていたことが広く知られていた。

『V』の企画原案によると、「不法居住者が本当に根絶されるとマハ自身が地球に赴任できる特権が無くなってしまう」という暗黙の相互補完関係と呼ばれる政治的な意図があったらしい。
また、人類の種としての本能が「宇宙移民を実施したツケ」として不法居住者を許容しなければならないのではないかという黙認を働かせたとのこと。
ただし、「決まりがあるからと言って人はその通りに動かない」というこの時代の地球連邦やマハの状況の曖昧さがザンスカールのガチ党の出現に繋がった。

ザンスカール戦争で活躍したレジスタンス組織「リガ・ミリティア」の中心人物の一人であるオイ・ニュングは、過去にマハに所属していたと言われている。
彼はやがてマハの官僚的な生活を嫌うようになり、組織から脱退してリガ・ミリティアに関わったと噂される。
『V』作中ではザンスカール帝国による拷問の末にギロチンで殺害された悲劇の人物だったが、不法居住者を苦しめていたかもしれない可能性を考えるとある意味因果応報の末路だったのだろうか……
「官僚的生活を嫌うようになった」という経緯も含め、現役時代は粛々と不法居住者の弾圧管理を行う「アイヒマン実験」の典型的人物だったのではないかとも推測される。

小説版『V』を読むと分かるが、宇宙戦国時代のマハは『ガイア・ギア』のマハと比べると人狩りとしての意識が低い。
実際、『クロスボーン』最終話でシーブックセシリーは地球に不法居住しているが、その後『V』の時代になっても何事もなくパン屋を営んでいる。
この辺りは『V』と『ガイア・ギア』は時代設定的にはかなり離れていることや『V』ではマハが深く描写されている訳ではないので、いくらでも独自解釈で補完する余地自体はあるだろう。
メタ視点で考察すれば、様々な事情や作品の展開時期の順番の問題で『V』と『ガイア・ギア』の歴史はパラレルワールド的関係として繋がっていないかもしれない状況が影響している可能性はある(この点は後述参照)。

◇権限強化

マハは連邦の中枢に食い込む組織として運営されていったようだが、大規模な軍隊として拡大するまでの経歴は詳細には語られていない。

ラジオドラマ版の年表では、宇宙世紀0100年代以降のマンハンターの動きについて解説されている。
しかし、ラジオドラマ版のマハは宇宙世紀0186年に連邦内で新たに設立された「マンハンティング部局(MHA)」であり、既存のマンハンティング組織及びマンハンターとはまた別に存在する秘密警察の模様。
このような部局が発足した経緯については詳細が語られていないので、その辺りの事情は不明である。

宇宙世紀0197年*1にはマンハンターやマンハンティング組織の権限の拡大が承認されており、地球上の不法居住者の摘発が強化された。
宇宙世紀0200年代でも居住禁止の地球には不法居住者が多数残っており、マンハンター自身が不法居住者へと転身するという本末転倒な事態も起きていた模様。
地球の不法居住者からすればマンハンターに対する敵対心は強くなり、反連邦政府活動が活性化している(ただし、マハに協力する不法居住者もいたようだ)。

◇マハの反乱

ダーゴルが率いるマハはサイド2などで勢力を拡大しながら人狩りを激化させており、それに対抗した反地球連邦活動に出ているズィー・ジオン・オーガニゼーション/メタトロンと敵対していた。
ズィー・ジオンがアフランシ・シャアの回収に出ると、マハもその動きに応じてアフランシを狙った活動を開始する。
メタトロン機関のトップに立って組織を率いるアフランシとマハの本格的な敵対関係が幕を開けた。

不法居住者と反連邦活動の掃討作戦を展開しながら連邦政府や連邦軍に対して権力を拡大させるマハは、「地球逆移民計画」を掲げて地球のヨーロッパ地区に降下する。
マハはヌーボ・パリを中心に計画を進めようとしたが、メタトロンによって妨害を受けながらマハはバイエルンに移動した。
そんな最中に連邦政府はダーゴル率いるマハを危険視するようになり、マハに反抗していたメタトロンも上層部である老人達のアフランシへの失望や長期間の活動の疲弊から、利害が一致した両者は密約を結んで共闘することになる。
最終的にはノイシュヴァンシュタイン城を中心とした決戦でダーゴルは力尽きて彼の率いるマハの戦力は壊滅、メタトロンから切り捨てられたアフランシも姿を消す*2という結果になった。

ノイシュヴァンシュタイン城における決戦後、マハ組織やマンハンターがどのような状況になったのかは分かっていない。
ガンダムエースに掲載された年表などでは、メタトロンの連邦軍への参加と同時にマハの正式な消滅が宣言されたとしている。


【分類】

ビジャン・マハ

ダーゴルが直接率いているサイド2のヘラスにおけるマハ組織。
あくまでもホンコン・マハなどの地球上のマハ組織と区別するための便宜上の呼び名である。

ホンコン・マハ

宇宙世紀0200年代でも宇宙への港として重要な地域となっているホンコンを担当しているマハ。
地域的な理由なのか構成員はアジア系が多いが、白人至上主義の節があるビシャン・マハの一部の人物からは内心信頼されていなかった。
ダーゴルがマハ全体の指揮権を得たことにより、ビシャン・マハの支配下に置かれて彼らをサポートをすることになった。

ホンコン・マハが突如として送り込んだマン・マシーンのギッズ・ギースの機体構造は革新的な技術を誇っている。
ギッズ・ギースの存在は「宇宙世紀0100年代以降、地球の技術や工業力は衰退・停滞した」というスペースノイドの認識を破壊する結果となった。

スペース・マハ

ラジオドラマ版のみに登場する呼称。
マハがサイド2のヘラスを弾圧して以降、宇宙で活動しているマハを地球上のマハ組織と区別するようになった。


【地球逆移民計画】

ビジャン・ダーゴル大佐が提唱し、地球連邦政府の承認も受けてマハが発表した移住計画。
簡潔に言えば「選ばれたエリートに地球を管理させて地球環境を回復させる」という内容である。
様々な戦乱の余波で大ダメージを負っていた地球だが、宇宙世紀0200年代の地球は既に居住可能なレベルに自然が回復しているため、エリートを降下させればそのスピードを更に加速させられるという主張を持つ。
ラジオドラマ版のダーゴルは地球の自然に感動したことや噂よりも環境汚染が酷くないと感じた過去を持ち(小説版では真逆で多少の不快感を抱いている)、その体験談がこの計画に繋がった。

計画の目的はかつてのギレン・ザビジャミトフ・ハイマンが構想していた思想に近い意図がある。
ただし、「アースノイドやスペースノイドの区別に重点を置いていない」「立案者がヨーロッパ文化や白人に羨望を抱いた人種差別的意図を持っている」という点においては、ギレンやジャミトフよりはコスモ貴族主義に通じている。

建前上は一定の大義がある内容に見えるが、真の目的はマハの権力拡大と地球上に独立国家「ガイア・エンペラー」を建国することにあった。
ダーゴルはマハを連邦から切り離し、各地で勢力を広めて地球上でスペースコロニー及びサイド勢力に対抗できる国家の建国を目論んだ。

地球への居住が特権である社会システムの欠陥を突いた巧妙な計画でもあり、特権地域である地球への移住を餌にマハの支持を集めた。
ダーゴルはこの計画が進んだ際の連邦政府からの反発を想定し、特権で地球に居座る連邦高官の家族を人質にするという保険的なルートも想定していた。
計画内容が異なるラジオドラマ版でも人質作戦が展開されるが、ミサイル攻撃はないとダーゴルが読んでいたことに反して実際は攻撃を受けてしまう。しかし、ダーゴルはこれを「宇宙にいる連邦政府の役人が自分達を捨てたと判断した政治家や官僚はマハに加勢する」と計算してなおも利用を企んだ。

移住に選ばれた層や地域についても「白人が白人発祥の土地であるヨーロッパを中心に移民する」という内容で、明らかに白人至上主義の人種差別計画だったりする。
しかし、ダーゴルは白人至上主義者の思想を抱えながらも、計画で選ばれるエリートについては「己を鍛えるエリートならば人種は問わない」として人種差別を否定している。
マハが地球に降下した際にはこの計画による移民も地球に入り込んでおり、その人材は軍人や政治家の関係者だった。
しかし、宇宙世紀0200年代のヨーロッパ地区は反地球連邦活動が盛んであり、連邦軍の軍人からはマハが地球の事情を知らないと認識されてその点を突っ込まれていた。

都市についての計画は、一年戦争で被害を受けたパリの跡地であるヌーボ・パリを首都(ラジオドラマ版では宇宙世紀0200年代の連邦政府首都)にし、聖地としてノイシュヴァンシュタイン城のあるバイエルンとする予定だった。
バイエルンについてはダーゴルがワーグナーの狂信者であり、「ノイシュヴァンシュタイン城でワーグナーの曲を聴きたいから」という趣味全開な意図がある

ダーゴルは人類の生存のためには人口の調整が必要だと考えており、帝国民の選出と人口削減を兼ねた政策を開始したが…その内容は以下のような悪魔的発想。

  • 地球への移住を餌に徴兵制で採用した兵士をメタトロンとの戦闘を用いて戦死させ、使い捨てとして利用しながらコロニーの人々を減らす
  • 徴兵制で採用した人々の中にガイア・エンペラーで生き残る資格があると判断された人間は、マハの正規兵として働く
  • 正規兵になれない無能や政治犯は去勢などで生殖能力を奪い、強制労働終了後はガス室で殺害して処分
  • 帝国建設後はコロニーからの鎖国政策を展開

自分達の理想に合わない人間は徹底的に生物としての存在すら認めないような内容であり、極めて最悪な選民主義と言えるだろう。

ラジオドラマ版では独立国家の構想や白人優遇の意図は存在せず、連邦政府本体を直接狙うクーデター作戦を兼ねた環境回復計画となっている。
地球逆移民計画の完全達成を己が生きている間に見届けられないとラジオドラマ版のダーゴルは予想していたが、彼は計画の後継者となるであろう次世代のマハの人間を信用出来なかった。
そのため、連邦政府の承認を得ていながらも焦って一気にクーデターにまで発展したという自身の内心をアフランシに漏らしている。


【メカニック】

□マン・マシーン

  • ガウッサ
  • ガウッサ UM-190B.II
  • ブロン・テクスター
  • ブロン・テクスター(前期量産型)
  • ブロン・テクスター改良型
  • ギッズ・ギース

□艦艇

  • マハ・ゲイジス
  • クエゼリン
  • コイリュー
  • コイターペイ

□その他

  • ビューシング・ナッグ
  • ミノックス
  • ミノフスキー・クラフト・ヘリコプター


【主な所属人物】

◯上層部

  • ビジャン・ダーゴル
  • マリーサ・ナジス

◯構成員(ビジャン・マハ/スペース・マハ)

  • ウル・ウリアン
  • ハリー・スェームズ
  • ガミアン・ヘーゲリック
  • コンスタン・ペルケーネ
  • ジェラン・アルサ
  • シムナウ・アーバン
  • レイラ・セイバー

◯構成員(ホンコン・マハ)

  • ジャン・ウェン・フー
  • ロウ燕
  • チョウ
  • リィ・ホアウォン/麗華黄
  • リン
  • レイ・チャン
  • ウォン・ロー

◯離脱者

  • オイ・ニュング


【「マンハンター」と「マハ」に関するメタ的な事情】

シリーズ内の時系列ではマンハンターの流れから出てきた組織という扱いだが、メタ的には逆でマハから逆算する形でマンハンターが作られている。
『ガイア・ギア』の執筆開始時期は『CCA』以前であり、後に製作されて同時期に展開することになった『CCA』や『閃光のハサウェイ』にマハが拡大する前の流れ(一種のファンサービスや伏線とも言える)としてマンハンターの設定が仕込まれたと見られている。
しかし、『ガイア・ギア』は展開終了後は大人の事情で公式にはあまり触れられずに一種の黒歴史やパラレルワールド作品として存在に触れられなかった時期があり、一方でマハへの伏線的存在だったマンハンターの設定は正史と扱われる作品に持ち越されるという割と複雑な事態になったのである。

よくマンハンターのような横暴な存在が100年間も形を変えて継続した点が突っ込まれるが、これもメタ的に考えると仮説が成り立つ。
『閃光のハサウェイ』は執筆時期的に『F91』や『V』における世界観設定が想定されていなかったと思われるため(ただし、『ガイア・ギア』連載末期に『F91』が展開されている)、マンハンターがそのままマハへと拡大していく流れが想定されていた可能性が否定できない。
そもそも『閃光のハサウェイ』の小説版は『ベルトーチカ・チルドレン』の続編(=映像作品のCCAの直接的続編ではなく、CCAの世界観を引き継いだF91の歴史に繋がるか不明慮な部分があった)だったという事情*3もある。
小説版Vでマンハンターがマハへと呼ばれるまでに50年以上継続していたことに反してやる気に欠けていた描写は、『F91』以降の世界観設定がマンハンターに後付け的に反映された姿とも読み取れる。

『ガイア・ギア』以外のガンダムシリーズではマンハンターやマハの存在や単語は登場していたが、大人の事情が絡んでいると見られる『ガイア・ギア』との直接的な関連性を示唆している描写はなかった。
そのため、『F90FF』において小説版におけるマハの名前である「特捜第13課」というワードを用いて明確に言及されたことは話題を呼んだ。
その影響もあって、『ガイア・ギア』の宇宙世紀正史における扱いについても注目が集まっている。


【余談】

上述したようにマハはメタ的な事情を含めた経歴が複雑なことや小説版とラジオドラマ版の違いから、設定面を語る際には認識の違いが起きやすいので注意が必要である。
まあこれはマハというかガイア・ギア関係の世界観やキャラクターの大半にも言えることなのだが…。





しかし、我々は荒らしとは違う。アニヲタWiki(仮)の中にあって追記・修正を起こす。それがWiki篭りのやり方だ。

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最終更新:2024年08月13日 07:11

*1 一部書籍では宇宙世紀0191年とする記述もある

*2 小説版では戦場を離脱してエヴァリーと共にアイルランド方面で逃亡生活、ラジオドラマ版ではダーゴルとの直接対決の末に末路が描かれずにエヴァリーの元に帰ってきていないという完全な行方不明

*3 ただし、映像化以前の公式年表の時点で既に「マフティー動乱」と呼ばれる騒動が起きること自体は正史とされていた