ドクターTETSU

登録日:2021/10/26 Tue 12:30:01
更新日:2021/11/02 Tue 23:55:56
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まるで恋する女子高生のようだったぜ!!

ドクターTETSUとは、「スーパードクターK」「DoctorK」「K2」に登場する女子高生医者である。
主人公のドクターK(以下「KAZUYA」)のライバル医者であり、彼に匹敵する医療技術を持つ。



【まるで概要のようだったぜ!】

圧倒的な執刀技術を持ちながらも表舞台には出ずにどこの病院にも属さず、闇の世界に生きる男。
…とここまでならKAZUYAも同じだが、基本的に善良な彼と違い、TETSUは本当に闇の世界にどっぷり浸かっている。
彼の主な相手はヤクザや闇世界の人間、もしくは何らかの後ろめたい事情の持ち主が多い。KAZUYAも最初のうちはそんな感じの相手が多かったんだけどね…。

某国にて不死身のコールドトミー兵士を作ろうとしたのがKAZUYAとの初邂逅。
それ自体は成功し、痛みを感じない不死身の吸血部隊が完成、かなりの戦果を挙げたものの、人の痛みすらも忘れてしまった事により大事な人にまで発砲してしまう自体が勃発。
結果兵士や王は己の愚かさを悔やみ改心。TETSUは少しの投獄の後放逐されるが、この時から彼との因縁が始まった。

その後KAZUYAが親友の大谷定久の弟・大谷辰美のトレーナーになった際、ライバル選手の杉田のトレーナーとしても再登場した。
「ドーピングに引っかからない新型薬物の投与」というかなりグレーな手段を使い彼を強化、更にその事を偶然知った辰美をひき逃げするなど悪辣の極みを尽くしていた。
それとそのひき逃げした車でドクターKらの様子を見に来るドジッ子の片鱗もその時に見せていた。
最終的には辰美はKAZUYAの手術と激しいリハビリで完治。
TETSUの厳密な投薬とスケジュールに管理され無敵と思われた杉田は「アスリートが試合に望む際の精神の極限状態に、投薬でギリギリまで消耗していた」為、本番のレースで体が耐えられず、半ば自滅してしまう。
この結果でTETSUは辰美…そしてKAZUYAに「敗北」。*1
逆に言えば精神の問題さえクリア出来ていれば完璧だったものの、TETSUはKAZUYAに執着する事となる。

そんな彼の目的はただ一つ「人間の力を極限まで引き出すこと」
もっと単純に言えば「強い人間を作ること」にある。
それには同じく医者であった父親の死が関係しているが…。


【まるで自己紹介のようだったぜ!】

そんな彼の能力だが、まず医者としての腕は本物。
そして格闘技術も本物で、テコンドーを駆使してKAZUYAとも互角に戦える。
なんで医者に格闘技術が必要かは聞くな。
またKAZUYA以上に裏の世界に浸かっている事もありそちらの知識、知恵も豊富である。
かなり儲けているらしく、高そうな外車を乗り回したり、潰れた病院を買い上げ宿代わりに使用している描写もある。
しかし自分に自信がある為かヘマをすることも多く、事実最初は人間の心を理解せずに、一人のアスリートの未来を潰しかけている。
更に格闘技術が高いと言っても本職には勝てず「次の相手はゴリラか!!」と息巻いた次のシーンではボコボコにされていた事もある。
とこのようにヘマも多いわけだが、実は彼が医療関係で失敗したのは初登場の一件くらいであり、それも理論上は成功していた。*2

それに裏打ちされるようにプライドは高く、誰に対しても不遜な態度を崩さない。
しかしその裏には情に厚い一面を持っている。
特に子供には優しく、偶然大怪我や病気になった少年の手術を行ったり、孤児院に定期的に寄付したりしている一面も見られる。
曰く「子供の涙ってのは反則だぜ」との事。
また闇医者ではあるが、自分に仕事を寄越す人間が多いことには拒否感を示している。
更に彼本人は変なところで律儀であり、何をしようにもとにかく矢面に立ちたがる正々堂々とした一面も持っている。
と同時に医者としての矜持もあり、「人を強くすること」には貪欲でも「人殺し」には嫌悪感を示す。
え?KAZUYAにペスト入りの注射をして逃げられなくした?万が一に備えて彼のベルトにワクチンを仕込んでいたからセーフなのだろう多分。
一穴悪辣に見えるがその辺りを試みると、その本質はツンデレ偽悪的と言った所だろうか。


【まるで俺の正体のようだったぜ!】

そんな彼の目的は前述の通り「人間の力を極限まで引き出すこと」
その理由は、彼の父親が純粋で善良な医者だった事にある。
医師であった父は「来る者は拒まず貧しきからは受け取らず」という精神の元、人を救うために研究に没頭、更に独自で開発した薬剤を投与する事もあったという。
だがそれは人々の目からしてみれば「暴走」「人体実験」にしか見えず、そして彼は世間から罵られた末に投獄…。
世間に押しつぶされるように死んだ父親を見て、彼はそんな弱い人間にはならず強くなる事を決心した。
父親に関しては「弱い」「あのようになりたくない」と言いながらも、紛いなりにも同じ医者の道を選んだり「善良、純粋」と称している事から決して嫌っているわけではないのはわかるだろう。
だが父親のように「裏の世界で生きること」に関しては拒否感を抱いており、そういった一族であることから抜け出そうと藻掻いている。
特に登場当初はその傾向が強く、有名陸上選手のトレーナーや世界を代表する医療財団「クエイド財団」の幹部になろうとしていた事もある。
しかしその本質は「自らが強くなること」で一貫しており、あまり地位にこだわっている様子はない。
実際クエイド財団でも「ヘマをしたから」という理由で何も言わずに去っただけであり、幹部からは気に入られていた。

その本名は「真田徹郎」
政治家に取り入って、癌発生装置を作ったり*3、動物を利用した兵器(アニマル・ウェポン)を作る、KやKの友たちを破滅に追いやろうとした悪役「真田武志」はTETSUの兄である。
だが人殺しをし、挙げ句「自分ではなく他人」に媚びへつらう道を選んだ彼とは縁を切っていた。
武志はその悪逆の報いにより死亡するが、今際の際に「母親が心配していた」「兄さん」と呼びかけることで和解した。
そして「兄さん」の死にはただ、無言で涙を流していた…。


以降は何やかんやでKAZUYAとは腐れ縁のような状態となり、タイトルが「DoctorK」となってからも奇妙な関係は続いていたが…。


【まるで未来の俺だぜ!!】

しかし『K2』の時代となりKAZUYAが死んでから一種の燃え尽き症候群のような状態となっていた。
だがKの後継者たる一人(かずと)と出会う。
最初は彼のことを認めていなかったが、名前だけでなく医療技術や高潔な精神を受け継いでいることから彼を後継者と認める。前作読んでない人にもTETSUのツンデレ具合が一話でわかるぞ!
とはいえあくまで彼は単なる後継者であった事から完全に割り切ることができておらず、更にスキルス性胃癌を発症してしまう。
そんな失意の日々を過ごしているうちにKAZUYAのクローンである一也が順調に育っていることを知ってからはっちゃけてしまう
そんな折、TETSUの目の前に現れたKAZUYAの幻影に対する告白がこれ。

「俺の胸は高まったね!!ドクターKが生きている… まるで恋する女子高生のようだったぜ!!!」

妙にロマンチストな台詞がネタにされるが、彼としてはもう一度KAZUYAとやりあう日々を取り戻したかっただけである。この台詞から「恋する女子高生」と関わった事がある事が想像されるが、どんなやり取りがされたのか見てみたいものである。
更にライバルであるKAZUYAに対しての独白は、彼が心身ともに追い詰められた証拠とも言えるだろう。

だが当時一也は中学生。彼が成長するまで、癌に蝕まわれた体が持つとは思えない。
そこで彼は一也に自らを安楽死させ、自分の命を犠牲に医者としての試練を与えようとしたが、一人の手によって癌の増殖を抑える化学療法を施され生存。
その後、今度は一也の元に、凶暴性の塊である孤児の「和久井譲介」を送り込んでどうなるかを確かめようとするなど妙にイキイキしている。
癌の進行は一進一退で普段は杖をついて歩行している。技術も健在ながら体力が持たず、長いオペでは眠ってしまうと全盛期の力は無い…だがなんやかんやでがん治療から10年近く生き続けている。


【まるで余談のようだっだぜ!!】

  • 一也の元にけしかけた和久井譲介だが、一件冷酷に扱っているように見えて実は大事に扱っている。
  • 彼が寄付を続けている孤児院はスーパードクターK時代に登場したものだが、K2の時代になっても交流は続いている。孤児院側の先生も歳は取ったが健在である。
  • 見た目は全然変わっていないが西暦1964年生まれであり、そろそろ還暦を迎えるお年頃である。
  • 杉田のトレーナーとして登場したときはKAZUYAに対抗するためか「"T"と呼んでもらって結構」と発言していたが以後40年近く誰もそう呼ぶことはなかった





こんな俺の項目にも編集がひっきりなしか、一体どうなってるんだ 追記・修正はよぉ!!



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最終更新:2021年11月02日 23:55

*1 ただし、試合形式上は勝利したのは杉田の方であり、言わば「試合に勝って勝負に負けた」状態であった。

*2 しかも、その凡ミスが後々KAZUYAの役に立ったというオマケ付きであった。

*3 この件の場合は、依頼主の政治家も結果が出るまでその事を全く聞かされておらず、言わばその政治家も利用されていたに過ぎなかった。