アニマギア

登録日:2021/11/14 Sun 23:21:00
更新日:2023/12/16 Sat 23:27:40
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アニマギアとは、バンダイより発売されていた食玩シリーズである。

【概要】

バンダイキャンディトイの機体の新プロジェクトとして、2019年8月に第1弾が発売されて以降、7弾までが発売。その後2021年8月より続編となる「アニマギアDE(ダブルエッジ)」が展開されていた。しかし、2022年12月発売のDE5弾にてシリーズの終了が決定。多くのファンから惜しまれつつ、幕を閉じた。

動物をモチーフとした組み立てプラキットで、共通フレームである「ボーンフレーム」に、アーマーとなる「ニックカウル」、そしてステッカーとなる「ブラッドステッカー」から構成される。
動物モチーフのプラモデルという事で、発表当時ブームになっていた動物型ロボットアニメにあやかっているかもしれない。主人公機が同じライオンだし。

「動物をモチーフにした」とあるが、ガレオストライカーのような動物をそのままロボット化したものとデュアライズカブトのような動物モチーフとした人型ロボットに分かれている。

関節可動が優秀で、人型はともかく動物型でぐりぐり動かせる玩具は意外と少ないため、シリーズの強みともいえる。
ジョイントは当然のごとく共通規格であるため、それぞれのアニマギアを組み合わせたカスタマイズ遊びも可能。3㎜ジョイントも使われているため、ガンプラ30MM、会社は違うがM.S.Gやデスクトップアーミーなどと組み合わせて遊ぶことも出来る。

部品数も非常に多く、後述の値段から簡易なものと見誤ってると意外と本格的なプラモデルを作らされるので注意。無印ではニッパーが必須でややランナーから切り落としにくいという欠点があったが、DEではニッパー不要で組み立てられるように改善されている。

値段も安価で、これほど本格的なプラモで、関節可動も優秀でありながら、1個500円を切っている。単体で飾る人はもちろん、カスタマイズ遊びのために多々買いする人からすれば、ありがたいことこの上ないだろう。
アニマギアといい、以前あった破幻のジスタといい、カバヤのほねほねザウルスといい、安価な食玩と組み替え遊びは相性がいいのである。
一応、無印は390円(税抜)、DE2弾までが410円(税抜)、DE3弾以降450円(税抜)と時代情勢に合わせて少しずつ値上げしてはいる。とはいえ、コストパフォーマンスの高さはほとんど変わらない。

出来の良さとそれに見合わない安価さから、発売当初から人気が高く、1弾発売時には売り切れも続出している。一方で、一部の弾では1箱10個の中に1個しか入っていないアソートの偏りがあり、1個しか入ってないアニマギアは争奪戦になることも。

6弾での「サクラギア」及び色替えの「サクラギア絶」は女性型であったことから、これまでのシリーズファンだけでなく、ロボ娘が好きな人、そして需要を察知した転売屋によって争奪戦が発生。これに対し公式がサクラギアと絶のセットをプレミアムバンダイで定価で発売するという対応を取った。

コロコロイチバン!にてコミカライズもされている。作者は『メタルファイト ベイブレード』のコミカライズも担当した足立たかふみ先生。
そのこともあってか、コロコロイチバン!でアニマギアが付録として付いてきたこともあった。

なお背景ストーリーなども設定されているが、子供向け食玩というイメージに反して何故かシリアスでハードなものになっている。


【登場人物】

●天草キョウ
無印の主人公で、小学5年生。パートナーはライオン型アニマギア、ガレオストライカーの「ガオー」。ガオーのメンテナンスやカスタマイズが好き。
旅行に行った先でアニマギアとの写真を撮り、SNSにアップするのが趣味。

●紅葉サクラ
キョウの家の隣に住む女の子で、中学2年生。パートナーはカブトムシ型アニマギア、デュアライズカブトの「ムサシ」。
キョウとは一緒にランチに行ったり、花火大会に言ったりする仲。おねショタかな?
アニマギアの動画をアップして「いいね」を獲得するのが得意。

●飛騨ソウヤ
14歳という若さでアニマギア同士を戦わせる競技「ギアバトル」の日本代表選手となった天才。パートナーはラプトル型アニマギア、バスターギガラプトの「ラプト」。
ふだんは穏やかで優しいが、ギアバトルでは冷静かつ的確な判断力を持っている。
実はラプトの前には別のアニマギアをパートナーにしていたらしいのだが…

●三梨コノエ
アニマギア開発に関わる「ギアティクス社」の研究員である女性。22歳。パートナーはオオカミ型のアニマギア、ブレイドヴォルガの「ヴォルガ」。
頭脳明晰だが、だらしなく、日常生活のほとんどはヴォルガが世話を焼いている。
「ライオン型アニマギア開発の第一人者」であるらしい。

●黒田ショウマ
様々な事件を引き起こした謎の組織、「獣甲屋」の首魁。
かつては優秀な科学者であり、サクラの両親とともにアニマギアの研究や開発を行っていたが、サクラの母、アカネの死をきっかけに暴走。「とある目的」のために強力なアニマギアの開発や様々な悪事を行っている。
常に穏やかな口調でしゃべるが、性格は冷酷で、目的のためなら手段は選ばず、アニマギアのことを目的達成の道具としか見ていない。

●晄マコト
DEの主人公。小学6年生でキョウの同級生(キョウも進級して6年生になっている。)。アニマギアに傾倒していた兄のせいでアニマギアに苦手意識を抱いていたが、かつて兄が捨てた「ムラマサ」に似た波浪のアニマギア、「ムサシ」と出会い…
好きなことは料理と選択。いつも率先して家事を手伝っている良い子。


【用語】

〔アニマギア〕

「ボーンフレーム」「ニックカウル」「ブラッドステッカー」の3つのギアを組み合わせて楽しむ新世代バディホビー。手のひらサイズであり、実際の玩具と同等のスケールである。

アニマギア同士を戦わせることは「ギアバトル」と呼ばれており、公式大会も開かれている。

「バディホビー」とあるが、個々のアニマギアは小柄な割に人間よりも強力であり、それゆえに兵器としての用途もあるなど危険な存在でもある。

小型サイズ、互いにバトルさせる、結構強力なパワーを持つ、「ホビー」という設定から、『ダンボール戦機』に登場するLBXを彷彿とさせるかもしれないが、操作が必要なただのロボットであるLBXと異なり、意思を持ち、自立して動くというのが特徴である。
そのため、バトル目的ではなく身近な友人や仕事仲間としてアニマギアと関係を築く人や、人間の相棒を持たないアニマギアも存在する。『ロックマンエグゼ』のネットナビに近い存在といえば分かりやすいか。

同じように意思を持ったロボットであるメダロットとはデザイン面でも近いものを感じられるが、デザイン・イラスト全般を担当しているtyuga氏は実際に『メダロット8』以降のメダロットシリーズにメカ・キャラデザなどで参加しているため、この辺はある種の必然。

〔エンペラーギア〕

動物ではなく、幻獣をモチーフとしたアニマギア。通常のアニマギアよりも強力な力を備えており、そのことを危険視されて開発が中止されたが、黒田ショウマによって脅されたサクラの父、ヤマト博士が完成させた。

エンペラーギアのニックカウルにあたる「エンペラーガウル」は通常のアニマギアには取り付けられないはずだが、何故かガオーには使用できる。

〔獣甲屋〕

黒田ショウマが立ち上げたアニマギアを悪用する「悪の組織」で、アニマギアの強奪や違法改造、エンペラーギアを利用した様々な事件を巻き起こしている。


追記・修正は自分だけの相棒アニマギアを製作してからお願いします。

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最終更新:2023年12月16日 23:27