E・HERO ランパートガンナー

登録日:2021/11/15 Mon 17:57:10
更新日:2025/04/20 Sun 09:07:24
所要時間:約 3 分で読めます




E・HERO ランパートガンナーは「遊戯王OCG」のカード。

【テキスト】

融合・効果モンスター
星6/地属性/戦士族/攻2000/守2500
「E・HERO クレイマン」+「E・HERO バーストレディ」
このモンスターは融合召喚でしか特殊召喚できない。
このカードが表側守備表示の場合、守備表示の状態で相手プレイヤーを直接攻撃する事ができる。
その場合、このカードの攻撃力はダメージ計算時のみ半分になる。

【概要】

第4期6番目のパックである「ELEMENTAL ENERGY」で初登場した融合E・HERO
見て分かる通り、守備表示で直接攻撃できる効果を持っている。
これなら《聖なるバリア −ミラーフォース−》等の攻撃表示モンスターを除去する罠も恐くなく、相手ターンの攻撃も凌いでくれる優秀な壁モンスター………となるはずだった。

数値が半減されるうえ、参照するのはあくまで攻撃力なので、たった1000ダメージしか与えられない。具体的には《火炎地獄》と同じ。
また、ミラフォは効かなくても表示形式関係無しの《次元幽閉》にはあっさり除外される。
一応、効果持ちなので《マッドボールマン》よりはマシ。そこ、どんぐりの背比べとか言わない
当時ですら評価はこんなものだが、同じ素材からでも融合召喚できる《E・HERO ガイア》や《E・HEROノヴァマスター》》《始祖竜ワイアーム》といった優良カードが登場したことで存在意義は限りなくZEROに近くなった。
愛がある人は頑張って使ってみよう。

【アニメでの活躍】

遊城十代&丸藤翔と迷宮兄弟のタッグデュエルで十代が融合召喚。
相手フィールドに攻撃力3750の《ゲート・ガーディアン》がおり、効果が活きて直接攻撃でダメージを与えた。
だが、次のターンで《アヌビスの裁き》によって破壊されてしまった。
以後も何度か召喚されたが、何故かモンスター効果はあまり使っていなかった。


追記・修正お願いします。

























暗黒恐獣》「さて、ここで問題です。ランパートガンナーが効果を使って攻撃できる状況はどーれだ?」

1:相手フィールドにモンスターがいない時
2:相手フィールドにモンスターがいる時



「正解は両方。」


「まさか、1はともかく2が不正解だった時なんて…………あったんですよそれが。」




   *   *
 *   + うそはないです
  n ∧_∧ n
+ (ヨ(*´∀`)E)
  Y   Y  *


そう、《ランパートガンナー》は過去に自身の存在意義を全否定するレベルの裁定を下されていた時期があるのである。

このカードが登場してから長らく、守備表示での直接攻撃はこのカードが直接攻撃できる時」しかできなかったのだ。つまり相手フィールドにモンスターが1体でもいた時点でアウト

肝心の効果がこのあり様なので、壁モンスターとしても守備力3000バニラのマッドボールマンの方がまだマシという悲惨な状況に置かれていた。だからどんぐり(ry

ここでもう一度テキストを確認してみよう。

このカードが表側守備表示の場合、守備表示の状態で相手プレイヤーを直接攻撃する事ができる。
その場合、このカードの攻撃力はダメージ計算時のみ半分になる。

確かに、文面をそのまま読んだら「相手モンスターがいても直接攻撃することができる」とは書いていない
それを言ったら、OCG初期から存在する伝統的な直接攻撃効果のテキストだって
このカードは相手プレイヤーに直接攻撃する事ができる。
の一文なのである。
このテキストでちゃんとモンスターをすり抜けて直接攻撃できるのだから、《ランパートガンナー》に同じことができないのもおかしな話であろう。

なお、以前の裁定でも流星の弓-シールを装備させていればモンスターがいても表側守備表示で直接攻撃できた。
でもこの場合は、攻撃力が1000下がるデメリットのせいで、そのままだとたった500ダメージしか与えられなかったが。

アニメで効果を使わなくなったのもこの裁定が原因と思われる。

これだけならただの産廃カードで終わったのだが…。

登場からおよそ10年後、2015年3月26日に裁定変更がなされ、相手フィールドにモンスターがいても表側守備表示で直接攻撃できるようになった。

【裁定の相違】

実は、UpperDeck社が管理していた海外版は現在のOCGと同じ裁定だった。
つまり、日本と海外で裁定が食い違う事態が発生してしまったのである。
そのせいで大して強くないのに一時期世界大会で使用を禁止されていた。

その後、TCGの版権がKONAMIに移ると「相手がモンスターをコントロールしていない場合のみ」という一文が追加され、日本版に合わせる形で騒動は一旦収まった。

そして、2015年発売のゲーム「TAG FORCE SPECIAL」でアニメ効果と同じになり、同年の裁定変更を以てようやく今のランパートガンナーになるのであった。やっぱり海外版もエラッタされました。
まあ、使いやすくなったとはいえ既に強力なHEROがたくさんいたので、ファンデッキ以外では全く採用されなかったが。


ちなみに、韓国版では最初から「相手フィールド上にモンスターがいない時」と書かれていた。
尤も先述の流星の弓―シールのコンボができなくなるが。


余談だが、本項目の寸劇に出ていた暗黒恐獣は「相手フィールド上に守備表示モンスターしか存在しない場合」に直接攻撃できる。
大体の人はもうお分かりだろう。
これではモンスターどころか魔法・罠ゾーンにカードがあってもアウト。
こちらは未だにエラッタされていないので、ランパートガンナー以上に悲しい直接攻撃モンスターである。


【転機】


守備表示のまま出しても直接攻撃可能という裁定に戻ってもやはり扱いにくかったのだが、ここに来て転機が訪れた。

《E・HERO フレイム・ウィングマン-フレイム・シュート》
融合・効果モンスター
星8/風属性/戦士族/攻2100/守1200
属性が異なる「E・HERO」モンスター×2
このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが特殊召喚に成功した場合に発動できる。
自分のデッキ・墓地から「フェイバリット」カード1枚を選んで手札に加える。
(2):通常モンスターを素材として融合召喚したこのカードをリリースして発動できる。
デッキ・EXデッキからレベル7以下の通常召喚できない「E・HERO」モンスター1体を召喚条件を無視して特殊召喚する。

ザ・ヴァリュアブル・ブックEX3で登場した新たな融合E・HERO。
属性の異なるE・HERO2体で融合召喚可能で、
特殊召喚時にフェイバリットカードのサーチ、バニラE・HEROを素材にした自身をリリースする事でレベル7以下の通常召喚出来ないE・HEROを呼ぶ効果を持ち、
本家フレイムウィングマンを呼びつつフェイバリット・ヒーローを装備させてアニメさながらの再現をしつつ、フェイバリット・コンタクトもサーチに対応させる事でネオスとの連携も意識したと言うデザインのカード。

このカードのお陰で出す意義は増えたといえる。
というのも、フェイバリット・ヒーローとフィールド魔法で強化すれば攻撃力は5000位には達し、直接攻撃で2500位のダメージを与えることが可能になったのである。
また、レベル4の通常モンスターのE・HEROのみを融合素材にでき、レスキューラビットなどでランク4も出しやすいのでNo.41 泥睡魔獣バグースカで守りつつ攻めることも可能。


追記・修正は守備表示で直接攻撃してからお願いします。

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最終更新:2025年04月20日 09:07