じーさんおもしろ顔コンテスト(でんぢゃらすじーさん)

登録日:2022/01/23 (日) 16:44:32
更新日:2023/03/14 Tue 08:37:14
所要時間:約 7 分で読めます





「じーさんおもしろ顔コンテスト」とは、かつて月刊コロコロコミック2008年8月号にて行われた『絶体絶命でんぢゃらすじーさん』の企画である。
この企画の様子は漫画で描かれており、『絶体絶命でんぢゃらすじーさん』コミックス16巻&17巻に掲載されている。


コンテストの内容じゃっ!


作者の曽山一寿先生自らが企画したコンテストであり、コロコロの付録のハガキを使って、のっぺらぼうのじーさんに面白い顔を書いて送るというもの。




…これだけ聞くと、「悪くはないけどいまいちインパクトが無い」と思うかもしれない。
だが、この企画の賞品はとんでもなくすごいものであった。


「曽山先生のションベンくせーサイン」?

No!

「ゲームソフト」?

No!

「ハワイ旅行」?

No!

では一体どんなものなのか?それは……










曽山「このオレがどんな願いでも1つだけかなえてやるぜ─────っっっ!!!」


そう、曽山先生がどんな願いでも一つだけ叶えてくれるというのだ。曽山先生曰く「こんなコト言えるのドラえもんかオレぐらい」とのこと。


…ただし注意してもらいたい。願いを叶えるのは神様でもなんでもなく、曽山先生である。


つまりただのマンガ家(・・・・・・・)である。


…なので、「曽山先生に叶えられる願い」でなければならないのだ。
例えば、「3000万円ください」などといった非現実的な願いは叶えられないので禁止なのである。


  • 「サイン100枚ください」「自分だけの為にマンガをかいてください」
曽山「おーかいてやるかいてやる。いくらだってかいてやる!!」ヘイヘーイ!

  • 「読者の家に泊まりに来てください」「用もないのに北海道行ってきてください」
曽山「おー行ってやる!!行ってやる!!自分の金で行ってやる!!」イエーイ!

  • 「金玉引きちぎってください」
曽山「ダメだっ!それはダメだっ!!イタくて泣いちゃうから!!」ばっ!
「なんだよセコイなー」ぶー


以下は、叶えられる願いと叶えられない願いの例。


「かなえられる願い」の例


  • サイン100枚ください
  • ボクのキャラをマンガに出してください
  • ボクの似顔絵をかいてください
  • いっしょにスマブラやってください
  • デュエルで戦ってください
  • ボクの家に遊びに来てください
  • ソヤマの家に遊びにいかせてください
  • ゲームソフト10本ください
  • ラーメンおごってください
  • 10キロ走ってください
  • ボクの考えたネタをマンガにしてください
  • 校長の名前を戻してください
  • 校長の名前を「たまきん」にしてください
  • 松本大先生とキスしてください

曽山「…こんな感じのお願いならかなえてあげるぞー!!」


「かなえられない願い」の例


  • 大ケガしてください
  • 全財産ください
  • 永遠の命をください
  • 東京ドームを持ち上げてください
  • ガケから飛び降りてください
  • 知らない人をなぐってください
  • ボクのお父さんになってください
  • ボクを世界の帝王にしてください
  • しょうゆだけ飲んで10年生きてください
  • たいほされてください
  • 鉄を食べてください
  • マンガ家やめてください
  • 松本大先生と結婚してください

曽山「…こんな願いをかいてもムダだからなー!!」

いろいろ例を挙げたが、願い事は自分で勝手に考えてもOK。
はたして、どんな願いが叶うのか?




結果発表じゃっ!


そして迎えた結果発表。
曽山先生のもとには、なんと58855通ものハガキが届いていた。
以前行った「校長名前投票」は5261枚だったため、その時の10倍以上であった。

じーさん「…アイツの人気のなさがひしひしと伝わってくるな…。」

しかも曽山先生は全てのハガキを見るのに丸1日かかっており、あまりの応募数もあって審査が長引いてしまい、当初結果発表を掲載予定だったコロコロ10月号にもお詫びの文が掲載され、次号の11月号で改めて発表されることになったほど。

孫はどんな願い事が来ているのか早速確認してみると…

  • 「トイレに落ちてください」
  • 「犬におしっこかけられてください」
  • 「アヒルと結婚してください」
  • 「富士山の頂上でかんちょうして(90回)」

ロクな願いがなく、曽山先生は「勝手に見るなっつーの!!」と大慌て*1

改めて1位の発表。
1位を取ったのは、鹿児島県に住む女の子の読者。その叶えたい願いとは…





「わたしだけのトロフィーをください」


だった。
それを聞いて、「オメー(曽山)がねんどで作るとかそんなんだろー?」と難しい顔をするじーさん。
しかし、曽山先生に抜かりはなかった。なんでも、ちゃんとプロの業者さんに依頼して作ってもらったというのだ。
ただ、ちゃんとしたのを作ったから結構な出費がかさんでしまったとのこと。

そのトロフィーとは、高さ111センチのスペシャルトロフィー。
以下、主な特徴。

  • コロコロコミックよりも大きい
  • 下のプレートには光り輝く「エライ!!」の文字
  • 横側には「トロフィーだ よくわからんが トロフィーだ」という心ときめく(?)俳句が書かれたリボンがぶら下がっている
  • 天辺にはゴルフの人形付き(タダで付けてくれるというので付けたとの事)

続いて曽山先生は、トロフィーの使い方を発表した。


「たとえば…、高いところにあるものをとるのに超便利だ!!」

「ほかにも…、カップラーメンのフタをおさえるのにも使えるぞ!!」

「さらにぼうしや洋服かけにもなるし…、」

「せまいすきまに落ちた10円玉も…、バッチリ拾えるぞ!!」
ゴソゴソ

「トイレの上にかざってもいいし…」
ず~~~~ん

「ガケから落ちそうな友だちを…、助けるコトもできちゃうぜーっ!!」


「どうだぁーっ!!」

「すっごいトロフィーだろーっ!!」

「こんないい賞品ほかにないよなーっ!!」

「なっなーっ!!」

上機嫌でじーさんと孫に問いかける曽山先生。
だが、しばしの沈黙が続き、次に彼らが発した言葉。それは…





「いらねぇーーーーーーーーーーーーーっっ!!!」


それに続けて曽山先生もひとこと。



「オレもいらねぇーーーーーーーーーーっっ!!!」


そんな「いらねぇトロフィー」を
○○○○*2ちゃんに送り付けるので
捨てるなりこわすなり自由にしてください。
(作者)

余談じゃっ!


  • 結果発表の話は、17巻の「この本の中で作者が好きな話ベスト3!」で第2位にランクインしている。曽山先生は、「読者たちの真剣な願いからバカバカしい願いまでいろんなハガキがあってすごい楽しかった」とコメントしており、同時に「またやりたい」とも言っている。
  • 17巻のカバー袖には、例のトロフィーのカラー写真が掲載されているが、矢印付きで「すげぇジャマ」と書かれている。
  • 「かなえられる願い」の例にあった「校長の名前を戻してください」は、後に『でんぢゃらすじーさん邪』にリニューアルした際に叶っている。


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最終更新:2023年03月14日 08:37

*1 ちなみに、ここで取り上げられた応募者には曽山先生のサインが送られた。

*2 プライバシー保護のため伏字。