登録日:2022/03/12 Sat 12:32:44
更新日:2024/11/16 Sat 16:02:47
所要時間:約 6 分で読めます
暗黒七本槍にして七本槍にあらず。零の槍ことバット・ゼ・ルンバ!
『零の槍 バット・ゼ・ルンバ』とは、『
忍風戦隊ハリケンジャー 10years after』に登場する敵キャラクターである。
CV:宮田浩徳
概要
嘗てハリケンジャー達の手によって壊滅した『
宇宙忍群ジャカンジャ』の生き残り。
全体的に翼を広げた蝙蝠のような姿をしており、その体は赤と青で彩られた忍者らしからぬ何とも派手な物。
その正体は、嘗て宇宙統一忍者流きっての強者とされながらも、ジャカンジャに身を落とした地球出身の抜け忍。
そのため、宇宙統一忍者流の査問委員会等の裏事情にも精通している。
抜け忍となりジャカンジャに身を落とした詳しい理由は不明だが「愚かな人間によって腐りきったこの地球(ほし)をリセットする」と発言していたことから、人間の愚かさと醜さに絶望したことで人間である事を捨て、人間も全て滅ぼす為にジャカンジャになったと思われる。
一人称は
「拙者」。
自ら進んでジャカンジャに入ったにもかかわらず、彼らを
「脳無し連中」と唾棄して見下す傲慢さや、人質を取って相手を無理矢理従わせた挙句に、最後は約束を反故にして使い捨てる卑劣さを持つなど、悪い意味で忍者らしい性格。
七の槍 サンダールを除いて、どこか抜けていたり、ユニークであったり。仲間思いだったりして憎めない部分もそれなりにあった他の暗黒七本槍の面々と異なり、そういった親しみやすさを感じさせる部分は皆無に等しい。
一方、名を名乗る際には独特な構えと動作を欠かさない。
『シュシュッと20th Anniversary』ではウラ七本槍という勢力に属していたことになっている。
ジャカンジャ本隊の活動中何をしていたかは不明だが、「ソレ」こと「聖なる意志」が成長しつつあることを知ると、その力で地球をリセットすべく行動を開始。
その化身である天界少年を攫い、天界を人質にして
椎名鷹介をハリケンダークとして利用し、自身も
一の槍 フラビージョと
四の槍 ウェンディーヌを従わせて動き出した。
戦闘能力
自身の体を蝙蝠に変えて空を飛び回り、あらゆる場所に神出鬼没に現れることが可能。
得意な忍法は、周囲の景色を逆回転させて幻の世界を作り出す「暗黒超忍法ギャッカイ」。
これで自身が籠る異空間を作り出したり、更には過去の出来事を映像のような形で相手に見せることができる。
また、自身の分身として「バット(演:岡本美登)」と「ゼ・ルンバ(演:甲斐将馬)」という黒いローブ姿の忍者を生み出して使役することも可能。
両者ともに強力な剣術や幻術を駆使する強敵だが、彼らの負ったダメージはバット・ゼ・ルンバ本人にもフィードバックされてしまう。
自身も背中に挿した2本の刀で戦うが、隠密行動に特化していたのか、他の面々のような突出した白兵戦の能力は備えていない模様。
ソレ/聖なる意志
バット・ゼ・ルンバが探し求める強大な力。
その正体は、邪悪なる意志が倒されることで生まれる新たな存在で、いわば邪悪なる意志の子供。
無限斎によればその秘めたる力は邪悪なる意志を遥かに上回る程と言われている。
ただし、その本質は人間にとっても地球にとっても危険極まりないものであり、制御を誤れば大惨事を引き起こしてしまう。
「聖なる存在」=幼子に宿るとされており。邪悪なる意志が爆散した直後にそこから分離するような形で誕生。
そのまま海中で10年の時を経て成長し、「天界」という名前の男児の姿となった。
世界中を旅していた鷹介によって、とある海岸に打ち上げられていた所を発見され、そのまま彼に保護されていたが、彼らの不意を突く形でバット・ゼ・ルンバに攫われてしまい、忍び谷で作られた彼らの本拠地の異空間に拘束されてしまった。
尚、バット・ゼ・ルンバが忍び谷を選んだ理由は、聖なる意志の覚醒は聖なる場所=正義ある場所で行う必要があるからであり、地球を守った正義の忍者であるハリケンジャーの誕生地であった為である。
行動
本編開始前、鷹介と行動を共にする天界を発見すると、彼を人質にしてその覚醒に必要な変身用シノビメダル6枚を手に入れるべく、ハリケンダークとなった鷹介を従わせ、フラビージョやウェンディーヌも宇宙統一忍者流に差し向けた。
しかし、すぐさま計画を変更し、今度は鷹介をわざと七海達に拘束させて宇宙統一忍者流の査問委員会に連行されることで、自身も鷹介の体に潜んでその日本支部に潜入。
そこでハリケンジャーのメダルを根こそぎ奪い取り、査問官が持っていた
天空忍者シュリケンジャーのメダルも鷹介に奪わせてしまう。
そうして6枚のメダルを揃えると、「天界を自由にする」という鷹介との約束も
「約束は破る為にあるのだ」とあっさりと破り、用済みと言わんばかりに鷹介を切り捨てた。
そのままアジトに戻り、シノビメダルの力で天界の力を覚醒させようと儀式を始めるが、一鍬がシノビメダルに仕込んでいた発信機によって居所を突き止められたことでハリケンジャー一行の追跡を許し、更に天界は鷹介の必死の呼びかけに応えて暴走する力に抗ったことで力が暴発して異空間が消失。
それでもその力を抜き取らんとマゲラッパを差し向けるが、覚悟と決意を固めた天界をシュリケンジャーのシノビメダルが選んだことで天界はシュリケンジャーに変身し、奪ったシノビメダルも全て奪回された。
こうしてハリケンジャーとゴウライジャーが完全に復活。
マゲラッパ達を彼らのコスプレとかくし芸攻撃で全滅されるも、バットとゼ・ルンバでハリケンレッドとシュリケンジャーと対決。
幻術を駆使して追い詰めるが、負けじ魂に火が付いた彼らの反撃にあい、疾風流剣技・一刀両断と天空秘打・素振り斬りで分身たちは消滅。
そこからダブル分身魔球喰らった後、上記の「愚かな人間によって腐りきったこの地球(ほし)をリセットする」と言い放つが、ハリケンレッドに「間違いをリセットするのではなく、未来へ向けて俺達の新たな一歩をしるす」と否定される。
その後は向かってくるハリケンジャー達に光弾を放つが全く効かず、超忍法・6人影の舞を喰らって追い詰められていき、最期は五重連ビクトリーガジェットにニンジャミセンを合体させた六重連ファイナルガジェットの『10 years buster』を喰らって爆散した。
残されたフラビージョとウェンディーヌは、あっさりと逃げて行った。
余談
- CVを務めた宮田浩徳氏は『ハリケンジャー』本編のナレーション及び風雷丸の声優も務めており、このキャラクターを以って一連のシリーズ内で味方キャラ・進行役・敵キャラの全てを演じたことになった。
スーパー戦隊シリーズでは同作品中でナレーションを務めた声優が味方側の重要キャラを演じることが少なくないが、悪役を演じるケースはこれが唯一。
宇宙忍者ファイル:零の槍 バット・ゼ・ルンバ
君は知っていたか?ルンバは10年に1度現れる!10年後にまた新作でお会いしましょう!
追記・修正は、人質を取ってからお願いします。
- 邪悪なる意志自体には興味がないから本編中は動きを見せなかったんだろうか。あとタザやんはこいつに対してどう思っていたんだろう。 -- 名無しさん (2022-03-12 23:53:36)
- 本編の七本槍の名前の由来は曜日だったけどこいつの名前はなにから来てるんだろう -- 名無しさん (2022-03-13 02:20:46)
- ↑ちょっと自信ないけど「what day(何曜日?)」から来てるんじゃないかなと思う -- 名無しさん (2022-03-23 16:08:48)
最終更新:2024年11月16日 16:02