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鬼島夏児/キャンサー・ゾディアーツ

登録日:2012/02/13 Mon 05:40:14
更新日:2026/06/23 Tue 22:28:19
所要時間:約 5 分で読めるんだよ!





わかった、わかった…
いいよ。こんな腹でよければいくらでも見せてやるよ。

ただし…





俺の腹は黒いぜ…!



Natsuji Kijima


仮面ライダーフォーゼ』の登場人物。

演:タモト清嵐

●目次

【概要】

主人公である如月弦太朗を始めとした「仮面ライダー部」の面々が在籍し、そして「ゾディアーツ」と呼ばれる怪人が暗躍している「天ノ川学園高校」の生徒。

2年生でありながら落語研究会の部長を務め、普段から落語調の口調で話し、飄々として掴み所のない人物。

戦闘中であっても“言葉遊び”を欠かさないあたり、噺家としての気概が感じられる。


【芸の基本は観察と模倣】

落語を“舌先だけ”で世界を作りあげる芸と評しており、その世界に魅了されてか普段の稽古を怠らない。

また、“観察と模倣が芸の基本”とも話しており、他者の何気ない仕草を見落とさない、異様に鋭い観察眼をもつ。
観察眼を使い弦太朗達の新担任・宇津木先生のキックボクシングを完璧に再現するなど身体能力も高い。


【愉快犯】

彼の一連の行動は、遥先生にぶつかってしまったがために、愛用している扇子を取り上げられたことに対する“怒り”から来るものであった。

偶然手に入れたペガサスのスイッチを利用して正体を隠し、得意の模倣で遥先生の癖を真似し、仮面ライダー部の面々にペガサス・ゾディアーツ=宇津木遥と思わせ、彼女に罪を擦り付けることで憂さ晴らししていた。

しかし、事件を起こす中で次第に“強くなること”が落語と並んで面白いと感じるようになり、“より強い相手と戦って倒すこと”に目的が取って代わられていた。

そのため、歌星賢吾からは「完全な愉快犯」、風城美羽からは「根性の曲がった子」と評されている。


【ゾディアーツ態】

速水公平仮面ライダーフォーゼとの戦闘中に紛失したゾディアーツスイッチを偶然にも拾い、そのスイッチで変身する。 
そのため、当初はホロスコープス側も「スイッチャーが誰かわからない」というかなりイレギュラーな存在であった。

キャンサー・ゾディアーツへの覚醒後は、当時ではホロスコープスで唯一「仮面ライダー部」の面々に正体が露見しているメンバーだった。
嫌でも学園内で顔を合わせるのに、学生生活に支障は出ないのかと不思議である。
その速水=リブラとはどうにも「ウマが合わない」らしく、犬猿の仲である。
ホロスコープスになった後は「これからは同じ幹部同士、命令口調はやめてもらえます?」と面と向かって言い放ち、彼を唖然とさせている。


ペガサス・ゾディアーツ


身長:221.0㎝
体重:195.0㎏
特色/力:両脚から繰り出される強力な蹴り技(鬼島夏児が特訓の末に体得したもので、宇津木遥のキックに酷似している)

ペガサス座」のパワーを宿すゾディアーツ。
鬼島の「完璧な模倣」によって会得したキックボクシング主体の戦闘スタイル。
強靭な脚力による素早い動きに加え、脚部から蹄状のエネルギー波を飛ばして攻撃する。

ちなみに、撮影に使用したスーツはユニコーン・ゾディアーツのスーツを改造したもの。
そのため、初対面のはずの弦太朗に「また馬面か!!」と、言われている本人には何のことだかなツッコミをされていた。


キャンサー・ゾディアーツ


身長:228.0㎝
体重:188.0㎏
特色/力:全身を覆う堅い甲羅、鋭いハサミによる攻撃、人間の生体エネルギーを奪い吸収する能力
スーツアクター:藤井祐伍

仮面ライダーフォーゼ マグネットステイツのリミットブレイク「ライダー超電磁ボンバー」を受け、倒されたペガサス・ゾディアーツが直後に最輝星の点灯と鬼島夏児の肉体を吸収して進化した「5番目」の十二使徒。

「蟹座」を司るゾディアーツで、左手に巨大なハサミを備え、変身直後はスコーピオン・ゾディアーツと同形状のローブを纏っている。
「ペガサス」→「ワタリガニ」とデザインモチーフが実戦向きになった様な気がする。

などと違い、特殊な能力は持ってないが、代わりに「究極の」とも言うべき超高硬度の生体装甲を持つ。
その肉体はアストニウム合金製のハンマー、チェーンソー、ドリルなどのモジュールを受け付けず、登場期間ではフォーゼ最強マグネットステイツのマグネットキャノンすら弾き返すほど。
左手のハサミも圧倒的切断力を持ち、フォーゼ最大の防御モジュール「シールド」すら易々と切り裂いた。

ただし、熱など「内部へのダメージ」には弱いようで、ファイヤーステイツの長時間火炎放射ではダメージを受けていた。
ハサミを開けないと切断力も意味がなく、破壊力が激減するという弱点もある。

前述の通り、当初は転移手段は持っておらず、退却時は謎掛けと共に走って逃げていた。

『マラソンランナー』とかけて、『曲がった松』と解きます

「その心は!?」

はしらにゃ*1、ならない!

だが後に、泡に包まれて消える技も会得した。
また後に、人間からリング状の生体エネルギーを抽出してハサミで切断することで吸収する能力も披露している。
この能力は完全に自分の意思でコントロールできるわけではないのか、「自分を笑わせたら返す」と宣言したら
無謀な挑戦を嘲笑しただけで戻ってしまったことがある。
更に我望に与えられるのではなく、自力で超新星に覚醒してキャンサー・ノヴァに変身してみせた。


【結末】

キャンサー・ノヴァに覚醒するものの、新たにメテオストームスイッチを手に入れてメテオストームとなった仮面ライダーメテオに敗北。


俺がやられるとかけて黒い犬と解く。
その心は……そりゃあ、面白く/尾も白くない。

お後が宜しいようで……!


辛うじて逃走成功した鬼島は「メテオの正体は流星」という情報で返り咲こうとするが、我望の許に向かう途中タイミングを見計らったかのように現れた速水に阻まれる。
「メテオの正体」という情報も組織の利益より個人的感情を優先した小者速水にとっては「これ以上、君の手柄は必要ない」と通用せず、ボロボロな上キャンサースイッチも速水の手に渡ってしまうと最悪の状況となる。
ヴァルゴが来て一安心と思ったら、リブラの幻影で「ゾディアーツ事件の調査をしている刑事」の姿にされてしまい、「これ以上、我望様の手を煩わせるわけにはいかない」というリブラの案を聞き入れたヴァルゴの手でダークネビュラ送りにされてしまった。

実はヴァルゴはメテオの正体を隠すために最初から鬼島をダークネビュラ送りにすることにしており、速水の策に便乗したものだった。
ヴァルゴがダークネビュラ送りにした人間は全員M-BUSに転送されただけなので、鬼島もまた無事である(決戦後に救出されたことが『小説 仮面ライダーフォーゼ 天・高・卒・業』で明かされている)。



新たに登場した敵幹部であるが、なにせ十二星座カースト制度では下位イメージのつきまとう「蟹座」である。
さらに平成ライダーファンにとっても「蟹」は登場してからすぐに死んだ仮面ライダーシザース*2や「蟹が飛ぶな!」といった雑魚のイメージがついてまわっていた。
登場ゾディアーツから『聖闘士星矢』を連想していたファンからも蟹座ということで侮られており、しかもハサミという似たモチーフの蠍座の後に入ってきたのでそれも不安視されていた。

しかし、実際はその濃いキャラと真っ当な強敵ぶりから、登場期間こそ短かったもののホロスコープスの中でも屈指の人気を誇る名キャラとなった。
本人の強さに加え、戦闘中もしつこく言葉遊びを入れてくるのでかなり余裕があるように見えるのも要因の一つだろう。
何気にTV本編のフォームはコズミックとロケット以外のフォームと対戦済みだったりする。
恐らく天高生徒が変身したホロスコープスの中では最強。

そんな優秀な彼も速水校長という犬猿の仲の相手その上、本作屈指のネタキャラにして小者にしてやられるというおマヌケな結末を迎えたが、
速水が落としたスイッチを拾ったことでゾディアーツとなった鬼島が速水にスイッチを奪い返されて退場させられたことは因果応報と言える。
速水の組織の利益よりも私情を優先した大人げなさは酷いが、鬼島は鬼島で速水を舐めきっていたことが命取りになった。


【余談】

「夏」「児」がそれぞれ「か」「に」(=蟹)と読めることから視聴者からは初登場時から「こいつが蟹座になるのでは?」と予想されていた。大正解である。

蟹座の大アルカナは「戦車
鬼島は正位置で積極力や行動力を、逆位置で好戦的や傍若無人を表すこのカードのような性格をした人物であった。

作中でアンガールズ田中演じる教師・大杉忠太がかにめし弁当を持っていたこと、誕生日祝いにスタッフから送られたケーキに蟹が描かれていたことから彼をキャンサー・ゾディアーツと予想していた者は少なくない(前者はその回に登場したカニスミノル・ゾディアーツにかけただけであったが)。

キャンサー・ゾディアーツのスーツアクターさんこと藤井祐伍氏は演技中(おそらく敵役が多いこともあってか)しょっちゅう頭を打つらしいが、この役の途中に気合を入れて吹っ飛ぶ演技をしたら頭を綺麗に打って気絶したんだとか。*3
吉沢亮君に笑われてキレたが直後に永徳さんにも爆笑された。


追記・修正は上手いことを言ってからお願いします。

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最終更新:2026年06月23日 22:28

*1 「走らにゃ」と「柱にゃ」。

*2 まぁ、コチラも本来はなかなかの強キャラだったのだが。

*3 ネット版仮面ライダーフォーゼ 第12話『此・処・変・変』