クラフト(ロックマンゼロ)

登録日:2022/07/24 Sun 13:23:10
更新日:2024/07/25 Thu 22:54:41
所要時間:約 4 分で読めます






往くぞ、ラグナロク作戦を開始する。



クラフトとは、「ロックマンゼロ4」に登場するキャラクターである。
CV:三宅健太


【概要】

本作の8ボスであるアインヘルヤル八闘士を率いる隊長。
歴戦の傭兵レプリロイドであり姿は人間に近く、筋骨隆々な中年男性のような姿で顔には傷がある。
Dr.バイルの指示の元、地球からネオ・アルカディア以外の生存区域を根絶する「ラグナロク作戦」に着手し、特に自然が豊かな「エリア・ゼロ」を狙う。

性格は冷静沈着で、個性豊かな八闘士をまとめる等人望も厚い(中には下剋上を目論んでいる者もいるが)。
過去には戦場で女性ジャーナリストのネージュを助けており、以降は彼女に関心を持つようになり、よく取材を受けていた模様。
そうしている内に、レプリロイドでありながら人間の彼女に好意を抱くようになる。


普段はマントを着ている*1が、戦闘時は脱ぎ捨てて武器を手に戦う。


【活躍】

オープニングステージにてゼロと対峙したアインヘルヤル八闘士を鎮め、ゼロにラグナロク作戦の実行をほのめかして去っていく。

その後八闘士を4体倒すと自ら出陣して人間の集落を襲撃、ゼロと対決する。
だがゼロには迷いがあると指摘されるも、2人を止めに来たネージュを隙を突いて連れ去る。

その後彼女を救出するために監獄へやってきたゼロ、ネージュの元へ辿り着くとそこへクラフトもやってくる。
そこでクラフトはラグナロク作戦に参加したのはネージュを助けるためだったと打ち明け、最早バイルに従うしか皆が生き残るしかないと語る。
しかしゼロは勿論のことネージュにも


私は…誰かに支配されて死んだように生きるくらいなら…

今を精一杯生き抜いて!笑いながら死ぬ方を選ぶわ!


と受け入れられず2人の逃亡を許す。
その言葉にはクラフトの心境の変化をもたらし…

その後、八闘士全滅後にバイルは真のラグナロク作戦、人工衛星放題ラグナロクからのエリア・ゼロ砲撃を実行。
しかしここでクラフトはバイルから離反。ラグナロクのコントロールを奪い標的を変更。


そこは…バイルのいるネオ・アルカディア本部…そこには大量の民間人がいるが構わず攻撃を開始(何気にイレギュラーでもないレプリロイドが直接人間に手をかけるという非常に稀なケースである)。


ゼロは彼を止めるべくラグナロクに侵入。クラフトと対峙する。
ゼロはこんなことネージュが望んでいるのかと問うが、クラフトの覚悟は変わらない。
たとえイレギュラーと呼ばれようとも、誰かが裁かねばならないと。


激闘の末、クラフトはゼロに倒される。クラフトはもう何を信じればいいかわからないとうなだれる。
だがゼロは自分が戦うのは友との約束を守るため、友が信じた人間を信じると答える。
クラフトは愛したネージュの事すら信じることができていなかったと過ちを悟り、戦いで再起不能になった自分のボディをここに置いて行って欲しいとゼロに頼むのだった。


ゼロ…人間を…レプリロイドを…世界を、ネージュを…たの…む………


そう言ってクラフトは息を引き取る、
クラフトによるラグナロクの攻撃でバイルは抹殺され、これで終わりかと思われたが…


【ボスとして】


手短に済ませよう


上述の通り八闘士4体撃破後の「人間の集落」と、全員撃破後の「ラグナロク制御室」とで、2度対決する。
レプリロイドとして自身には特殊な機能はないが、メイン武器である多目的可変兵器「コンバインアーム」と身体能力のみで戦う。
だがしかし、これがまた本当に強い。



マジで強い

メチャクチャ強い

ロクゼロシリーズ全ボスの中でも最強候補に名が挙がるほど、冗談抜きで強い


攻撃テンポが非常に速く、多彩な攻撃をほぼ予備動作無しで繰り出してくるため、
初見殺し度でいえば本作のフェンリー・ルナエッジゼロ2フェニック・マグマニオンに匹敵する。
しかも彼らと違ってジャンプで次の動作が分かるとか、攻撃自体はバレバレでヌルいとか、そういった慈悲は一切存在しない。
これといった行動パターンや予備動作も無く、反射神経をフル稼働して矢継ぎ早に繰り出される攻撃の数々を捌いていかなければならない。
おまけに耐久力も彼等より断然上で、体力はゲージ3本もあって弱点属性もないため、ゴリ押しではダメージレースについていけず、撃沈されてしまうこと請け合い。

更に2度戦う場所はどちらも狭く壁がないのでこちらの動きも制限されるのだが、
クラフトは爆風の残る爆弾の数々をバラ撒いて、ただでさえ狭いステージを徹底的に狭めてくる。
爆風が残っている間にも容赦なく次の攻撃を仕掛けてくるので、次に何が来るかを想定したうえで的確に迎撃しないと避け切れなくなる。
もちろん大ボスらしく初見殺し技も完備しており、ただ反射神経がいいだけでは突破できないようになっている。

反射神経・判断力・知識……わかりやすくプレイヤーの腕そのものを試してくる最強ボスと言えるだろう。
専用BGM「Power Field」も相まって、プレイヤーからの人気は高い。


強い……なっ……!


【技】


始めるか……


  • シャドウ前転
「とおっ!」

無敵状態で前転する。後転する事もあり、2~3回続けて行う事もある。
ゴツい図体に似合わずやたら素早く移動距離も長い。
移動中は接触ダメージはないが、これで距離を詰めつつ即座に他の攻撃に繋げてくる。

  • ブレードダッシュ
「近すぎだ!」

武器からナイフを出し突撃する。
ナイフに当たるとナイフをロケットで射出し、連続でダメージを与えながら後退させてくる。
当たった後の連続ダメージがかなり大きく、致命傷になりかねない。ハードモードでは2セット食らえばティウン。
この技を常に警戒して距離は取っていた方がいいが、セリフ発生から少し置いて攻撃判定が発生するため、慣れてくれば近距離を保ちつつジャンプで避ける事も可能。
というかクラフトは不規則に大ジャンプするせいで平時では飛び越すのが難しく、こういう技の隙を突いて位置を入れ替えるようにしないとあっという間に画面端に追い詰められてしまう。
なお、何気にナイフにガード判定があり、遠くから突っ込んでくるクラフトにバスターで迎撃しようとしても弾かれる。

ちなみにプレイヤーからのクラフトのあだ名に「杉田」というものがあるが、それはこの技の使用時のセリフ「近すぎだ!」が由来。
最大距離で離れてても言ってくることもある。

  • Sマイン
「悪いな」

ジャンプして分裂する爆弾を投げる。
分裂前・分裂後ともに攻撃で破壊できるが、それで発生する爆発にもダメージ判定があるので注意。
当然ながら分裂したら爆風があちこちに広がって大変厄介なので、分裂前の段階で破壊したい。

  • ニーボム
「下がりな!」

しゃがんだ後に放物線軌道の小さな爆弾を3つ投げる。
これも破壊できるが爆風が残るので注意。
地上で爆風を発生させてしまうとただでさえ狭いフィールドが一層狭くなってしまうので空中で破壊して爆発させたいところだが、猶予時間は非常に短い。

「オールオーバーだ」

追尾ミサイルを1発発射する。
発射後は隙だらけなので攻撃のチャンスだが、追尾性能は非常に高く、次のクラフトの行動までにミサイルが残っていると面倒なことになる。
そこまで速くないのでとっとと破壊しよう。

  • ビームキャノン
「当たれ!」

多くのゼロを手短に済ませてきた、クラフト最大の初見殺し技。
レーザーポインターを出した後、少し間を置いて極太ビームを発射する。

タイミングよくダッシュして避けるのが正攻法なのだが、少しでもタイミングがズレると被弾する上に
「レーザーポインター出現から一定間隔後にレーザー発射」以外に目安になるものが何もない。
構えてから発射するまで結構な間があるのも嫌らしく、初見ではタイミングを掴むのが困難。

「レーザーポインターが消えて「当たれ!」のボイスが出た時」がダッシュするタイミングとなる。
この感覚を体に叩き込むしかない。

ダッシュ終わり際にセイバーを振るとダッシュ時間を延長できるので、不安なら早めにダッシュしてから調整したい。
クラフトの背後に空間が空いているならばジャンプで飛び越えてしまうのが楽な避け方。反撃のチャンスにもなる。
ダブルジャンプのパーツがあると尚良い。

  • メガビームスウィープ
「これでどうだ!」「たあっ!」

1戦目ではSあるいはAランクのみ使用してくるEX技。2戦目ではランクに関係なく使用してきてボイスも変わる。
画面端から斜めにビームを出しながら突進してくる。
ビームを出してから画面中央を通り過ぎるまでの間に、一定のダメージを与えるとひるんで中断させられる。ビームをジャンプで飛び越えつつクラフトにセイバーを当てると良い。
攻撃を出すのが速すぎても遅すぎても止まってくれないので注意。ボイスが出たと同時に当てに行くと良い。
「これでどうd……ぐうっ!」

技前にダメージを与えてクラフトが無敵状態だったり、反応が遅れたりして迎撃できそうにない場合は、
クラフトが画面中央を通過した辺りで画面端でジャンプすればビームを避けられる。
後は落ちてくるクラフトを回避して反撃を入れよう。
慣れると一番対処しやすい攻撃だったり。

  • エンドオブザワールド
「今度こそ…終わりだ!」

2戦目のEX技。
画面中央から真下にビームを放ち、上へゆっくり上昇していきながら地に向けてミサイルの雨を降らせてくる。
別の作品で見たことがあるような気がする。

ミサイルは3回に分けて発射し、3回目では地面すべてを覆い尽くす範囲に発射されるので、
画面端で1、2回目をやり過ごし、3回目のミサイル発射を空中で迎撃すれば回避できる。
クラフトの高度が上がる前に攻撃を叩き込めるチャンスがあるので、可能ならクラフトにも攻撃しよう。

「強敵が2戦目で使うEX技」の割には対処しやすく、連発してくれた方がむしろ助かる。


これが……っ
英雄の、チカラ……!!


【余談】

上述の通り8ボスのうち4体を撃破するとキャラバンへの襲撃が発生し、ゼロが救出に向かうミッションが発生する。
(クラフトとの1戦目はこのミッションで迎えることになる)
4体目を撃破した直後から他のエリアを選ぶことができなくなるため、
不安ならばサブタンクやチップ集めはボス3体目を撃破した段階で準備しておきたい。

ザコ敵「モールロイド」はこのミッションにしか出現せず、ミッションの特性上クリアしてしまうとその周回では二度と会うことができない。
モールロイドのパーツから作れるチップが2種類あるため、コンプリートしたい人は最低2つは入手しておこう。

2戦目のステージ「ラグナロク制御室」は、上に乗ることも下から掴まる事もできるリフトを駆使してトゲと穴を突破しなければならない本作屈指の鬼門。
クラフトの動き自体はほとんど変わらないが、この難所と飛ばせない上に長すぎる会話で疲弊した矢先に戦わされるのが非常に苦しい。
しかもハードモードではメガアックスのような救済武器が手に入らないので、人によってはラスボスより辛いかもしれない。

ゼロシリーズの後日談という設定のロックマンゼクスシリーズは2作目のアドベントでシリーズ終了してしまったのだが、どうやらクラフトを元にしたライブメタルを用いて変身するキャラクターが主役のシリーズ第3作目が企画されていた様子。



誰かが…項目を追記・修正しなければならないんだ…

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最終更新:2024年07月25日 22:54

*1 設定画によれば、ガンダムサンドロックを意識したデザインとのこと