教授(ロマサガ3)

登録日:2022/08/06 Sat 16:57:20
更新日:2024/09/15 Sun 01:29:53
所要時間:約 10 分で読めます




そう、私が教授よ。
そう、私は天才、私は万才、私は3・・いえ、私は20才








教授は、ゲーム「ロマンシング サ・ガ3」の登場人物である。



【概要(ひととなり)】

名前:不明
性別:女性
年齢:3・・いえ、20才
職業:教授(自称)
住所:ツヴァイクの西の森

外見はウェーブのかかったロングヘアにボディコンのような服装。
本人曰く「頭がいいだけじゃなく、最高の美しさ、完全なプロポーションをも備えるナイスバディな美女」であるらしい。
おかしな人ではあるが、実際かなりスタイルの良い美人。

エキセントリックな言動が目立つが頭脳のほうはホンモノで、様々な発明をしているのだが……



【大テンサイきょ・う・じゅ】

教授はツヴァイクの西の森の奥にある館に住んでおり、訪れた主人公と対面することになる。
初対面のシーンでは専用BGM「きょ・う・じゅのテーマ」とやたら気合いの入ったアニメーションのダンスで自分のことを大仰に称揚し、主人公にあきれられる。

だが話はこれで終わりではなく、教授は帰ろうとする主人公を引き止める。
曰く、飼っていたペットが逃げ出してしまったので捕まえてきてほしいとのこと。
ペットはぜんぶで4匹いて、西の森に現れる精霊系の敵シンボルに接触すると戦闘になり、倒せば捕まえることができる。
内訳は以下の通り。

VS. 教授のペット

  • マコ:のようなリスのようなアライグマのような動物。主に体術で攻撃してくるがHPは低い。
  • バーニィ:時計を持ったウサギのような動物。体術のほか、凝視やサクションのような補助技も使ってくる。
  • 奇面草:植物系モンスターのスパイダーローズに似ているが、花の部分にふたつの目と大きな口がある。トゲによる刺突系の攻撃や、凝視や催眠を使ってくる。こう見えて実は獣タイプのモンスター。
  • ムクチャー:翼のないドラゴンのような動物。戦闘開始時には必ず寝ているが、この時点ではHPがかなり高く、尾撃や高温ガス等の高威力な攻撃をしてくる。ぶっちゃけこいつだけ格の違う強さ。
捕まえたペットを教授のもとに届けると、お礼に熱いキッスをもらえる。それだけ。


ところで、逃げ出した教授のペットのことはツヴァイクの町でも「西の森に変な動物が出る」とうわさになっている。
とくにパブにいる男はこれにご執心で、捕まえてきたら買い取る、と主人公に持ちかけてくる。
ペットを捕まえたら教授ではなくこちらに持ち込むことでオーラムを得ることができる。
値段の交渉も可能だが、吊り上げるたびにがめつさが上がりあまり吊り上げすぎると怒って買い取ってもらえなくなる。
4匹の値段を最大まで吊り上げれば合計5625オーラムを稼ぐことが出来る。



【大テンサイきょ・う・じゅふたたび迷惑をかける】

捕まえたペットすべてを教授に返すと、じつは逃げ出した動物がまだいることがわかる。
それは「アルジャーノン」という名前のネズミで、教授の手により高い知能を持たされている。
教授はそれには愛着がないようで、別に探してくれとも頼まれないのだが……


教授の作品は、他の人々にバッチリ迷惑をかけていた。
逃げ出したアルジャーノンはキドラントの村の近くに住み着き、ネズミの大群を率いて村を荒らし回る。
村の人々には怪物として認識されており、村人や旅人を生け贄に捧げなければならないところまで追いつめられていた。

主人公は騙されてあやうく生け贄にされかけるも、村娘のニーナの助けでいけにえの穴を脱出する。
村を脅かす怪物の正体はネズミの群れであったこともわかるが、単体のモンスターならともかく、ものすごい数のネズミには普通の方法では立ち向かえない。
ここで教授の館を訪れると、教授はアルジャーノンがネズミの群れを統率しているだろうことを看破する。
そして、ネズミにはコレ、ということで「ねこいらず」というアイテムをもらえる*1

VS. アルジャーノン&ねずみの群れ

キドラントに引き返し、いけにえの穴の最奥でボス戦に突入する。
戦闘中、ねこいらずの効果でねずみの群れに継続してダメージを与えられるようになる。
だが真に注目すべきなのはダメージの出ない場所。
アルジャーノンは他のネズミとは違ってねこいらずを避けるのだが、その行動によりアルジャーノンが群れの中のどこにいるかがはっきりとわかるようになったのだ。
アルジャーノンのいる場所に攻撃を集中し、HPを0にすれば勝利となる*2


ともあれ怪物を撃破し、ニーナも救い出した主人公はキドラントの町長にお礼参りをしようとするのだが……



【大テンサイきょ・う・じゅ三たび迷惑をかける】

アルジャーノンを倒し、キドラントの村は平和を取り戻した。
しかし、二度あることは三度あるのか、またしても騒動が勃発する。

アルジャーノン戦後に主人公がツヴァイクを訪れると、凶悪な面構えの車に跳ね飛ばされる。
これでHPやLPを減らされたりすることはないのだが、心臓に悪いし、毎度毎度ひき逃げされるのもうっとうしい。
そういうわけで心当たりがあるただひとりの人物を訪ねて*3、主人公は教授の館に足を踏み入れる。
…が、いつもはいるはずの教授がいない。これまで入れなかった奥へと続く扉に入れるようになっているで進んでいくと落ち込んでいる教授がいた。

教授が話したところによると、やはり暴走車は教授の作品であり、ツヴァイク公の依頼で製作していたスーパーウルトラデラックスファイナルロマンシングドラゴンマシーンがネジ1本を締め忘れたことにより暴走してハイパーゴールドラグジュアリーフルオートマチック真ファイナルヴァーチャルロマンシングときめきドラゴンマシーンとなってしまい、町や野山をかっ飛ばしているのだという。
このときの彼女はこれまでにない沈痛な様子なのだが、励まされて立ち直り、歌って踊りながら再起を宣言したのにあきれた主人公が帰ろうとするのを引き止めて主人公に暴走マシン「ナハトズィーガー」の破壊を依頼する。
これを承諾すると、主人公パーティーのうち最大3人が試作機「リヒトズィーガー」に搭乗し、ナハトズィーガーを追走することになる。

VS. ナハトズィーガー

この戦いではパーティーキャラの他にリヒトズィーガーの行動を選択することができる。
最初はナハトズィーガーと距離が離れているので「エンジン全開」で距離を詰めることしかできないが、接近すればパーティーキャラの近接攻撃が届くようになり、リヒトズィーガーも「体当たり」で攻撃できる。

ナハトズィーガーは本体のほかに砲台である「ナーデルカノネ」「ヒッツェカノネ」が取り付けられている。主な特徴は以下の通り。
  • ナハトズィーガー:全体攻撃の体当たりや毒霧を使用する。エンジン全開もたまに使ってくるが、ほぼ無駄行動*4
  • ナーデルカノネ:遠距離攻撃の針を使用する。HPは低めだが、無視してもあまり問題ない。
  • ヒッツェカノネ:遠距離攻撃の高温ガスを使用する。じつはナハトズィーガーよりHPが高い。さらに、こちらが先に攻撃を当てると自爆してしまうので行動を潰せるという特徴がある。
ナハトズィーガーのHPを0にすれば勝利。逆にリヒトズィーガーのHPが0になるとパーティが無事でもゲームオーバー*5
戦闘中、HPが0になったキャラはマシンから落下してしまい復帰できなくなるので、回復は気持ち早めにしておこう。


勝利すると、教授からお礼に熱いキッスをもらえる。



【トレード】

トレードにおいて、教授の館を物件として買収できる*6
取扱品目に「パトロン」があるので物件単体での収益性はよくないが、「情報」「ツヴァイク工房」の2つのグループ技に所属している。

また、教授の館を初めて買収したとき、かけひき技の「教授のダンス」を習得できる。
教授直伝のダンスで人々の気持ちを動かす……らしい。



【余談】

  • 作品内外で教授と呼ばれている彼女だが、現実世界の教授のように教育者として活動している描写は一切ない。

  • アルジャーノンの元ネタは、小説『アルジャーノンに花束を』に登場するハツカネズミである。

  • ナハトズィーガーおよびナーデルカノネ&ヒッツェカノネ、リヒトズィーガーはいずれもドイツ語であり、意味は以下の通りである。
    • ナハトズィーガー:夜の勝者
    • ナーデルカノネ:針砲
    • ヒッツェカノネ:熱砲
    • リヒトズィーガー:光の勝者
  • 教授が居住しているツヴァイクは気候が寒冷で、トレードにビール関係の物件があるなど現実世界のドイツとの共通点が見受けられる。教授のキャラ付けも科学力自慢のドイツ人キャラからきているところがあるのかもしれない。

  • イベントや戦闘で使われている専用BGMの印象が強い。特に初登場のシーンで流れる「きょ・う・じゅのテーマ」、ナハトズィーガー戦の「術戦車バトル」は人気の高い曲である。
    ペットを捕まえるときの戦闘曲も他の場所では聴くことができない。
    ねずみの群れとの初戦時も含めれば、教授関連で4つも専用BGMをもらっているということになる。

  • SFC版では館の床をよ~く見てみると「天 才」と書かれている。リメイク版にはない。

  • サガシリーズ25年周年作品となる「インペリアルサガ」では、ネジを一本締め忘れただけでなく、燃料を間違えて「スーパーナハトズィーガー」になるという、さらなるやらかしをしている。汗
    • ところがそれが序の口なのが本作。天才頭脳に着目したブラッククロスに拉致されれば逆にブラッククロスを心配される事態になり、密室の基地で毒ガスを生身のまま生成・そのまま噴射してしかも本人は知らん顔。挙句に組織の技術を盗んで持ち帰り、怪生物を量産した結果は教授1人で世界が滅びるというありえない事態に…。
      なのに肝心なところで役に立つ活躍もしているものだから、周囲は割り切ることができず今日も彼女はわが道を行く。
    • 続編「インペリアルサガ エクリプス」では悪人じゃなければ新天地に住む許可を神々の眷属から与えられるところからスタートするのだが、こんな経歴なので審査をパスして許可が与えられてしまう。
      結果、再び暴走車を駆り出したり、大破して分解されればパーツを自分の衣装に取り付けて生身のまま自分自身が暴走車になったり、そのかどで収監されても必ず脱獄して「アンチェインド」なる渾名を付けられたりと、トラブルメーカーとしての地位を不動のものにしている。

  • スマホ向けソーシャルアプリのロマサガRSではプレイアブル化しており、ロックブーケのようにファーを纏った姿、ボンテージ水着、うさ耳バニー、90年代コギャルきっつ!といった様々な教授を見ることができる。武器は銃。
    • また、バーニィまで擬人化を含めたプレイアブル化が行われている。


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最終更新:2024年09月15日 01:29

*1 アイテムの効果からして、現実で使われているのと同じく殺鼠剤であると思われる。

*2 アルジャーノン戦ではアルジャーノンとねずみの群れは個別にHPが管理されている。ねずみの群れのHPを0にしても勝てるのだが、アルジャーノンに比べて非常にHPが大きいので大抵はアルジャーノンのほうが先に力尽きる。

*3 なお西の森の入口でも同様の交通事故が起こる

*4 ナハトズィーガーがエンジン全開を使ったターンにリヒトズィーガーが体当たりを仕掛けていたら距離を離されるのかもしれないが、リヒトズィーガーの体当たりは味方にもダメージが入る地雷技なのでまず使われない。

*5 通常、そんなことは狙わない限り起こらない。

*6 所在地はツヴァイク