シュトロハイム(ジョジョの奇妙な冒険)

登録日:2011/03/05(土) 21:46:20
更新日:2020/02/16 Sun 19:01:33
所要時間:約 8 分で読めます





だが我がドイツの医学薬学は世界一ィィィ!

できんことはないイイィ―――――――ッ!!


シュトロハイムは『ジョジョの奇妙な冒険 Part2 戦闘潮流』に登場するナチス軍人(ドイツ軍人)である。
階級は少佐。フルネームは『ルドル・フォン・シュトロハイム』。
名前の由来は映画監督・俳優の「エリッヒ・フォン・シュトロハイム」。
初期のジョジョは彼に限らず、洋楽以外にも「ジョージとダリオ」「ヒュー・ハドソン校」など映画由来のネーミングもあった。

ナチスの戦力強化や不老不死の研究のためにスピードワゴンを拉致監禁し、自白剤を用いて柱の男に関する情報を聞き出そうとしたりヒゲ剃りを失敗した女性に自分の血を舐めさせ、「ほおーらほらほらァーッ、切れるゥ~~ッ」とわざとらしくカミソリで悪戯したりする、言ってしまえば悪役寄りな人物であった。
しかし勇敢な人物には人種を問わず尊敬の念を見せる面もあり、柱の男の実験の為に必要な生き血を確保するために、捕虜を処刑しようとした際、自ら犠牲になろうとした少年を助ける一幕もあった(それ以外の全員を処刑したのだが…)。
物語が進むにつれ、彼らの部隊もジョジョ達とは別方向からカーズ一派を倒そうとする第三勢力的存在に。


メキシコの研究所で、自ら「サンタナ」と名付けた柱の男を目覚めさせて実験を行おうとするも失敗。
拘束の解けたサンタナによって研究所は壊滅、部下も皆殺しにされてしまう。
観念したシュトロハイムは意を決して研究所ごと自爆を試みるがジョセフに止められ、太陽光でサンタナを倒そうとするジョセフを援護することに。
途中「サンタナの肉片に取り付かれた自分の脚をジョセフに斧で切断して貰う」という苦痛にも耐え、やっとの思いでサンタナを地上に連れ出すも、
今度は自分の肉体がサンタナに寄生されてしまい、手榴弾で己の命を犠牲にして道連れで倒すことを決意。
その様にはジョセフも「土壇場では底力のある男」として敬意を表した。


フフフ。人間の偉大さは-恐怖に耐える誇り高き姿にある -ギリシアの史家プルタルコスの言葉だ。

さらばだいまいましいイギリス野郎…!!


シュトロハイムは最期に柱の男に関する情報をジョセフに伝え、後を託そうとする。
彼らが研究を進めていたのは単なる軍事上の好奇心だけではなく、イタリアのローマ地下に確認された新たな3人のが目覚める前に対策を見出すためだったこと、
ジョセフは柱の男に対抗できる波紋を身に付けるためにローマである人物に会わねばならないことを言い遺し、体内に潜り込んだサンタナごと手榴弾で自爆して散った。


が……、






以下ネタバレ注意








二重(ダブル)ショック!!幽霊なんかに出会うよりももっと怪奇な遭遇…



JOJO………地獄から舞い戻ったぜ




実は生きており、密かに柱の男対策にナチスの科学でサイボーグとして蘇り、階級も二階級特進して大佐になっている。
柱の男達が「究極生物」に進化するために必要な「エイジャの赤石」を巡ってジョセフら波紋の戦士と闘う中、ナチスが郵送中だった赤石を回収していたと判明。
ジョセフ達と合流した後、再び赤石を奪いに来たカーズによってシュトロハイムの部下達は瞬く間に倒され、一対一での戦闘となる。

サイボーグ化したシュトロハイムの身体能力はサンタナを基準として強化されており、指の力はサンタナの約2倍の1950kg/c㎡
クソ硬いゴルフボールを易々と握り潰すほど。
更に腹部に1分間に600発の特殊徹鋼弾を撃てる重機関砲を、機械化された目には柱の男の弱点である紫外線照射装置を装備している。
だが、桁外れの握力や重機関砲による攻撃もカーズの『輝彩滑刀の流法』の前には通用せず完敗、身体を真っ二つにされる。
紫外線照射装置による奇襲やジョセフとの共闘によって辛うじて赤石を守り抜くも、戦闘不能となってしまったために一行から再び離脱するが……





「おのれらッ、吸血鬼!」
「このシュトロハイムと、ナチス親衛隊が相手だ!!」



最終決戦、ピッツベルリナ神殿遺跡にてカーズ様がけしかけた吸血鬼軍団を前に大ピンチに陥るジョセフの前に、身体の修理を完了させ颯爽と登場。ただしちょいと右足がギクシャクするとのこと。
ナチス親衛隊・スピードワゴン財団特別科学戦闘隊と共に両肩に小型化された紫外線照射装置を装備して登場し、吸血鬼軍団と戦闘した。
その後、カーズがジョセフとの決闘に敗れ針山に落下してくると好機と見て親衛隊総出で包囲し、紫外線照射装置によってトドメを刺そうとする*1
が、照射しようとしたその瞬間、振り向いたカーズ様の顔には赤石付きの石仮面が
スピードワゴンとシュトロハイムの制止も間に合わず、カーズ様は究極生命体へと進化。
なんとここへ来てカーズ様の究極生物化をアシストするという、最大最悪のうっかりミスをやらかしてしまう。

しかしこの軍人、やはり転んでもただでは起きなかった。ジョセフがカーズ様を引き付けるべくナチスの軍用機に搭乗した際、いつの間にか飛行機の中に潜んでおり*2、右手をロケットパンチの如く飛ばしてカーズを火山に突っ込む手助けを行い、カーズ共々砕け散ろうとしたジョセフを救出した(ただし、この時着地のショックで下半身が木端微塵になっている。またか)。
それでも生きていたカーズ様だが、太陽を克服しあまつさえ数百倍の波紋を使いこなすカーズ様を前には流石のシュトロハイムもどうすることも出来ず、完全に戦意を喪った。
直後、ジョセフの無意識の反撃で赤石のパワーにより大噴火が発生。そのままジョセフとカーズは空高く打ち上げられ、カーズは宇宙へ追放される。
この時、ジョセフが死んでしまったと思ったシュトロハイムは絶叫。8時間後、スピードワゴン達にもその旨を伝える。実際ジョセフは生きていた訳だが、結局彼がそれを知ることは無かった…。


エピローグにて、ジョセフに再会する事なく1943年のスターリングラード戦線で、
誇り高きドイツ軍人として名誉の戦死を遂げた事が明かされる。合掌。

だが作中での不死身っぷりから、どうやって戦死したのかがよくネタにされたりする。
ていうか身体能力は仮にも究極生物のサンタナを上回ってるはずだよ?
当時のスターリングラードの環境や凄惨を極めた激戦っぷりから、厳寒による整備不良や補給物資の寸断などが推測されている。あるいはソ連側ににスタンド使いがいたという説を上げるファンも…。
いずれにせよ、捕虜になるのではなく、軍人として祖国の為に戦い任務を全うし、名誉の戦死を遂げられたのは、彼にとってこの上ない喜びであることは間違いないだろう。


そのあまりにも濃いキャラクター性や特徴的な台詞回しから、第二部屈指の人気キャラクターである。
脇役の筈なのだが、大抵登場している間は主役のジョセフを喰ってしまう存在感を見せる稀有な漢。

また、見れば分かるが、見た目はどう見ても某待ち軍人
そこ、パクリとか言わない。むしろこっちが元祖。いや、マジで。


この様に最期まで誇り高くドイツ軍人としての生を全うした不世出の軍人であった。



以下、名(迷)言等


「スピードワゴン……………………ヨーロッパの格言にこんなのがある…『老人が自殺する所…その町はもうすぐ滅びる』


「だが我がドイツの医学薬学は世界一ィィィ!できんことはないイイィーッ!」


「小僧!人種は違えどわたしはお前のような勇気のあるものに敬意を表す!すぐれた人間のみ生き残ればよい!こいつ以外の全員を処刑せよ!


「動物園の檻の中の灰色熊(グリズリー)を怖がる子供がおるか?
い な ァ ァ ァ ~ ~ い ッ !」


「飲 ん ど る 場 合 か ー ッ」


「おれはこれでも誇り高きドイツ軍人!その程度の覚悟はできてこの任務についておるのだ―――ッ!!
おまえらイギリス人とは根性がちがうのだ、この腰抜けめがッ!祖国のためなら足の二本や三本かんたんにくれてやるわ――ッ!!」


「JOJO………地獄から舞い戻ったぜ」


「ブァカ者がァアアアア。ナチスの科学は世界一チイイイイ!!
サンタナのパワーを基準にイイイイイイイ…このシュトロハイムの腕の力は作られておるのだアアアア!!」


「ジョジョ、こんな体になった俺を気の毒だなんて思うなよ。
俺の体はァァアアアアアアッ!!我がゲルマン民族の最高知能の結晶であり誇りであるゥゥゥ!
つまりすべての人間を超えたのだァアアアアアアアアアアアア!!」


「我がナチスの科学力はァァァァァァァアアア世界一ィィィイイイイ」


「くらえィィィィィィカァァァァズ!きさまにとどめを刺せるなんてスカッとするぜーッ!」


「う…うろたえるんじゃあないッ!ドイツ軍人はうろたえないッ!」


「リスがァァァァァ!!」


「世 界 一 ィ イ イ イ イ イ イ イ イ イ イ イ イ イ ッ !!!」
(アニメ最終回の辞世の句)






【アニメ版に関する余談】

  • 2012年にアニメ化された際の担当声優は伊丸岡篤氏。一部、二部含めてもシーズン中屈指の名演かつ怪演とファンから専ら高評価。
    また、第一声である「舐めろ」の練習に没頭するあまり路上でボソボソブツブツと言いながら歩いていると、通りすがった一般人に二度見されたとか。

  • アニメ版の改造後のシュトロハイムはどうにも原作に比べて若干高性能化しており、左眼にズーム機能付きカメラが内蔵されていたり(これによりカーズ様がマグマから身を守る際に発生させた泡プロテクターの仕組みにシュトロハイムが気付き絶望、そこからナレーションによるプロテクターの説明に繋がる)、最終回で語られる後日談の中、スターリングラード戦線に向かう直前に「世界一ィィィィ!!」と叫びながら背中から武器が接続されたアームを5本展開している*3男のロマンの分かるサイボーグである。

  • アニメ版では前話にメインとなった登場人物がCMで名セリフをパロりながらBlu-ray&DVDの宣伝をするのだが、彼がCMを担当したのがよりにもよって第20話「シーザー孤独の青春」、つまりシーザー死亡回。
    リサリサ先生のように悲しみの涙を流す者が後を絶たない中で、いつもの「To be continued」の直後に「おれの体はァァアアアアアアッ!!」と、ともすれば本編以上のハイテンションぶりで間髪入れずにCMに突入
    視聴者からは「涙が引っ込んだ」「空気嫁」との声が続出した。因みに視聴者からの通称は「泣いとる場合かーッ」
    WEBラジオ『JOJOraDIO』にてこの回について語った伊丸岡氏いわく、「自分の声なのに殺意が湧いた」とのこと。

  • 世情を踏まえたのか、ナチスという単語が登場するセリフは全て差し替えられている。
    例:「ナチスの科学は世界一チイイイイ!!」→「ドイツの科学は世界一チイイイイ!!」「ナチス親衛隊」→「ドイツ軍精鋭部隊」等
    また、ナチスの科学は~のシーンで行ったナチス式敬礼のポーズも、テレビ放送の際には黒塗りでぼかされている。*4

  • 小説『恥知らずのパープルヘイズ』にも名前が登場。ナチスの石仮面による不死の研究の責任者であったことが判明しており、その研究の一部が作中で登場することとなった。



【一巡後のシュトロハイム】
宇宙が一巡した後の19世紀を舞台にした第7部「スティール・ボール・ラン」では彼をモデルにしたパラレルキャラである、フリッツ・フォン・シュトロハイムがスティール・ボール・ラン・レースの参加者として登場する。
正体はジャイロ・ツェペリを狙うテロリストであり、体の一部が機械化している。しかし掲載誌変更の影響か、ジャイロの攻撃を受けてあっさり敗北し、レースから脱落。まさかの噛ませ犬扱いで終わった。
往年の人気キャラをかませに使う飛呂彦ェ……



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