ズ・ザイン・ダ

登録日:2011/04/13 Wed 05:21:12
更新日:2025/03/03 Mon 06:53:02
所要時間:約 5 分で読めます





クウガ! ザダダサ・ゴセロザ(だったら俺もだ)!!

ゴラゲゾ・ボソギ・デバゾ・ガゲデ・ジャスン・ズ・ザイン・ダ(お前を殺してズ・ザイン・ダの名を上げてやる)!!

ズ・ザイン・ダは『仮面ライダークウガ』の登場怪人の一体。

演:野上彰(AKIRA)


●ズ・ザイン・ダ


種族:グロンギ族(サイ種怪人)
呼称:未確認生命体:第22号(B群3号)
身長:211cm
体重:246kg
特色/力:怪力、鎧のように硬い皮膚

初登場はEP:3「東京」
ズ集団を束ねるズ集団最強のグロンギ。
「怪人体より人間体の方が強そう(褒め言葉)」とまで讃えられる中の人の熱演により、序盤の展開の中でも、特に印象の強い宿敵となっている。
初登場から倒されるまでが長かった怪人の一人でもあり、個性豊かなグロンギサイドの物語を盛り上げていた。


【人物】

「ゲゲル」の最下位階級に当たる「ズ」の中で最強を誇る巨漢。
初登場時の自動車の発する騒音や排ガスに過剰に反応する姿で、いきなり視聴者に多大なインパクトを与えた。
九郎ヶ岳遺跡周辺の墓所から復活後「ゲゲル」参加の証であるバラの花びらを受け取り東京へとやって来た。

どちらかと言えば、血気盛んな豪傑タイプだが初登場時には仲間を宥める姿が見られるなど、集団の上に立つ者としての威厳や落ち着きを見せる面もあった。

しかし、自分たちグロンギ同様に現代に復活した「新たなクウガ」によって、「ズ」の仲間の「ゲゲル」がことごとく阻まれてしまう。
そして、業を煮やしたバラのタトゥの女は「ゲゲル」の権利を「ズ」から「メ」に移行……ザインは「ゲゲル」のプレイヤーの地位を失うのである。
納得のいかないザインは「ゲゲル」を行う「メ」ら仲間の下を訪れ「ゲゲル」への参加を訴えるが聞き入れられず、更には焦りからかリント(警察)の使う(ミカド号)に「匂い」を追跡され、潜伏場所を特定されるというミスを犯してしまう。

更に、仲間の逃走の為の囮に使われる屈辱の中、ザインは自らの「力」を証明するべく行動を開始するのであった。

作中に登場したグロンギでは珍しく、最後まで頑なに日本語を話そうとしなかった。

【事件】

EP:11:12
「約束」「恩師」

  • ゲゲル:「不明(※主な標的は運転手)」

ザインが自らの「ゲゲル」として勝手に行った連続殺人で、主な標的は自らが嫌悪する自動車(特に大型車両)の運転手。
他の仲間達から暴走と判断されながらも、その凶行による犠牲者は確実に増えていく……。

上記のようなハードな展開の殺人事件に絡めて、主人公・五代雄介のトレードマークである「サムズアップ」の由来が語られるエピソード。
「事件」は全体的にスピーディな展開を迎えるのに対し、「ドラマ」はノスタルジーな癒しを感じさせるスローテンポで進むのが特徴。

かつての教え子との約束の中で、自らのかけた言葉を思い出すことで理想を取り戻すベテラン教師の姿を丹念に描く一方で、
未確認生命体同士の争いや「ライダーキック」の完成など、アクション面での見所も多し。
大人になって改めて見返すと多くの発見があるエピソードの一つだろう。


【能力】

サイの能力を持つグロンギ怪人。
人間体は半裸に皮のベストを纏ったリアルプロレスラーの偉丈夫。
サイは元々30m先もボンヤリとしか見えないほどの弱視である反面、耳と鼻が非常に発達した動物である。
その能力を持つザインは聴覚と嗅覚が優れ、車の放つ騒音と匂いを嫌悪していた*1

腐ってもズ集団のリーダーなだけあってその身体能力……特に怪力と耐久力はメ集団の怪人に引けをとらないレベルにある。
武器は鼻先の鋭い角で、標的の肉体を真っ直ぐに貫き通す戦法(?)を得意とする。
そしてその筋肉は鋼鉄のように発達しており、全身の皮膚も非常に頑強。
クウガとの戦いでもがむしゃらに見えて凄まじいパワーとスピードで繰り出される攻撃によってクウガを防戦一方に追い込んでいたが、完成した「強化型マイティキック」に破れる。

ちなみに、肉体に打ち込まれた「封印」の刻印を気合いで打ち消し肉体を回復させる芸当を劇中で初めて見せた怪人でもある。


ディケイドでのズ・ザイン・ダ】


ン・ガミオ・ゼダの『究極の闇』の影響で普通の人間がグロンギ化。複数の個体が出現した。

グロンギの集団に立ち向かうディケイドにライドブッカーソードモードで腹を貫かれてしまう……が、よく見れば脇で受け止めて放さず、
他の仲間達にディケイドに攻撃させる隙を作るという漢らしい姿を見せてくれた。


漫画版】

勝手にゲゲルを始めたため、姿を消したおしゃべりクソカメレオンに舌で粛清された。以上。


【関連人物】


「メ」のピラニア
仲が悪いのは似た者同士の為。
結果的には互いに「ゲゲル」の邪魔をし合うことに……。

「ここではリントの言葉で話せ」
……は本エピソードで聞ける。

「108番目」の技を加え、必殺キックを完成させる。
約束の「2000番目」の技は……「変身」

  • 沢渡桜子
雄介の代わりに約束の場所に向かう健気な桜子さん。

囮になるべくデコトラで暴走の一条さん。

  • 神崎昭二
雄介の小学校時代の恩師。
名前の由来は故・小林昭二氏から。

「五代雄介……こういうの知ってるか!?」

(OΨO)♭

「……古代ローマで満足できる、納得できる行動をした者にだけ与えられる仕草だ……お前もこれに相応しい男になれ!……お父さんが亡くなって、確かに哀しいだろう……だが、そんな時こそ、お母さんや妹の笑顔のために頑張れる男になれ!  いつでも誰かの笑顔のために頑張れるって、凄く素敵なことだと思わないか…!」


  • リク&ミオ
外伝「オデッセイ」の先代クウガである主人公とヒロインの兄妹。
2人の両親を殺したのはザインだとされている。
リクは全てのグロンギを封印しているので仇討には成功している。





【余談】

中の人はプロレスラーにして役者としても活躍する野上彰ことAKIRA。
闘魂三銃士武藤敬司蝶野正洋橋本真也)とも同期(1984年入門)のJr.ヘビーの大物である。
98年以降、プロレスの試合(主に橋本真也の蹴り)の影響で網膜剝離を患い、セミリタイア状態になったのを機に、当時の妻の勧めで役者になった。これにより高いアピール力と弾けたファイトスタイルを身に着け人気選手の仲間入りを果たした。芸能活動はプロレス復帰後も続けており、現在は「MAKAI」に籍を置く。

中の人は当時、特撮好きの先輩である獣神サンダーライガーに、いきなりグロンギ語で話しかけられたというエピソードがある。

元々は打ち上げパーティーにて披露されたEP:50「乙彼」内にて沢渡桜子(というより村田さん)に「ライジング桜子キック」を食らう場面があるが、これは無二の格闘技、プロレスファンの村田和美さんの為の「自分達得」のサービス精神ゆえだと思われる。

後輩の新日本プロレスの現エース棚橋弘至が五代雄介役の候補だったというのは有名だが、その話が流れた後に代わりに棚橋変身のマスクマン「仮面ライダークウガ」のデビューまでもが計画されていた。







「ゴセパ・ヅギビ・ン・ギデギス・ザベザ!!」

※訳:オレは追記をしているだけだ!!

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最終更新:2025年03月03日 06:53

*1 グロンギ族は基本的に2000年前の人間なので大気汚染という概念を知らない