メ・ビラン・ギ

登録日:2011/04/14 Thu 12:05:47
更新日:2024/03/13 Wed 10:29:46
所要時間:約 5 分で読めます






「獲物だ……」



メ・ビラン・ギは『仮面ライダークウガ』の登場怪人の一体。

演:大橋寛展

概要

種族:グロンギ族(ピラニア種怪人)
呼称:未確認生命体:第23号(B群7号)
身長:196cm
体重:188kg
特色 / 力:水中活動能力、キバ、腕部のカッター

グロンギの愛すべきバカの一人。
初登場はEP:7「傷心」で、ズ・ザイン・ダとは犬猿の仲にあった。
重要なエピソードに登場しながらも、特にビラン自身にはイベントは用意されなかった。
しかし、生々しい惨殺シーンを披露……この描写で『クウガ』が世間の批判を集める結果となったのは周知のこと。


【物語】

EP:13:14
「不審」「前兆」

ズ・ザイン・ダの反乱が収まり、再び開始された「ゲゲル」のプレイヤーとなったのはメ・ビラン・ギ……。
獰猛なグロンギの殺人鬼が人々に殺戮の牙を剝く!
……一方、長野からジャンたちの手により移送されていた未知の虫型の出土品はトラックの荷台を突き破り姿を消す……。

基本フォームの登場、必殺技の完成というイベントを経ての初の相手。
……まあ、イベントが終わっても何かしらの「謎」が登場して視聴者を引くのが『クウガ』のスタイルなのだが……。
敵の能力に合わせてフォームチェンジするクウガの姿は今回から。

シナリオ上の主役は自らの不幸を世の中のせいにし、挙句に未確認生命体にシンパシーを感じる青年、蝶野潤一。
ともすれば説教臭くなりがちなテーマにもかかわらず、淡々と物語を描く演出を取られているのが特徴。
……答えは自分で見つけなければいけないのだ。


【能力】

メ集団に属するピラニア種怪人。
人間体は透け透けシャツのパンク風の青年。
激しい性格の持ち主で、怪人体時には更に凶暴性が増すのか「血」の匂いに過剰な反応を示しており、釣り船に乗った釣り人3人組を襲おうとしていたにもかかわらず、川辺の作業員が怪我をして流した血の匂いに反応して急に標的を変えた。
最終的にはこの習性を見抜かれ、常に自らが囮になる男、一条薫におびき出されることとなる。

高い身体能力を持ち、水中、陸上に関係なく高速移動が可能でマイティフォームクウガを圧倒。
武器は1分間に200回の開閉を見せる強力な顎による噛み付き攻撃と、手首の装備品から飛び出したカッター状のヒレ。
顎は易々とコンクリートを嚙み砕き、スピードに乗せたヒレの一撃はマイティフォームの装甲程度ならば切り裂いてしまう威力がある。
このことから五代雄介は当初、防御に特化したタイタンフォームで対抗しようとしたが、スピードに付いていけなかったことから2度目の対決ではビランに優るスピードを持つドラゴンフォームにより決着をつけた。

なお、ドラゴンフォーム時の格闘戦の構えが変わっているが、これは雄介が以前に習い覚えていた中国拳法を応用したという設定。
前回の反省を活かしてか、パワーよりも捌きをメインにした戦い方に変化している。

ゲゲル


  • ゲゲル:「2日で180人を殺す」

メらしく3桁の人間が到達目標。
ピラニアらしく水辺を中心に獲物を選定しており、河川を航行する遊覧船を狙って乗客や船員を噛み殺したり、カッターで斬り殺すことで大量のスコアを荒稼ぎししていた。
他にも、釣り人や水辺で作業している工事現場の人間を狙っていた。


【関連人物】

「ズ」のバカ。
「ゲゲル」を邪魔をされていたがクウガに倒される。
仲が悪いのは似た者同士の為だったと思われる。

「蝶野さん……生きてますか!?」
敵を倒した後に、敢えて蝶野の眼前で変身を解く。

  • 椿秀一
「これが死だ……頭の中でこねくり回した妙な『理屈』や『幻想』など入り込む余地の無いもの……それが『死ぬ』ということだ」

医師の立場から重い言葉を投げ掛ける椿先生……攻略途中の稲森麗子とのデートを間の悪い親友に邪魔される展開はここから。

  • 蝶野潤一
今で言えば邪気眼のフリーター。
名前は明かされていないが、腹部に重い病気を抱えている。
自分の身の不幸を世の中のせいにし、努力することから逃げていた蝶野は、やがて簡単に人を殺す力を持つ未確認生命体に憧れを持つが……。



【他作品において】

仮面ライダーディケイド

『ゲギバス・ゲゲル』でン・ガミオ・ゼダを蘇らせるため、ゴ・ベミウ・ギと共にリントの女戦士を殺そうと次のターゲットに八代藍を選び、側に忍んでいた。

だが、門矢士の「出てこいよ。来てるんだろ?」のグロンギ語に釣られてベミウと共に姿を現す。

更に『ゲギバス・ゲゲル』を失敗させられ、ベミウと二人掛かりで見せしめに士が変身した仮面ライダーディケイドと交戦。あげくの果てに返り討ちに会い、ベミウが倒されその場を逃走する。

だが、鳴滝から「ディケイドはこの世界を滅ぼす悪魔だ」と吹き込まれた小野寺ユウスケクウガに変身し、ディケイド相手にライダーバトルを展開。
不意打ちだったためか、一度は圧倒されたディケイドを追い詰めるが、クウガのマイティキックを喰らい爆散した。

別世界だったためか特に高速移動の能力も嚙みつきも目立たず、小野寺クウガに「邪魔だ!」とあしらわれる始末。
また、手首のカッターも武器には全く使わず、代わりに何故かゴ・ガドル・バ 剛力体が使っていた大剣を得物としていた。



【余談】

「生きること」の大切さを説く本エピソードに、雄介役のオダギリジョーはかなりの気合いを以て臨んだが、「石田秀範監督にあっさりと(引きで)撮られてしまった」と冗談めかして語っている。
しかし、自然に見せることで逆に五代の言葉が深く印象づけられるものになっているのは確か。

残酷描写は勿論、重いテーマ性を持つことから批判されることも多い『クウガ』だが、当時はそれ以上に応援の声や、難しい物語にも「感動した」と言ってくれる子供からのファンレターも届いていたようである。

中の人はEP:46.5「初夢」にも登場。
……相変わらずサイの人とは仲が悪い「お雑煮カレーくらふぁい」(※自分の腕に噛み付きながら)。




「ゼンシュグ・チュグザド……?ラダボセバー!!」

※編集中だと……?またこれかー!!

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最終更新:2024年03月13日 10:29