BLACKSOULSII -愛しき貴方へ贈る不思議の国-

登録日:2022/09/21 Wed 01:45:58
更新日:2025/07/05 Sat 17:12:59
所要時間:約 7 分で読めます





本項目では、エロ同人ゲームについて取り扱います。




「にゃーはろー
縦に細く、横に狭い。
上も下も無く丸みを帯びている不思議の国。
君はそんなに急いで、どこへ行く?」
―チェシャ猫


「わ、私のお店…。
『この国の料理には屍肉を使っている』だとか
風評被害で経営できないんです……っ」
―ウミガメモドキ

絶滅危惧種を食べよう!
絶滅危惧種を食べよう!
絶滅危惧種を食べよう!
絶滅危惧種を食べよう!
―とある看板


「ぼくを受け入れてくださいよぉッ!!
ホモでオカマで近親相姦なんて
三重苦とでも言いたいんですかぁぁあぁ~ッ!?!?」
―トカゲのビル

「いやあーっ!近づかないでくださーい!
怖い~~~~~~~~~~~っ!!!!
穢らわしい雄に犯される~~~~っ!!
みなさーんっ!!聞いてくださーいっ!!
この雄に触られると菌が移りますよーっ!
この雄は全ての雌の敵でーーーすっ!!!
みなさんで協力して排除しましょうーーーー!!!」
―白の一角獣ユニス


「すけべ。変態」
―紅ずきん

「パパっ!!」
―娘アリス


「お兄様っ!」
―妹アリス


「坊やっ!」
―母アリス



アリスよ。幼稚な御伽噺をとって
やさしい手でもって少女時代の
夢のつどう地に横たえておくれ

記憶のなぞめいた輪の中
彼方の地でつみ取られた
巡礼たちのしおれた花輪のように



BLACKSOULSII-愛しき貴方へ贈る不思議の国-』とは、サークル『イニミニマニモ?』、『寿司勇者トロ』氏が製作したゲームであり、
BLACKSOULS -黒の童話と五魔姫-』の続編である。

始まってしばらく…おそらく最初にエンディングを迎えるぐらいでは解らないが、前作とはストーリーがつながっており、
真相が明らかになるにつれて前作をクリアしていないとストーリーが理解できない部分が増える。
遊ぶ際は是非とも気を付けて欲しい。

【ゲーム概要】

世界観は「不思議の国のアリス」…に魔改造を加えた何か

前作同様おとぎの国が舞台であり、とりわけ「不思議の国のアリス」をモチーフにしており登場NPCもそれに通じているのだが、
開幕から血でべったり濡れた通路で兎が人間の死体を食い荒らし
道を進めば死体と人骨が常に目に入り、
会話やイベントで NPCが血しぶきを上げてはじけ飛ぶ
そんな中で一応正気を保った人たちがいるも、主人公が仲良くなった相手に非道を働くことが出来たりと、前作以上に狂気が加速している。

なお、前作にはなかったホラーが強く押し出された箇所も多く、
特定イベントではJumpscareが発生、恐怖を煽る場面や効果音で脳を破壊しにくる

+ ネタバレ
前作では関係を匂わせる程度であったが、本作ではクトゥルフ神話の要素がとりわけ強く取り入られており、
状態異常【発狂】や後述のSEN値に始まり、最早異形とも呼べない肉塊のクリーチャーなどが登場する。

戦闘バランスはNepheshel、あるいはイストワール

前作同様、アイテム属性が重要なネフェイスト系列のゲーム…なのだが、
本作では敵も味方も攻撃力が非常に高く、倒すのも倒されるのもあっという間なゲームになっている。
いざとなれば経験値を大量投入してのゴリ押し…も不可能ではないが、特に命中、回避、状態異常周りがシビアになっており、レベル最大でも死ぬときはあっさり死ぬ。
追加シナリオあたりまで進めると、レベル最大になった程度ではそこらの雑魚敵にすら瞬殺される。
一方で、前作同様敵の行動パターンを把握し、十全に対策を整えれば、「レベル1」「ドーピングなし」でのクリアも可能となっており、いくつかのクリア動画も上がっている。

SEN値

SAN値/正気度ではなく、SEN値。
主人公の行動によって上下する値であり、これによってマップの雰囲気や文章が変わるだけでなく、
はたまた隠し通路が解禁されたりイベントが全く違うものになったりする。
具体的には、SEN値の初期値は100だが、70を下回るとBGMが消え、
30を下回るとNPCとの会話が出来なくなり、
0以下になるとヒロインが怪物と化していたり*1、フィールド上にボスクラスの強敵が徘徊するようになる。

+ ネタバレ
SEN値が低いほど正気であることを意味する
危なそうな薬や恐怖体験をすればSEN値が上昇し、逆に魂を消費するなど力を得るたびにSEN値が下降するのはそのため。


エロシーン

エロ同人ゲームなので、当然エロシーンがあるのだが、前作同様レイプや売春といった退廃ものが多い。
後述の【誓約】を結んだ相手とは和姦出来るのだが、前作同様誓約を結んだキャラが身の安全を確保されるということはなく…
なお、登場人物の中には男の娘モンスター娘といったキャラが登場するが、前述の通り特定の性癖目当てでこのゲームに手を出すのは危険である。
前作のマッチ売り「男の人は男の人同士で恋愛すべきだとエルマは思うの」

悪夢霊

人間状態だと出会うことのできる中ボス。
「天使の製造者アメリア」*2「おぞましいヒンドリー、おぞましいブレイディ」*3」など、元ネタを知っているとゾっとする強敵であるが、返り討ちにすればそれなりの見返りを得られる。

誓約

前作のように通常戦闘で仲間を召喚することは出来ないが、
代わりに仲良くなったキャラクター相手に【誓約】を結ぶことが出来る
便宜上にはソウルシリーズにおける「誓約」のそれに違いが、
システム的には装備の一環であり、自由に付け外しが出来る。
当然、該当人物を殺害やレイプするなどしてしまうと、【誓約】が削除されてしまう。
+ ネタバレ
特定のイベントをこなさなければ、ゲーム終盤になって誓約ヒロインの大半が殺されてしまう。

マルチエンディング、周回プレイ

本作では複数のエンディングが用意されている。
物語開始時点でヒロインが決定されるほか、
SEN値によって変動するイベントや攻略順序によって結末が変わるイベントもあるため、
周回プレイしても飽きさせないようになっている。
なお、周回プレイによる難易度上昇は、拠点にある女神像を調べることで解消することが出来る。

【登場人物】


主人公

イカれた狂気のワンダーランドに囚われてしまった主人公。
守るべき「アリス」を助けるため、エロとグロと狂気の世界を彷徨うこととなる。
素性は、前作の「騎士」「盗賊」「魔術師」に加えて、「聖職者」「戦士」「神殿騎士」「狩人」「もこもこ」の中から選ぶこととなる。
+ ネタバレ
前作の主人公、メアリー・スーによって作られた創作者たちの集合体グリム、あるいはルイス・キャロル
前作同様、その名前を入力しようとするとゲームオーバーになる。

本作の舞台が「不思議の国のアリス」である関係からか、時折「ルイス・キャロル」としての人格が強く出てくるようになり、
一部のキャラクターに対して殺意を隠さなくなる他、逆に一部のキャラクターからも殺意を向けられることとなる。

アリス

本作のヒロイン。
開始時に「娘」「妹」「母」から素性をえらぶ。
主人公とピクニックに来ていた際に、謎の地割れに飲まれ行方不明に。
彼女を探し出すことが本作における目的である。表向きは。
+ ネタバレ
縺」縺溘j遲峨�逅�罰縺ァ縲∝女菫。縺励

ノーデ

ソウルシリーズにおける火守女に相当するキャラクター。
前作の祈り主の兎に代わり、主人公のレベル上げを担当する。
主人公の拠点となる図書館に魂が縛られており、いくら殺そうが犯そうが誓約が切れることはない。
その実態はドスケベ兎であり、狸寝入りを働いて主人公の不貞を誘ったり、
エロい恰好に着替えさせた後にレイプしないとがっかりするほどのむっつりである。
格安で誓約が結べる他、誓約効果も「最大HP上昇、薬の効果量上昇」と単純でかつ強力なもの。
+ ネタバレ
主人公の名前入力の際に容赦なくゲームオーバーに叩き落してくる彼女だが、理由はどうあれ主人公のことを思って行動しているのは本当である。
主人公のことを思っているが故に、主人公を苦しませなければならない。
そして立場上、誰も幸せにならないバッドエンドを迎えない限りは絶対に主人公と結ばれることはない。
つまりは負けヒロインである。

チェシャ猫

常にニヤついた猫耳娘。
SEN値が一定以上だとかがり火前に現れ、そのステージに関して語ってくれる。
+ ネタバレ
その正体は一部ルートのラスボス「引裂く獣、ダイナ
苦難の果てにアリスに巡り合えた主人公にバッドエンドを叩きつけてくる強敵である。

……ところで、クトゥルー神話ものの物語で、猫が敵であることなどあり得るだろうか?


リィフ

かつてのメアリー・スー
今となっては創作の力を奪われた「メアリィ・アン」として、不思議の国某所に囚われている。
首が180度ねじ曲がっても変わりようがないその捻くれた性格は相変わらずであり、
主人公にもその気持ちが反映されてか「殺す」「犯す」の他に「腹パンする」が提示されるくらいである。
+ ネタバレ
物語の真相にたどり着くには彼女の力が必要不可欠であり、囚われている彼女から指輪を受け取る必要がある。
勿論、指輪だけ受け取ったら容赦なく殺してしまっても構わない。
ニコニコ動画の走者による「腹パンRTA」で本ゲームの売上に大きく貢献した。


紅ずきん

前々作の主人公にして、前作に引き続き登場のヒロイン。
特定の条件を満たさなければ登場しない。
+ ネタバレ
彼女に出会う条件は「SEN値をゼロ以下にすること」。
SEN値ゼロ以下ではフィールド上に強敵が蠢くようになるため、初回プレイで彼女に会うのはやめておいた方が良いだろう
敵対すると例えグリム相手でも容赦なく殺しに掛かるのは相変わらずである。

ハッピーエンドを迎えるためには、かつて創造主に歯向かい結末を捻じ曲げた彼女の力が必要不可欠である。


メイベル

DLC「OLD KING OF THE CHESS」にて追加された『混沌ダンジョン』の管理者の少女。
そこにアリスは居ないが、強くなるにはうってつけである。
物語の鍵を握る存在ではあるが、常に赤ワインを抱えていて離さない、見た感じただの呑んだくれである…
+ ネタバレ
最後のアップデートで彼女とも戦えるようになるが、当然の如くアホみたいに強い。
なお、彼女のパンツは本作最強の頭装備である。


娘アリスまたの名を黒きもの「パパ!」


妹アリスまたの名を影の女悪魔「お兄様!」


母アリスまたの名を大鹿の女神「坊や!」

―――アリスはどこにいる?



追記、修正は愛するアリスを求めながらお願いします。

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最終更新:2025年07月05日 17:12

*1 殺しさえしなければSEN値を上げれば元に戻る

*2 400人の子供を殺したとされる殺人鬼

*3 ドロップアイテムは「我が闘争の指輪」