千利休(Fate)

登録日:2023/01/05 Thu 13:00:00
更新日:2025/01/14 Tue 04:29:29
所要時間:約 20分で読めます





利休、御前に罷り越してございます。
召喚とはいえ、これも何かのご縁、
以後よろしくお願い申し上げます。

はて、この姿がなにか?
ああ、私もこの体にはまだ慣れておりませぬで、
ご無礼がありましたら平にご容赦を


Fate/Grand Order』に登場するサーヴァント
クラスはバーサーカーで、レア度は☆5。

イラスト:色素
CV:園崎未恵

身長:132cm
体重:132kg
出典:史実
地域:日本
属性:混沌・悪
性別:女性

一見して華奢な体躯であるが、人並み外れた膂力を持ち、見た目からは想像もつかない重さ。
「見た目や(なり)など些細な事。」
あるがままにある、それ故、利休にございますれば」
「はて? なにか良からぬものでもご覧になりましたか? はあ、手のようなものが私の後ろに? これは異な事を……、利休、困惑」


ステータス

筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具
C+ C C B B- C


【スキル】
クラス別スキル
  • 狂化(寂):EX
理性と引き換えに驚異的な暴力を所持者に宿すスキル。
千利休は一見すると理性を保ち、普通に会話も通じるように見える。しかし……。
ゲームでの性能は自身のバスターカード性能アップに加えてクリティカル威力も少しアップする。

  • 陣地作成(侘):A
自身に有利な陣地を作り上げる能力。利休の場合は茶を点てる茶の間に特化していると思われる。
ゲームでの性能は自身のアーツカード性能と精神異常耐性をアップする。

  • 芸術審美(茶):A
芸術品や美術品への執着心を表す。利休の場合は茶の湯限定であるが、宝具がそれにちなむならば高い確率で真名を看破できる。
ゲームでの性能は自身の弱体付与成功率をアップする。

  • 融通無碍:B
茶の湯に作法なしとした利休の自由な創意。己の価値が全てとする傲慢さと闊達さを併せ持つ。
ゲームでの性能は自身のクイックカードのNP獲得量をアップする。

保有スキル
  • 侘びの極み:A-
利休が生涯をかけ追い求め、いまだ到達し得ぬ侘び茶の極み。侘びの怪物である利休の深淵より汲み上げられし黒けき茶の湯。
ゲームでの効果は味方全体のクイックカードの性能アップ(3ターン)&味方全体のNP獲得量アップ(3ターン)&スターを獲得。

  • 一輪の花:B
世に花は一輪あれば良い。己が見出す価値以外を一顧だにせぬ利休の傲岸な意志の発露。
ゲームでの効果は、味方単体のNP増加(最大30)&宝具使用時のチャージ段階を二段階引き上げる効果を付与(1回・3ターン)&無敵付与(1回・3ターン)。

  • 幽玄たる黒:A
利休が至高とした黒。この世の全てを塗り込み黒けき世をもたらさんとする利休の妄執と狂気。
ゲームでの効果は、
自身のクリティカル威力アップ(3ターン)&クイックカードのクリティカル威力アップ(3ターン)&
「クイック攻撃時のダメージ前に対象の防御力をダウン(3ターン)する状態」を付与(3ターン)。


【宝具】
『一期一会
ランク:C 種別:結界宝具
レンジ:1 最大補足:1人


では、一席設けるといたしましょう。

この一時に全てを、全てをこの一時に。是こそが利休の茶に御座いますれば、どうか存分にお楽しみを――

黒く、黒く、黒く、黒く、より黒く。全てを練り込み、焼き尽くし、黒けき世へと至りましょうぞ――

一期一会(いちごいちえ)


利休が設ける一客一亭の茶席。
その生涯の全てをかけて完成させた茶の湯の極致であり、草庵茶室という極狭の空間として展開される固有結界
相対したものはその茶に込められた利休の黒に心を穿たれ、感服し、魂を屈する事となる。
この宝具に取り込まれたものは、その本来の能力を制限され、強制的に利休の茶の湯の理に従わされる。
貧弱な霊基であれば磨り潰されてもおかしくない程の強烈な圧こそは、侘びの怪物、利休の魂が持つ超重力。

「───これこそが利休の『黒』にてございます」

ちなみに最大捕捉が1人となっているが、多人数を同時にもてなす事も可能。幽玄にして夢幻なる境界。

一期一会とは、「人との出会いや物事を行う機会は生涯で一度きりであり二度と同じ機会は訪れない、だから一度きりの機会を大切にせよ」という意味であり、千利休の言葉として伝えられている。
後に江戸幕府の大老・井伊直弼が自身の著書で茶道の一番の心得としてこの言葉を上げたことから一般にも広く知れ渡った。

ゲームでの効果は、敵全体に強力な人の力を持つ敵特攻攻撃(オーバーチャージで特攻威力アップ)&敵全体に宝具封印状態を付与(1ターン)&敵全体に呪い状態を付与(5ターン)。


真名:千利休(せんのりきゅう)

戦国時代に活躍した商人にして茶道家。
今井宗久や津田宗及と共に茶の湯の天下三宗匠と称され、その中でもわび茶を完成させた人物として「茶聖」の異名も持つ。

幼名は田中与四郎といい、堺の納屋衆(倉庫業)の息子として生まれた。
千という姓は祖父の千阿弥からとったものであるという。

ちなみに「千利休」という名前は晩年に本来町人を招くことが許されない禁中茶会に招く際、正親町天皇が与えた居士号であり、
生前多用していた法名は千宗易(そうえき)

若いころから茶の湯に親しみ、己が帰依した禅宗の教えなどをヒントにして、
必要な道具、ルールを極限まで削ることによって逆に緊張感を出すというわび茶という流派を完成させる。*1

これまでの高価で華美な茶器から一転した簡素なありふれた茶器を用い、
茶室もまた2、3畳程の狭く茶を沸かす炉以外何もない簡素なものであり、
作法も「茶の入った茶器を受け取り、90度回し、飲み、また90度回転させて元に戻し、返す」というシンプルなもの。
だが、それらのみで厳かな雰囲気を作り出す手法は当時の人々に受け入れられ、当時の世に新たな価値観をもたらした。

茶人としてだけでなく商人としても活躍しており、織田信長による越前の一向一揆征伐の際には鉄砲の調達も行っていた。

こうして茶人として、商人として影響力を強めていった利休は、三好氏に替わって堺の支配者となった信長に茶頭として仕え、
本能寺の変で信長が死去したのちは豊臣秀吉の側近として、茶人としてだけでなく、政務にも携わることとなった。

前述のとおり正親町天皇から利休の居士号を与えられ、それ以外にも秀吉の黄金茶室を設計したり、北野大茶湯を主催したり、
さらには利休七哲を始め、大名を含む多くの弟子を持ち、文化人として高い権威を得ていた。

しかし、利休の後ろ盾をしていた秀吉の弟、豊臣秀長の死後、利休は突如として秀吉に切腹を命じられ、利休はその命を受けて自害した。
この自害を命じられた理由についてはいまだに明らかになっておらず、
  • 「利休が造営に携わった大徳寺山門の改修にて、門の上層に雪駄を履いた利休の像が設置されたことで、門を通った者の頭上に利休の土足が置かれる形となるので不敬であると秀吉を怒らせた」
  • 「堺の商人として権益を守ろうとする利休と秀吉が政治的に対立した」
  • 「佗茶の大成者である利休と黄金茶室のような豪奢な茶会を好む秀吉との茶道観の違いによる対立」
といったものがあるが詳しくはわかっていない。

切腹の前日、利休は下のような辞世の句を詠んでいる。

人生七十(じんせいしちじゅう) 力囲希咄(りきいきとつ)
吾這寶剣(わがこのほうけん) 祖佛共殺(そぶつともにころす)
(ひっさぐ)る 我得具足(わがえぐそく)の 一太刀(ひとつたち)
今此時(いまこのとき)ぞ 天に(なげうつ)

意味は、
「70年生きて今、悟りを得た。悟りの知恵の象徴たるこの吹毛剣が我が得意の武器である。真の解脱のために、私は祖先に会えば祖先を殺し、仏に会えば仏を殺すだろう。そして、その吹毛剣も今ここで投げ捨ててやるぞ」
というもの。
「祖先や仏を名乗る者と遭遇したらそいつを殺す」ところまでは仏教の教えにもある内容*2だが、以降の文はややヤケクソ気味。
死が迫った事で全てが吹っ切れてどうでもよくなったのか、「悟りの知恵を捨てるところまでやって初めて解脱できる」と考えていたのか、あるいは太閤秀吉への怒りで自棄になっていたのか…。


ちなみに千利休はかなりの大男だったようであり、現存する利休の甲冑から推定するとその身長は180㎝程であり、
当時の基準からすれば確かにかなりの大男であることは間違いない。だが、この利休は完全に真逆の小柄な白髪の少女の姿で限界している。
また型月名物の女体化か、と思いきやノッブの発言によれば生前の利休は史実通りの大男であったことが明かされている。
また、その身長に対して体重は逆に132㎏と幼い見た目からは想像もできないレベルのとんでもない重さとなっている。
更にその肩には黒い手のようなものが添えられており、これが何なのかは不明。

ちなみに第二再臨では肩の黒い手は消えるが、今度は足元に巨大な黒い手が出現し、
さらに傍らには小袖を上から被せられた黒い異形な何かが控えているというかなりホラーな姿となる。
ちなみに利休は傍らに控えている異形については「お気遣いなく」と、語ろうとはしない。
さらにその目はまるで墨で塗りつぶしたかの様に黒く、少女の風貌でありながらもどこか不気味さを漂わせる。
凄んだり念を押す際にはこの真っ黒な瞳がさらに黒くなって見開かれるので控えめに言っても怖い
眼力サーヴァント新顔

第三再臨から先はセイントグラフが封印されており、開放するには霊基開放クエストをクリアしなければならない。
霊基開放クエストを出現させるには、実装当時は『ぐだぐだ新邪馬台国」のメインクエストクリア後の「余談」をクリアする必要があったが、
イベント終了後は霊基第三再臨にするだけで霊基開放クエストが出現する。

人物像

一人称は「私(わたくし)」
享年が70歳だったこともあり、少女の見た目に反して人生経験を積み重ねた老婆のような口調で話す。

一応前述のとおり禅宗に帰依しており法名も持っているのだが、元が豪商であったこともあり商人としての性格も強く、
悟りを開いた隠者然とした振舞いに反し、良く言えば商魂逞しい、悪く言えば欲深い側面も持つ。
実際マイルームボイスでは好きなものは「金子」と「面白き事(茶の湯に纏わるものなら尚のこと)」と述べたばかりか、
主人公の所持している聖杯を箔付けして高値で売り捌こうとまで言っている。
またカルデアに商人鯖が増えた。

また、戦国時代に古い固定観念を破って「侘び」という新たな概念を世に広めたこともあってその行動も型破りなものが多く、
イベント中では「茶室の前に自動販売機を置く」「茶室にかかっている掛け軸が『一GO一会』」だったり、
「同地に居たちびノブに茶を与え、更に教導する事で明瞭な会話を可能にさせた」ばかりか、
挙句地形や時間の制約に対応するため前述の茶室「待庵」を空を飛んで移動可能な「GO庵」に改造したりと、なかなかに弾けた性格の持ち主。
ちなみにこの型破りっぷりは戦闘時にも健在で、第一再臨時には肩の黒い手が
第二再臨時には側にいる黒い異形がパンチやらチョップやらで敵を攻撃し、EX攻撃時には本当にビームをぶっ放す。
いや本当に何なんだそいつは。

利休パンチ。

利休ビームにございます。

ちなみに驚いたり怒ったりしたときには、「利休、〇〇」といったセリフを言うのが口癖のようで、
例えばスキル使用の際のセリフの一つが「利休、激おこ」だったり、絆2ボイスで自分のクラスがバーサーカーであることに納得がいかないときのセリフが「利休、憤慨」だったり等である。

歴史に名を遺した茶人であるからなのか、上述のとおり本人も自身のクラスがバーサーカーであることに不満気で、
実際クラススキルを見ると狂化以外のスキルは陣地作成、道具作成と(名前は若干異なるものの)キャスタークラスのものである。
ちなみに同様に陣地作成と道具作成のスキルを持つバーサーカーにはモルガンが存在する。

嫌いなものは「スイカに砂糖をかけるが如き事
生前利休は「訪問先で『砂糖をまぶしたスイカ』を出された際、砂糖のかかっていない所だけ食べてサッサと帰った」、
「理由を問われると『スイカにはスイカの甘味があるのに、そこに砂糖をかけたら本来の甘味が損なわれる』と怒った」という逸話がある。
要は「素材本来の味や風味を潰すような行為」が容認出来ない模様。
特に抹茶の苦みをミルクと砂糖の甘味で消してしまう抹茶ラテは、本人からしても受け入れがたい存在なようであり、
マイルームでの壱与との会話では壱与に抹茶ラテを作ってくれるように頼まれて怒りで声が震えていた。

これは壱与様。今日は何用にございましょうか?
──は? 『抹茶ラテ』?……こ、この利休に左様なモノを御所望と!?
──はぁ……よろしいでしょう。最高の『抹茶ラテ』、点てて御覧に入れましょう……!

まあ、要望を拒否する事なく結局作ってあげた(たぶん)辺り、条件に関係なく相手をもてなす事に全力を注ぐ茶人としての矜持の現れ……なのかもしれない。
ちなみにこの抹茶ラテ嫌いの元ネタはマンガ「東京お侍ランド」に登場した利休の、「この利休にまっ茶ラテを作れと!」というセリフと思われる。
まあこっちは別にいやいや作ったとかそんなわけではないので誤解なきように。
(というかさらに本来の味を潰すような抹茶フラペチーノなんかを作ってるが、作品が違うし…。)


生前自身を切腹に追いやった秀吉に関しては、「破格の御仁」「人の善悪の極みをその身で体現したお方」と評しながらも、
自分を死に追いやったことに関してはいまだに許しておらず、カルデアでもし出会ったのならば、利休パンチをお見舞いするとのこと。
ちなみにマスターである主人公に対する評価は良い意味で自然体なその在り方から結構評価は高め。冗談抜きのマジで弟子になりたいとも言っていたりする。


ゲームユニットとしての性能


2022年開催のぐだぐだイベント『ぐだぐだ新邪馬台国』開催に伴い期間限定で実装された。☆5のバーサーカー
カード構成はバーサーカーとしては初のBAQQQで、宝具もクイックとクイック4枚でバスター1枚という構成。茶人だからなのかカードも抹茶色に染まっている。
このクイック4枚構成はアサシンクラス以外だとアストルフォ(ライダー)と後に実装されたメドゥーサ(セイバー)しかいないために実はかなりレアな構成だったりする。

スキルは3つとも対象がバラバラであり、第一が味方全体、第二が味方単体、第三が自身のみとなっている。
宝具は敵全体に人属性特攻攻撃を叩き込んだ後に宝具封印と呪いを付与するというもの。
NP回収量はクラススキルのおかげでそこそこあり、宝具のヒット数も6と多く、スター発生率もさることながら、NPのリチャージ性能も高い。
自身のスキルもクイック性能アップ&NP獲得量アップ、NPチャージに宝具チャージ段階2段階引き上げといった宝具の性能、威力を引き上げるものがそろっており、
バフを盛ることやNP供給の手段さえ整えれば宝具連射による周回も可能になる。
さらに宝具には宝具封印の効果もあるため、高難度では宝具を連発しながら敵の足止めをするといったことも可能。……弱体無効などではじかれてしまうこともあるが。
クイックの全体バーサーカーということもあり相性がいいのはクイックサポーターの鉄板であるスカサハ=スカディ、あるいは水着バージョンの水着スカディ。
最も水着のほうはバスターカード一枚という構成からバスタークリティカル威力アップとバスタースター集中度アップの恩恵があまりないのが難点だが。

また、第三スキルのクリ威力アップとクイックカード限定のクリ威力アップのお陰でクリティカルアタッカーとしても運用できる。
宝具で大量に星を出し、次のターンにクリティカルで殴る、という手段を取れるため変則軸でも戦える。
自身の属性が混沌・悪であるため、なんなら蘆屋道満と組ませてさらにクリ威力を引き上げるのもいいだろう。
この戦法を行う場合、本人にスター集中のスキルがない上にバーサーカーであるために他のサーヴァントに星を吸われてしまいかねないのが難点なのだが、
そこはスター集中度を引き上げる礼装やコマンドコードを付与するなり、スターを発生させる礼装を装備してスター発生量をさらに底上げするなり工夫するしかない。

総評としては特攻付きデバフ付きの高威力宝具、4枚のクイックカード、それを底上げする各種スキルと性能的にかなり尖っているゆえに、
高難度でもある程度戦え、変則周回もこなせるであろう高性能なアタッカーと言える。
とはいえ尖っているがゆえに弱点もあり、まず上記で説明した通り自身がスター集中スキルを持たないバーサーカーであるために星を集めづらい点、
次にバスターカードとアーツカードが一枚ずつであるがゆえにクラススキルの狂化と陣地作成の恩恵があまりないこと、
そして保有する防御スキルがスキル2の無敵一回しかないためにバーサーカーゆえの紙装甲から集中攻撃で落とされてしまう可能性もあり得る。
周回ならばともかく高難度ではこれのせいで即座に落とされかねないため防御策は用意しておくべきだろう。
スキルに関して言うと実装3か月前にトラオムで実装されたばかりの銅素材、「忘れじの灰」をスキルレベルを8から9へ上げる際にスキル1つで72個、合計216個も使用する通称216族である。
ちなみにアペンドスキルでも「赦免の小鐘」を合計216個も使う大喰らいである。
まあ基本的にアペンドは魔力装填以外あまり上げることはないから気にする必要はないかもしれないが。

イベントでの活躍

舞台である特異点、「幻邪馬台時空 サカイ」で召喚されていたサーヴァント。
特異点内はサーヴァントですら半日で身動き一つできなくなる毒が空気中に満ちていたが、利休はその毒を中和できる茶を点てることができた。
特異点に来たカルデア一行、そして特異点で出会ったサーヴァント、壱与と謎の少年、シュシャと行動を共にすることとなる。
特異点移動に必要な上記にある待庵改め『GO庵』起動の燃料集めも兼ねて資金稼ぎをしつつ、特異点を探索するカルデア一行であったが、
この特異点、通称『新邪馬台国』を狗奴国の王クコチヒコとともに統治する石田三成との戦いでカルデア一行が敗色濃厚になると、
同時に三成側に寝返ってノッブを捕縛してしまう。
実は利休は初めから三成と手を結んでおり、狗奴国に伝わる神獣、祖の獣を現世によみがえらせるために三成、クコチヒコと協力関係にあった。
捕縛した『滅びの巫女』壱与と生贄の素質があるとされる少年、シュシャを手中に収め、さらに三成はカルデアに通信をわざと送り、
(関ヶ原の敗因の一因になったことから個人的な恨みも込めて)最後の生贄として茶々も招き寄せ、
祖の獣の力を利用して豊臣の世を復活させようとする三成の計画は成功したかに見えた。
が、人質を取ってこちらに従わせていた山南敬助が裏切ったこと、茶々に気を取られたすきに斎藤一にシュシャを奪還され、
残された生贄の壱与も卑弥呼に奪還されたことで一気に三成は窮地に追い込まれる。
三成はすぐさまクコチヒコと利休にカルデア一行を排除させようとする、が……。

いやはや、これは拙いですな、治部少輔様。この騙されようは哀れを通り越して、笑いすら誘いまするぞ

生前、利休は三成と秀吉の手によって切腹に追いやられた。
そんな己に助けを求める三成を嘲笑しながら、利休は天下万民のために三成を処刑すると宣言する。
その利休の宣告に、三成は生前利休が切腹させられたのは私腹を肥やしていた利休の自業自得であり、
万民の代表面をして自分を処刑する資格などないと反論する。

しかし、それに対して利休は……

やれやれ……、やはり石田様は頭がお固い。
ですが、この利休の顔を見ても気づかなかったほどです。致し方ありませぬか。





これは冥殿様。今日は何用にございましょうか?
──は? 『追記・修正』?……こ、この利休に左様なモノを御所望と!?
──はぁ……よろしいでしょう。最高の『追記・修正』、点てて御覧に入れましょう

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最終更新:2025年01月14日 04:29

*1 ちなみにわび茶を発案したのは室町幕府の八代将軍・足利義政の茶の師匠とされる村田珠光であるとされ、利休が一からわび茶を作ったわけではない

*2 仏教の最終到達点である解脱とは「誰にも振り回されない、真に孤独で自由な状態」を指すので、尊敬すべき人だろうと愛しい誰かだろうと切り捨てて進むことができなければいけない。ましてやその教えを提唱した仏様が「ようこそ死後の世界へ」とか言って歓迎するわけがないので、仏様と称して目の前に出てくるような奴は確実に偽物、という理屈

*3 罪なき私の身も、世の中のよこしまな動きに邪魔されているが、みんなともに冥土にいったならば五つの徳目に背いた罪もなくなるだろうと思って、罪を切る弥陀の剣にかかる我が身、どうして成仏できない五つの差し障りなどあるでしょうか、きっと極楽浄土にいけることでしょう

*4 一説では茶々も駒姫の助命のために奔走したともいわれている。また、イベント内の回想では、三成自身も駒姫を含む秀次の縁者を処刑することに関しては秀吉に反対していた

*5 利休曰く「生贄など何でもいい」とのことなので滅びの巫女である壱与以外の生贄はシュシャでなくてもよかったと思われる