モルガン(Fate)

登録日:2021/08/04 (水) 01:52:23
更新日:2021/09/18 Sat 04:22:19
所要時間:約 25 分で読めます






Fateシリーズの登場人物。
アーサー王(アルトリア)の姉にして宿敵であり、ブリテンの滅びの元凶と目される「魔女」。

CV;遠藤綾(Apocrypha)/石川由依(Grand Order)

●目次

【概要】


ウーサー・ペンドラゴンの娘であり、アーサー王とは腹違いの姉にあたる。

本来、ブリテンの王は神秘の力を授かり産まれるが、テクスチャが塗り替わった影響でその力は尽きかけており、ウーサーはブリテンの加護が受け継がれない事を危ぶみ、人と竜の血を掛け合わせることで理想の王(=アーサー王)を作り出した。

しかし、予想に反してモルガンはブリテンの加護を受け継いで生まれ、本来自分のものとなる筈だったブリテンの王位を奪ったアーサー王と自分に従わない全ての人間を憎み、アーサー王を破滅させるべく様々な奸計を巡らした。
最終的にモルガンが魔術によって疑似的な男性としたアルトリアの精から作り出したホムンクルス、アルトリアのコピーであるモードレッドの手によってアーサー王は討たれる事となる。

また、オークニーのロット王との間に何人か子供を作っており、円卓の騎士であるガウェイン、ガヘリス、アグラヴェイン、ガレスはモルガンの子。
この内、アグラヴェインはモードレッドと同じくブリテンの王位を奪うために送り込まれた駒だったが、アグラヴェインは元よりモルガンを嫌っており、なおかつブリテンの王にはアーサー王の方が相応しいと忠臣になってしまった。
ただ、モルガンが原因の女嫌いが祟り、ランスロットの不貞を暴いてギネヴィアを責め立てた結果、円卓に大きなダメージを与えたため、モルガンに利する結果にもなってしまった。

アーサー王の宿敵であったモルガンだが、同時にアーサー王の庇護者であった湖の妖精ヴィヴィアンと同一視される存在でもある。
これは古いイギリス妖精史では『善き湖の妖精』として語られていたが、アーサー王伝説を編纂するにあたり、複数の伝説が習合したためと言われる。

汎人類史においては人間としての在り方、アーサー王の善き姉である「モルガン」、妖精としての在り方である「ヴィヴィアン」、ブリテン島の化身としての在り方である「モルガン・ル・フェ」、という三重の人格を持っていたのではないかと予想されている。
しかし総じてモルガンについて語られるときはその中でも「モルガン・ル・フェ」の人格、つまりアーサー王を憎みブリテンを破滅に追い込む、ヒステリックな魔女として描かれる場合が多い。

【活躍】

Fate/stay night関連

アーサー王と関係する人物として何度かその存在は触れられていた。
魔術師としてのスペックはマーリンに匹敵するほどだったらしく、ブリテンの神秘の力をも受け継いでいるためブリテンの主としての力はアルトリアをも上回る。マーリンを最果ての塔に封印したのも彼女だとされている。

ロード・エルメロイⅡ世の事件簿』では、アーサー王の復活を目的とするブラックモアの墓地の起源にはモルガンが関わっていた事が語られている。

漫画『Fate/stay night』(だっと版)では、当然ながら後のGrand Order版とまるで違う、アルトリアと似ても似つかない姿が回想で描かれた。


Fate/Apocrypha


私の息子である貴方には王位を継承する資格があります。
今はその身分を隠し、王に仕えなさい。
そして───いずれ王を倒し、その身が王になるのです

モードレッドの回想に登場。
モードレッドはモルガンが自身の野望のために作り出した子だったが、当のモードレッドはアーサー王を慕ってばかり。
そんなモードレッドに対してモルガンは真実を告げ、ブリテンの破滅へのトリガーを引くことになったのだった。

なお、当のモードレッドからは嫌われており、赤のアサシンのことも「モルガンと同じ雰囲気を感じた」という理由で敵視している。

アニメ版ではベールをかぶった姿で登場。
Grand Order版とデザインはそれなりに似ている。


Fate/Grand Order


Fate/Grand Orderでは、明言されていないが、トリスタンの幕間の物語にて、彼に何かを吹き込み、ギフトを授けて狂わせた人物として示唆されていた。

それ以降は音沙汰がなかった一方で、第二部の情報が開示されると、Lostbelt No.6において、再び円卓の騎士が関係すると目されていた関係上、そちらで満を持して登場するのでは…ともプレイヤーから予想されていた。




……私を召喚したのですね

バーサーカー、モルガン

妖精國ブリテンの女王にして、汎人類史を呪い続けるもの

それで問題がないのなら、サーヴァントとして力を貸しましょう

私が女王である事はもう変えようのない事実

おまえには、私の臣下としての働きを期待します

それとも、夫/妻として扱ってほしいですか?


大方の予想通り、第二部 Lostbelt No.6「妖精円卓領域 アヴァロン・ル・フェ」実装に合わせてバーサーカーサーヴァントとして登場。
断片的に語られてきた容姿もここで明らかとなり、汎人類史では血縁関係にあるアルトリアとよく似た顔立ち。

ただし、召喚されるのはこれまで描写されていた汎人類史の彼女ではなく、異聞帯のモルガン。
異聞帯『妖精國ブリテン』に2000年以上君臨する女王である。


ILLUST:武内崇


【データ】

◆プロフィール
身長:170cm
体重:56kg
出典:アーサー王伝説、イギリス妖精史、及び異聞帯ブリテン
地域:最果てのオークニー
属性:秩序・悪


◆ステータス
筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具
C E B A+ B EX

【スキル】

○クラス別スキル
狂化:B

対魔力:A

道具作成:EX

陣地作成:B

妖精眼:A

○保有スキル
渇望のカリスマ:B
多くの失敗、多くの落胆、多くの絶望を経て、
民衆を恐怖で支配する道を選んだ支配者の力。

湖の加護:C
湖の妖精たちによる加護。
放浪した時間があまりにも長い為、ランクは下がっている。

最果てより:A
幾度となく死に瀕しながらも立ち上がり、
最果ての島に至り、
ブリテンに帰還を果たした女王の矜持。
通常のモルガンは持たない、異聞帯の王であるモルガンのみが持つスキル。
戦場の勝敗そのものを左右する強力な呪いの渦。
冬の嵐、その具現。


【宝具】

はや辿り着けぬ理想郷(ロードレス・キャメロット)
ランク:EX 種別:対城宝具 レンジ:10~99 最大補足:100人



慈悲だ。頭を垂れよ。恐怖は無い、希望も無い。ただ、罪人のように死ね。何人も、通るに能わず──!

其れは絶えず視た滅びの夢。酬いは無く、救いは無い。最果てに在りながら、鳥は明日を謳うでしょう。どうか標に──

はや辿り着けぬ理想郷(ロードレス・キャメロット)


モルガンがその生涯をかけて入城を望み、そして果たされなかった白亜の城キャメロット。
世界のルールそのもの……即ち『人理』が、モルガンをブリテンの王にはしなかった。
叶わぬ望みは嘆きに替わり、やがて憎しみとなった。
ねじれた支配欲と特権意識。
燃えるような望郷と人間たちへの怒り。
そして同じ存在でありながらキャメロットの玉座に座ったアルトリアへの憎悪が、モルガンを『円卓を破滅させるもの』に変えてしまった。
これはその在り方を魔術として顕したもの。
決して辿り着けない路を一瞬にして踏破し、破壊せんとするモルガンの恩讐である。

モルガンが倒すべきはアーサー王ではない。
人間の為にブリテンの妖精たちを一度滅ぼそうとする運命……『人理』そのものを打倒する為、彼女は最果てより戻り、世界を呪う魔女となったのである



【人物】

長い年月、ひたすらにブリテンを守護してきたことで感情が薄れており、汎人類史のような淫蕩・残忍・自分勝手という悪女の見本のような性格はなりを潜めている。
「つまらぬ。そういったものは、もう飽きた」とは本人の弁。
ただし、あくまで“なりを潜めた”だけなので何かの拍子に元の残忍さなどが噴き出す可能性もあるらしい。


好きなものは「自分の思い通りになる国」。
嫌いなものは強いて言うなら「芋虫」。
異聞帯の「キャタピラー戦争」と呼ばれる厄災では唯一女性らしい悲鳴を上げたと語り草になっている。
竹箒日記2021/8/1によれば、その時には一度だけ平原に出て、大量発生したケムシ型モースことキャタピラーたちに宝具で攻撃した後、真顔で「無理。帰る」と一言残してキャメロットに帰ったとな。かわいい。

聖杯にかける願いは特になし。
「どうせアルトリアのものになるから見たくもない」との事。

前述の通り、アルトリアに対しては当然憎しみを抱いており、「いずれは踏み潰す」と語っている。
しかし水着アルトリアの水鉄砲には興味津々で「私にも貸すがよい!」と叫んでいる。
意外と面白いところもある女王陛下であった。

また、アルトリア・オルタが自分の名前を宝具に付けている事に関しては、
「見るからに壊すことしかできない宝具になぜ私の名を付け足した」とキレ気味になっている。
ちなみにこの剣については『FGO material 1』にて、「エクスカリバーは所有者の魔力を変換する増幅器なので、黒化したセイバーの聖剣の光も黒色になるが、これもあくまで同じエクスカリバーの別側面」「湖の妖精にヴィヴィアンとモルガンが併存するように、聖剣エクスカリバーにも善悪両方の属性があるようだ」「黒く染まった魔力はブリテン島に潜む原始の呪力であり、それをウーサー王から受け継いだのはアルトリアの姉モルガン」と解説されており、変質した聖剣の名前は、最期まで分かり合えなかったモルガンとアルトリアの唯一の繋がりかもしれないとのこと。


汎人類史におけるモルガンの子供達には、自分とは繋がりがないものの思うところはある様子。
特にモードレッドに関しては、「アルトリアのコピーを作る」という汎人類史の自分の所業にドン引きしている。

マーリンを「罪なき者の庭」に幽閉した張本人でもあり、「悪夢そのもの」と呼んで警戒している。
「殺してもまた現れるからどこかに閉じ込め、その後話術で騙されないように決して近付かない」事がマーリンへの最適な対処であるとモルガンは経験談を語る。



城はいつ建てましょう?準備はできていますので
良い日取り、良い時期に声をかけるよう
すごいのを建てます

そして、マスターに対しては、なんと男であれば「我が夫」、女であれば「我が妻」と一方的に呼んでくる。
絆レベルが上がると上記の台詞の通り、一緒に住むお城まで建てようとする。
一部のサーヴァント達に怒鳴り込まれないか不安である。

これは「(自分は女王だから)自分に全てを捧げるのが当然」という考えを持っているため。
そして「バーサーカークラスは自分がいれば他は必要ない、全員解雇しなさい」アサシンの妹みたいな事を言い出す、また違うベクトルで非常に愛が重い過激派。


なお、アルトリアの姉ということで、当然のごとく彼女もアルトリア顔。
なのでセイバーとして抹殺されうる


【ゲームユニットとしての性能】

『妖精円卓領域アヴァロン・ル・フェ』の実装に際し、限定星5バーサーカーとして登場。
カード構成はQ1A2B2のセイバー型で、宝具はBuster。
バーサーカーの中ではArtsの枚数が多い上に「陣地作成」も持っているのでNP効率は良く、Quickの性能も悪くない。
クラススキル「妖精眼:A」は「自身の被クリティカル発生耐性をアップ」という珍しい効果を持つ。要はクリティカルでの被弾率が自分だけ少なくなるということであり、クリティカル発生率アップスキルを相手に積まれない限りはクリティカル被弾を恐れる必要は少ない。バーサーカーなので気休め程度ではあるが、事故率軽減に繋がる。


保有スキルは自身にNP30+味方全体の攻撃力アップの「渇望のカリスマ」、自身も含む味方にNP20を付与しつつ味方全体のNP獲得量を底上げする「湖の加護」、ガッツ、スター生産・集中・クリティカル威力アップ、毎ターン発動する攻撃力ダウンが複合した「最果てより」の3種。
宝具には非常に希少な「味方全体にオーバーチャージ段階UPを付与」効果と「人の力特攻」「妖精特攻」「円卓の騎士特攻」効果がついており、敵全体を一掃しつつ味方の追撃・サポートに繋げられる。
とはいえさすがにあのアルジュナ・オルタほど広い特効ではないので火力は少々劣る。


2種のNPチャージで宝具発動、スキルでクリティカルが狙えるほか、毎ターン発動する攻撃力ダウンとガッツに加えてクラススキルの存在により場持ちもそれなりと、バーサーカークラスの割に小回りが利くのが特徴。

一人でできることが多いため、単独での性能が求められやすい周回にはおあつらえ向き。
バスター全体宝具を撃った後に残った敵をクリティカル攻撃で沈める、というような芸当を一人でこなせるため、最近増えてきた変則周回での活躍が期待できる。


総じて、攻撃力に欠けるが手数の多いキャスタークラスと、攻撃力に長ける代わりに攻撃以外のことが苦手なバーサーカークラスのいいとこどりをしたような性能である。

欠点は、攻撃力がバーサーカーの中では控えめなこと。
特に特攻が刺さらない相手に宝具を放っても耐えられてしまうことがあるため、そこを上手くカバーしてやりたいところ。


ちなみに、Lostbelt No.6の主役であるアルトリア・キャスターとはスキル構成もセイントグラフの構造も非常によく似ている。
これが意味するものとは…

ちなみに、2人のセット運用は意外ときっちり噛み合ったりする。ここに補完メンバーを一人入れておくと色々なクエストを楽に回れるようになるが、やはりBuster宝具持ちということでマーリンが適任だろう。ろくな扱いされてないのに噛み合うとはこれいかに。


【劇中での活躍】


妖精國ブリテンに2000年もの間君臨する女王。プレイアブルの彼女と異なり、『Apocrypha』みたくベールを付けている。
最果ての槍ロンゴミニアドを魔術として習得した比類なき魔術の天才であり、5章ではブリテンからオリュンポスに向けてロンゴミニアドを撃ち込んだ事から異星の神からも警戒されている。
そしてカルデアはブリテン異聞帯が原因で起きるとされる「崩落」の阻止と、ロンゴミニアドを異星の神に対する切り札とするため、ブリテン異聞帯へと突入することになる。

妖精國においては、「私は妖精を救わない」と語り、妖精に令呪を刻み彼らから生命力を奪う「存在税」を課す冷酷な女王として知られる。
それとは別に定期的に発生する「厄災」からブリテンを守護する役目も担っている為、圧政者でありながら2000年の間女王として認められる存在でもある。
オベロンによれば、2000年もの間妖精たちから魔力を集めている理由は、汎人類史を塗り潰して地球全土を「妖精郷化」させるためであるらしい。

カルデア一行とはノリッジの厄災を払った後の謁見で初めて顔を合わせる事となるが、その際には厄災を払った功績として1億QPをポンとくれる豪気な面も見せたが、
ロンゴミニアドの提供に関しては「汎人類史はこの上なく無様に滅びよ」とにべもなく拒絶した。

また、ベリルはモルガンのマスターを自称しており、モルガンもそれを否定していない。
ベリルに対してはある程度の自由を許しているが、自分の意に添わない行動に対しては制裁を加えるなどしている。
しかし、2000年前からモルガンが存在しているのならベリルが召喚したサーヴァントのはずもなく、その矛盾は主人公たちも疑問に思っていたが……






※注意※



この先には『妖精円卓領域』後半以降の重大なネタバレが含まれています。











追記・修正はキャメロット前の大穴をどうにかしてからお願いします。

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最終更新:2021年09月18日 04:22